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現在システムで許可されている機密保護監査属性を表示します。

SECURITY 特権が必要です。


形式

SHOW AUDIT


説明

SHOW AUDIT コマンドは,システムの機密保護監査の現在の状態を表示します。表示には,監査ジャーナルの状態,監査サーバの属性,および監査が許可されているイベントが含まれます。監査が許可されていない場合は,表示には機密保護アラームと監査が現在禁止されていると報告されます。

SHOW AUDIT コマンドと SET AUDIT コマンドは,機密保護監査システムとの管理インタフェースを提供します。


修飾子



/ALL

次に示すような監査情報をすべて表示します。

  • システム機密保護監査ログ・ファイルの名前/位置

  • 設定されている機密保護イベント・タイプ

  • 機密保護アーカイブ・ファイルの名前/位置

  • 監査サーバ・プロセスに関する情報 ( 監査サーバ・プロセスが仮想記憶の取得に失敗した場合の処理等 )



/ALARM

現在システムで有効な,セキュリティ・イベントを表示します。これらのイベントは,機密保護オペレータ端末に送るメッセージを生成します。

/ARCHIVE

機密保護アーカイブ・ファイルの名前 / 位置を表示します ( 設定されている場合 )。これらのイベントは,機密保護オペレータ端末に送るメッセージを生成します。

/AUDIT

システム機密保護監査ログ・ファイルへの記録が設定されているイベントの分類を表示します。

/EXACT

/PAGE=SAVE および /SEARCH 修飾子とともに使用し,大文字と小文字を区別した文字列検索を指定します。検索文字列は二重引用符で囲まなければなりません。

/SEARCH 修飾子を指定せずに /EXACT 修飾子を指定した場合は, "Find キー" (E1) を押すと文字列検索を有効にできます。

/HIGHLIGHT[=キーワード]

/PAGE=SAVE および /SEARCH 修飾子とともに使用し,一致した検索文字列の強調表示方法を指定します。一致した検索文字列があった場合は,行全体が強調されます。 BOLD, BLINK, REVERSE, UNDERLINE のキーワードを指定できます。省略時の設定は BOLD です。

/JOURNAL

システム機密保護監査ログ・ファイルの名前/位置を表示します。

/OUTPUT[=ファイル指定]

コマンドの出力先を指定します。この修飾子を指定しない場合や, /OUTPUT 修飾子だけを入力してファイル指定をしない場合には,出力は SYS$OUTPUT という論理名が割り当てられている,現在のプロセスにおける省略時の出力ストリーム,または装置に送られます。

/OUTPUT 修飾子に部分的なファイル指定 ( たとえばディレクトリだけ ) を指定した場合には,SHOW という省略時のファイル名と, LIS という省略時のファイル・タイプが使用されます。ファイル指定にワイルドカード文字は使用できません。 /NOOUTPUT 修飾子を指定した場合には,出力されません。

/PAGE[=キーワード]

/NOPAGE (省略時の設定)

コマンド出力の画面表示の方法を制御します。

/PAGE 修飾子には次のキーワードを指定できます。

CLEAR_SCREEN ページモードで表示(毎回画面を消去する)
SCROLL スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない)
SAVE[= n] n ページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能)

/PAGE=SAVE 修飾子を指定すると最大 5 画面 ( 最大 255 カラムまで ) 分の履歴を保存できます。画面移動には以下のキーを使用します。

キー・シーケンス 説明
Up arrow key, Ctrl/B 1行スクロールアップ
Down arrow key 1行スクロールダウン
Left arrow key 1カラム左シフト
Right arrow key 1カラム右シフト
Find (E1) 文字列検索を起動
Insert Here (E2) 半画面右シフト
Remove (E3) 半画面左シフト
Select (E4) 80/132 カラム切替え
Prev Screen (E5) 前ページに移動
Next Screen (E6), Return, Enter, Space 次ページに移動
F10, Ctrl/Z 終了(他のコマンドでは違うものもあります)
Help (F15) ヘルプ・テキストを表示
Do (F16) 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の入れ換え
Ctrl/W 再表示

/PAGE 修飾子は /OUTPUT 修飾子とは同時に使用できません。

/SEARCH="検索文字列"

/PAGE=SAVE 修飾子とともに使用し,表示される情報内で検索したい文字列を指定します。スペース文字等を含む場合は,検索文字列は二重引用符で囲まなければなりません。

情報が表示されている時に "Find キー(E1)" を押すと,検索文字列を動的に変更することができます。この場合,二重引用符は必要ありません。

/SERVER

監査サーバ・プロセスに関する情報を表示します。

/WRAP

/NOWRAP (省略時の設定)

/PAGE=SAVE 修飾子とともに使用し,画面の幅より長い行を改行表示するかどうかを指定します。ラップ ( 改行表示 ) を指定した場合は,はみ出す部分は次の行に表示されます。

/NOWRAP 修飾子を指定した場合は,はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。


#1
$ SHOW AUDIT/ALL
List of audit journals:
 Journal name:           SECURITY
 Journal owner:          (system audit journal)
 Destination:            SYS$COMMON:[SYSMGR]SECURITY.AUDIT$JOURNAL
 Monitoring:             enabled
   Warning thresholds,   Block count:    100   Duration:    2 00:00:00.0
   Action thresholds,    Block count:     25   Duration:    0 00:30:00.0
                 
Security auditing server characteristics:
 Database version:       4.4
 Backlog (total):        100, 200, 300
 Backlog (process):      5, 2
 Server processing intervals:
   Archive flush:        0 00:01:00:00
   Journal flush:        0 00:05:00:00
   Resource scan:        0 00:05:00:00
 Final resource action:  purge oldest audit events
Security archiving information:
 Archiving events:       none
 Archive destination:
System security alarms currently enabled for:
 ACL
 Authorization
 INSTALL
 Time
 Audit:      illformed
 Breakin:    dialup,local,remote,network,detached
 Login:      batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached
 Logfailure: batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached,server
System security audits currently enabled for:
 ACL
 Mount
 Authorization
 INSTALL
 Time
 Audit:      illformed
 Breakin:    dialup,local,remote,network,detached
 Login:      batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached,server
 Logfailure: batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached,server
 Logout:     batch,dialup,local,remote,network,subprocess,detached,server
 FILE access:
   Failure:  read,write,execute,delete,control

この SHOW AUDIT コマンドは,インストレーション後の機密監査機能の設定を表示しています。各監査項目の説明については SET AUDIT/ENABLE コマンドを参照してください。


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