日本-日本語 |
|
|
|
OpenVMS マニュアル |
日本語 HP DECprint Supervisor (DCPS) for OpenVMS
|
目次 | 索引 |
第1章 ソフトウェアのインストレーションの準備
1.1 オペレーティング・システムのバージョン
本バージョンの DCPS をサポートする OpenVMS オペレーティング・システムのバージョンは以下のとおりです。
サポートする OpenVMS バージョンの最新のリストは以下の URL を参照してください。
http://h71000.www7.hp.com/openvms/openvms_supportchart.html |
* Standard Support の提供が終了しているため Prior Version Support あるいは Extended Engineering Support の契約が必要です。 |
DCPS をインストールするのに必要なディスク容量は, Integrity あるいは Alpha のどちらのシステムを使用しているかによって異なります。 表 1-1 に必要なディスク容量を示します。
Integrity システム | Alpha システム | |
---|---|---|
ディスク容量 | 17,000ブロック | 13,000 ブロック |
これらのディスク容量は概算であり,実際の値はシステム環境,ディスク・クラスタ・サイズ,構成,ソフトウェア・オプションによって異なります。
1.3 関連するソフトウェア
日本語 DECprint Supervisor は他のソフトウェアとともに動作することにより,完全なプリンティング環境を構築します。日本語 DECprint Supervisor をインストールする前に,他のソフトウェアとプリンティング・ソフトウェアとの互換性があることを確認してください。
以降の各項では,必要なソフトウェアについて詳細を説明します。特定のバージョンについての必要条件については,『日本語 DECprint Supervisor for OpenVMS ソフトウェア仕様書 (SPD)』を参照してください。
1.3.1 USB パッチキット
DCPS V2.7 をインストールする前に,ご使用の OpenVMS のバージョンによって以下の USB パッチキットをインストールする必要があります。
注意 日本語プリンタの USB 接続はサポートされていませんが, DCPS のインストール時に, USB パッチがインストール済かどうかが確認されるため,あらかじめ USB パッチをインストールしておくことが必要です。 |
OpenVMS バージョン | パッチキット |
---|---|
OpenVMS Alpha V7.3-2 | 必要なし |
OpenVMS Integrity V8.3 | VMS83I_USB-V0200 |
OpenVMS Integrity V8.3-1H1 | VMS831H1I_USB-V0100 |
OpenVMS Alpha V8.3 | VMS83A_USB-V0100 |
OpenVMS Integrity/Alpha V8.4 | 必要なし |
これらのパッチキット,およびそれらのアップデート・バージョンは,以下の場所から入手できます。
http://www.hp.com/go/hpsc/ |
OpenVMS V8.4 以降はこれらのパッチキットの適用は必要ありません。
1.3.2 PCSI ユーティリティ
DCPS は,PRODUCT コマンドを通じて PCSI ユーティリティでインストールされます。 PCSI ユーティリティについての詳細と PRODUCT コマンドの使用方法については,『 HP OpenVMS システム管理者マニュアル』および『 HP OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』,あるいはオンライン・ヘルプを参照してください。
古いバージョンの OpenVMS を使用している場合, DCPS をインストールする前に PCSI パッチ・キットのインストールが必要になる場合があります。 表 1-3 を参照して, PCSI パッチのインストールが必要かどうかを判断してください。パッチ・キットをインストールすることにより,ご使用のシステムの PCSI がアップグレードされます。
注意 日本語 DCPS V2.7 では, PCSI パッチ・キットの適用が必要になるような古いバージョンの OpenVMS はサポートしていないため,特に対処は必要ありません。 |
OpenVMS バージョン | PCSI パッチ・キット |
---|---|
Integrity V8.2 以降 | 必要なし |
Alpha V6.2 〜 V7.1-2 | DEC-AXPVMS-VMS62TO71U2_PCSI-V0200--4 |
Alpha V7.2 以降 | 必要なし |
これらのパッチ・キットは次の場所から入手できます。
http://www.hp.com/go/hpsc/ |
CPAP (Common Printer Access Protocol) を使用した PrintServer プリンタへの TCP/IP 接続,あるいは raw TCP/IP ソケット・プロトコルまたは LPD プロトコルを使用したその他のプリンタへの接続では,次のいずれかを必要とします。
注意 Process Software MultiNet for OpenVMS および Process Software TCPware for OpenVMS は,米国 Process Software 社の製品です。 |
DCPS は,システムに C ランタイム・ライブラリがインストールされていることを前提に動作します。このライブラリは,OpenVMS V6.1 以降の OpenVMS オペレーティング・システムの DEC C/C++ Run-Time Components キットに含まれています。ご使用のバージョンによって,次のように対応が異なります。
注意 日本語 DCPS V2.7 では古いバージョンの OpenVMS はサポートしていないため,特に対応は必要ありません。 |
DIGITAL PrintServer プリンタに出力するには, PrintServer ソフトウェアがインストールされているホスト・システムがプリンティング環境に存在しなければなりません。
1.3.6 AppleTalk ネットワーク
DCPS が使用するネットワーク・プロトコルの 1 つとして, OpenVMS Alpha のレイヤード製品である PATHWORKS for OpenVMS (Macintosh) で提供されていた AppleTalk があります。この製品はすでにリタイヤしておりサポートは提供されませんが, DCPS は引続き AppleTalk キューでも動作していました。
ただし,AppleTalk プロトコルを起動できなくなる変更が OpenVMS V8.2 で行われています。このため,OpenVMS V8.2 以降,DCPS は AppleTalk キューと動作しません。
1.3.7 DDIF 印刷
DDIF エンコード 2 値イメージを印刷するには,システムに DECwindows がインストールされていることが必要となります。
DCPS V1.1 以降のバージョンは, ICPS V1.x ソフトウェアと共存することができません。 DCPS をインストールすると,SYS$LIBRARY:TRN$DDIF_IMAGE.EXE イメージを置き換えてしまいますが,この新しいイメージは ICPS ソフトウェアとの互換性がありません。
すべての DCPS の実行コンポーネントは,相互に互換性を持つ組み合わせであることを保証しようとします。互換性がない場合,キューの起動時に DCPS がエラーを通知します。互換性を持たないソフトウェアの古いバージョンのコンポーネントが SYS$SPECIFIC 領域に存在し,新しいコンポーネントが SYS$COMMON 領域にインストールされた場合に,このエラーが発生します。発生するエラーは,どのコンポーネントのどのバージョンを実行するかに応じて異なりますが,次のようなメッセージが表示されるのが共通しています。
1.3.8 DEC Image Print-PLUS (ICPS)
1.4 互換性のないコンポーネント
%%%%%%%%%%% OPCOM 13-FEB-1995 21:38:08.66 %%%%%%%%%%% Message from user QUEUE_MANAGE on DAHLIA %QMAN-E-SYMDEL, unexpected symbiont process termination |
DCPS インストレーション・プロシージャは SYS$SPECIFIC 領域で DCPS ファイルをチェックし,存在する場合はそれを知らせます。
DCPS を使用するためにプリンタ側で必要となる設定作業があります。『DECprint Supervisor for OpenVMSシステム管理者ガイド』の第 10 章を参照して,ご使用になる各プリンタで必要な設定作業を行ってください。
1.5 プリンタ側で必要な設定作業
目次 | 索引 |
|