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HP OpenVMS CIFS Version 1.2 ECO1: 管理者ガイド

第11章 管理ツールのコマンド・リファレンス

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OpenVMSドキュメント・ライブラリ

目次
まえがき
第1章:HP CIFS Server について
第2章:インストールおよび構成
第3章:導入モデル
第4章:Kerberosのサポート
第5章:LDAP統合のサポート
第6章:ユーザーおよびグループのマッピング
第7章:WINBINDのサポート
第8章:ユーザー,グループおよびアカウントのポリシーと信頼の管理
第9章:共有の管理
第10章:ファイルおよび印刷のセキュリティ
第11章:ツール・リファレンス
第12章:性能に関する考慮と問題解決のテクニック
第13章:SMB.CONF パラメータ
付録A:インストールの実行例
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この章では,pdbeditsmbclient などの多くの Samba ユーティリティも含め,OpenVMS CIFS に含まれている管理ツールについて説明します。 SMBSHOW などのツールは, HP OpenVMS CIFS 固有のツールです。 Samba ユーティリティについての詳細は下記の Samba の web サイトを参照してください。

http://samba.org

この章では次の内容について説明しています。

11.1 HP CIFS管理ツール

HP CIFSの管理のために,多数の HP CIFS Serverツールが用意されています。 ここでは以下のHP CIFS管理ツールについて説明します。

smbpasswd

HP CIFSの暗号化されたパスワードデータベースの管理用ツールです。 smbpasswd コマンドを使用してユーザ・アカウント・パスワードを変更する方法については,8.2.3 項 「ユーザ・アカウント・パスワードの変更」 を参照してください。

pdbedit

SAMデータベース(Sambaユーザアカウントのデータベース)の管理用ツールです。 pdbedit ユーティリティを使用してユーザを管理する方法については, 8.2.2 項 「pdbedit ユーティリティによるユーザの管理」 を参照してください。

net

HP CIFSとリモートCIFSサーバーの管理用ツールです。

wbinfo

winbind情報を取得するためのツールです。

smbclient

サーバー上のSMB/CIFSリソースにアクセスするためのFTPに似たクライアントです。

smbstatus

HP CIFS Serverへの現在の接続についての情報にアクセスするためのツールです。

nmblookup

OpenVMSホストからNetBIOS名を問い合わせるためのツールです。

smbshow

実行中のすべてのHP CIFS Serverプロセスについての情報を入手するためのツールです。

smbversion

HP CISF Serverの一部として使用されている種々のイメージについての情報を入手するためのツールです。

SAMBA$DEFINE_COMMANDS.COM

すべてのHP CIFSユーティリティのためのシンボルを定義するためのコマンド・プロシージャです。

SAMBA$GATHER_INFO.COM

情報およびデータ・ファイルを収集するためのツールです。

testparm

testparmユーティリティは,SMB.CONFファイルの内容が正しいかどうか評価するための重要なツールです。

tdbbackup

samba.tdb ファイルのバックアップを取り,整合性を確認するためのツールです。

tdbdump

TDB ファイルの内容を出力するためのツールです。

smbcontrol

smbdあるいはnmbdプロセスにメッセージを送信するためのツールです。

delete_ace

HP CIFS Server APPLICATION ACE とともに,PATHWORKS および Advanced Server の ACE を削除するためのツールです。

tdb_convert

CONVERT.FDL ファイルを使用して永続的な TBD ファイルを変換するためのツールです。

ods2_convert

ファイル名からエスケープでエンコードされた文字を取り除き,ファイル名を ISO-8859-1 文字に変更します。

SAMBA$CONFIG.COM

HP CIFS Server を様々な役割に構成するためのツールです。 このユーティリティの使用方法については,第2章 「HP CIFS Server のインストールおよび構成」 を参照してください。

SAMBA$MANAGE_CIFS.COM

HP CIFS Server で共有,ユーザ,グループ,アカウント・ポリシー,および信頼を管理するためのツールです。 このユーティリティの使用方法の詳細については 第8章 「ユーザ,グループ,アカウント・ポリシー,信頼関係の管理」 および 第9章 「共有の管理」 を参照してください。

SAMBA$UPDATEFILEHINTVALUE.COM

ファイルの ODS-5 ファイル・ヘッダに保管されているファイル長ヒント値を Variable Length あるいは VFC レコード形式でアップデートするためのツールです。

これらの管理ツールはSAMBA$ROOT:[BIN]ディレクトリで提供されており,次のコマンドの実行により定義されます。

@SAMBA$ROOT:[BIN]SAMBA$DEFINE_COMMANDS

11.1.1 net

このツールはCIFSとリモートCIFSサーバーの管理のために使用します。CIFSのnetユーティリティには,WindowsやDOSのnetユーティリティと同様の機能があります。netユーティリティの最初の引き数は,netコマンドを実行するときに使われるプロトコルを指定するために使用します。 引き数は,ADS,RAP,RPCのいずれかです。ADSはWindows Active Directoryで使用し,RAPは旧Windowsクライアント(Win9x/NT3)で使用し,RPCはDCE-RPCで使用します。

SMB.CONFのpassdb backendパラメータにldapsam:ldap://<LDAP server name>を設定した場合には,netツールの操作対象はLDAPディレクトリになります。

多くのnetコマンドがあります。 この項では,利用できるコマンドの一部について説明します。 ここでは,CIFSユーザアカウントの管理で使用することができるnet rpc userコマンドの構文だけを説明します。

netコマンドの使用方法と構文の詳細な説明については,SWATのnetのヘルプ,または『The Official Samba HOWTO and Reference Guide』を参照してください。

11.1.1.1 netコマンド

以下に,netコマンドについて,一部を説明します。

特定のコマンドとその構文についての詳細は,net help <command_option>を使用してください。

net time

時刻情報を表示/設定します。

net lookup

指定したホストのIPアドレスまたはホスト名を検索します。

net cache

TDB (Trivial Database)ファイルのキャッシュを操作します。

net changesecretpw

このコマンドを使用すると,CIFSマシンアカウントのパスワードに,外部アプリケーションを使って,Windows Active Directory に存在しているマシンアカウントのパスワードを設定できます。 必要がない場合は,このコマンドは使用しないでください。 このコマンドでは,強制フラグ(-f)を指定する必要があります。 コマンドからはプロンプトは表示されません。 stdinから入力した情報が,そのまま文字どおりにマシンパスワードとして格納されます。 このコマンドは有効なマシンパスワードを警告なしに上書きするので,十分注意して使用してください。

net status

ローカルサーバーのマシンアカウントのステータスを表示します。

11.1.1.2 net lookup の構文

このセクションではnet lookupコマンドの構文のみ示します。

net lookup [<host>] HOSTNAME[#<type>]

指定したホスト名およびタイプのIPアドレスを検索します。

net lookup ldap [<domain>]

指定したドメインのLDAPサーバーのIPアドレスを提示します。

net lookup kdc [<realm>]

