HP OpenVMS Systems Documentation |
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この時点で,インストレーション・ダイアログのすべての問い合わせに答えたことになります。ここから実行段階に入ります。まず,インストールあるいは削除するすべての製品名が表示されます。インストレーションの進行状況が示されます。
実行段階では, DECwindows Motif サポート・ファイルのチェックが行われます。これらのファイルが使用できない場合,処理を継続するかどうかの問い合わせがあります。詳細については, 第 7.3.2.8 項 を参照してください。 |
Execution phase starting ... The following product will be installed to destination: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.6 DISK$ALPHASYS:[VMS$COMMON.] Portion done: 0% ...10% ...20% ...30% ...40% ...50% ...60% ...70% ...80% ...90% |
7.3.2.8 DECwindows Motif サポート・ファイルの確認
インストレーションのこの段階で, DECwindows Motif アプリケーションおよび実行時サポート・ファイルがオペレーティング・システムにインストールされていることがチェックされます ( DECwindows Motif ソフトウェアの実行に必要なトランスポート・ファイル,フォント・ファイルなどです)。
**** DECwindows Motif application and run-time support files DETECTED **** |
これらのファイルは,デフォルトでインストールされます。
次に,システムをワークステーションまたはワークステーション・ブート・サーバとして使用するために必要なサポート・ファイルがインストールされているかチェックされます。サポート・ファイルがインストールされていれば,次のメッセージが表示されます。
**** DECwindows device support files DETECTED **** |
その後,次のような質問があります。
Do you wish to continue with this installation without the workstation support? |
No (デフォルト) と応答して Returnキーを押すと,インストレーションは中止します。必要なサポート・ファイルの追加については 第 9.2 節 を参照してください。必要なサポート・ファイルを追加した後,インストレーションを再開します。
Yesと応答して Returnキーを押すと,インストレーションがそのまま進行します。
OpenVMS オペレーティング・システムおよび DECwindows Motif を同時にインストールまたはアップグレードする場合は,インストレーションのこの部分は該当しません。
7.3.2.9 インストレーションの最終メッセージの確認
インストレーションが無事完了すると,インストールまたは削除された製品のリストが表示されます。最後に, DECwindows Motif のインストレーション完了を通知する最終メッセージが表示されます。
...100% The following product has been installed: DEC AXPVMS DWMOTIF V1.6 Layered Product DEC AXPVMS DWMOTIF V1.6 : DECwindows Motif System reboot is required. If using a language variant, reboot after upgrade of language variant. A system reboot is required to install the new DECwindows Motif images. If this is a new installation, you should execute AUTOGEN using the following command: $ @SYS$UPDATE:AUTOGEN GETDATA REBOOT CHECK_FEEDBACK This command adjusts your system parameters and reboots the system. If you want to use DECwindows with any language other than English, install the appropriate DECwindows Motif Version 1.6 language variant product before using AUTOGEN or rebooting the system. Installation Verification Procedure can be run after reboot. Run the Installation Verification Procedure (IVP) after the installation is completed and the system is rebooted. The IVP is located in the following directory: SYS$TEST:DECW$IVP.COM. |
インストレーション中に,以下のいずれかの状況が存在する場合はエラーが発生する可能性があります。
これらの状態により発生したエラー・メッセージの説明については,「まえがき」の「関連ドキュメント」に示したドキュメントを参照してください。これらのドキュメントにエラーの分析と対処方法が示されています。
何らかの理由によりインストレーションに失敗した場合, PCSI ユーティリティは,次のようなメッセージを表示します。
%PCSI-I-INSFAIL, The installation of DECwindows Motif Version 1.6 for OpenVMS has failed. |
