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OpenVMS マニュアル |
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HP OpenVMS
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SET HOST |
( 現在のホスト・プロセッサを通じて ) ターミナルを,リモート・プロセッサと呼ばれる他のプロセッサに接続します。以下の条件が必要です。
- 接続するリモート・システムにアカウントを持っていなければなりません。
- NETMBX (ネットワーク・メールボックス) 特権が必要です。
SET HOST ノード名
ノード名
リモート・プロセッサのノード名を指定します。
SET HOST コマンドは,ネットワーク上の別のプロセッサに接続します。ローカル・ノードからアクセスできるノードの名前を表示するには, SHOW NETWORK コマンドを使用します。接続されると,リモート・プロセッサからユーザ名とパスワードを求めるプロンプトが表示されます。リモート・プロセッサにアカウントがないと,ログインできません。リモート・プロセッサに接続しログインしたら,ローカル・プロセッサの場合と同じように DCL コマンドを使用できます。SET HOST コマンドを使用して,別のリモート・プロセッサに接続することもできます。
たとえば,ローカル・ノードを BOSTON とすると, SET HOST ALBANY コマンドを使用してノード ALBANY に接続できます。次に,SET HOST AKRON コマンドを使用すれば, (BOSTON および ALBANY 経由で) ノード AKRON に接続できます。
LOGOUT コマンドを使用して,最後にログインしたプロセッサからログアウトし,前のプロセッサに戻ります。前出の例であれば,LOGOUT コマンドを使用して,ノード AKRON のプロセッサからログアウトし接続を切られても, ALBANY のプロセッサにはまだログインし接続されています。別のLOGOUT コマンドで,ノード ALBANY からはログアウトし接続も切られます。 3番目の LOGOUT コマンドで,ローカル・プロセッサ BOSTON からログアウトします。
必要な場合は,操作を強制終了して最初のホスト・プロセッサに直接戻ることもできます。 Ctrl/Y を 2 回以上続けて押します。次のメッセージが表示されます。
Are you repeating ^Y to abort the remote session?
Y または YES で応答すると,制御は最初のノードに戻ります。 N または NO のように他の応答をすると,接続は中止されません。この方法は,何度も LOGOUT コマンドを入力しないでただちに終了したい場合や,ネットワークの一部が切断され,ホストに戻りたい場合に便利です。
SET HOST は,OpenVMS ターミナル・ドライバと異なり,実行中のプログラムからの出力データをバッファリングすることに注意してください。バッファリングによって,ワイド・エリア・ネットワークの性能が向上します。ただし,出力 のみ を提供するプログラムの場合は,バッファリングによってリモートのプログラムの実行内容とローカル端末の表示内容にずれが生じることがあります。つまり,ローカル端末に出力が表示される前に,プログラムが終了することがあります。
Ctrl/Y または Ctrl/C 機能,またはアウト・オブ・バンド強制終了文字を使用してプログラムの実行を強制終了する場合に,このずれは,特にまぎらわしくなります。たとえば,キャプティブ・コマンド・プロシージャの実行中に Ctrl/Y または Ctrl/C を押したり,アウト・オブ・バンド強制終了文字を入力すると, SET HOST はただちにローカル端末の表示を停止します。また,バッファに入ったすべての書き込み動作を含めて,現在の読み込み,および書き込み動作を中止し,待ち状態の書き込み動作を中止します。 1 したがって,ローカル端末での表示が中止された時点で,リモートのプログラムが強制終了されたように見えても,実際には Ctrl/Y を押す前にすでにその時点を実行している場合もありますし,実行を終了している場合もあります。
いくつかの SET HOST 修飾子,たとえば /MOP, /VTP,/X29 などは,システムに DECnet-Plus がインストールされている場合にかぎり表示されることに注意してください。これらの修飾子の使用法については,次のコマンドを実行してヘルプを参照してください。
$ HELP DECnet-Plus
/APPLICATION_PROTOCOL[=プロトコル]
指定ノードのプロトコル接続を, CTERM (CTDRIVER) または RTERM (RTTDRIVER) で指定します。接続指定がない場合には,CTERM が省略時の設定になります。/BUFFER_SIZE=n
リモート・プロセッサとの接続がすでに確立されている場合に,ターミナルとリモート・プロセッサ間でやりとりされるプロトコル・メッセージのパケット・サイズを変更します。省略時のバッファ・サイズは 1010 バイトです。ただし,nに対しては,140 〜 1024 バイトの範囲の値を指定できます。 140 以下の値を指定すると 140 バイトに, 1024 バイトよりも大きい値を指定すると 1024 に設定されます。n を最小値である 140 近辺の値に設定すれば,ターミナル表示の更新間隔を最小にできます。遅い DECnet リンクでは,バッファ・サイズを小さくすると,画面のクロールが必要であるような大きさのデータが送られた場合の書き込み操作の休止時間を減少します。
/LOG[=ファイル指定]
/NOLOG (省略時の設定)
セッション全体のログ・ファイルが,保存されるかどうかを指定します。 /LOG 修飾子だけを指定し,ファイル指定を省略した場合には,ログ情報はSETHOST.LOG というファイルに記録されます。/RESTORE
/NORESTORE (省略時の設定)
リモート・ターミナル・セッションの開始前に現在のターミナル属性を保存し,そのリモート・セッションが終了したときにこれらを復元します。
#1 |
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$ SET HOST/APPLICATION_PROTOCOL=CTERM DAKOTA |
ノード DAKOTA で CTERM プロトコルを使用することを /APPLICATION_PROTOCOL 修飾子で指定します。
#2 |
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$ SET HOST ITALIC Username: GRESO Password: <PASSWORD> Welcome to OpenVMS VAX Version 7.3 on node ITALIC . . . $ LOGOUT GRESO logged out at 19-DEC-2001 15:04:25.27 %REM-S-END, Control returned to node _CASLON:: |
この例では,CASLON というローカル・ノード上のユーザのターミナルを ITALIC というネットワーク・ノードのプロセッサに接続します。このあと,リモート・プロセッサは,ユーザ名とパスワードを要求するプロンプトを表示します。通常のログイン手順を使って,リモート・プロセッサにログインします。
リモート・ノードにログインすれば,別のノードと接続するために SET HOST コマンドが使用できます。 ITALIC へログインした後で,SET HOST BPDONI と入力することができます。
再びユーザ名とパスワードの入力が要求されます。有効なユーザ名とパスワードを入力すれば,BODONI にログインできます。
BODONI からログアウトした時,制御は ITALIC に戻ります。ローカル・ノードの CASLON に戻るには, ITALIC からログアウトしなければなりません。
#3 |
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$ SET TERMINAL/WIDTH=80 $ SET HOST/RESTORE GENEVA Username: Jones Password: <PASSWORD> $ SET TERMINAL/WIDTH=132 . . . $ logout JONES logged out at 19-DEC-2001 11:04:51.45 %REM-S-END, control returned to node _ORACLE |
この例では,ノード ORACLE 上のユーザ JONES がリモート・ノード GENEVA にログインし,そのリモート・セッションを終了した時点で,もとのターミナル・スクリーン幅を 80 文字に戻すよう指定しています。
1 DCL は,常にターミナル・ドライバに対する待ち状態の Ctrl/Y 非同期システム・トラップ (AST) を保持します。Ctrl/Y を押すと,ターミナル・ドライバは,バッファに入ったすべての書き込み動作を含めて,現在の読み込み動作,書き込み動作,および待ち状態の書き込み動作を中止します。 |
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