指定したレルムのKDCのIPアドレスを提示します。

net lookup dc [<domain>]

指定したドメインのドメインコントローラのIPアドレスを提示します。

net lookup master [<domain|workgroup>]

指定したドメインあるいはワークグループのマスターブラウザのIPアドレスを提示します。

net lookup name [<name>]

SID (およびアカウント・タイプ) を表示します。

net lookup sid [<sid>]

SIDの名前とタイプを提示します。

11.1.1.2.1 実行例

指定したドメインのドメインコントローラのIPアドレスを調べるには,次のコマンドを実行します。

$ net lookup dc cifsdom

sydneyという名前のグループアカウントのSIDとアカウント・タイプをリストするには,次のコマンドを実行します。

$ net lookup name sydney 

11.1.2 wbinfo

winbind情報の入手にはwbinfoツールを使用します。

wbinfo ユーティリティは,ユーザ名,グループ名,あるいは, ドメイン・ユーザ/グループ名とOpenVMS ユーザ/リソース識別子名との間のマッピングなどの,詳細なドメイン情報を取得するのに使用できます。

11.1.2.1 構文

wbinfo [option]

optionの部分には,以下のオプションを指定することができます。

-u, --domain-users

すべてのドメインユーザをリストします。

-g, --domain-groups

すべてのドメイングループをリストします。

-h, --domainname-to-hostname=NAME

ドメイン名をホスト名に変換します。

-H, --hostname-to-domainname=HOSTNAME

ホスト名をドメイン名にマップします。

-o, --hostgroups-to-domaingroups

すべての CIFS ホストグループをドメイングループにマップします。

-O, --hostusers-to-domainusers

すべての CIFS ホストユーザをドメインユーザにマップします。

-D, --domain-info=STRING

ドメインについての情報を表示します。

-r, --user-groups=USER

ユーザグループを取得します。

--user-domgroups=SID

ユーザドメイングループを取得します。

-a, --authenticate=user%password

ユーザを認証します。

--getdcname=domainname

外部ドメインの DC 名を取得します。

-p, --ping

WINBINDD が動作しているかどうか確認します。

-K, --krb5auth=user%password

Kerberos でユーザを認証します。

注記: --hostusers-to-domainusers--hostgroups-to-domaingroups および --hostname-to-domainname の各オプションは, WINBIND が無効 (WIBINDD_DONT_ENV を 1 に定義することにより設定) かどうかには関係なく使用できます。残りのオプションは WINBIND が有効な場合のみ使用できます。
ヘルプ・オプション
-?, --help

ヘルプメッセージを表示します。

--usage

簡単な使用方法を表示します

共通のCIFSオプション
-V, --version

プログラムのバージョン番号を出力します。

このツールの使用方法の詳細については,/opt/samba/man/man1/wbinfo.1を参照してください。

11.1.2.2 実行例

wbinfo -uコマンドを使ったときの出力例を,次に示します。

$ wbinfo -u
DOMAIN_DOM\johnb
DOMAIN_DOM\user1
DOMAIN_DOM\user2
DOMAIN_DOM\user3
DOMAIN_DOM\user4
DOMAIN_DOM\Guest
DOMAIN_DOM\user5
DOMAIN_DOM\ntuser
DOMAIN_DOM\root
DOMAIN_DOM\pcuser
DOMAIN_DOM\winusr
DOMAIN_DOM\maryw

wbinfo -gコマンドを使ったときの出力例を,次に示します。

$ wbinfo -g
DOMAIN_DOM\Domain Admins
DOMAIN_DOM\Domain Guests
DOMAIN_DOM\Domain Users
DOMAIN_DOM\Domain Computers
DOMAIN_DOM\Domain Controllers
DOMAIN_DOM\Schema Admins
DOMAIN_DOM\Enterprise Admins
DOMAIN_DOM\Cert Publishers
DOMAIN_DOM\Account Operators
DOMAIN_DOM\Print Operators
DOMAIN_DOM\Group Policy Creator Owners
WBINFO --domainname-to-hostnameオプションの実行例

CIFS ドメイン・ユーザあるいはグループ・アカウントに対してマッピングされた OpenVMS ユーザ・アカウントあるいはリソース識別子名を見つけるには,次のコマンドを実行します。

wbinfo --domainname-to-hostname=<CIFS domain_account>

パラメータの意味は次のとおりです。

<CIFS domain_account> には,HP CIFS Server アカウント・データベースのユーザあるいはグループ・アカウント, HP CIFS Server がメンバーサーバーとなっているドメインのユーザあるいはグローバル・グループ・アカウント, あるいは HP CIFS Server の役割には関係なく信頼されたドメインのユーザあるいはグローバル・グループ・アカウントを指定します。

HP CIFS Server アカウント・データベースに存在するアカウントを除き, <CIFS domain_account><domain_name>\<account_name> の形式でなければなりません。

たとえば, CIFS Server がメンバーサーバーになっている CIFSDOM ドメインに存在するユーザ Administrator に対してマッピングされた OpenVMS ユーザ・アカウントを見つけるには,次のコマンドを実行します。

$ wbinfo --domainname-to-hostname=CIFSDOM\Administrator
CIFS$3E8

ユーザあるいはグループが HP CIFS Server のローカル・データベースに存在する場合, Administrators および Users などの BUILTIN グループを除き,ドメイン名は省略されます。 組み込みグループを指定するには,グループ名の前に BUILTIN\ を付けて指定します。

たとえば,Administrators グループにマッピングされている OpenVMS リソース識別子の名前を確認するには,次のコマンドを実行します。

$ wbinfo --domainname-to-hostname=BUILTIN\Administrators
CIFS$ADMINISTRATORS
WBINFO --hostusers-to-domainusersオプションの実行例

--hostusers-to-domainusers オプションは, 次のように CIFS ドメイン・ユーザとそれにマップされている OpenVMS ユーザ名を表示します。

$ wbinfo --hostusers-to-domainusers
CIFSADMIN                               PIANO\cifsadmin
GANGA                                   PIANO\ganga
CIFS$3E8                                CIFSDOM\Administrator

3 VMS users are currently mapped to CIFS domain users
WBINFO --hostgroups-to-domaingroupsオプションの実行例

--hostgroups-to-domaingroups オプションは, CIFS ドメイン・グループとそれらがマップされている OpenVMS リソース識別子を表示します。

$ wbinfo --hostgroups-to-domaingroups
CIFSUSERS                                	PIANO\cifsusers
PLAYERS                                  	PIANO\players
CIFS$GRP1388                             	CIFSDOM\Domain Users
CIFS$GRP1389                             	CIFSDOM\Enterprise Admins
CIFS$GRP138A                             	CIFSDOM\Domain Admins
CIFS$GRP138B                             	CIFSDOM\Group Policy Creator Owners
CIFS$GRP138C                             	CIFSDOM\Schema Admins
CIFS$GRP138D                             	CIFSDOM\test_grp
CIFS$PRINTOPERATORS               BUILTIN\Print Operators
CIFS$GUESTS                              	BUILTIN\Guests
CIFS$USERS                               	BUILTIN\Users
CIFS$ADMINISTRATORS              BUILTIN\Administrators

