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OpenVMS マニュアル |
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日本語 OpenVMS
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5.3 単語単位変換ルーチン |
かな漢字変換ルーチンは次のような手順で呼び出すことができます。
辞書のオープン
単語辞書および個人辞書をオープンします。
status = JLB$TRA_DICINI
引数なし
戻り値
status | SS$_NORMAL | 正常終了 |
status = JSY$TRA_DICINI
引数なし
戻り値
status | SS$_NORMAL | 正常終了 |
0 | 変換ルーチンの内部エラーが起きた。 |
注意 RMSのエラーが発生した時は,そのRMSステータスを用い,ルーチン内部でLIB$STOP を実行して終了します。 |
辞書のクローズ
単語辞書および個人辞書をクローズします。
status = JLB$TRA_DICCLS
引数なし
status = JSY$TRA_DICCLS
引数なし
status SS$_NORMAL 正常終了
単語登録
status = JLB$ENT_TANGO ( kana-str, tango-str )
kana-str JLB usage 読み文字列(全角ひらがな/全角カタカナ) type 文字列データ access 入力のみ mechanism Descriptor渡し tango-str JLB usage 登録する単語文字列 type 文字列データ access 入力のみ mechanism Descriptor渡し
status = JSY$ENT_TANGO ( kana-str, kana-len, tango-str, tango-len )
kana-str JSY usage 読み文字列(全角ひらがな/全角カタカナ) type 文字列データ access 入力のみ mechanism Reference渡し kana-len JSY usage 読み文字列のバイト長 type Longword access 入力のみ mechanism Value渡し tango-str JSY usage 登録する単語文字列 type 文字列データ access 入力のみ mechanism Reference渡し tango-len JSY usage 登録する単語文字列のバイト長 type Longword access 入力のみ mechanism Value渡し
新しい単語を個人辞書に登録します。読み文字列は全角ひらがなまたは全角カタカナで16文字以内でなければなりません。ただし,濁点/半濁点も1文字として数えます。単語文字列は最長80バイト(漢字40文字分)まで登録できます。
status SS$_NORMAL 正常終了 0 単語が登録されなかった
単語削除
個人辞書から単語を削除します。このルーチンは「かな単語変換ルーチン」と共に使用します。削除しようとする単語に変換した時点で,このルーチンを呼び出し,単語を削除します。
status = JLB$DEL_TANGO
引数なし
戻り値
status | SS$_NORMAL | 正常終了 |
status = JSY$DEL_TANGO
引数なし
戻り値
status | SS$_NORMAL | 正常終了 |
0 | ユーザ登録の単語ではない |
ローマ字・かな単語変換
status = JLB$TRA_ROM_TANGO ( tango-str, yomi-str [, tango-len] )
tango-str JLB usage 変換後文字列 type 文字列データ access 出力のみ mechanism Descriptor渡し yomi-str JLB usage 変換前文字列 type 文字列データ access 入力のみ mechanism Descriptor渡し tango-len JLB usage 変換結果のバイト長 type Word (Unsigned) access 出力のみ mechanism Reference渡し
単語の読みから漢字に変換します。変換前文字列に対しローマ字/かな変換を行い,最初の全角ひらがな/カタカナの部分のみを変換対象とし,それ以外の部分は,そのまま,変換した単語の前後に結合します。続けてJLB$TRA_TANGO_NEXTまたは JLB$TRA_TANGO_PREVを呼び出す場合は,変換前文字列として同じものを渡さなければなりません。
status SS$_NORMAL 正常終了 0 単語が登録されていない
かな単語変換
単語の読みから漢字に変換します。変換前文字列の最初の全角ひらがな/カタカナの部分のみを変換対象とし,それ以外の部分はそのまま,変換した単語の前後に結合します。続けてJLB$TRA_TANGO_NEXTまたはJLB$TRA_TANGO_PREVを呼び出す場合は,変換前文字列として同じものを渡さなければなりません。
status = JLB$TRA_KANA_TANGO ( tango-str, kana-str [, tango-len] )
tango-str JLB usage 変換後文字列 type 文字列データ access 出力のみ mechanism Descriptor渡し kana-str JLB usage 変換前文字列(読みの部分は全角ひらがな/全角カタカナ) type 文字列データ access 入力のみ mechanism Descriptor渡し tango-len JLB usage 変換結果のバイト長 type Word (Unsigned) access 出力のみ mechanism Reference渡し
戻り値
status | SS$_NORMAL | 正常終了 |
0 | 単語が登録されていない |
status = JSY$TRA_KANA_TANGO ( src-str, src-len, dst-str, dst-len, out-len )
src-str JSY usage 変換対象文字列 type 文字列データ access 入力のみ mechanism Reference渡し src-len JSY usage 変換対象文字列のバイト長 type Longword access 入力のみ mechanism Value渡し dst-str JSY usage 変換結果出力領域 type 文字列データ access 出力のみ mechanism Reference渡し dst-len JSY usage 変換結果出力領域のバイト長 type Longword access 入力のみ mechanism Value渡し out-len JSY usage 変換結果のバイト長 type Longword access 出力のみ mechanism Reference渡し
戻り値
status | 1 | 正常終了 |
0 | 出力結果の切り捨てが行われた | |
または,変換ルーチンの内部エラーが起きた |
単語次候補
単語の次候補を求めます。あらかじめ,JLB$TRA_KANA_TANGO または JLB$TRA_ROM_TANGO が呼び出されている必要があり,変換前文字列は同じものでなければなりません。すべての候補が一巡した後は,最初の候補に戻ります。
status = JLB$TRA_TANGO_NEXT ( tango-str, yomi-str [, tango-len] )
tango-str JLB usage 変換後文字列 type 文字列データ access 出力のみ mechanism Descriptor渡し yomi-str JLB usage 変換前文字列 type 文字列データ access 入力のみ mechanism Descriptor渡し tango-len JLB usage 変換結果のバイト長 type Word (Unsigned) access 出力のみ mechanism Reference渡し
戻り値
status | SS$_NORMAL | 正常終了 |
0 | 変換ルーチンの内部エラーが起きた |
status = JSY$TRA_TANGO_NEXT ( src-str, src-len, dst-str, dst-len, out-len )
src-str JSY usage 変換対象文字列 type 文字列データ access 入力のみ mechanism Refernce 渡し src-len JSY usage 変換対象文字列のバイト長 type Longword access 入力のみ mechanism Value渡し dst-str JSY usage 変換結果出力領域 type 文字列データ access 出力のみ mechanism Reference渡し dst-len JSY usage 変換結果出力領域のバイト長 type Longword access 入力のみ mechanism Value渡し dst-str JSY usage 変換結果出力領域 type Longword access 出力のみ mechanism Reference渡し
戻り値
status | 1 | 正常終了 |
0 | 出力結果の切り捨てが行われた | |
または,変換ルーチンの内部エラーが起きた |
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