編集セッション中に DCL コマンドを実行し,コマンドとそのコマンドからの出力を DCL バッファに書き込みます。DCL バッファは2つ目のウィンドウに(すでに2つ以上のウィンドウを使用していた場合は2番目のウィンドウに,ウィンドウが1つしかなかった場合は,そのウィンドウを2つに分割して)表示します。DCL コマンドを実行するために,サブプロセスが生成されます。コマンドの実行が終了すると,カーソルは自動的に,編集バッファの最後にカーソルがあった位置に戻ります。 DCL ウィンドウはそのままスクリーンに残ります。
DCL バッファは編集することができるので,DCL コマンドの出力結果を別のバッファに移すこともできます。DCL ウィンドウを削除したいときは, ONE WINDOWコマンドを実行してください。
日本語 EVE は DCL サブプロセスを生成するので,コマンドはサブプロセスにのみ適用され,日本語 EVE を起動しているプロセスには影響を与えません。たとえば, DCL で SET DEFAULT コマンドを実行しても,GET FILE, INCLUDE FILE,またはSAVE EXTENDED EVEコマンドなどの日本語 EVE のコマンドで参照するディレクトリは変化しません。
アプリケーションまたはユーティリティを起動するために DCL コマンドを使用した場合には,コマンドが正常終了した後もサブプロセスを継続できます。後続の DCL コマンドは,そのユーティリティに対してサブプロセスを終了するまで機能しません。たとえば,OpenVMS ヘルプ・トピックを表示するために DCL の HELP コマンドを使用した後,DIRECTORY などの別の DCL コマンドを使用しようとした場合には,サブプロセスはまだ DCLのHELP を実行しています。このような場合には,次に示すように DCL サブプロセスに [ Ctrl/Z ] を渡さなければなりません。
Command: DCL
DCL command: [ Ctrl/V ] (を押す)
キーを押してください: [ Ctrl/Z ] (を押す)
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この操作を実行すると,DCLのHELP を実行しているサブプロセスは終了します。その後,別の DCL コマンドを使用し,新しいサブプロセスを生成できます。