12 VMS resource identifiers are currently mapped to CIFS domain groups.
WBINFO --hostname-to-domainnameオプションの実行例

OpenVMS ユーザ・アカウントあるいはリソース識別子にマッピングされた CIFS ドメイン・ユーザあるいはグループ・アカウントを確認するには, 次のコマンドを実行します。

wbinfo --hostname-to-domainname=<OpenVMS-identifier>

パラメータの意味は次のとおりです。

<OpenVMS-identifier> には, OpenVMS ユーザ・アカウント名かリソース識別子名のどちらかを指定します。

たとえば次のように実行します。

$ wbinfo --hostname-to-domainname=CIFS$3E8
CIFSDOM\Administrator   - USER

$ wbinfo --hostname-to-domainname=CIFS$GRP1388
CIFSDOM\Domain Users    - GROUP
WBINFO --domain-infoオプションの実行例

ドメインについての情報を確認するには,次のコマンドを実行します。

wbinfo --domain-info

$ wbinfo --domain-info=cifsdom
Name              		: CIFSDOM
Alt_Name          	: cifsdom.ind.hp.com
SID               		: S-1-5-21-160935111-2493731623-2036278074
Active Directory 	: Yes
Native           		: No
Primary           		: Yes
Sequence          	: 53966

11.1.3 smbclient

smbclientは,SMB/CIFSサーバーと通信するクライアントです。 FTPプログラムと同じようなインタフェースを提供します。 サーバーからローカル・マシンへのファイルの設定,ローカル・マシンからサーバーへのファイルの転送,サーバーのディレクトリ情報の検索などの操作が可能です。

11.1.3.1 構文

SAMBA$SMBCLIENT.EXE service <options>

optionsとしては,次のものが使用できます。

-R, --name-resolve=NAME-RESOLVE-ORDER

指定した名前解決のみを使用します。

-M, --message=HOST

このオプションを指定すると,WinPopupプロトコルを使用して別のコンピューターへのメッセージの送信が可能になります。

-I, --ip-address=IP

接続するサーバーのIPアドレスを指定します。

-E, --stderr

stdoutではなくstderrにメッセージを出力します。

-L, --list=HOST

ホストで利用できる共有のリストを取得します。

-t, --terminal=CODE

端末のI/Oコードを指定します。{sjis|euc|jis7|jis8|junet|hex}

-m, --max-protocol=LEVEL

最大プロトコル・レベルを設定します。

-T, --tar=<c|x>IXFqgbNan

このオプションは,SMB/CIFS共有上のすべてのファイルのtar互換のバックアップを作成する場合に使用します。

-D, --directory=DIR

開始する前に初期ディレクトリを変更します。

-c, --command=STRING

セミコロンで区切ったコマンドを実行します。

-b, --send-buffer=BYTES

このオプションは転送/送信バッファ・サイズを変更します。

-p, --port=PORT

サーバーへの接続に使用するTCPポート番号を指定します。

-g, --grepable

grep可能な出力を生成します。

ヘルプ・オプション
-?, --help

ヘルプメッセージを表示します。

--usage

簡単な使用方法を表示します。

共通のCIFSオプション

共通のCIFSオプションを以下に示します。

-d, --debuglevel=DEBUGLEVEL

0から10の整数でデバッグレベルを指定します。 このパラメータを省略した場合のデフォルト値はゼロです。

-l, --log-basename=LOGFILEBASE

ログファイルのベース名を指定します。拡張子 ".progname" が追加されます (たとえばlog.smbclientlog.smbdなど)。

-s, --configfile=CONFIGFILE

代替CIFS構成ファイルを指定します。

-V, --version

プログラムのバージョン番号を出力します。

接続オプション
-O, --socket-options=SOCKETOPTIONS

クライアントソケットで設定するTCPソケットオプションを指定します。

-n, --netbiosname=NETBIOSNAME

プライマリNetBIOS名を指定します。

-W, --workgroup=WORKGROUP

ワークグループ名を設定します。

-i, --scope=SCOPE

NetBIOS名を収集する際に nmblookup が通信に使用するNetBIOSスコープを指定します。

認証オプション
-U, --user=USERNAME

ネットワーク・ユーザ名を設定します。

-N, --no-pass

パスワードのプロンプトを表示しません。

-k, --kerberos

kerberosで認証を試みます。Active Directory環境でのみ有用です。

-A, --authentication-file=FILE

ファイルから認証情報を取得します。

-S, --signing=on|off|required

クライアント署名状態を設定します。

-P, --machine-pass

保管されているマシンアカウント・パスワードを使用します。

11.1.3.2 実行例

$ smbclient --list mtabca --user mtabca\dynac
  Password:
  Anonymous login successful
  Domain=[CIFSDOM] OS=[Unix] Server=[Samba 3.0.24]
  Sharename       Type      Comment
  ---------       ----      -------
  IPC$            IPC       IPC Service (CIFS for OpenVMS 3.0.24)
  Anonymous login successful
  Domain=[CIFSDOM] OS=[Unix] Server=[Samba 3.0.24]
  Server               Comment
  ---------            -------
  CIFSCLUSTER          CIFS for OpenVMS 3.0.24
  HOMERJ               CIFS for OpenVMS 3.0.24
  HOMERJ_ALIAS         CIFS for OpenVMS 3.0.24
  
  Workgroup            Master
  ---------            -------
  CIFSDOM

11.1.4 smbstatus

smbstatusは,現在のSamba接続をリストする簡単なプログラムです。

11.1.4.1 構文

smbstatus <options>

optionsには次のオプションを指定できます。

-p, --processes

プロセスのリストを出力します。

-v, --verbose

冗長モードで出力します。

-L, --locks

smbstatusにロックのみをリストさせます。

-S, --shares

smbstatusに共有接続のみをリストさせます。

-u, --user=STRING

指定したユーザ名と関係する情報のみを選択します。

-b, --brief

要約モードで出力します。

-P, --profile

Sambaがプロファイリング・オプション付きでコンパイルされている場合,プロファイリング共有メモリ領域の内容のみを出力します。

-B, --byterange

バイト範囲ロックを含めます。

-n, --numeric

数値の UID/GID

ヘルプ・オプション
-?, --help

ヘルプメッセージを表示します。

--usage

簡単な使用方法を表示します。

共通のCIFSオプション

共通のCIFSオプションを以下に示します。

-d, --debuglevel=DEBUGLEVEL

0から10の整数でデバッグレベルを指定します。 このパラメータを省略した場合のデフォルト値はゼロです。

-l, --log-basename=LOGFILEBASE

ログファイルのベース名を指定します。 拡張子 ".progname" が追加されます (たとえばlog.smbclientlog.smbdなど)。

-s, --configfile=CONFIGFILE

代替CIFS構成ファイルを指定します。

-V, --version

プログラムのバージョン番号を出力します。

11.1.4.2 実行例

現在のSamba接続をリストするには,次のコマンドを実行してください。

$ smbstatus
Samba version 3.0.28a
PID        Username      Group         Machine
--------------------------------------------------------------
00000430   TEST1         TELNETS       test01(16.91.77.23)

