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OpenVMS マニュアル


 

OpenVMS ドキュメント
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目次
まえがき
第 1 章:一般ユーザ向けリリース・ノート
第 2 章:システム管理者向けリリース・ノート
第 3 章:プログラミングに関するリリース・ノート
第 4 章: 関連ドキュメントに関するリリース・ノート
第 5 章:日本語機能に関するリリース・ノート
付録 A :OSF/Motif リリース 1.2 リリース・ノート
付録 B :OSF/Motif サンプル・プログラム
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日本語 HP DECwindows Motif for OpenVMS

日本語 HP DECwindows Motif
for OpenVMS
リリース・ノート


目次 索引



V1.0

デバッガからの出力を漢字端末エミュレータ・ウィンドウにリダイレクトするには,次のコマンドを入力します。

$ CREATE/TERMINAL/NOPROCESS/DEFINE=xxx

このコマンドが生成する漢字端末エミュレータには対応するプロセスはありませんが,端末を指す論理名 "xxx" があります。この手法によって,アプリケーションを実行していない別の漢字端末エミュレータに出力をリダイレクトすることが可能となります。出力をリダイレクトするには次のコマンドを入力します。

$ DEFINE /USER DBG$INPUT xxx:
$ DEFINE /USER DBG$OUTPUT xxx:
$ RUN /DEBUG application.EXE



V1.0

仮想端末を使用するプロセスを作成するには,次のコマンドを入力します。

$ CREATE/TERMINAL/NOPROCESS 

続いて新しく作成した DECterm にフォーカスを設定し, Return キーを押してログインします。 /DEFINE 修飾子は必要でないことに注意してください。

V1.0

漢字端末エミュレータには, ReGIS およびシクセル・グラフィックスなどの VT330 および VT340 シリーズ・ビデオ端末の機能のいくつかが組み込まれました。しかし,漢字端末エミュレータは,完全な VT330 および VT340 端末エミュレーション機能を提供するものではありません。

漢字端末エミュレータには次の制限があります。

  • ユーザ読み込み可能文字(DRCS:User loadable characters),ローカル・モードおよび制御表現モードの機能はありません。

  • チェッカ盤文字(弊社の特殊グラフィックス文字セットの文字 97) が,逆疑問符の代わりにエラー文字として使用されます。

  • 漢字端末エミュレータは, 8 プレーン以下のサーバでのシクセル描画の省略時の設定として,置換モードを使用します。 8 プレーンよりも多くのプレーンを持つサーバでは置換モードは機能せず,漢字端末エミュレータは上書きモードを使用します。



V1.0

ユーザ名と同一のプロセス名を持つプロセスがシステム上で実行されている場合を除き,修飾子/PROCESS=procnam は,修飾子 /DETACHED とともに使用すると正常に機能しません。

この問題を避けるには,次のコマンド・プロシージャを使用してください。

$! CREATE_TERM_PROC.COM 
$! 
$! Invoke as SPAWN/NOWAIT @CREATE_TERM_PROC procname 
$! 
$ SET NOON 
$! 
$! Set Process name to username 
$! 
$ X = F$CONTEXT("PROCESS", PID, "PRCNAM", "''F$PROCESS()'","EQL") 
$ NAME = F$EDIT(F$GETJPI(X,"USERNAME"),"COLLAPSE") 
$ SET PROCESS/NAME="''NAME'" 
$ CREATE/TERMINAL/DETACHED/PROCESS="''P1'" 
$! 
$! Allow new process to RUN LOGINOUT before exiting subprocess 
$ WAIT 00:00:10 

修飾子 /PROCESS=procnam にすでに使用されているプロセス名を指定した場合,漢字端末エミュレータは作成されますが,漢字端末エミュレータ内部のプロセス作成に失敗します。この場合, DCL コマンドの CREATE/TERMINAL から次のエラー・メッセージが通知されます。

%SYSTEM-F-DUPLNAM, duplicate name 



V1.0

漢字端末エミュレータが R(P(I))コマンドに応じて,あるいは複数の入力モードでReGIS ロケータ・レポートを送信し,そのロケータ位置がアドレス可能な領域を外れていた場合,漢字端末エミュレータは座標を省略してロケータ・レポートを送信します。たとえば,A キーを押すと次のレポートを生成します。

A[]<CR>, where <CR> is a carriage return (ASCII code 13). 



