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OpenVMS マニュアル |
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HP OpenVMS
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SHOW IMAGE (Alpha/Integrity のみ) |
指定された Integrity イメージ・ファイルに関する情報を表示します。
注意
このコマンドは,Alpha システムと Integrity システムで実行可能ですが, Integrity イメージの属性だけを表示するように設計されています。これらの属性は,SET IMAGE コマンドを使用して変更することができます。
SHOW IMAGE イメージ・ファイル指定
イメージ・ファイル指定
属性を表示したい OpenVMS Integrity イメージ・ファイルの名前を指定します。ファイル指定では,アスタリスク (*) およびパーセント記号 (%) のワイルドカードを使用できます。ファイル・タイプの拡張子を省略すると,省略時のファイル・タイプ .EXE が使用されます。
Integrity イメージ・ファイルに関する情報を表示します。表示される情報には,イメージ識別子,リンカ識別子,リンク後にイメージが変更されているかどうかなどが含まれます。
/OUTPUT[=ファイル指定]
SHOW IMAGE の出力を,現在の SYS$OUTPUT 装置ではなく,指定されたファイルに出力します。ファイル指定なしで /OUTPUT 修飾子を指定した場合は, SYS$OUTPUT に出力されます。ファイル指定のファイル・タイプを省略すると,省略時のファイル・タイプは .LIS となります。ファイル・タイプを指定してファイル名を省略した場合,省略時のファイル名は SHOW となります。ファイル指定ではワイルドカードは使用できません。/PAGE[=キーワード]
/NOPAGE (省略時の設定)
コマンド出力の画面表示の方法を制御します。/PAGE 修飾子には以下のキーワードを指定できます。
キーワード 説明 CLEAR_SCREEN ページ・モードで表示 (毎回画面を消去する)。 SCROLL スクロール・モードで表示 (毎回画面を消去しない)。 SAVE[=n] n ページ分の履歴を保持する (前ページに戻ること等が可能)。
/PAGE 修飾子は /OUTPUT 修飾子と共存できません。
/PAGE=SAVE 修飾子を使用すると,画面上で移動することができます。 /PAGE=SAVE 修飾子では,最大5 画面(最大255 カラムまで) 分の履歴を保存できます。/PAGE=SAVE 修飾子を使用したときには,次のキーを使って画面の移動などができます。
キー・シーケンス 意味 ↑矢印キー,Ctrl/B 1行スクロール・アップ ↓矢印キー 1行スクロール・ダウン ←矢印キー 1カラム左シフト →矢印キー 1カラム右シフト Find (E1) 文字列検索を起動 Insert Here (E2) 半画面右シフト Remove (E3) 半画面左シフト Select (E4) 80/132 カラム切り替え Prev Screen (E5) 前ページに移動 Next Screen (E6), 次ページに移動 Return,Enter,Space,F10,Ctrl/Z 終了 (ユーティリティによっては異なることがあります)。 Help (F15) ヘルプ・テキストを表示 Do (F16) 最新 (現在) の画面と (履歴内で) 最古画面の切り替え Ctrl/W 再表示
#1 |
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$ SHOW IMAGE PATCH Show Image Version 1.2 29-SEP-2004 07:52:08.41 WORK1:[SWEENEY.CLIUTL]PATCH.EXE;65 This is an OpenVMS IA64 (Elf format) executable image file Image Identification Information Image name: PATCH Global Symbol Table name: PATCH Image file identification: X-6 Image build identification: <unavailable> Link identification: Linker T02-14 Link Date/Time: 28-SEP-2004 07:49:17.57 Patch Date/Time: Never Manipulation Date/Time: 29-SEP-2004 07:51:58.73 Image Dynamic Data Version: 1.1 Image Completion Code Value: SUCCESS State: Original Image Link Flags state: Manipulated Current Image Flags Original Link Flags ------------------- ------------------- IMGSTA CALL_DEBUG MAIN IMGSTA TBK_IN_IMG MAIN DBG_IN_IMG TBK_IN_IMG DBG_IN_IMG Image Link Flag Description --------------- ------------------------------------- CALL_DEBUG : Call debugger IMGSTA : Call SYS$IMGSTA MAIN : Image has main transfer TBK_IN_IMG : Traceback records in image file DBG_IN_IMG : Debug records in image file |
この例では,SHOW IMAGE コマンドは,現在の作業ディレクトリにあるファイル PATCH.EXE の属性を表示しています。イメージは 2004 年 9 月 29 日に元の属性から変更されています。
イメージ・リンク・フラグの出力から,イメージ起動時にデバッガを呼び出さないように変更されていることが分かります。また,トレースバック・シンボルとデバッガ・シンボルがイメージ・ファイル内に存在することも分かります。
出力の最初の行は,システムにインストールされている SHOW IMAGE のバージョンを示します。 "Image Dynamic Data Version" という行は,イメージがリンクされた時に使用可能だった SHOW IMAGE のバージョンを示します。将来 Integrity の ELF イメージ形式が更新され,イメージのダイナミック・データ・バージョンが大きくなる可能性があります。イメージのバージョンが SHOW IMAGE のバージョンと一致しない場合は,新しい ELF 形式のデータを表示するために,新しいバージョンの SHOW IMAGE が必要になる可能性があります。
#2 |
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$ SHOW IMAGE SYS$LIBRARY:DCLTABLES Show Image Version 1.2 29-SEP-2004 07:59:48.07 SYS$COMMON:[SYSLIB]DCLTABLES.EXE;928 This is an OpenVMS IA64 (Elf format) executable image file Image Identification Information Image name: DCLTABLES Global Symbol Table name: DCLTABLES Image file identification: 0-0 Image build identification: XAAU-BL1-0000 Link identification: Linker T02-02 Link Date/Time: 12-MAY-2004 14:39:38.30 Patch Date/Time: Never Manipulation Date/Time: Never Image Dynamic Data Version: <unavailable> Image Completion Code Value: SUCCESS State: Original Image Link Flags state: <unavailable> |
この例では,SYS$LIBRARY の中の DCLTABLES.EXE ファイルのイメージ情報を表示しています。イメージのダイナミック・データ・バージョンの行の <unavailable> という文字列は,このイメージが,SET IMAGE コマンドで操作できないことを示しています。
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