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日本語 HP OpenVMS
日本語 HP OpenVMS 日本語 EVE
リファレンス・マニュアル
- コマンド・ファイルの内容を分かり易く示すために,コメントを使用します。コメントの先頭には感嘆符を指定します。DEC XTPU は感嘆符を検出すると,その行の残りの部分を無視します。
- 各プロシージャの先頭には procedure という単語を指定します。
- プロシージャ内の各DEC XTPU ステートメントの最後には,セミコロンを指定します。
- 各日本語 EVE コマンドは,標準的な日本語 EVE のセクション・ファイル (SYS$SHARE:JEVE$SECTION_V3.XTPU$SECTION) の DEC XTPU プロシージャの名前に対応します。
これらの DEC XTPU プロシージャの名前は,ユーザが作成するプロシージャの内部で使用でき,また,DEC XTPU ステートメントとして単独で実行することも可能です。コマンド・ファイルにユーザ作成プロシージャと実行可能な DEC XTPU ステートメントの両方を格納する場合には,実行可能なステートメントの前にすべてのプロシージャを格納してください。
- 各プロシージャの最後に endprocedure; というキーワードを指定します。
- 日本語 EVE でコマンドを実現するプロシージャを作成する場合には,プロシージャ名の最初の 4 文字として,EVE_ を使用します。この規則に従うことにより,プロシージャ名の EVE_ 以降の部分が,日本語 EVE コマンドになります。たとえば, EVE_NEXT_PARAGRAPH というプロシージャをコマンド・ファイルに作成した場合,セクション・ファイルをコンパイルした後,日本語 EVE の新しい NEXT PRAGRAPH コマンドを使用できます。
コマンド・ファイルは,セクション・ファイルの後で実行されるためプロシージャは,セクション・ファイルに登録した同じ名前のコマンドより優先します。たとえば,EVE_ERASE_CHARACTER というプロシージャを指定した場合, ERASE CHARACTER コマンドは日本語 OpenVMS が提供する日本語 EVE コマンドでなく,ユーザが作成したプロシージャを実行します。
- 日本語 EVE コマンドを,繰り返し使用できるように (単独で,または学習シーケンスの一部として),正常終了したときに TRUE を戻さなければなりません。
- パラメータを必要とする DEC XTPU プロシージャ名を使用する場合には,パラメータを括弧で囲みます。たとえば,日本語 EVE の SET LEFT MARGINS コマンドは,左マージンを設定する場所を指定するためのパラメータを必要とします。日本語 EVE の構文は次のとおりです。
しかし,DEC XTPU の構文は次のとおりです。
パラメータが整数ではなく,文字列の場合には,パラメータを引用符で囲まなければなりません。たとえば,EVE_SET SCROLL_MARGINS の場合には,"10%" というパラメータは文字列であるため,引用符で囲まなければなりません。空パラメータを渡す場合には,eve_spawn(" ")などのように,空の1組の引用符を使用します。
- プロシージャは起動する前にコンパイルしておかなければなりません。その後,プロシージャは日本語 EVE コマンドとして起動するか,または DEC XTPU 実行可能ステートメントとして起動できます。この例では,EVE_CHANGE_WIDTH という名前のプロシージャは,日本語 EVE の CHANGE WIDTH コマンドとして起動できます。また,このプロシージャ名は,DEC XTPU 実行可能ステートメントである EVE_CHANGE_WIDTH としても起動できます。
- セクション・ファイルとして使用するコマンド・ファイルに TPU$LOCAL_INIT というプロシージャを追加します。
このプロシージャには,日本語 EVE を起動する時に定義し,実行したいすべての実行可能ステートメント(他のプロシージャを呼び出すステートメントも含む)を含まなければなりません。このプロシージャに指定した実行可能ステートメントはすべて,日本語 EVE を起動するときに実行されるため,このプロシージャ内のステートメントは,日本語 EVE エディタの省略時の設定になります。