1.4.5 DECwindows CD プレーヤ

この項は,DECwindows CD プレーヤ・アプリケーションに関するリリース・ノートです。

V1.1

DECW$EXAMPLESディレクトリの DECwindows CD プレーヤ (DECW$CDPLAYER) アプリケーションでは, PHY_IO および DIAGNOSE特権がないと, CD プレーヤのハードウェアを動作させることはできません。ユーザのプロセスまたはイメージのいずれかにこれらの特権が必要です。

1.4.6 電子メール

この項は,電子メール・アプリケーションに関するリリース・ノートです。

V1.2--6

DECwindows Motif で Display PostScript がサポートされなくなったため,電子メールでは PostScript コードのみのメッセージの表示をサポートしていません。電子メールの以前のバージョンでは, PostScript を含むメール・メッセージがあることを検出すると, Display PostScript を使用してそのメッセージを表示していました。

現在では,電子メールで PostScript コードのみのメッセージを検出すると,次のエラー・メッセージを表示します。

[This PostScript® message cannot currently be displayed.] 

回避策としては,[ファイル] メニューで [Extract] オプションを使用し, ([Extract] ダイアログ・ボックスで [Include Header Information] の選択を解除して),取り出したファイルをプリントします。

V1.2--4

電子メールでは,ユーザがMB1を使用してディレクトリ・ウィンドウで 1つ以上のメッセージを選択してから,漢字端末エミュレータなどの別のウィンドウでMB2をクリックすると,選択したメッセージ全部がこの別のウィンドウにペーストされます。選択したメッセージはディレクトリ・ウィンドウでは反転表示されていますが,別のウィンドウにペーストされたテキストは反転表示になりません。

V1.2--3

OSF/Motifスタイル・ガイドへの適合性をさらに高めるために DECwindows Mailアプリケーションが拡張されたことで,キーボード操作に対するアプリケーションの応答の一部が変更されました。

次の変更点に注意してください。

  • [作成/送信]ウィンドウでTabキーを使用してテキスト入力ボックス間を移動する場合,カレント・フィールドが強調表示されなくなりました。フィールドを選択するには,MB1のダブル・クリックまたはトリプル・クリック, Shift+Alt - >キー・シーケンスなど標準的な Motif 操作アクションのいずれかを使用してください。

  • いくつかのダイアログ・ボックスでは, Selectキーまたはスペース・バーのいずれかを押すことで,キーボードからプッシュ・ボタンをアクティブにすることができます。 ReturnキーとEnterキーはダイアログ・ボックス内のほかのウィジェットにバインドされています。従来どおりMB1をクリックしてプッシュ・ボタンをアクティブにする方法もあります。



V1.2

DECW$EXAMPLES ディレクトリに入っているカラー・カスタマイザのサンプル・プログラムを使用して DECwindows メールの色を調節する場合,色の変更に使用するDECwindowsメールの[カラー設定]ダイアログ・ボックスが,現在のカラー値を正しく反映しないことがありますが,これは正常な動作です。これらの値の変更には, DECwindows メール[カラー設定]ダイアログ・ボックスではなく,カラー・カスタマイザを使用してください。別の方法としては,カラー・カスタマイザを終了して, DECwindows メールを再起動します。

1.4.7 ノートパッド

この項は,ノートパッド・アプリケーションに関するリリース・ノートです。

V1.2--3

ノートパッド・アプリケーションは, OSF/Motifリリース1.1.3ツールキットとリンクされています。 OSF/Motifリリース1.2.3 ツールキットとリンクするようには修正されていません。このため,次の制限があります。

