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OpenVMS マニュアル


 

OpenVMSドキュメント
ライブラリ

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目次
まえがき
第 1 章:概要
第 2 章:日本語ライブラリの使用例
第 3 章:汎用ライブラリ
第 4 章:基本ライブラリ
第 5 章:かな漢字変換ライブラリ
第 6 章:漢字コード変換ライブラリ
付録 A :変換キー配列
付録 B :変換対応表
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日本語ライブラリ 利用者の手引き


目次 索引




DEC コード→ MSDOS コード

  • DEC の漢字文字列を MSDOS の漢字文字列に変換します。

  • DEC の JIS 第 1 〜 94 区以外の漢字コードは %X'81A0' ('□') に変換します。

  • DEC 文字列に1バイト・コードが混在している場合には,省略時設定の1バイト変換テーブル JSY$GTBL_TO_MSDOS によって,変換して出力します。1バイト変換テーブルが指定されているときには,そのテーブルによって変換して出力します(シフト・コードは付加しません)。


形式

status.wlc.v = JLB$TRA_KANJI_DEC_MSDOS ( dst-str.wt.dx, src-str.rt.dx [,[out-len.wwu.r] [,[trans-tbl.rt.r]]] )


引数


dst-str
        JLB usage 出力文字列
        type 文字列データ
        access 出力のみ
        mechanism Descriptor 渡し
src-str
        JLB usage 入力文字列
        type 文字列データ
        access 入力のみ
        mechanism Descriptor 渡し
out-len
        JLB usage 出力文字列のバイト長
        type Word(unsigned)
        access 出力のみ
        mechanism Reference 渡し
trans-tbl
        JLB usage 256 バイトの1バイト・コード変換テーブル
        type テーブル
        access 入力のみ
        mechanism Reference 渡し


戻り値

status  
SS$_NORMAL 正常終了
LIB$_STRTRU 出力結果の切り捨てが行われた




MSDOS コード→ DEC コード

  • MSDOS の漢字文字列を DEC の漢字文字列に変換します。

  • MSDOS の JIS 第 1 〜 94 区以外の漢字コードは %X'A2A2' ('□') に変換します。

  • MSDOS の文字列に1バイト・コードが混在している場合には,省略時設定の 1 バイト変換テーブル JSY$GTBL_TO_MSDOS によって,変換して出力します。1バイト変換テーブルが指定されているときには,そのテーブルによって変換して出力します。


形式

status.wlc.v = JLB$TRA_KANJI_MSDOS_DEC ( dst-str.wt.dx, src-str.rt.dx [,[out-len.wwu.r] [,[trans-tbl.rt.r]]] )


引数


dst-str
        JLB usage 出力文字
        type 文字列データ
        access 出力のみ
        mechanism Descriptor 渡し
src-str
        JLB usage 入力文字列
        type 文字列データ
        access 入力のみ
        mechanism Descriptor 渡し
out-len
        JLB usage 出力文字列のバイト長
        type Word(unsigned)
        access 出力のみ
        mechanism Reference 渡し
trans-tbl
        JLB usage 256 バイトの1バイト・コード変換テーブル
        type テーブル
        access 入力のみ
        mechanism Reference 渡し


戻り値

status  
SS$_NORMAL 正常終了
LIB$_STRTRU 出力結果の切り捨てが行われた




DEC コード→ CP/M コード

  • DEC の漢字文字列を CP/M の漢字文字列に変換します。

  • DEC の JIS 第 1 〜 94 区以外の漢字コードは %X'81A0' ('□') に変換します。

  • DEC の %X'A1A1' (space) は %X'2020' に変換します。

  • DEC 文字列に1バイト・コードが混在している場合には,省略時設定の1バイト変換テーブル JSY$GTBL_TO_MSDOS によって,変換して出力します。1バイト変換テーブルが指定されているときには,そのテーブルによって変換して出力します(シフト・コードは付加しません)。


形式

status.wlc.v = JLB$TRA_KANJI_DEC_CPM ( dst-str.wt.dx, src-str.rt.dx [,[out-len.wwu.r] [,[trans-tbl.rt.r]]] )


引数


dst-str
        JLB usage 出力文字列
        type 文字列データ
        access 出力のみ
        mechanism Descriptor 渡し
src-str
        JLB usage 入力文字列
        type 文字列データ
        access 入力のみ
        mechanism Descriptor 渡し
out-len
        JLB usage 出力文字列のバイト長
        type Word(unsigned)
        access 出力のみ
        mechanism Reference 渡し
trans-tbl
        JLB usage 256 バイトの1バイト・コード変換テーブル
        type テーブル
        access 入力のみ
        mechanism Reference 渡し


戻り値

status  
SS$_NORMAL 正常終了
LIB$_STRTRU 出力結果の切り捨てが行われた




CP/M コード→ DEC コード

  • CP/M の漢字文字列を DEC の漢字文字列に変換します。

  • CP/M の JIS 第 1 〜 94 区以外の漢字コードは %X'A2A2' ('□') に変換します。

  • CP/M の文字列に1バイト・コードが混在している場合には,省略時設定の1バイト変換テーブル JSY$GTBL_TO_MSDOS によって,変換して出力します。1バイト変換テーブルが指定されているときには,そのテーブルによって変換して出力します。