Service      pid         machine       Connected at
-------------------------------------------------------
IPC$         00000430   test01     Thu Apr 24 17:13:01 2008

11.1.5 nmblookup

nmblookupは, NetBIOS over TCP/IPクエリを使用するネットワークでNetBIOS名を調べ,それらにIPアドレスをマップするのに使用されます。

11.1.5.1 構文

nmblookup <options>

optionsには次のオプションを指定できます。

-B, --broadcast=BROADCAST-ADDRESS

ブロードキャストに使用するアドレスを指定します。

-f, --flags

戻されたNMBフラグをリストします。

-U, --unicast=STRING

ユニキャストに使用するアドレスを指定します。

-M, --master-browser

マスターブラウザを検索します。

-R, --recursion

パケット中の再帰検索フラグを設定する。

-S, --status

名前の検索でIPアドレスが返されたら,ノードステータスの問い合わせも行う。

-T, --translate

IPアドレスを名前に変換する。

-r, --root-port

rootポート137を使用する (Windows 95 のみに適用)。

-A, --lookup-by-ip

<name>をIPアドレスとして解釈し,このアドレスでノードステータスの問い合わせを行う。

-?, --help

ヘルプメッセージを表示します。

--usage

簡単な使用方法を表示します。

-d, --debuglevel=DEBUGLEVEL

デバッグ・レベルを設定する。

-s, --configfile=CONFIGFILE

代替構成ファイルを使用する。

-l, --log-basename=LOGFILEBASE

ログファイルのベース名を指定する。

-V, --version

プログラムのバージョン番号を出力します。

-O, --socket-options=SOCKETOPTIONS

クライアントソケットで設定するTCPソケットオプションを指定します。

-n, --netbiosname=NETBIOSNAME

プライマリNetBIOS名を指定します。

-W, --workgroup=WORKGROUP

ワークグループ名を設定する。

-i, --scope=SCOPE

NetBIOS名を収集する際にnmblookupが通信に使用するNetBIOSスコープを指定します。

ヘルプ・オプション
-?, --help

ヘルプメッセージを表示します。

--usage

簡単な使用方法を表示します。

共通のCIFSオプション

共通のCIFSオプションを以下に示します。

-d, --debuglevel=DEBUGLEVEL

0~10の整数でデバッグレベルを指定します。 このパラメータを省略した場合のデフォルト値はゼロです。

-l, --log-basename=LOGFILEBASE

ログファイルのベース名を指定します。拡張子 ".progname" が追加されます (たとえばlog.smbclientlog.smbd)。

-s, --configfile=CONFIGFILE

代替CIFS構成ファイルを指定する。

-V, --version

プログラムのバージョン番号を出力します。

接続オプション
-O, --socket-options=SOCKETOPTIONS

クライアントソケットで設定するTCPソケットオプションを指定します。

-n, --netbiosname=NETBIOSNAME

プライマリNetBIOS名を指定します。

-W, --workgroup=WORKGROUP

ワークグループ名を設定します。

-i, --scope=SCOPE

NetBIOS名を収集する際にnmblookupが通信に使用するNetBIOSスコープを指定します。

11.1.5.2 実行例

NetBIOSノードステータス問い合わせを指定したIPアドレスに送るには,次のコマンドを実行します。 成功すると,システムに登録されているNetBIOS名が表示されます。

$ nmblookup --lookup-by-ip 16.105.15.72 -d0
Looking up status of 16.105.15.72
   SYDNEY    <00> -     B <ACTIVE>
   SYDNEY    <03> -     B <ACTIVE>
   SYDNEY    <20> -     B <ACTIVE>
   CIFSDOM   <1e> -<GROUP> B <ACTIVE>
   CIFSDOM   <00> -<GROUP> B <ACTIVE>

   MAC Address = 00-00-00-00-00-00

名前'Syndney'のIPアドレスを確認し,返されるIPアドレスにNetBIOSノードステータス要求を送るには次のコマンドを実行します。

$ nmblookup --status sydney
querying sydney on 16.105.15.72
16.105.15.72 sydney<00>
Looking up status of 16.138.185.72
   SYDNEY    <00> -     B <ACTIVE>
   SYDNEY    <03> -     B <ACTIVE>
   SYDNEY    <20> -     B <ACTIVE>
   CIFSDOM   <1e> -<GROUP> B <ACTIVE>
   CIFSDOM   <00> -<GROUP> B <ACTIVE>

   MAC Address = 00-00-00-00-00-00

11.1.6 smbshow

このツールは,すべてのHP CIFS Serverのプロセスについてのシステム情報を表示するのに使用します。 HP CIFS Serverを起動すると,NMBDプロセスが作成されます。 各クライアントがサーバーとセッションを確立すると,新しいSMBDプロセスが作成されます。

11.1.6.1 実行例

次の例は,クライアント・セッションがオープンされていない場合にすべてのプロセスの情報を入手した場合の例です。

NELTON\SYSTEM> smbshow
20203D7E NMBD            LEF      6   421150   0 00:00:23.51       714    916

次の例は,クライアント・セッションがオープンされている場合にすべてのプロセスの情報を入手した場合の例です。

NELTON\SYSTEM> smbshow
20203D7E NMBD            LEF      5   421976   0 00:00:23.59       714    916
20203E61 SMBD445_BG19299 LEF      8     2151   0 00:00:00.56      1643   1788  N

11.1.7 smbversion

このツールは,HP CIFS Serverに含まれている種々のイメージについての情報を入手する場合に使用します。

11.1.7.1 実行例

$ smbversion

Information on ANDICE for OpenVMS images installed on this system:

