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HP OpenVMS Systems
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日本語HP DECprint Supervisor (DCPS) for OpenVMS

日本語HP DECprint Supervisor (DCPS) for OpenVMS
リリース・ノート


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3.3.2 この ECO でインストールされるファイル

この ECO では,以下のファイルが作成あるいは変更されています。


第 4 章
プリンタ固有の情報

この章では,特定のプリンタに対して適用される DCPS の使用方法について説明します。なお,『 DCPS システム管理者ガイド』および『 DCPS ユーザーズ・ガイド』にもプリンタ固有の情報が含まれてますので適宜参照してください。

4.1 LPD 印刷時のトレイに関する制限事項

印刷に LPD を使用する際,トレイ内の用紙のサイズが DCPS が期待するものと異なる場合は INPUT_TRAYパラメータでトレイ名は指定できません。

これは,LPD は単一方向の機能であるため,プリンタから DCPS へ情報を戻すことができないためです。つまり,プリンタ・トレイ内の用紙のサイズを DCPS へ送ることができません。

DCPS システム管理者ガイドで説明するように, LPD キューで使用する用紙のサイズを DCPS に指示するには論理名 DCPS$[queuename_]SHEET_SIZEを定義します (この論理名が定義されていない場合,DCPS はレター・サイズを使用します)。ただし,定義されたサイズと異なる用紙がトレイに含まれている場合,そのトレイ名を選択することはできません。この場合,トレイ名ではなく用紙サイズかメディア・タイプを選択します。

この制限事項は DCPS の将来のバージョンで取り除かれる予定です。

4.2 HP プリンタ

HP 製プリンタでは,通常トレイ 1 は種々のサイズやタイプに対応する多目的トレイとして使用されます。このようなプリンタでは,トレイ 1 のページ・サイズおよびメディア・タイプを "ANY" に定義できます。出荷時のデフォルトの設定はこの値です。

DCPS ジョブに対しては,ページ・サイズおよびメディア・タイプを実際のサイズ,あるいは通常使われるサイズに設定することをお勧めします。トレイ 1 が "ANY" に設定されていると,選択した印刷オプションに依存して DCPS は間違ったトレイから印刷を行う可能性があります。

プリンタの設定は,フロント・パネル,そのプリンタの Web,あるいは Web JetAdmin プリンタ管理ユーティリティで変更することができます。

4.3 Ricoh プリンタ

以下の Ricoh 製プリンタに IP プロトコルで出力する場合は LPD を使用しなければなりません。

Ricoh Aficio 3035
Ricoh Aficio 3235C
Ricoh Aficio AP400N
Ricoh Aficio AP410N
Ricoh Aficio AP4510
Ricoh Aficio CL4000DN
Ricoh Aficio CL7000
Ricoh Aficio CL7100
Ricoh Aficio CL7200
Ricoh Aficio CL7300

これらのプリンタでは Raw TCP はサポートされていません。 LPD キューの設定についての詳細は, 付録 B および『 DCPS システム管理者ガイド』を参照してください。

また,これらのプリンタでは,オプションのフィニッシャやメールボックスもサポートされていません。

4.4 Xerox プリンタ

以下の Xerox 製プリンタに IP プロトコルで出力する場合は LPD を使用しなければなりません。

Xerox Phaser (全モデル)
Xerox WorkCentre Pro (全モデル)

これらのプリンタは, Raw TCP あるいは非スプール LPD はサポートされていません。スプール LPD キューの設定方法についての詳細は, 付録 B および『 DCPS システム管理者ガイド』を参照してください。

4.5 プリンタのファームウェア

HP 製プリンタの場合,ファームウェアのバージョンは,そのプリンタの Web ページあるいは WebJetAdmin プリンタ管理ユーティリティの configuration page に "Firmware Datecode" として表示されます。

プリンタのファームウェアに関する情報とプリンタへのダウンロード手順は, HP のWeb ページ(http://www.hp.com/jp/)から入手できます。 プリンタのリンクをクリックしてください。

4.5.1 プリンタのサービス・エラー

HP 製プリンタで PostScript ファイルを印刷する際に, 49.4C02 サービス・エラーが発生する場合があります。この問題は,プリンタのファームウェアで修正されています。 表 4-1 に,この問題が発生するプリンタと問題を修正するためのファームウェア・バージョンを示します。

表 4-1 ファームウェアによるサービスエラーの修正
プリンタ ファームウェア・バージョン
HP Color LaserJet 4650 20050524 07.003.3
HP Color LaserJet 5550 20050524 07.007.3
HP LaserJet 4250 20050831 08.009.3
HP LaserJet 4350 20050831 08.009.3
HP LaserJet 9050 20050617 08.102.2
HP LaserJet 9055 MFP 20050601 07.004.0
HP LaserJet 9065 MFP 20050601 07.004.0

4.5.2 キューの起動に関する問題

いくつかの HP プリンタは,ジョブの最初の DCPS 同期要求に応答しません。このため,これらのプリンタのキューを起動する前に,プリンタのファームウェアを 表 4-2 に示すバージョンにアップグレードするか,あるいは論理名 DCPS$queuename_NO_SYNC を定義しておく必要があります。この処理を行っていないと,DCPS ジョブは開始されません。詳細は,本書の 第 6.3 節 ,あるいは『 DCPS システム管理者ガイド』を参照してください。

また,プリンタのパーソナリティ設定は PS (PostScript) に設定することをお勧めします。ただし,プリンタのパーソナリティを PS (PostScript) に設定するだけではこれらのプリンタの問題は解決できません。