  • OSF/Motifリリース1.2のドラッグ・ドロップ機能は,サポートされていません。解決策として,標準クリップボード操作 (カット,コピー,ペースト) を使用して,テキストをノートパッドに移動してください。

  • OSF/Motifリリース 1.2の「テア・オフ」メニューはサポートされていません。



1.4.8 ペイント

この項は,ペイント・アプリケーションに関するリリース・ノートです。

V1.1

カラー・イメージを表示および編集するためのカラーマップ・エントリがワークステーションに不足している場合は,個人のカラーマップが作成されます。この場合,ペイント・イメージの本来の色は保持されますが,ワークステーションの残りの色は変更されてしまいます。色を元の状態に戻すには,別のウィンドウをクリックして,入力フォーカスを別のウィンドウに移動してください。

V1.0

GPX システムの場合,ブラシ・ストロークを描くなどの簡単な基本操作でも処理に時間がかかることがあります。この理由は,オブジェクトを描くときにピックスマップがピックスマップ・メモリにスワップされるからです。ペイントの処理に時間がかかる場合は,鉛筆ツールをクリックし,鉛筆でイメージ領域に点を描きます。こうすれば,最初に鉛筆をクリックした後の性能が向上します。

イメージ(特にカラー・イメージ)を編集するとき, [オプション]メニューから[絵のサイズ...]項目を選択することによって,イメージ領域のサイズを変更することができます。サイズを小さくすると,イメージ領域に必要なピックスマップ・メモリ量が減ります。

1.4.9 セッション・マネージャ

この項は,セッション・マネージャ・アプリケーションに関するリリース・ノートです。

V1.2

X サーバにアクセスできるユーザのリストを [ユーザの構成] ダイアログ・ボックスに指定するとき,ノード名に次のいずれかの文字が入っている場合は,引用符で囲んでください。

  • 予約文字: スペース,タブ,コンマ(,),二重引用符(")

  • コロン 2 つ(::)

  • ノード名の最後の文字としてのコロン(:)

セッション・マネージャは,ノード名が二重引用符で始まらない場合,必要であればノード名に自動的に引用符を付加します。ノード名が二重引用符で始まっている場合,セッション・マネージャは,ユーザが既にそのノード名に引用符を付けているものと見なして変更を行いません。

引用符に囲まれた文字列の中の二重引用符は, 2つの二重引用符("")に置き換えてください。たとえば, DEC:.zko."my node"という文字列は次のように変更します。

("DEC:.zko.""my node"""). 



V1.2

DECW$EXAMPLESディレクトリに入っているカラー・カスタマイザのサンプル・プログラムを使用して,セッション・マネージャの色を調節する場合,色の変更に使用するセッション・マネージャの[色設定]ダイアログ・ボックスが,現在のカラー値を正しく反映しないことがありますが,これは正常な動作です。これらの値の変更には,セッション・マネージャ [色設定] ダイアログ・ボックスではなく,カラー・カスタマイザを使用してください。別の方法としては,カラー・カスタマイザを終了してセッション・マネージャを再起動します。

V1.1

ファイルビューおよびセッション・マネージャによって生成されるアプリケーションは独立プロセスとなります。

これは, SYS$MANAGER:SYLOGIN.COM および SYS$LOGIN:LOGIN.COM コマンド・プロシージャがアプリケーション起動時に実行されることと密接な関係があります。これらのコマンド・プロシージャで実行される (SYS$INPUT から読み込む) コマンドは,ファイルビューあるいはセッション・マネージャがアプリケーション起動に使用するデータを読み込んでしまいます。これによってアプリケーションの起動が妨げられます。 INQUIRE,READ/PROMPT,SET TERMINAL/INQUIRE などがこのようなコマンドの例です。

V1.0

DECwindows Motif にログインし,プライベート・ロゴ・コマンド・ファイルを使用する場合,プライベート・ロゴを起動するときに入力フォーカスが [ユーザ名]フィールドに戻ってしまうことがあります。

