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DCL ディクショナリ


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指定したジョブの実行が終了するまで,このコマンドを発行したプロセスを保留します。

指定したジョブへの削除(D) アクセス権が必要です。


形式

SYNCHRONIZE [ジョブ名]


パラメータ



ジョブ名

ジョブをキューに登録した時に定義されたジョブ名を指定します。ユーザ名に対応するジョブ名だけを指定することができます。ジョブは,そのジョブをキューに登録したプロセスのユーザ名に対応付けられます。

一意な名前を持たないジョブを指定するには, /ENTRY 修飾子を使用してエントリ番号を指定します。 ジョブ名パラメータと /ENTRY 修飾子の両方を指定すると, ジョブ名パラメータは無視されます。

ジョブ名パラメータを指定すると,SYNCHRONIZE コマンドは, SYS$BATCH キューを検索して指定された名前のジョブを探します。 SYS$BATCH 以外のキューにあるジョブを指定するためには, /QUEUE 修飾子を使用してキューの名前を指定しなければなりません。


説明

SYNCHRONIZE コマンドを使用すると,指定したジョブの実行が終了するまでプロセスを待ち状態にして,ジョブを同期させることができます。指定したジョブがシステムで現在処理中のジョブでない場合,SYNCHRONIZE コマンドは,エラー・メッセージを表示します。

SYNCHRONIZE コマンドで指定したジョブが終了すると,プロセスは待ち状態から解放されます。SYNCHRONIZE コマンドの終了状態は,ジョブの最後に実行されたコマンドの終了状態と同じです。 SYNCHRONIZE コマンドがコマンド・プロシージャの一部である場合に,終了状態を確実に知るためには,SYNCHRONIZE コマンドの前に SET NOON コマンドを, SYNCHRONIZE コマンドの直後に SHOW SYMBOL $STATUS を記述します。

ジョブ名パラメータまたは /ENTRY 修飾子のいずれかを指定しなければなりません。


修飾子



/ENTRY=エントリ番号

システムが割り当てたエントリ番号で,ジョブを識別します。

システムは,システム内のキューに登録されたプリント・ジョブおよびバッチ・ジョブに,一意なエントリ番号を割り当てます。省略時の設定では,PRINT および SUBMIT コマンドは,処理するジョブのキュー登録に成功した場合に,エントリ番号を表示します。これらのコマンドはローカル・シンボル $ENTRY を作成または更新して,最後にキューに登録されたジョブのエントリ番号を反映させます。 SHOW ENTRY または SHOW QUEUE コマンドを実行すると,ジョブのエントリ番号を確認することができます。 ジョブ名パラメータと /ENTRY 修飾子の両方を指定した場合,ジョブ名パラメータは無視されます。

/QUEUE=キュー名[:]

ジョブを含んでいるキュー名を指定します。 /QUEUE 修飾子を使用する場合は, ジョブ名パラメータまたは /ENTRY 修飾子のいずれかを指定しなければなりません。 ジョブ名パラメータを指定する場合,省略時の設定のキューは SYS$BATCH です。 /ENTRY 修飾子を指定する場合は,省略時の設定のキューはありません。汎用キューを指定すると,SYNCHRONIZE コマンドは,汎用キュー内および汎用キューが対象とする実行キュー内でジョブを検索します。

/TIME_OUT=n

ターゲット・ジョブが実行中のときに, SYNCHRONIZE コマンドが終了するまでに待つ時間 (秒数) を指定します。

#1
$ SUBMIT/NAME=PREP FORMAT/PARAMETERS=(SORT,PURGE)
  Job PREP (queue SYS$BATCH, entry 219) started on queue SYS$BATCH
$ SUBMIT PHASER
  Job PHASER (queue SYS$BATCH, entry 223) started on queue SYS$BATCH

この例で最初の SUBMIT コマンドは,コマンド・プロシージャ FORMAT.COM を実行するためにキューに登録し,そのジョブに PREP という名前をつけます。 2 番目の SUBMIT コマンドは,プロシージャ PHASER.COM をキューに登録します。 PHASER.COM は次の行を含んでいます。

$ SYNCHRONIZE PREP 

この行が処理される時,システムは,PREP という名前のジョブが省略時の設定のキュー SYS$BATCH 内にあるかどうか確認します。プロシージャ PHASER.COM は,ジョブ PREP の実行が終了するまで強制的に待ち状態になります。

#2
$ SUBMIT/NAME=TIMER       COMP.COM
  Job TIMER (queue SYS$BATCH, entry 214) started on queue SYS$BATCH
$ SYNCHRONIZE /ENTRY=214

この例では TIMER という名前のバッチ・ジョブがキューに登録されます。その後 SYNCHRONIZE コマンドを会話形式で実行します。これにより,エントリ番号 214(TIMER) が終了するまで,会話型プロセスは待ち状態になります。SYNCHRONIZE コマンドが終了しプロセスが待ち状態から解放されるまで,SYNCHRONIZE コマンドを発行した端末セッションから他のコマンドを実行することはできません。

#3
$ SUBMIT/NAME=TIMER COMP.COM/QUEUE=BUILD_QUEUE
$ SYNCHRONIZE/QUEUE=BUILD_QUEUE TIMER

この例では,TIMER という名前のバッチ・ジョブが,キュー BUILD_QUEUE に登録されます。その後 SYNCHRONIZE コマンドを会話形式で実行します。 TIMER という名前のジョブは省略時の設定のキュー SYS$BATCH にないので, SYNCHRONIZE コマンドで /QUEUE 修飾子を使用して,ジョブが存在するキューを指定します。


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