- この DEC XTPU ステートメントは,EVE_MIMIC_EDT プロシージャを起動します。このプロシージャには,日本語 EVE の設定を変更する DEC XTPU ステートメントが格納されています。コマンド・ファイルの例をコンパイルし,それを個人用セクション・ファイルに保存し,そのセクション・ファイルを使用して,日本語 EVE を起動する場合には,キーパッドの設定,カーソルの形式,および左マージンが自動的に EVE_MIMIC_EDT プロシージャによって設定されます。この結果,日本語 EVE はスタートアップ時に EDT と同様の動作をします。
- この DEC XTPU ステートメントは,[ Ctrl/B ] というキー・シーケンスに対して,ユーザ作成プロシージャである EVE_NEXT_PARAGRAPH を定義するために,定義済みの日本語 EVE ルーチンである EVE$DEFINE_KEY を使用します。 EVE$DEFINE_KEY ルーチンを使用すれば,キーに割り当てられているプログラムはエラー・ハンドラを使用できます。DEC XTPU の組込みプロシージャである DEFINE_KEY は,このステップを実行しません。EVE$DEFINE_KEY に対しては 4 つのパラメータがあります (このルーチンは,DEC XTPU 組込みプロシージャである DEFINE_KEY と同じパラメータを使用します)。最初のパラメータは,キーに割り当てる日本語 EVE プロシージャ,またはコマンドを指定します。 2 番目のパラメータは,コマンドをどのキーに割り当てるかを指定します。 3 番目のパラメータは,HELP キーパッド・ダイアグラムで,日本語 EVE がそのキーに対して使用するラベルを指定します。4 番目のパラメータは,キー定義を保存するためのキーマップ・リストを指定する日本語 EVE 変数です。特殊なアプリケーションを実現する高度なユーザでない限り,4 番目のパラメータに対しては,EVE$X_USER_KEYS という変数名を使用してください。
- この DEC XTPU ステートメントは,[ GOLD/O ] キー・シーケンスに対して, EVE_ZAPLINE プロシージャを定義します。この行は,GOLD キーとアルファベット・キーで構成されるシーケンスを定義するときに使用するための DEC XTPU 構文を示しています。 "shift_key" を使用すると,定義は大文字と小文字を無視するようになり, o と O のどちらも定義されます。
- このステートメントは,[F17]キーに対して,日本語 EVE の TWO WINDOWS コマンドを定義します。
- このステートメントは,[Ctrl/G] キー・シーケンスに対して,日本語 EVE の OTHER WINDOWS コマンドを定義します。
- このステートメントは,[ GOLD/KP6 ] キー・シーケンスに対して,日本語 EVE の GET FILE コマンドを定義します。このキーパッドの割り当ては, [ GOLD/KP6 ]キーの前の定義を無効にします。 EVE_MIMIC_EDT プロシージャは,キーパッドを EDT に設定し, EDT キーパッドは [ GOLD/KP6 ] キー・シーケンスを INSERT HEREコマンドに割り当てます。しかし,この DEC XTPU ステートメントは,キー割り当てを GET FILE コマンドに変更します。 1 組の一重引用符は空数をプロシージャに渡します。
- このステートメントは,[ GOLD/F20 ] キー・シーケンスに対して, EVE_TRANSPOSE プロシージャを定義します。
- TPU$LOCAL_INIT ステートメントは TPU$LOCAL_INIT プロシージャが呼び出します。この後,このプロシージャが実行され,日本語 EVE の新しい省略時の設定が作成されます。
- 新しいセクション・ファイルを作成するために,SAVE ステートメントを入力します。セクション・ファイルの装置,ディレクトリ,およびファイル名を括弧と引用符の内部に指定します。セクション・ファイルを更新するには,既存の個人用セクション・ファイルを指定します。
- ファイルをセクション・ファイルとして,コンパイルする場合には,コマンド・ファイルの最後のステートメントとして QUIT ステートメントを追加します。
QUIT は日本語 EVE を終了し,制御を DCL に戻します。
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