日本-日本語 |
|
|
|
OpenVMS マニュアル |
|
HP OpenVMS
|
目次 | 索引 |
シンボルのデータ・タイプを判断します。シンボルが整数と等しいと定義されている場合や,シンボルが有効な整数を構成する文字列と等しいと定義されている場合には, INTEGER という文字列が戻されます。シンボルが有効な整数を構成しない文字列と等しいと定義されている場合には, STRING という文字列が戻されます。
シンボルが未定義の場合には,空文字列 ("") が戻されます。
F$TYPE (シンボル名)
シンボルが,コンテキスト・タイプ 引数に PROCESS を指定した F$CONTEXT 呼び出し,または F$PID 関数呼び出しにより,シンボルが作成された場合は,文字列 PROCESS_CONTEXT が戻されます。シンボルとキーワード CANCEL を使用して F$CONTEXT を呼び出すまで,または F$PID で空文字列("") を戻すまで,シンボルのタイプは変わりません。
同様に,F$CSID 関数で作成されたシンボルに対しては文字列 CLUSTER_SYSTEM_CONTEXT が戻されます。
シンボルがコンテキト・シンボルの場合, 表 1-12 に示すタイプのいずれか 1 つが戻されます。
シンボル・タイプ | シンボルを作成するレキシカル関数 |
---|---|
PROCESS_CONTEXT | F$PID または F$CONTEXT (PROCESS コンテンキスト・タイプ指定) |
CLUSTER_SYSTEM_CONTEXT | F$CSID |
シンボルが有効な整数を構成しない文字列と等しいと定義されている場合,またはシンボルのタイプがコンテキストではない場合は,文字列 STRING が戻されます。
シンボルが未定義の場合には,空文字列が戻されます。
シンボル名
評価されるシンボル名を指定します。
#1 |
---|
$ NUM = "52" $ TYPE = F$TYPE(NUM) $ SHOW SYMBOL TYPE TYPE = "INTEGER" |
この例では,F$TYPE 関数を使用して, NUM というシンボルのデータ・タイプを判断しています。シンボル NUM には,文字列 "52" が割り当てられています。この文字列は有効な整数を構成するため, F$TYPE 関数は文字列 INTEGER を戻します。
#2 |
---|
$ NUM = 52 $ TYPE = F$TYPE(NUM) $ SHOW SYMBOL TYPE TYPE = "INTEGER" |
この例では,シンボル NUMには,整数の 52 が割り当てられています。したがって F$TYPE 関数は,このシンボルのタイプが整数データ・タイプであることを示しています。
#3 |
---|
$ CHAR = "FIVE" $ TYPE = F$TYPE(CHAR) $ SHOW SYMBOL TYPE TYPE = "STRING" |
この例では,シンボル CHAR には文字列 FIVE が割り当てられています。この文字列は有効な整数を構成しないため, F$TYPE 関数は,シンボルが文字列値を持つことを示しています。
#4 |
---|
$ x = F$CONTEXT("PROCESS",CTX,"USERNAME","SMITH") $ TYPE = F$TYPE(CTX) $ SHOW SYMBOL TYPE TYPE = "PROCESS_CONTEXT" $ x = F$CONTEXT("PROCESS",CTX,"CANCEL") $ TYPE = F$TYPE(CTX) $ SHOW SYMBOL TYPE TYPE = "" |
この例では,context-type 引数に PROCESS を指定して F$CONTEXT 関数を呼び出してシンボルを作成したので, F$TYPE 関数は文字列 PROCESS_CONTEXT を戻します。シンボルと selection-item 引数に CANCEL を指定して F$CONTEXT を呼び出すまで,シンボルが戻すタイプは変わりません。
目次 | 索引 |
|