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OpenVMS マニュアル |
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@ init-filespec
init-filespec
実行するイニシャライゼーション・ファイル名。省略時のファイル・タイプは .EVE です。ファイル指定に論理名を使用することができます。たとえば,イニシャライゼーション・ファイルがある装置名またはディレクトリ名に SYS$LOGIN や他の論理名を使用できます。
また,1 つの編集セッションで複数のイニシャライゼーション・ファイルを使用できますが,1 度に実行できるのは1つだけです。ファイル名を指定しなかった場合には,ファイル名を要求するプロンプトが,コマンド・ウィンドウに表示されます。操作を中止したいときは,プロンプトに対して何も入力せずに [ Return ] キーか,あるいは [ Do ] キーを押してください。
ファイル名にワイルドカードを使用することはできません。
指定したイニシャライゼーション・ファイルを実行します。イニシャライゼーション・ファイルを使用すると,右マージンや左マージンなどの設定や,キーの定義などのためのいくつかのコマンドを一度に実行することができます。イニシャライゼーション・ファイルの中では,コマンドはそれぞれ独立した行に書かなければならず,継続行は認められません。イニシャライゼーション・ファイルの中で指定されたコマンドが不完全で,さらにキーワードやパラメータなどを必要とする場合には,イニシャライゼーション・ファイルの実行中に必要な情報を要求するプロンプトが表示されます。しかし通常は,個々のコマンド行がコマンド・ラインに表示されることはありません。コメント行は感嘆符 ( ! ) で始めて,コマンドとは別の行に書きます。イニシャライゼーション・ファイルを入れ子にすることはできませんので,イニシャライゼーション・ファイルの中で @ コマンドを使用することはできません。
次の例は,日本語 EVE イニシャライゼーション・ファイルを示しています。このイニシャライゼーション・ファイルには,編集方法を設定するためのコマンドと,キーを定義するためのコマンドが登録されています。
! MYINIT.EVE initialization file ! SET CURSOR BOUND SET RIGHT MARGIN 70 SET TABS SPACES ! Key definitions SET KEYPAD EDT DEFINE KEY= Ctrl/P PAGINATE DEFINE KEY= GOLD-KP9 CENTER LINE DEFINE KEY= GOLD-N NEXT BUFFER DEFINE KEY= F20 SHOW BUFFERS
イニシャライゼーション・ファイルを使用すれば,一連の関連コマンドを一度に実行することもできます。たとえば,編集セッション中にイニシャライゼーション・ファイルを用いて,ウィンドウ幅や右マージンを大きくすることができます。
! EVE init file for editing wide text SET WIDTH 132 SET RIGHT MARGIN 120
@ コマンドを使用した場合と,/INITIALIZATION 修飾子などを用いて,日本語 EVE の起動時にイニシャライゼーション・ファイルを実行した場合とでは,バッファごとの設定が異なります。
- @ コマンドを用いて,SET RIGHT MARGIN などのバッファ設定のコマンドを実行した場合には,現在のバッファにのみ適用されます。
- 日本語 EVE 起動時にイニシャライゼーション・ファイルを実行した場合には,バッファ設定のコマンドは MAIN (あるいは最初の) バッファ, $DEFAULTS$ と呼ばれる日本語 EVE のシステム・バッファ,および起動後にユーザが作成したバッファのすべてに適用されます。
イニシャライゼーション・ファイルについての詳しい説明は, 第 2 章 を参照してください。
次のコマンドは,トップ・ディレクトリ(または,ログイン・ディレクトリ)にある MYINIT.EVE というイニシャライゼーション・ファイルを,編集中に実行します。
Command: @ sys$login:myinit 初期化ファイルを実行しています: DISK$1:[PUPPY]MYINIT.EVE;1
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