カーソルをフリー・カーソルとして設定します。この場合,文字がすでに存在するかどうかとは無関係に,バッファ内のどこにでもカーソルを移動し,テキストを挿入できます(省略時の設定)。
上下に移動する場合,カーソルは画面の同じカラムから移動しません。左マージンの左側に移動したり ( 左マージンが 1 より大きい場合 ),右マージンの右に移動したり, [End of file] をこえて移動することができます ( バッファが現在のウィンドウより短い場合 )。
たとえば,現在の位置が行の最後であるときに,
[→] キーを押した場合には,カーソルは行の最後より右側に移動し,そこにテキストを挿入できます。一方,バウンド・カーソルの場合は次の行の先頭に移動します。
フリー・カーソルの移動は,表や他の特殊なレイアウトを作成するときに便利です。フリー・カーソルの場合には,テキストをバッファ内のどこにでも挿入できるからです。たとえば,右マージンの右側にテキストを挿入でき,また,左マージンが 1 より大きい場合には,左マージンの左側にテキストを挿入できます。右マージンの右側などのように,バッファの使用されていない領域にカーソルを移動し,そこにテキストを入力した場合には,日本語 EVE は既存のテキストと新しいテキストの間に必要なスペースまたはブランク行を挿入します。
つまり,日本語 EVE はギャップをスペースまたはブランク行で埋めます。これらのスペースやブランク行を消去すれば,ギャップを消去できます。バッファの使用されていない領域に移動しても何も入力しない場合には,このようなパッド操作は実行されません。
カーソルをバウンド・カーソルとして設定する場合には ( EDT や WPS の場合と同様 ),
SET CURSOR BOUND コマンドを使用します。