Image Name                     Image Version    Link date          Linker ID
------------------------------ ---------------- -----------------  -------------
SAMBA$ADD_DSKSHARE             V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$ADD_PRNFORM              V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$ADD_PRNQUEUE             V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$ADD_PRNSHARE             V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$DELETE_ACE               V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$IMPORTPWD                V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$NET                      V1.2-000         17-MAY-2010 19:47  A13-03
SAMBA$NMBD                     V1.2-000         17-MAY-2010 19:47  A13-03
SAMBA$NMBLOOKUP                V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$NTLMAUTH                 V1.2-000         17-MAY-2010 19:47  A13-03
SAMBA$ODS2_CONVERT             V1.2-PS003       14-JUN-2011 03:22  A13-03
SAMBA$PDBEDIT                  V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$PROFILES                 V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$RPCCLIENT                V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$SHARESEC                 V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$SHR                      V1.2-PS003       14-JUN-2011 03:21  A13-03
SAMBA$SMBCACLS                 V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$SMBCLIENT                V1.2-000         17-MAY-2010 19:47  A13-03
SAMBA$SMBCONTROL               V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$SMBCQUOTAS               V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$SMBD                     V1.2-000         17-MAY-2010 19:47  A13-03
SAMBA$SMBPASSWD                V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$SMBSPOOL                 V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$SMBSTATUS                V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$SMBTREE                  V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$SWAT                     V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$TDBBACKUP                V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$TDBDUMP                  V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$TDBTOOL                  V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$TDB_CONVERT              V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$TDB_MIGRATION            V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$TESTPARM                 V1.2-000         17-MAY-2010 19:47  A13-03
SAMBA$WBINFO                   V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$WINBINDD                 V1.2-000         17-MAY-2010 19:48  A13-03
SAMBA$ODS2                     V1.2-PS003       14-JUN-2011 03:22  A13-03
SAMBA$VARVFC                   V1.2-PS003       14-JUN-2011 03:23  A13-03
SAMBA$VTF                      V1.2-000         17-MAY-2010 19:49  A13-03

11.1.8 SAMBA$DEFINE_COMMANDS.COM

このコマンドプロシージャーは,HP CIFSユーティリティのためのすべてのシンボルを定義します。 SMBSTARTSMBSTOPSMBSHOW,およびSMBVERSIONなどのシンボルも定義します。

シンボルを定義するには次のようにこのコマンド・プロシージャを実行します。

$ @SAMBA$ROOT:[BIN]SAMBA$DEFINE_COMMANDS.COM

11.1.9 SAMBA$GATHER_INFO.COM

このコマンドプロシージャは,問題のレポートのために情報ファイルおよびデータファイルを収集し,バックアップ・セーブセット・ファイルを作成します。 作成したセーブセットからは,デバッグのために,すべてのログファイル,構成ファイル,lmhostsファイル,ユーザマッピング・ファイル,パスワードのtbdファイル,およびその他のマッピング関連のtbdを取り出すことができます。

11.1.10 testparm

testparmは,SMB.CONFファイルの内容をテストするためのプログラムです。 SMB.CONFファイルを変更した場合は,testparmユーティリティを実行してください。 testparmは,SMB.CONFファイルの構文エラーを確認し,システムで有効なサービスの一覧とともに結果を報告します。

注記: SMB.CONFファイルを変更した場合は,testparmユーティリティを必ず実行してください。

11.1.10.1 構文

testparm <options>

optionsには次のオプションを指定できます。

-s, --suppress-prompt

このオプションを省略すると,testparmはサービス名を表示した後,サービス定義をダンプするための改行プロンプトを表示します。

-v, --verbose

冗長モードで出力します。

--show-all-parameters

パラメータ,タイプ,および使用できる値を表示します。

--parameter-name=STRING

指定したパラメータのみをtestparmで処理します。

--section-name=STRING

指定したセクションのみをtestparmで処理します。

ヘルプ・オプション
-?, --help

ヘルプメッセージを表示します。

--usage

簡単な使用方法を表示します。

共通のCIFSオプション
-V, --version

プログラムのバージョン番号を出力します。

11.1.10.2 実行例

NELTON\SYSTEM> testparm
Load smb config files from /SAMBA$ROOT/LIB/SMB.CONF
Processing section "[homes]"
Processing section "[streamlf]"
Processing section "[vfc]"
Processing section "[shared]"
creating default valid table
Loaded services file OK.
Server role: ROLE_DOMAIN_MEMBER
Press enter to see a dump of your service definitions

[global]
     workgroup = CIFSDOM
     server string = Samba %v running on %h (OpenVMS)
     security = DOMAIN
     client schannel = Yes
     server schannel = Yes
     username map = samba$root:[lib]usermap.map
     log level = 10
     log file = /samba$root/var/log_%h.%m
     name resolve order = lmhosts wins bcast
     add user script = @samba$root:[bin]useradd %u
     wins server = 16.138.16.104
     idmap uid = 2000-20000
     idmap gid = 5000-15000
     admin users = system
     create mask = 0755
     vms path names = No

[homes]
     comment = Home Directories
     read only = No
     create mask = 0750
     browseable = No

11.1.11 tdbbackup

tdbbackupはHP CIFS .tdb ファイルのバックアップを取るためのツールです。 このツールは,HP CIFSのスタートアップ前あるいは運用中に,.tdb ファイルの整合性を確認するためにも使用できます。 ファイルの損傷を発見した場合,以前のバックアップも発見した場合はそのバックアップがリストアされます。

tdbbackupユーティリティは,任意のタイミングで安全に実行できます。 HP CIFSの運用中であっても,任意のタイミングで tbd ファイルの整合性を確認できるようにデザインされています。 このコマンドの典型的な使用例は以下のとおりです。

tdbbackup [-s suffix] *.tdb

HP CIFS Serverを再起動する前に,次のコマンドを実行することで.tbdファイルのチェックができます。

tdbbackup -v [-s suffix] *.tdb

11.1.11.1 構文

tdbbackup <options>

optionsには次のオプションを使用できます。

-h

ヘルプ情報を表示します。

-s suffix

管理者がファイルバックアップの拡張子を指定する場合に使用します。

-v

このオプションを指定するとデータベースに損傷(データの損傷)がないかチェックします。ダメージを検出した場合は,バックアップをリストアします。

-n

バックアップのための新しいハッシュサイズを設定します。

11.1.11.2 実行例

samba$root:[private] ディレクトリで すべての TDB ファイルをバックアップするには以下のコマンドを実行します。

$ tdbbackup samba$root:[private]*.tdb
The backup of the TDB file samba$root:[private]passdb.tdb is samba$root:[private]passdb.tdb_bak
The backup of the TDB file samba$root:[private]secrets.tdb is samba$root:[private]secrets.tdb_bak

デフォルトでは,tdbbackup ユーティリティは TDB ファイル名の最後に _BAK を付けて TDB バックアップ・ファイルを作成します。 -s オプションを使用すると,別の接尾辞で TDB バックアップ・ファイルを作成できます。 たとえば次の例では,_OLD の接尾辞で TDB バックアップ・ファイルを作成しています。

$ tdbbackup -s _old samba$root:[private]*.tdb
The backup of the TDB file samba$root:[private]passdb.tdb is samba$root:[private]passdb.tdb_old
The backup of the TDB file samba$root:[private]secrets.tdb is samba$root:[private]secrets.tdb_old

TDB ファイルの有効性は次のコマンドで確認します。

$ tdbbackup -v samba$root:[private]passdb.tdb
samba$root:[private]passdb.tdb : 5 records

11.1.12 tdbdump

tdbdumpは,TDB (Trivial DataBase) ファイルの内容を人が読めるフォーマットで標準出力にダンプするための大変簡単なユーティリティです。 このツールは,TDBファイルに関する問題をデバッグする際に利用できます。