インストレーションに失敗した場合は,問題を解決してからインストレーションを再度実行してください。
7.5 インストレーション後のパラメータの調整
OpenVMS オペレーティング・システムおよび DECwindows Motif を同時にインストールまたはアップグレードした場合は,この時点でシステム・パラメータ値がチェックされます ( 第 6.6.3 項 および 第 8.4 節 を参照)。
インストレーションが正常に完了した場合は, DECwindows Motif の起動時に次のようなメッセージが表示されます。
%DECW-W-BADVALUE, SYSGEN parameter GBLPAGES is 120000, should be at least 150000 %DECW-W-BADVALUE, Free GBLPAGES is 75040 should be at least 92000 %DECW-W-BADVALUE, SYSGEN parameter CLISYMTBL is 256, should be at least 512 Some SYSGEN parameters must be reset for DECwindows to start. If you type YES, AUTOGEN will change these parameters and reboot your system. If you type NO, AUTOGEN will not be run or cause a reboot but DECwindows will not start. Do you want the system to run AUTOGEN for you [YES] |
DECwindows の新規インストレーションの場合は,このメッセージは表示されません。 |
ここで,RETURNキーを押してください。システムは自動的に AUTOGEN を実行してシステム・パラメータを調整し,リブートが行われた後 DECwindows のログイン画面が表示されます。
ここでは, DECwindows Motif のインストレーションが完了後に必要な作業について説明します。
8.1 DECwindows Motif ソフトウェアの起動
OpenVMSのワークステーション・サポート・コンポーネントがインストールされている場合,システムのリブート時に DECwindowsのスタートアップ・プロシージャが自動的に実行されます。
システムに DECwindows Motif の有効なライセンスが登録されていない場合は,コンソール端末にその旨のメッセージが表示され, DECwindows Motifは自動的には起動されません。この場合は,システムにログインして有効なライセンスを登録してから DECwindows Motif ソフトウェアを起動してください。 LMF を使用してライセンスを登録する方法についての詳細は,『 VMS License Management Utility Manual 』を参照してください。 DECwindows の起動方法の詳細については『HP DECwindows Motif for OpenVMS 管理ガイド』を参照してください。
8.2 IVP の実行
DECwindows Motif をインストールして起動した後, IVP (Installation Verification Procedure) SYS$TEST:DECW$IVP.COM を実行します。 IVPには,ソフトウェアのインストレーションが完全かつ正確に行われたかどうかを確認する一連のテストが含まれています。
8.2.1 プロシージャの実行
IVP プロシージャを起動するには SYS$TEST:DECW$IVP コマンド・プロシージャを実行します。簡単な指示とともにダイアログが表示されます。
$ @SYS$TEST:DECW$IVP (c) Copyright 2006 Hewlett-Packard Development Company, L.P. HP DECwindows Motif for OpenVMS Installation Verification Procedure (IVP) This IVP is intended to test some of the functionality of DECwindows Motif and to provide a quick method of verifying the installation. |
LAT ソフトウェアを使用して X 端末から IVP を実行する場合,最初に次のコマンドを入力してください。
nnnnnnnnnn には実際の LAT 端末番号を入力してください。 _Display:プロンプトでデフォルトを入力することもできます。 |
次に,IVP プロシージャは表示関連テストを実行しようとします。これらのテストを実行するかどうか,またその動作の内容は,お使いのハードウェアによって,およびシステムにテスト・イメージが存在するかどうかによって異なります。
表示関連テストを実行したくない場合は,プロンプトで Ctrl/Z を入力してください。
次の例は,ワークステーションにおける表示テストの実行例です。表示デバイス _WSA150は,ローカル・ディスプレイでもリモート・ディスプレイでもかまいません。
To skip the display-oriented tests, press Ctrl/Z at the following prompt. _Display:[_WSA150:]: %DECW-I-IVP, The IVP will display on WSA150: %DECW-I-IVP, Running DECW$EXAMPLES:ICO.EXE for up to a minute. %DECW-I-IVP, Press Ctrl/Y to interrupt test. %DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_ICO spawned %DECW-I-IVP, Running SYS$SYSTEM:DECW$CLOCK for up to a minute. %DECW-I-IVP, Press Ctrl/Y to interrupt test. %DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_CLOCK spawned |
