日本-日本語 |
|
|
|
OpenVMS マニュアル |
|
HP OpenVMS
|
目次 | 索引 |
編集リスト引数に指定された編集をもとに,文字列式を編集します。
F$EDIT (文字列, 編集リスト)
文字列
編集される文字列を指定します。引用符で囲まれた部分は編集されません。編集リスト
編集リスト文字列に対して実行される編集のタイプを指定する, 1 つまたは複数のキーワードを含む文字列を指定します。
編集 操作 COLLAPSE すべてのスペースとタブを文字列から削除します。 COMPRESS 複数のスペースとタブを1つのスペースに変換します。 LOWERCASE 文字列を小文字に変換します。 TRIM 先行スペースとタブ,および後続のスペースとタブを文字列から削除します。 UNCOMMENT コメントを文字列から削除します。 UPCASE 文字列を大文字に変換します。
2 つ以上のキーワードを指定する場合は,コンマ (,) で区切ります。キーワードを短縮することはできません。
文字列の中で引用符で囲まれた部分には,編集は適用されません。したがって,文字列に引用符 (" ") が含まれている場合には,引用符で囲まれている文字は編集リストに指定されている編集の影響を受けません。
注意
編集リストに LOWERCASE と同時に UPCASE を指定した場合,UPCASE が優先されます。
#1 |
---|
$ LINE = " THIS LINE CONTAINS A "" QUOTED "" WORD" $ SHOW SYMBOL LINE LINE = " THIS LINE CONTAINS A " QUOTED " WORD" $ NEW_LINE = F$EDIT(LINE, "COMPRESS, TRIM") $ SHOW SYMBOL NEW_LINE NEW_LINE = "THIS LINE CONTAINS A " QUOTED " WORD" |
この例では, F$EDIT 関数を使用して,複数のブランクは1つのブランクに変換され,先行ブランクと後続ブランクを削除することにより,文字列が短縮されています。この LINE という文字列には,引用符が含まれており, QUOTED という単語を囲んでいます ( 文字列に引用符を入力するには,割り当て文で二重引用符を使用しなければなりません )。
F$EDIT 関数は, 文字列の中で引用符で囲まれた部分ではスペースを短縮しません。したがって, スペースは QUOTED という単語を囲んだままになります。
#2 |
---|
$ LOOP: $ READ/END_OF_FILE = DONE INPUT_FILE RECORD $ RECORD = F$EDIT(RECORD, "TRIM, UPCASE") $ WRITE OUTPUT_FILE RECORD $ GOTO LOOP . . . |
この例では,ファイルからレコードを読み込み,編集し,出力ファイルに書き込むという作業を繰り返すためのループが設定されています。編集後のレコードからは,先行ブランクと後続のブランクが削除されており,文字列は大文字に変換されています。
#3 |
---|
$ UNCOMMENT_LINE = F$EDIT("$ DIR ! THIS IS THE COMMENT", "UNCOMMENT") $ SHOW SYMBOL UNCOMMENT_LINE $ UNCOMMENT_LINE = "$ DIR" |
この例ではコメントを削除するために F$EDIT 関数を使用しています。
目次 | 索引 |
|