選択または検索した名前を持つファイルをオープンします。これは GET FILEコマンドやOPENコマンドと同じ操作を実行しますが,ファイル名を入力する必要はありません。このコマンドは特に,長い名前を持つファイルをオープンする場合や,他のファイルに類似した名前を持つファイルをオープンする場合に便利であり,名前を正確に入力する必要がなくなります。
【操作方法】
- 編集または作成するファイルの名前を強調表示するために,
SELECT,FIND,
WILDCARD FINDコマンドのいずれかを使用します。
選択領域は検索領域より優先します。DECwindows では,選択領域は日本語 EVE の内部に存在しても,同時に実行されている別のDECwindows アプリケーションの内部に存在してもかまいません。
- OPEN SELECTEDコマンドを使用します。
ファイルが存在する場合には,日本語 EVE はそのファイルを現在のウィンドウの新しいバッファに複写します。ファイルが存在しない場合には,日本語 EVE は新しい空のバッファを作成し,バッファ名としてファイル名およびファイル・タイプを使用します。その名前を持つバッファがすでに存在し,ファイルに対応づけられていない場合には ( たとえば,BUFFER コマンドや
NEW コマンドを使用してバッファを作成した場合 ),日本語 EVE はバッファを作成する前に,別の名前を要求します。
編集セッションですでにオープンしたファイル ( つまり,すでにバッファが設定されているファイル ) を指定した場合には,バッファがまだ存在するときは,日本語 EVE はそのファイルに対するバッファの最後の位置に戻ります。
新しいバッファのマージンや他の設定は, $DEFAULTS$ という日本語 EVE システム・バッファと同じ設定になります。 $DEFAULTS$ には,省略時のバッファ属性が登録されています。詳しい説明は,『日本語EVE ユーザーズ・ガイド』の「$DEFAULTS$ バッファの変更」を参照してください。