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FTP ユーティリティを起動して, TCP/IP 接続経由で異なるファイル・システムを持つホスト間でファイルを転送します。

形式

COPY/FTP 入力ファイル指定   出力ファイル指定


パラメータ



入力ファイル指定

既存のファイル (コピー元ファイル) の名前を指定します。

出力ファイル指定

出力ファイル (コピー先ファイル) の名前を指定します。

説明

COPY/FTP コマンドは,ファイル転送プロトコル (FTP) を使用して,リモート・ノードからファイルをコピーします。このコマンドが提供するサービスは, FTP のアーキテクチャに基づく機能のサブセットです (提供される FTP プログラムの使用法については,ベンダのマニュアルを参照してください)。

OpenVMS 間の転送

両方のマシンがOpenVMS構造化転送をサポートしている場合,/BINARY,/ASCII,および /FDL 修飾子は無視されます。協調動作する OpenVMS FTP のクライアントとサーバは,正しいOpenVMS属性を使用して自動的にファイルを転送します。

COPY/FTP では,一般にリモート・ファイル指定でアスタリスク・ワイルドカード文字 (*) がサポートされています。


修飾子



/ANONYMOUS

単一または複数のノードに匿名アクセスします。/ANONYMOUS は,省略時のリモート・アクセスです。リモート・ノードに対するパスワードの形式は, "user@fullyqualifiednodename" でなければなりません。

/ASCII

ASCII ファイル (テキスト・ファイル) を識別するために使用します。 /ASCII は,省略時の設定です。

/BINARY

バイナリ・ファイルを識別するのに使用します。

/FDL

この修飾子はオプションです。FDL(ファイル定義言語) ファイルを伴った対話を行います。ローカルな OpenVMS システムにファイルがコピーされる時は,リモート FDL ファイルが検索され,解釈されます。ファイルがローカルな OpenVMS システムの外にコピーされる時は,要求されたファイルに加え,FDL ファイルが作成され,コピーされます。 /FDL が指定されてもベンダのアプリケーションがサポートしていない場合は,警告メッセージが出力される可能性があります。

/LOG

ファイルが転送された際に,SYS$OUTPUT にメッセージを表示します。

/NOSTRUVMS

STRU OpenVMS 転送の試行を明示的に無効にするために使用します。そうでない場合,サーバによっては試行時にすぐに停止する可能性があります。

/PASSIVE=オプション

FTP クライアントとサーバのどちらがデータ接続を開始するかを制御します。この修飾子を指定しなかった場合は,Internet Protocol に応じた値が使用されます。 IPv4 の場合は OFF,IPv6 の場合は ON が使用されます。

/PASSIVE オプションは,次の表のとおりです。

オプション 説明
OFF FTP サーバがデータ接続を開始します。
ON (省略時の値) FTP クライアントがデータ接続を開始します。

これは,FTP クライアントとサーバ間にファイアウォールがあるためにサーバからの接続ができない場合に使用されます。

ON が省略時の値となるのは,/PASSIVE が指定された場合のみです。

この修飾子が機能するためには,基盤となる TCP/IP ネットワーク製品がこの修飾子を認識し, FTP パッシブをサポートしている必要があります。

/PASSIVE 修飾子は FTP PASV コマンドと等価です。

/VERBOSE

/NOVERBOSE

すべてのメッセージ (バナー・メッセージを含む) が端末に表示されるかどうかを指定します。省略時の設定では,メッセージは表示されません。

#1
$ COPY/FTP/FDL/ANON rms_indexed_file.idx -
    remotehst5::"/public/rms.idx.file"

この例では,TCP/IP 接続を介して,OpenVMS RMS ファイル rms_indexed_file.idx から remotehst5 上のリモート・ファイル public/rms.idx.file へ転送を行います。リモート・ノードへのアクセスは匿名で行われ,FLD ファイルが作成され, rms_indexed_file.idx とともにコピーされます。

#2
$ COPY/FTP/VERBOSE sys$login:login.com -
    xdelta.zko.dec.com"username password"::sys$login:login.tmp

この例では,TCP/IP 接続を介して, OpenVMS RMS ファイル sys$login:login.com からリモート・ファイル sys$login:login.tmp へ,リモート・システムのユーザ名とパスワードを指定して転送を行います。

#3
$ COPY/FTP/LOG RESULTS.LOG -
_To: grad.uq.edu.au"JONES BYRONBAY"::DKA200$:[JONES.DATA]

この例では,COPY/FTP コマンドで RESULTS.LOG ファイルを, uq.edu.au インターネット・ドメイン内にある grad ノード上のユーザ・アカウント JONES とパスワード BYRONBAY を指定して DKA200$:[JONES.DATA]RESULTS.LOG へ転送を行います。


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