一連のキーストロークを学習し,それを1つのキーとして記憶します。学習シーケンスはコマンドまたはテキスト,あるいはその両方で構成できます (一部のテキスト・エディタやワード・プロセッサでは,これをマクロと呼びます)。
【操作方法】
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LEARNコマンドを使用してキーストロークの記録を開始します。
- 日本語 EVE は学習が必要なキーストロークを入力するように要求するプロンプトを表示します。テキストまたはコマンド,あるいはその両方を入力でき,すでに定義しているキーを押すことも可能です。
- 学習シーケンスを終了し,記憶するには,[ Ctrl/R ] (REMEMBER として定義されているキー)を押します。この場合,REMEMBERコマンドは入力しないでください。
- 日本語 EVE は定義するキーを押すように要求するプロンプトを表示します。次のいずれかのキーを押すことができます。この場合,記憶するシーケンスで使用したキーは押さないでください。
- [ KP4 ],[ KP7 ],[ F20 ]などのファンクション・キー
- [ Ctrl/N ] などの制御キー
- [ GOLD-KP7 ]や[ GOLD-A ]などの GOLD キーの組み合わせ
定義を取り消す場合には,[ Return ] キーまたは [ Ctrl/M ]を押します。これらのキーの定義を変更することはできません。
LEARNコマンドとREMEMBERコマンドは,指定されたキーの現在の定義を無効にします。これは,指定されたキーの現在の定義が日本語 EVE の省略時の設定である場合も,EDT キーパッドや WPS キーパッドである場合も,ユーザ独自の定義である場合も同様です。たとえば,学習シーケンスとして定義したキーが,通常は EDT や WPS などのキーパッド設定によって定義されている場合には,新しい定義はキーパッド定義を無効にします。キーのキーパッド定義を復元するには,UNDEFINE KEYコマンドを使用します。
キー定義は編集セッション全体で有効であり,また,キーを再定義したり,定義を取り消すまで有効です。将来のセッションのためにキー定義を保存する場合には, SAVE EXTENDED EVEコマンドを使用してセクション・ファイルを作成します。学習シーケンスをイニシャライゼーション・ファイルに登録することはできません。
学習シーケンスは,シーケンスが作成されたときのキー定義を記録するわけではなく,キーストロークを記録します。したがって,学習シーケンスを「再生」する前に,シーケンスで使用したキーが適切に定義されているかどうかを確認し,また,シーケンスに影響を与える設定が正しいかどうかも確認してください。これらの条件が満足されない場合には,学習シーケンスは異常終了したり,予想どおりに機能しないことがあります。学習シーケンスが何を実行するかに応じて,次のことを確認する必要があります。
- バウンド・カーソルまたはフリー・カーソルの移動
- Insert Here バッファまたは DECwindows クリップボードの内容
- $RESTORE$ バッファの内容
- 順方向であるのか,逆方向であるのか
- 挿入モードであるのか,重ね書きモードであるのか
- キーパッド設定と GOLD キーも含めたキーの定義
- マージンと段落字下げ
- 保留削除 (Pending Delete)
- FIND NEXTに対する検索文字列
- タブ・モードとタブ・ストップ
マウス操作(DECwindows のメニュー項目を選択するなどの操作)を学習シーケンスとして登録することはできません。