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HP C ランタイム・ライブラリ・リファレンス・マニュアル (下巻)


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パスワードを暗号化します。

形式

#include <unistd.h>

#include <stdlib.h>

char *crypt (const char *key, const char *salt;)

関数バリアント crypt関数には,2 つのバリアントがあります。 1 つは,ポインタのサイズが 32 ビットの _crypt32で,もう 1 つは,ポインタのサイズが 64 ビットの _crypt64です。ポインタのサイズに合わせた専用関数の詳細な使用方法については,第 1.9 節を参照してください。

引数



key

ユーザの入力したパスワード。

salt

2 文字からなる文字列。

説明

crypt関数は,エンコード (つまり暗号化) されたパスワードを生成します。暗号化の方法は NBS Data Encryption Standard をベースにしていますが, DES をハードウェア化してもキーを見つけるのが困難になるように強化されています。

特別なことがない限り, cryptの第 1 引数はユーザが入力したパスワードです。第 2 引数 (salt) は,[a-zA-Z0-9./] から選択された 2 文字の文字列です。最初に,salt の文字列を使用して DES のアルゴリズムが攪乱されます (攪乱には 4096 通りの方法があって,その中の 1 つを選択するために salt が使用されます)。次に,パスワードをキーにして定数文字列が繰り返し暗号化されます。戻り値はポインタになっていて,暗号化されたパスワードを指しています。暗号化されたパスワードは salt と同じようにアルファベットで表されており,最初の 2 文字が salt と同じ文字列になっています。

cryptから返される値は静的なデータ領域を指していますが,その内容は,この関数を呼び出すたびに上書きされます。

encryptsetkeyも参照してください。


戻り値

pointer 暗号化されたパスワードを指すポインタ。


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