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DCL ディクショナリ


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OPEN コマンドによりオープンされているファイルをクローズし,関連する論理名を解除します。

形式

CLOSE 論理名[:]


パラメータ



論理名[:]

OPEN コマンドによりファイルがオープンされた時に,そのファイルに割り当てられた論理名を指定します。

説明

コマンド・レベルでの読み込みまたは書き込みのためにオープンされているファイルは,CLOSE コマンドで終了するまで,またはそのプロセスが終了するまで,オープンされています。ファイルをオープンしたコマンド・プロシージャが,オープンしたファイルをクローズせずに終了すると,ファイルはオープンなままです。コマンド・インタプリタが自動的にそのファイルをクローズさせることはありません。

修飾子



/DISPOSITION=オプション

ファイルをクローズするときにどのような操作を実行するかを指定します。オプションは,次のとおりです。

DELETE ファイルを削除する。
KEEP (default) ファイルを保存する。
PRINT ファイルをプリントする。
SUBMIT ファイルをキューに登録する。



/ERROR=ラベル

ファイルをクローズする時にエラーが発生した場合に,制御を移すコマンド・プロシージャ内のラベルを指定します。 ON コマンドに指定されている動作よりも優先されます。エラーが発生した時に,指定したラベルに正しく制御が渡されると,グローバル・シンボル $STATUS にエラーの種類を示すコードが設定されます。

/LOG (省略時の設定)



/NOLOG

DCL でオープンされていないファイルをクローズしようとすると,警告メッセージを生成します。 /ERROR 修飾子を指定した場合には,/LOG 修飾子は無効になります。 DCL でファイルがオープンされていない場合には,エラー分岐が実行され,メッセージは表示されません。

#1
$ OPEN/READ INPUT_FILE   TEST.DAT 
$ READ_LOOP: 
$ READ/END_OF_FILE=NO_MORE  INPUT_FILE  DATA_LINE 
   .
   .
   .
$ GOTO READ_LOOP 
$ NO_MORE: 
$ CLOSE INPUT_FILE 
 

OPEN コマンドは,TEST.DAT というファイルをオープンし,そのファイルに INPUT_FILE という論理名を割り当てます。 READ コマンドの /END_OF_FILE 修飾子は,ファイルの最後に到達したときに,コマンド・インタプリタが NO_MORE というラベルの行に制御を渡すことを要求しています。CLOSE コマンドは,入力ファイルをクローズします。

#2
$ @READFILE
[Ctrl/Y]
$ STOP
$ SHOW LOGICAL/PROCESS
   .
   .
   .
  "INFILE" = "_DB1"
  "OUTFILE" = "_DB1"
$ CLOSE INFILE
$ CLOSE OUTFILE
 

CTRL/Y は,READFILE.COM というコマンド・プロシージャの実行に割り込みをかけます。そのあと,STOP コマンドが,プロシージャを停止します。 SHOW LOGICAL/PROCESS コマンドは,プロセス論理名テーブルに現在登録されている名前を表示します。このコマンドで表示される名前には,READFILE.COM プロシージャの中で, OPEN コマンドによって割り当てられた INFILE と OUTFILE という論理名も含まれています。

CLOSE コマンドは,これらのファイルをクローズし,論理名の割り当てを解除します。


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