形式

status.wlc.v = JLB$TRA_KANJI_CPM_DEC ( dst-str.wt.dx, src-str.rt.dx [,[out-len.wwu.r] [,[trans-tbl.rt.r]]] )


引数


dst-str
        JLB usage 出力文字列
        type 文字列データ
        access 出力のみ
        mechanism Descriptor 渡し
src-str
        JLB usage 入力文字列
        type 文字列データ
        access 入力のみ
        mechptor Descriptor 渡し
out-len
        JLB usage 出力文字列のバイト長
        type Word(unsigned)
        access 出力のみ
        mechanism Reference 渡し
trans-tbl
        JLB usage 256 バイトの1バイト・コード変換テーブル
        type テーブル
        access 入力のみ
        mechanism Reference 渡し


戻り値

status  
SS$_NORMAL 正常終了
LIB$_STRTRU 出力結果の切り捨てが行われた



6.3 1 バイト・コード変換テーブル

1 バイト・コード変換テーブルは,1 バイト・コードを変換する際に使用する 256 バイトのコード変換テーブルです。


  • ASCII コードに変換します。

  • ただし,カタカナ・コードは '¥' (%X'5C') に置換します。

図 6-1 JSY$GTBL_TO_ASCII テーブル





  • ASCII コードに変換します。

図 6-2 JSY$GTBL_TO_ASCII_K テーブル





  • NEC コードに変換します。

  • ただし,カタカナ・コードは '¥' (%X'5C') に置換します。

  • %X'60',%X'7B'〜%X'7E' ( `{|}~ ) は '¥' (%X'5C') に置換します。

  • 英小文字は大文字に変換します。

  • %X'80'〜%X'A0' の制御コードは '¥' (%X'5C') に置換します。

図 6-3 JSY$GTBL_TO_NEC テーブル





  • NEC コードに変換します。

  • %X'60',%X'7B'〜%X'7E' ( `{|}~ ) は '¥' (%X'5C') に置換します。

  • 英小文字は大文字に変換します。

  • %X'80'〜%X'A0' の制御コードは '¥' (%X'5C') に置換します。

  • 未定義カタカナ・コードは '¥' (%X'5C') に置換します。

図 6-4 JSY$GTBL_TO_NEC_K テーブル





  • MSDOS コードに変換します。

  • ただし,カタカナ・コードは '¥' (%X'5C') に置換します。

  • %X'80'〜%X'A0' の制御コードは '¥' (%X'5C') に置換します。

図 6-5 JSY$GTBL_TO_MSDOS テーブル





  • MSDOS コードに変換します。

  • %X'80'〜%X'A0' の制御コードは '¥' (%X'5C') に置換します。

  • 未定義カタカナ・コードは '¥' (%X'5C') に置換します。

図 6-6 JSY$GTBL_TO_MSDOS_K テーブル





  • EBCDIK コードに変換します。

  • ただし,カタカナ・コードは '<SUB>' (EBCDIC: %X'3F') に置換します。

  • 英小文字は大文字に変換します。

  • %X'80'〜%X'A0' の制御コードは '<SUB>' (EBCDIC: %X'3F') に置換します。

図 6-7 JSY$GTBL_TO_EBCDIK テーブル





  • EBCDIK コードを ASCII コードに変換します。

  • ただし,カタカナ・コードは '<SUB>' (EBCDIC: %X'3F') に置換します。

図 6-8 JSY$GTBL_EBCDIK_TO_ASCII テーブル




6.4 DEC 漢字コード変換ライブラリ・ルーチン

DEC 漢字コード変換ライブラリ・ルーチンは,DEC 漢字セット中の漢字コードを,同じ DEC 漢字セット中の他の漢字コードに変換するためのルーチン群です。


変換指定ファイルを読み込みます。 JLB$KCV_FIND,JLB$KCV_CONVERT に先立ってコールしなければなりません。複数の変換指定ファイルを同時に使用する場合には ident の値を変えてください。

形式

ret-status.wlc.v = JLB$KCV_BEGIN_CONV ( file-spec.rt.dx [,err_type.wl.r [,err_line_no.wl.r [,ident.rl.r]]] )


引数


file-spec
        JLB usage 変換指定テーブルのファイル名
        mechanism Descriptor 渡し
err_type
        JLB usage 戻り値が JSY$_INVFORMAT のときにエラーの種類をセットします。
  1 : フォーマット・エラー
  2 : 変換ファイルに重複したコードがある。
  3 : 変換ファイルのデータが 65,536 以上ある
(重複したコードを指定しない限りありえない)。
        mechanism Reference 渡し
err_line_no
        JLB usage 戻り値が JSY$_INVFORMAT のときにエラーのあるライン番号をセットします。
        mechanism Reference 渡し
ident
        JLB usage 変換指定ファイルを一意にするための番号を指定します。
  省略時には 0 とします。
        mechanism Reference 渡し


戻り値

ret-status  
SS$_NORMAL 正常終了
JSY$_INVARG 引数エラー
JSY$_INVCALL ルーチンの呼び出し順序エラー
JSY$_INVFORMAT 変換指定ファイルにエラー
RMS$_... RMS エラー
LIB$_... LIB$GET_VM() エラー
  LIB$FREE_VM() エラー


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