次の例ではワークステーションでないシステムでテストを実行しています。
This machine is not a workstation. Please provide the node name of a workstation on which to display the IVP tests. You must be sure that this account and node have security access to the display node, or the IVP will fail. To skip the display-oriented tests, press Ctrl/Z at the following prompt. _Display []: NODE33 %DECW-I-IVP, The IVP will display on NODE33::0.0 |
この後表示されるメッセージは,ワークステーションの場合と同じです。
8.2.3 LBX プロキシ・テスト
表示関連テストが選択され必要なイメージが利用できる状態であれば,プロシージャは LBX プロキシ・テストを実行しようとします。テスト結果のメッセージ表示は,前のセクションでディスプレイ名あるいはノード名が入力されたかどうかによって,および,ディスプレイ名が入力された場合はそのディスプレイがローカル・ディスプレイかあるいはリモート・ディスプレイかによって,また,ローカル・ディスプレイの場合はそのディスプレイが LBX テストをサポートするように適切に構成されているかどうかによって変わります。次に示すのは,考えられるいくつかのケースにおける IVP の動作例です。
%DECW-I-IVP, LBX Proxy tests, tests will execute through a proxy %DECW-I-IVP, Running DECW$EXAMPLES:ICO.EXE for up to a minute. %DECW-I-IVP, Press Ctrl/Y to interrupt test. %DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_LBX spawned Using port number '50' %DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_ICO spawned %DECW-I-IVP, End of LBX Proxy tests |
The LBX tests can only be executed if the display server has been configured to support the LBX and SECURITY extensions and this account has permission to generate cookies. Normally, remote servers will not give that permission and the LBX tests cannot be executed. Answer "NO" at the following prompt to skip the LBX tests. Execute LBX test? YES |
%DECW-I-IVP, No privilege to execute LBX part of test. Proxy test skipped. |
%DECW-I-IVP, Server does not support LBX extension. Proxy test skipped. |
%DECW-I-IVP, Server does not support SECURITY extension. Proxy test skipped. |
%DECW-I-IVP, LBX Proxy tests need a display device. Proxy test skipped. |
最後に,IVP は表示関連以外の 2 つのテストを実行します。
次の例は,最後の 2 つのテストについての IVP の出力です。
%DECW-I-IVP, Invoking the UIL Motif compiler... %DECW-S-IVP, The UIL Motif compiler test completed successfully. %DECW-I-IVP, Beginning CONVERT/DOCUMENT IVP... %DECW-S-IVP, CONVERT/DOCUMENT IVP passed. %DECW-S-IVP, The IVP has completed. $ |
コンソールから手動で DECwindows Motif ソフトウェアをブートすることができます。ただし前述のように,コンソールのタイプはオペレーティング・システム・プラットフォームによって変わります。
8.3.1 システムの場合
メイン・コンソールから DECwindows Motif ソフトウェアをブートすることができます。オペレータ・ウィンドウを表示するかしないかは Ctrl/F2で切り替えることができます。メイン・コンソールは常にワークステーションの画面です。
メイン・コンソール(ワークステーション画面)にログインしている場合, DECwindowsを起動する前にログアウトする必要があります。メイン・コンソールから次のコマンドを実行してください。
$ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP |
コマンド・プロシージャが完了した後,メイン・コンソールからログアウトしてください。ログアウトしないとサーバは起動されず,ログイン・ボックスが表示されません。
ターミナル・ポート経由でワークステーションに接続したターミナルを代替コンソールとして使用することができます。メイン・コンソールからブートした場合,代替コンソールは DECwindows Motif スタートアップ・コマンド・プロシージャを起動したときに接続されます。代替コンソールからシステムをブートした場合, Console Window アプリケーションは起動できません。
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