11.1.12.1 構文

tdbdump <options>

optionsには次のオプションを指定できます。

-h

ヘルプ情報を表示します。

-k keyname

keynameの値をダンプします。

11.1.13 smbcontrol

smbcontrolはNMBDあるいはSMBDプロセスにメッセージを送信します。

11.1.13.1 構文

smbcontrol [OPTION]... <destination> <message-type> <parameters>

optionsには次のオプションを指定できます。

-t, --timeout=TIMEOUT

タイムアウト値を秒数で設定します。

ヘルプ・オプション
-?, --help

ヘルプメッセージを表示します。

--usage

簡単な使用方法を表示します。

共通のCIFSオプション

共通のCIFSオプションを以下に示します。

-l, --log-basename=LOGFILEBASE

ログファイルのベース名を指定します。拡張子 ".progname" が追加されます (たとえば log.smbclientlog.smbdなど)。

<destination>にはターゲット・プロセスのプロセスID (PID) を指定します。

メッセージタイプ

次のメッセージタイプを使用できます。

close-share

指定した共有へのクライアント接続をクローズすることをsmbdに指示します。

注記: 他の共有へのクライアント接続には影響を与えません。 このメッセージタイプは,クライアント接続をクローズする共有名あるいは * を引数として取ります。 * 文字は,現在オープンしているすべての共有への接続をクローズすることを示します。 このメッセージタイプは共有へのアクセス制御を変更した場合に便利です。 このメッセージはsmbdへのみ送信できます。
debug

パラメータとして指定した値にデバッグレベルを設定します。 送信先(<destination>)はどちらでも可能です。

force-election

このメッセージはnmbdに新しいマスターブラウザを選択させます。

ping

指定した数の ping メッセージを送信し,同じ数の応答メッセージが届くのを待ちます。 送信先(<destination>)はどちらでも可能です。

profile

パラメータに従ってデーモンのプロファイルの設定を変更します。 パラメータとして on を指定すると profile stats の収集が可能になります。 off を指定すると profile stats の収集が無効になります。 count を指定すると count stats の収集が有効になります(time stats は無効)。 flush を指定すると現在の profile stats がゼロになります。

debuglevel

デーモンのデバッグレベルを要求し,stdout に出力します。

profilelevel

デーモンのプロファイルレベルを要求し,stdout に出力します。

printnotify

プリンタに接続している Windows NT クライアントに対してプリンタ通知メッセージを送信するようsmbdに指示します。 以下の引数が使用できます。

queuepause printername

指定したプリンタに queue pause change notify メッセージを送信します。

queueresume printername

指定したプリンタに queue resume change notify メッセージを送信します。

jobpause printername unixjobid

指定したプリンタおよび UNIX の jobid に job pause change notify メッセージを送信します。

jobresume printername unixjobid

指定したプリンタおよび UNIX の jobid に job resume change notify メッセージを送信します。

jobdelete printername unixjobid

指定したプリンタおよび UNIX の jobid に job delete change notify メッセージを送信します。

注記: このメッセージはイベントが発生したことを通知するだけです。 実際にイベントを実行するわけではありません。 このメッセージはsmbdにのみ送信することができます。
shutdown

指定したデーモンをシャットダウンします。 このメッセージはsmdbとnmbdの両方に送信することができます。

drvupgrade

特定のドライバを使用しているプリンターのクライアントに対し,ドライバをアップデートさせます。 このメッセージはsmbdにのみ送信することができます。

reload-config

デーモンにsmb.conf構成ファイルをリロードさせます。

11.1.13.2 実行例

$ smbshow
0004E32D NMBD            	LEF      6      747   0 00:00:00.15       826   	1063
0004E334 SMBD445_BG1309   LEF      7     2366   0 00:00:00.79      1408 	1762 	N

$ smbcontrol SMBD445_BG1309 ping
PONG from pid 320308

$ smbcontrol 0004E334 ping
PONG from pid 320308

プロセスのログ (デバッグ) レベルを 5 に増やすには次のように実行します。

$ smbcontrol SMBD445_BG1309 debug 5

プロセスの現在のログ (デバッグ) レベルは次のように確認します。

$ smbcontrol SMBD445_BG1309 debuglevel -d0
PID 320308: all:5 tdb:5 printdrivers:5 lanman:5 smb:5 
rpc_parse:5 rpc_srv:5 rpc_cli:5 passdb:5 
sam:5 auth:5 winbind:5 vfs:5 idmap:5 quota:5 acls:5 locking:5 msdfs:5 dmapi:5

CIFS Server 構成ファイルのリロードは次のように行ないます。

$ smbcontrol SMBD445_BG1309 reload-config

CIFS Server プロセスのシャットダウンは次のように行ないます。

$ smbcontrol SMBD445_BG1309 shutdown

11.2 ODS-2 から ODS-5 へのエンコードされたファイル名の変換

既存の HP OpenVMS CIFS 共有を ODS-2 から ODS-5 へ変換すると,OpenVMS の EFS (Extended File Specifications) の機能を利用することができます。 HP OpenVMS CIFS ソフトウェアは,ODS-2 から変換された ODS-5 デバイス上に存在する ODS-2 エンコードされたファイル名を変換するためのユーティリティを提供します。 この変換ユーティリティは,ファイル名に含まれるエスケープ・エンコード文字を取り除き,ファイル名を ISO-8859-1 文字に変更します。

たとえば,ODS-2 ディスクで作成されたファイル名に小文字のウムラウト () を表現するための文字エンコーディング・シーケンス _ _E4, が含まれる場合,変換ユーティリティはこのエンコーディングを取り除き 文字と置き換えます。

ODS-2 ファイル名から ODS-5 ファイル名への変換は,以下の作業を完了した後に実行できます。

  • HP OpenVMS CIFS のインストールおよび構成

  • エスケープ・エンコーディングされたファイル名を含むディスク・デバイスの ODS-2 から ODS-5 へのボリューム構造の変換。 ODS-5 へのディスク・デバイスの変換については,『OpenVMS Extended File Specifications の手引』を参照してください。

注記: HP OpenVMS CIFS が提供する変換ユーティリティは,変換後の文字が ASCII あるいは拡張 ASCII 文字のいずれかになる場合のみ,ファイル名に含まれているエスケープ・エンコードされた文字を変換することができます。