V1.0

セッション・マネージャ・プロセスを突然停止すると,以下のように,特権を持っていないワークステーション・ユーザが深刻な状況になることがあります。

  • 特権を持っていないユーザは新しいセッション・マネージャを起動したり,新しいログイン・ボックスを作成することができません。

  • セッションを休止している場合,休止カバー・ウィンドウが削除され,不正に別のユーザがそのワークステーションのウィンドウにアクセスすることができてしまいます。

  • セッション・マネージャ・プロセスをジョブ・コントローラによって停止すると,ワークステーションが使用不能になることがあります (たとえば,ユーザのアクセス時間(午前8時〜午後5時)を超過した場合)。この問題の解決方法の1つは,各ワークステーションで時間外に実行するバッチ・ジョブで DECwindows を再起動することです。

この問題を解決するためには, STOP/NOEXIT コマンドを使用してプロセスを停止します。あるいは,セッション・マネージャ・プロセスを停止し,システム・アカウントから (あるいはシステム管理者特権を持つアカウントから) 次のコマンドで DECwindows を再起動してください

$ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP RESTART



1.4.10 ウィンドウ・マネージャ

この項は, DECwindows Motif ウィンドウ・マネージャに関するリリース・ノートです。

V1.6

以前の Motif Window Manager は,ACL に従った動作をしていませんでした。この問題は V1.6 で修正されています。

V1.3

従来の DECwindows Desktop でスクリーン 0 以外のスクリーンで (右クリックによって) ヘルプを起動すると,ブックリーダ・ウィンドウが表示されますが,内容は何も表示されません。

マルチヘッド構成で右クリックによってヘルプを表示するには,スクリーン 0 から要求を行ってください。

V1.2--4

多くの Motif 実装では,Alt+space キーの組み合わせにより,ウィンドウ・マネージャがウィンドウ・メニューを表示します。しかし, DECwindows Motif では, Alt+space キーの組み合わせは Compose Character キー機能にマッピングされています。これにより,Compose Character キーを備えていないキーボードでも,その機能を使用できます。

Alt+space キーの組み合わせでウィンドウ・メニューを表示するように変更するには,ご使用のデスクトップ環境に合わせて以下の手順に従ってください。

New Desktop システムの場合:

  1. CDE$SYSTEM_DEFAULTS:[CONFIG.lang]SYS.DTWMRC を
    DISK$:[LOGIN.DT]DTWMRC.DAT にコピーします。

  2. Keys DtKeyBindings セクションで,次の行がコメント化されているのを元に戻します。

    Alt<Key>space   icon|window   f.post_wmenu 
    

  3. ワークスペース・マネージャを再起動します。

従来の DECwindows Desktop システムの場合:

  1. DECW$SYSTEM_DEFAULTS:DECW$MWM_RC.DAT を DECW$USER_DEFAULTS:DECW$MWM_RC.DAT にコピーします。

  2. Keys DtKeyBindings セクションで,次の行がコメント化されているのを元に戻します。

    Alt<Key>space   icon|window   f.post_wmenu 
    

  3. ウィンドウ・マネージャを再起動します。



V1.2

DECW$EXAMPLESディレクトリで提供されているカラー・カスタマイザを使用して Motif ウィンドウ・マネージャの色を調節する場合,色の変更に使用するMotif ウィンドウ・マネージャの [カラー設定] ダイアログ・ボックスが,現在のカラー値を正しく反映しないことがありますが,これは正常な動作です。これらの値を変更するには, Motif ウィンドウ・マネージャの[カラー設定]ダイアログ・ボックスではなく,カラー・カスタマイザを使用してください。別の方法としては,カラー・カスタマイザを終了して, Motif ウィンドウ・マネージャを再起動する方法があります。カラー・カスタマイザについての詳細は, 『HP DECwindows Motif for OpenVMS Alpha New Features』 を参照してください。


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