編集セッションを終了せずに,現在のバッファをファイルに書き込みます。バッファはユーザが指定したバッファに書き込まれるか,またはバッファに対応する出力ファイルに書き込まれます。
コマンド・ラインにファイルを指定しなかった場合には,日本語 EVE はバッファに対応する出力ファイルを使用してバッファを書き込みます。通常,このファイルは日本語 EVE を起動するときに指定したファイル,または GET FILE コマンド,OPEN コマンド,
OPEN SELECTED コマンドを使用したときに指定したファイルと同じです。
バッファに対応するファイルが存在しない場合には ( たとえばファイルを指定せずに日本語 EVE を起動した場合や, BUFFER コマンドまたは NEW コマンドを使用してバッファを作成した場合,あるいは日本語 EVE システム・バッファを保存する場合 ),日本語 EVE はファイル名の入力を要求するプロンプトを表示します。
バッファに対応するファイルにバッファの内容を書き込むのでなく,コマンド・ラインにファイルを指定することもできます(SAVE FILE ASコマンドと同じ)。この機能を使用すれば,編集中のファイルの新しいバージョンを作成する代わりに,別のファイル名で編集結果を保存できます。
出力ファイルを指定しても,バッファ名が変更されるわけではありませんが,後でSAVE FILEコマンドやWRITE FILEコマンドを実行する場合や,編集セッションを終了する場合には,そのファイルがバッファに対応づけられます (システムバッファの場合を除く)。バッファの出力ファイル指定を確認するには,SHOWコマンドを使用します。
WRITE FILEコマンドは,バッファの内容をファイルに書き込む前に,現在のバッファの先頭から出力コードセットに属さない文字列を検索します。
現在のバッファの中の文字がすべて出力コードセットに属していればそのままファイルに書き出します。
現在のバッファの中に出力コードセットに属さない文字があったときには,その文字列にカーソルを移動してユーザに次の動作を聞いてきます。
- 次検索 (N)
検索された文字列をそのまま残して,次の文字列を検索します。
- 強制保存 (S)
それ以降の検索をしないでファイルに書き出します。
- 中止 (C)
WRITE FILEを中止します。カーソルは検索された文字列の先頭に置かれ,検索された文字列は高輝度表示のまま残りますので,検索された文字列に対して編集操作を行うことができます。
[ N ],[ S ]または[ C ]のキーを押してから [ Return ] キーを押してください。
WRITE FILEが出力コードセットに属さない文字として表示した文字はファイルには正しく書き出されません。次検索 (N) や強制保存 (S) の選択はユーザの責任で行ってください。その文字の情報を失いたくない場合には,中止 (C) を選んでWRITE FILEを一時中止し,正しくないと指摘された文字を現在の出力コードセットに属する文字で置き換えるか, SET CODESET OUTPUT コマンドで出力コードセットを変えてください。現在の出力コードセットは SHOW コマンドで知ることができます。