11.2.1 ファイル名変換ユーティリティの使用

ODS-2 ファイル・システム用のエンコーディングから ISO-8859-1 ファイル名へのファイル名の変換には,次のファイル名変換ユーティリティを使用します。

SAMBA$ROOT:[BIN.<ARCH_TYPE>]SAMBA$ODS2_CONVERT.EXE

ARCH_NAME には,ご使用の OpenVMS システムのアーキテクチャによって ALPHA あるいは IA64 のどちらかを指定します。

Samba コマンドが定義されている場合は,ODS2_CONVERT システム管理コマンドを使用してファイル名変換ユーティリティを起動することができます。

ODS2_CONVERTコマンドを手動で定義するには,次の DCL コマンドを実行してください。

$ ODS2_CONVERT :==  SAMBA$ROOT:[BIN.<ARCH_NAME>]SAMBA$ODS2_CONVERT.EXE

ARCH_NAME には,ご使用の OpenVMS システムのアーキテクチャによって ALPHA あるいは IA64 のどちらかを指定します。

11.2.2 ODS2_CONVERT

ODS2_CONVERT ユーティリティは,エンコードされたファイル名文字の ASCII および 拡張 ASCII 文字への変換をサポートします。

11.2.2.1 構文

ODS2_CONVERT qualifiers file-spec

以下とおりパラメータを指定します。

  • qualifiers の指定はオプションです。表 11-1 「ODS2_CONVERT 修飾子」 に示す修飾子を指定します。 いずれの修飾子も指定しなかった場合,デフォルトの設定が使用されます。

  • file-spec 引数の指定は必須で,デバイス名,ディレクトリ名,およびファイル名を指定します。

    • ディスク・デバイスのみを指定した場合,変換ユーティリティはエンコーディングされているファイル名が無いかデバイス全体を走査し,必要に応じて変換を行ないます。

    • ディスク・デバイスとディレクトリを指定した場合,変換ユーティリティは指定されたディレクトリのすべてのファイルを走査し,必要に応じて変換を行ないます。 ディレクトリ名およびファイル名にワイルドカード文字を使用することもできます。

    • ディスク・デバイス,ディレクトリ,および単一のファイル名を指定した場合,そのファイルのみ変換が行なわれます。

    • ファイル指定無しで ODS2_CONVERT コマンドを実行した場合,ファイル指定のためのプロンプトが表示されます。

      以下に例を示します。

      $ ODS2_CONVERT
      FILENAME:
      

      FILENAME プロンプトで,変換するデバイスの名前,さらに必要であればディレクトリとファイル名を指定します。 ここで修飾子を指定することもできます。

表 11-1 ODS2_CONVERT 修飾子

修飾子説明デフォルト
/DISABLE=keyword 指定されたキーワードに従って変換ユーティリティの機能を無効にします。 キーワードとしては,変換ユーティリティがチェックしないファイル・システム・タイプとして STRUCTURE_LEVEL (ODS-2 あるいは ODS-5) を指定します。 /NODISABLE
/LOG=log-filespecification 変換したファイル名を含むログファイルを作成します。 この修飾子を使用してログファイルの場所の名前を指定できます。 /NOLOG (情報は表示されますがログファイルは作成されません。)
/VERBOSE 変換時に走査したすべてのファイル名が表示されます。 /NOVERBOSE
/NOLIST 変換したファイル名の表示を行ないません。 エラー・メッセージのみ表示されます。 /LIST

 

11.2.2.2 実行例

エンコードされた 1 つのファイル名の変換の例

ここで示すのは,DISKA 上に Windows クライアントによって作成された A FILE.TXT というファイルが A__20FILE.TXT とエンコードされている場合の例です。 デバイス DISKA のボリューム構造は ODS-2 から ODS-5 へ変換されています。 OpenVMS システムでは,このファイルは下記のように表示されます。

$ DIRECTORY DISKA:[FILES]
Directory DISKA:[FILES]
.
.
.
A__0FILE.TXT
$

ODS2_CONVERT コマンドを使用してこのファイルを変換します。

$ ODS2_CONVERT/VERBOSE DISKA:[FILES]A__20FILE.TXT

ODS2_CONVERT ユーティリティは,エンコードされているファイル名文字の ASCII 文字および拡張 ASCII 文字への変換をサポートします。

Scanning file - DISKA:[FILES]A__20FILE.TXT;1
Renamed A__20FILE.TXT to A FILE.TXT
Convert Utility Complete
$

エンコードされたすべてのファイル名の変換の例

ディスク・デバイスおよびディレクトリ上にあるエンコードされたすべてのファイル名を変換するには,ファイル名は指定せずにディスク・デバイスとディレクトリを指定して ODS2_CONVERT コマンドを実行します。 たとえば,デバイス DISK$USER1 上でエンコードされているすべてのファイル名を変換するには,次のようなコマンドを実行します。

$ ODS2_CONVERT/VERBOSE DISKA:[FILES]A__20FILE.TXT

ODS2_CONVERT ユーティリティは,エンコードされているファイル名文字の ASCII 文字および拡張 ASCII 文字への変換をサポートします。

FILENAME: DISK$USER1:
Renamed A__20FILE.TXT to A FILE.TXT
.
.
.
Convert Utility Complete

11.2.2.3 delete_aceユーティリティ

delete_ace ユーティリティは, HP CIFS Server によって適用された APPLICATION ACE に加えて,PATHWORKS あるいは Advanced Server for OpenVMS の ACL をすべて削除します。 この際,ファイルの修正日時は変更されません。

このユーティリティを使用するには,次のようにシンボルを定義してくだささい。

delete_ace :== $SAMBA$EXE:SAMBA$DELETE_ACE.EXE

あるいは以下のコマンドを実行します。

@SAMBA$ROOT:[BIN]SAMBA$DEFINE_COMMANDS.COM

PATHWORK あるいは SAMBA ACE を削除するには,次のように実行します。

delete_pwrkace <p1 parameter> <p2 parameter>

<p1 parameter> には,以下のように 有効なほとんどの OpenVMS ファイル指定形式が使用可能です。

              dka100:[test...]
              dka100:[test.testing]temp.doc
              dka100:[test]*.*,dka200:[temp]*.*
              dka100:[test...]*.*;*
              dka100:[test.testing]temp.doc,tester.doc

<p2 parameter> には以下のいずれかを指定できます。

  • pwrk ― PATHWORKS および Advanced Server の ACE を削除する (デフォルト)。

  • samba ― HP CIFS Server ACE を削除する。

注記: このユーティリティは,PATHWORKS および Advanced Server の ACE を永久に削除します。 このユーティリティは,他のクラスタ・ノードで PATHWORKS あるいは Advanced Server を実行し続けているような OpenVMS クラスタ,あるいは,PATHWORKS または Advanced Server から HP CIFS Server へ移行した環境では注意して使用します。
delete_ace の実行例

特定のディレクトリのすべてのファイルの PATHWORKS および Advanced Server ACE を削除するには,次のコマンドを実行してください。

$ delete_ace dka100:[test]*.* pwrk

特定のファイルの CIFS Server (SAMBA) ACE を削除すえには,次のコマンドを実行します。

$ delete_ace dka100:[test.testing]temp.doc samba

11.2.2.4 tdb_convertユーティリティ

tdb_convert ユーティリティは,samba$root:[lib]convert.fdl ファイルにある値を使用して既存の永続的な TDB ファイルを変換します。 CONVERT.FDL ファイルは,最適化された FDL 値を含むように変更できます。

