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OpenVMS マニュアル |
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日本語 HP OpenVMS
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SET PARAGRAPH INDENT |
SET PARAGRAPH INDENT [{+/-}]integer
integer
段落の先頭に追加または先頭から差し引くスペースの数であり,バッファの左マージンを基準にした値。値が正の値(または符号なし値)の場合には,左マージンと段落字下げの合計は右マージンより小さくなければなりません。負の値の場合には「ハンギング」段落が作成され,最初の行は左マージンの左から開始されます。負の字下げと左マージンの合計は少なくとも1でなければなりません。段落字下げを指定しなかった場合には,日本語 EVE は値を要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して [ Return ] キー,または [ Do ] キーだけを押し,値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。省略時の設定は0です (字下げは行われません)。
左マージンを基準にして,現在のバッファの段落の先頭に追加または差し引くスペースの数を設定します。このコマンドを実行しても,既存のテキストが変更されるわけではなく,この後に作成する段落や, FILLコマンドを使用して書式を変更する段落にだけ影響を与えます。日本語 EVE では,段落は次のいずれかによって区切られます。
- ブランク行
- バッファの先頭または最後
- ページ区切り(フォーム・フィード文字)
- DIGITAL Standard Runoff コマンド(.BLANK など)
- JUNOFF コマンド
段落字下げはバッファ固有の設定であり,各バッファに対して異なる段落字下げを設定できます。
すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションで特定の段落を字下げする場合には,SET PARAGRAPH INDENTコマンドをイニシャライゼーション・ファイルに登録します。そのイニシャライゼーション・ファイルを使用して日本語 EVE を起動すると,指定した設定は,MAIN(最初の) バッファと $DEFAULTS$ という名前の日本語 EVE システム・バッファに適用されます。したがって,ユーザが作成する各バッファは同じ段落字下げになります。
このコマンドによって設定される段落字下げは,バッファの左マージンを基準にしています。WPS の Ruler キー( [ GOLD-R ] )による設定はマージンとは無関係です。
段落字下げが 0(省略時の設定)以外の場合には,段落の先頭から始まらない領域の書式を変更するために,FILLコマンドや FILL RANGE コマンドを使用することはできません。
次の例は,「ハンギング」段落のための負の字下げも含めて,段落字下げを設定する方法を示しています。
Command: SET PARAGRAPH INDENT 4左マージンから4カラムの位置に段落字下げを設定します。左マージンが5の場合には,新しい段落の最初の行はカラム9から始まり,2行目以降はカラム5から始まります。既存のテキストの書式を変更する場合には,FILL コマンドまたはFILL PARAGRAPHコマンドを使用します。
Command: SET LEFT MARGIN 4 Command: SET PARAGRAPH INDENT -3 . . . Command: SET PARAGRAPH INDENT 0 Command: SET LEFT MARGIN 1
左マージンをカラム4に設定し,段落字下げを左マージンよりさらに3カラム左の位置に設定します。この後,新しい段落の1行目はカラム1から始まり,2行目以降はカラム4から始まります(このような形式を「ハンギング」段落と呼びます)。この機能は,たとえば,左マージンの左側に中黒やカウンタとして3つのスペースを使用する場合などのように,リスト形式のテキストを作成するときに役立ちます。前の設定に戻す場合には,コマンドの順序に注意してください(段落字下げを0に設定した後,左マージンを1に設定します)。
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