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OpenVMS マニュアル |
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HP OpenVMS
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SET PREFERRED_PATH |
MSCP/TMSCP クラス・ドライバへのアクセスは,OpenVMS ノードで複数のホストあるいはストレージ・コントローラを経由して利用することができます。 SET PREFERRED_PATH コマンドを使用して,特定のホストあるいは特定の MSCP クラス・ディスクあるいは TMSCP クラス・テープ・デバイスにアクセスする優先パスを指定します。優先パスが指定されていて,ユーザ指定のパスが利用可能である場合,その他の利用可能なパスではなくユーザ指定のパスを選択するよう通常の OpenVMS パス選択プロセスが修正されます。
このコマンドは,複数のパスが利用可能な MSCP/TMSCP クラス・デバイスについてのみ有効です。
SET PREFERRED_PATH デバイス名:
デバイス名:
MSCP クラス・ディスクあるいは TMSCP クラス・テープ・デバイスの名前を指定します。
/HOST=ホスト名
指定されたデバイスへの優先アクセス・パスとするホストを, MSCP/TMSCP クラス・ドライバに通知します。クラス・ドライバは,次のいずれかの動作によって変更されるまで,このホスト名を記憶します。
- 異なるホストを指定する SET PREFERRED_PATH コマンドの実行
- /NOHOST 修飾子の使用
- システムのリブート
ディスクあるいはテープ・デバイスが現在別のパスを使用している場合は,優先パスを指定するだけでは直ちにそのパスが選択されないことに注意してください。 /HOST 修飾子とともに /FORCE 修飾子を使用すると,強制的に優先パスが直ちに使用されるようになります。
ホスト名は,ディスクあるいはテープ・ドライブへの優先パスとなるホストの名前です。
/FORCE
クラス・ドライバに,パス選択を直ちに行うよう通知します。新しいホスト名を指定した場合にこの修飾子を省略すると,パス選択を行うイベントが発生するまで,現在のパスから新しい優先パスへの切り替えは行われません。/NOHOST
以前に定義された優先パス割り当てをクリアします。通常の OpenVMS パス選択動作に戻ります。
#1 |
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$ SET PREFERRED_PATH $10$DUA10: /HOST=HSC014 |
このコマンドを実行する前は, $10$DUA10: ディスク・デバイスの 1 次パスはHSC015 ホスト, 2 次パスは HSC014 ホストであるとします。このコマンドを実行すると,HSC014 ホストが優先パスとして選択されます。
優先パスはクラス・ドライバによって記録されますが,次のパス選択が実行されるまでのデバイスのパスは現在のパス (HSC015) のままであることに注意してください。
#2 |
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$ SET PREFERRED_PATH $10$DUA10: /HOST=HSC014 /FORCE |
直ちにパスを変更する場合は,優先パスの指定とともに /FORCE 修飾子をコマンド・ラインに指定します。
#3 |
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$ SET PREFERRED_PATH $10$DUA10: /FORCE |
指定したデバイスの 1 次パスと指定した優先パスが異なる場合は,このコマンドを実行するとパス選択処理を実行します。
優先パスが利用可能である場合は,デバイスはそのパスに移ります。
#4 |
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$ SET PREFERRED_PATH $10$DUA10: /NOHOST |
デバイスが優先パスを持つ必要がない場合は, /NOHOST 修飾子を使用して優先パスを削除します。
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