注記: CONVERT.FDL ファイルに正しくない値が含まれる状態で変換を行うと,変換後,TDB ファイルが使用できなくなるため,CONVERT.FDL ファイルの変更は注意して行なう必要があります。

SAMBA$CONFIG.COM ファイルを使用して,HP CIFS Server がデフォルトの設定で構成されている場合,構成処理の一部として,HP CIFS Server によって SAMBA$ROOT:[LIB]CONVERT.FDL ファイルが作成されます。 SAMBA$ROOT:[LIB] ディレクトリに CONVERT.FDL ファイルが存在しない場合は, SAMBA$ROOT:[LIB]CONVERT.FDL ファイルを編集して 下記のように記述してください。

SYSTEM
        SOURCE                  "OpenVMS"

FILE
        ORGANIZATION            		indexed
        PROTECTION              		(system:RWD, owner:RWD, group:, world:)
        GLOBAL_BUFFER_COUNT       	0
        GLBUFF_CNT_V83          		200
        GLBUFF_FLAGS_V83       		none

RECORD
        CARRIAGE_CONTROL        		carriage_return
        FORMAT                  		variable
        SIZE                    		0

AREA 0
        ALLOCATION              			240
        BEST_TRY_CONTIGUOUS     	     yes
        BUCKET_SIZE             			4
        EXTENSION               			80

AREA 1
        ALLOCATION              			48
        BEST_TRY_CONTIGUOUS     	     yes
        BUCKET_SIZE             			4
        EXTENSION               			48

KEY 0
        CHANGES                 			no
        DATA_AREA               			0
        DATA_FILL               			100
        DATA_KEY_COMPRESSION    	     no
        DATA_RECORD_COMPRESSION 	     yes
        DUPLICATES              			no
        INDEX_AREA              			1
        INDEX_COMPRESSION       		  no
        INDEX_FILL              			100
        LEVEL1_INDEX_AREA       		   1
        NAME                    			"TDBHASH.1/16"
        PROLOG                  			3
        SEG0_LENGTH             		  16
        SEG0_POSITION           		  0
        TYPE                    		  string

TDB を変換する手順は以下のとおりです。

  1. samba$root:[lib]convert.fdl ファイルを編集して,必要となる値の変更を行ない,内容を保管します。

    たとえば,HP CIFS Server が使用するグローバル・セクション数を減らすために GLBUFF_CNT_V83 の値を 50 に減らす場合, samba$root:[lib]convert.fdl ファイルの GLBUFF_CNT_V83 の値を 50 に変更します。

  2. 次のコマンドを実行します。

    $ @SAMBA$ROOT:[BIN]SAMBA$DEFINE_COMMANDS.COM
    $ TDB_CONVERT SAMBA$ROOT:[<subdir>]<TDB-File-Name>
    

    パラメータには下記の値を指定します。

    • <subdir> ― PRIVATE あるいは VAR.LOCKS

    • <TDB-File-Name> ― いずれかの永続的 TDB のファイル名

    たとえば, samba$root:[private] ディレクトリに存在する passdb.tdb を変換するには,次のようにします。

    $ TDB_CONVERT SAMBA$ROOT:[PRIVATE]PASSDB.TDB
    

    永続的 TDB ファイルについての詳細は, 第10章 「ファイルとプリントのセキュリティ」 を参照してください。

11.3 VAR あるいは VFC ファイルのヒント値のアップデート

OpenVMS では,ODS-5 ディスク上のシーケンシャルな VAR および VFC ファイル (印刷属性付きの VFC ファイルを除く) に対してファイルの実データとレコード数を示すために,ファイル長の値を提供します。 この機能により,SMBD プロセスはファイル・サイズの計算のためにファイル全体を読み取る必要が無くヒント値を読み取るだけで良いので,この機能はファイルを一覧表示する際に便利です。 ヒント値の不便な点は,値が不正確になる場合があることです。 SMBD プロセスがこれらのファイルを一覧表示しようとした時にヒント値が正しくない場合,実際のファイル・サイズを計算するためにファイル内容全体の読み取りを行なう必要があります。 この処理は,VAR および VFC ファイルに対する SMBD プロセスの性能を低下させる可能性があります。

HP CIFS for OpenVMS のソフトウェア・キットには,VAR ファイルおよび VFC ファイルのヒント値をアップデートするための SAMBA$UPDATEFILEHINTVALUE.COM というユーティリティが含まれています。

このユーティリティは,ODS-5 ディスク上に存在するファイル共有パス(SMB.CONF に記述されている) の各ファイルを読み取り,それらがシーケンシャル VAR および VFC フォーマットであるかどうか識別することができます。 ファイルがシーケンシャル VAR および VFC フォーマットで,それらのファイル長ヒント値が正しくない場合,このユーティリティは analyze/rms/update_header コマンドを呼び出し,そのファイルのファイル長ヒント値をアップデートします。

注記: SAMBA$UPDATEFILEHINTVALUE.COM スクリプトは,ファイル・サイズを調べるために SAMBA がファイル内容全体を読み取る必要がないように,対話形式でも,一定間隔でヒント値をアップデートできるようにバッチ形式でも,どちらでも実行できます。

このユーティリティが存在する場所は SAMBA$ROOT:[BIN]SAMBA$UPDATEFILEHINTVALUE.COM です。

構文

@SAMBA$ROOT:[BIN]SAMBA$UPDATEFILEHINTVALUE.COM

得られた結果は以下のファイルに保管されます。

samba$root:[var]FileHintUpdate.output

analyze コマンドの詳細な出力が含まれます。

samba$root:[var]FileHintUpdatefile.list

正しいヒント値でアップデートされた VAR および VFC ファイルのファイル名の一覧が含まれます。

SAMBA$UPDATEFILEHINTVALUE.COM を使用して VAR および VFC ファイルのヒント値をアップデートする実行例を次に示します。

例 11-1 VAR および VFC ファイルのファイル・ヒント値のアップデート

$ @SAMBA$UPDATEFILEHINTVALUE.COM

******************************************
Script to update the File Hint Value of the VAR  &  VFC files
******************************************
Following are the share pathes found in smb.conf
        path = DKA100:[SAMBA.523]
        path = DKA100:[SAMBA.510]
        path = DKA100:[SAMBA.511]

******************************************
Analysing each share path
******************************************
Results
******************************************
Following  VAR  & VFC  files have been updated
------------------------------------------
DKA100:[SAMBA.523]OUTFILE_ VFC .TXT;1
DKA100:[SAMBA.523.VAR]SAMBA$INFO.TXT;3
DKA100:[SAMBA.523.VAR]SAMBA$NMBD_AQUILA.LOG;35
DKA100:[SAMBA.523.VAR]SAMBA$SMBD_STARTUP.LOG;4458
DKA100:[SAMBA.510]OUTFILE_ VFC1 .TXT;1
DKA100:[SAMBA.511]OUTFILE_ VFC2 .TXT;1

------------------------------------------
******************************************
Please find the detailed log in samba$root:[var]FileHintUpdate.output.
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