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キューから,1 つまたは複数のプリント・ジョブまたはバッチ・ジョブを削除します。 /ENTRY 修飾子は省略できません。

キューに対する管理 (M) アクセス権,または指定ジョブに対する削除 (D) アクセス権が必要です。


形式

DELETE/ENTRY =(エントリ番号[,...]) [キュー名[:]]


パラメータ



エントリ番号[,...]

キューから削除するジョブのエントリ番号 ( またはエントリ番号のリスト ) を指定します。エントリ番号を 1 つしか指定しない場合には,括弧を省略できます。キュー名を省略した場合は,複数のキューからエントリを削除できます。

プリントおよびバッチ・ジョブには,システムで一意のエントリ番号が与えられます。 PRINT や SUBMIT コマンドは,省略時の設定では,ジョブが正常にキューに登録された場合にエントリ番号を表示し,ローカル・シンボル $ENTRY を最新のジョブのエントリ番号に設定します。ジョブのエントリ番号を確認するには, SHOW ENTRY または SHOW QUEUE コマンドを使用します。

キュー名[:]

ジョブが存在するキューの名前を指定します。キュー名には,ジョブが登録されたキュー,またはジョブが実行されているキューを指定できます。キュー名は省略可能ですが,指定された場合には,エントリが指定キューにあるかどうかが削除前にチェックされます。

説明

DELETE/ENTRY コマンドは,キューから1つまたは複数のジョブを削除します。 DELETE/ENTRY コマンドでキュー名と複数のエントリ番号を指定する場合,すべてのジョブが同じキューに入っている必要があります。

ジョブは,現在実行中であっても他の状態であっても,削除できます。たとえば DELETE/ENTRY は,保留状態や待ち状態のジョブを削除できます。


修飾子



/LOG

/NOLOG (省略時の設定)

削除するバッチまたはプリント・ジョブのエントリ番号を表示するかどうかを制御します。

#1
$ PRINT/HOLD   ALPHA.TXT
Job ALPHA (queue SYS$PRINT, entry 110) holding
   .
   .
   .
$ DELETE/ENTRY=110  SYS$PRINT
 

この PRINT コマンドは,ALPHA.TXT というファイルを印刷するジョブを,保留状態でキューに登録します。このジョブの実行は,SET ENTRY/RELEASEコマンドが入力されるまで延期されます。システムは,ジョブ名,エントリ番号,ジョブが登録されたキュー名,および状態を表示します。その後, DELETE/ENTRY コマンドでキュー SYS$PRINT からそのエントリを削除することを指定しています。

#2
$ SUBMIT/AFTER=18:00  WEATHER
Job WEATHER (queue SYS$BATCH, entry 203) holding until 14-DEC-2001
18:00
$ SUBMIT/HOLD/PARAMETERS=SCANLINE  DOFOR
Job DOFOR (queue SYS$BATCH, entry 210) holding
   .
   .
   .
$ DELETE/ENTRY=(203,210)/LOG
%DELETE-W-SEARCHFAIL, error searching for 203
-JBC-E-NOSUCHENT, no such entry
%DELETE-I-DELETED, entry 210 aborting or deleted

SUBMIT コマンドは,コマンド・プロシージャ WEATHER.COM と DOFOR.COM をバッチ・キューに登録しています。 WEATHER.COM は,午後 6:00 以降に実行されるように,DOFOR.COM は, SET ENTRY/RELAESE コマンドを入力するまで実行されないように保留状態で,それぞれ登録しています。その後, DELETE/ENTRY/LOG コマンドで両方のエントリをキューから削除しています。エントリが削除されたことを示すメッセージが表示されます。

DELETE/ENTRY/LOG コマンドが入力される前に,ジョブ WEATHER ( エントリ203 ) は終了していたため,このエントリは既に存在していません。キューにエントリがないことを示すメッセージが表示されています。一方,ジョブ DOFOR ( エントリ 210 ) は, DELETE/ENTRY/LOG コマンドの入力時には保留状態であったため,このエントリはキューから削除され,そのことを示すメッセージが表示されています。

#3
$ PRINT CHAPTER8.MEM
Job CHAPTER8 (queue SYS$PRINT, entry 25) pending on queue
SYS$PRINT
   .
   .
   .
$ SHOW QUEUE SYS$PRINT
Printer queue SYS$PRINT, on PARROT::PARROT$LPA0,
mounted form DEFAULT
Entry  Jobname         Username             Status
-----  -------         --------             ------
   24  CHAPTER7        SMITH               Pending
   25  CHAPTER8        SMITH               Pending
$ DELETE/ENTRY=25
 

この PRINT コマンドは,ファイル CHAPTER8.MEM を印刷するジョブをプリンタ・キュー SYS$PRINT に登録しています。後になって,ユーザー SMITH は,印刷する前にそのファイルを再度編集する必要が出てきました。 SMITH は,SHOW QUEUE コマンドを使って,そのジョブがまだ実行されていないこと,そのジョブのエントリ番号が 25 であることを確認します。それから DELETE/ENTRY コマンドを入力し,そのジョブをキューから削除します。


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