この問題は,以下のバージョンのプリンタ・ファームウェアで解決されます。

表 4-2 推奨される最小ファームウェア・バージョン
Printer Firmware
HP Color LaserJet 5500 20030605 04.016.2
HP LaserJet 2300 20030530 04.047.2
HP LaserJet 4200 20030530 04.016.1
HP LaserJet 4300 20030530 04.016.1

なお,HP Color LaserJet 2500 プリンタにはこの制限事項が残っています。


第 5 章
日本語 DCPS の使用上の注意事項および制限事項

この章では,日本語版のDECprint Supervisor に固有の注意事項および制限事項について説明します。

5.1 HP LaserJet プリンタにおける日本語ファイルの出力に関する注意事項

HP LaserJet および HP Color LaserJet プリンタで日本語を含んだデータ (テキストあるいは PostScript) を印刷するには,日本語 PostScript フォントをプリンタにインストールする必要があります (日本語PCLフォントでは印刷できません)。

LaserJet の日本語 PostScript フォントは,プリンタの機種ごとに別売のメモリ・モジュール (DIMM) またはコンパクト・フラッシュ・メモリ・カードで提供されています。

注文番号や購入方法など,詳細は弊社営業担当までお問い合わせください。

5.1.1 LaserJetプリンタでの日本語出力に関する制限事項

日本語フォントをインストールした LaserJet プリンタには次の制限事項があります。

5.2 A4用紙にランドスケープ・モードで印刷する場合

日本語 DECprint Supervisor V1.2 以前のANSIトランスレータは, A4用紙へのランドスケープ・モードで66行出力する場合に次のような問題がありました。

サポートされているプリンタの中には, A4用紙への印刷可能領域が平均的な印刷領域よりも少し狭いものがあります。このようなプリンタでプリント・パラメータが PAGE_SIZE=A4, PAGE_ORIENTATION=LANDSCAPE に設定されていると,印刷時に66行目の内容が失われてしまったり,切れてしまう場合があります。

日本語 DECprint Supervisor V1.2 以降に添付される ANSIトランスレータは, A4用紙へのランドスケープ・モードでの印刷で66行目も正しく出力します。これを行うために,ANSI トランスレータが使用するフォント(SGR 15)の縦方向のスペーシングが変更され, A4用紙の最大印刷可能領域の値が修正されています。

従来のトランスレータの出力結果の方を使いたい場合,DCPSキュー論理名を次の例のように定義します。


$ DEFINE/SYSTEM  DCPS$<queue-name>_OLD_ANSI_PAGE_SIZES TRUE 

なお,漢字 ANSI トランスレータに対しては,この修正は行なわれていません。漢字トランスレータ使用時に 66行目が正常に印刷されない場合は, FULL_A4_LANDSCAPE のレイアップ定義ファイルを使用して印刷してください。

5.3 半角英数字フォント

Ryumin-Light.Roman および GothicBBB-Medium.Roman などの日本語フォントには,JISローマ字セット以外の文字は含まれていません。このため,装置制御ライブラリ DCPS$DEVCTL.TLB の拡張された findfont オペレータで,これらのフォントに対してISOLatin1 および DEC マルチナショナル文字セットを使用することはできません。

5.4 テキスト・トランスレータ

  1. フォーム定義
    漢字LN05の標準設定では,フォーム・データ用のメモリは 16 ページあわせて 64 Kバイトとなっています。この値は,グラフィック・オプションなどの使用で増やすことができます。トランスレータによるフォーム・オーバーレイでは,1 ページあたり 64 Kバイトまでのフォーム・データを登録することができます。1 ページあたり 64 Kバイトを越えるフォーム・データを登録しようとすると,DECLKF シーケンスそのものが無効になります。PRINT コマンドでマルチファイル指定をした場合,あるファイル内で登録したフォーム・データを他のファイルで使用することはできません。複数のファイルで共通のフォームを使用したい場合は,フォーム・データをセットアップ・モジュールとして登録し,そのモジュールをPRINTコマンドの /SETUP修飾子で指定してください。

  2. 複数ファイルの印刷
    複数ファイルを1つのプリント・ジョブで印刷する場合,各ファイルの先頭で初期設定が行われます。このため,あるファイルの中で行った設定を,次のファイルで利用することはできません。このようなときは,セットアップ・モジュールに必要なエスケープ・シーケンスを登録しておくことにより,各ファイルの初期状態を制御することができます。

  3. LN82R での外字と斜体(イタリック)属性の混在
    LN82R に印刷されるファイルに外字が含まれ,かつイタリック属性が漢字に対して指定されると,PostScript の FATAL エラーになる場合があります。この場合,プリント・キューを停止し,キューからジョブを削除し,プリンタの電源を入れ直してください。

  4. テキスト・トランスレータの性能
    テキスト・トランスレータで日本語文書を印刷する場合,必ずしもプリンタ・ハードウェアの最高速度では印刷できません。白黒反転や網かけ,倍角文字,縦書き,外字があるとき,および 1 バイト文字と 2 バイト文字が頻繁に交互に現われるような場合には,印刷速度はさらに遅くなります。

  5. テキスト・トランスレータの外字と内蔵フォント
    日本語 PostScript プリンタの内蔵漢字フォントは,PostScript のアウトライン・フォントです。外字は日本語 VMS の FEDIT ユーティリティ,または CHARACTER_MANAGER ユーティリティで作成することができますが,このフォントは,40 ドット× 40 ドットまたは 32 ドット× 32 ドットのビットマップ・フォントです。したがって,外字の倍角文字は内蔵フォントの倍角文字に比べて,印字品質が劣ります (ギザギザが見えます) 。

  6. 罫線文字
    テキスト・トランスレータで使用している罫線文字は,文字間隔/行間隔が文字サイズに比べてかなり大きいときにはつながりません。
    また,この罫線は PostScript フォントを使用して表示しているため,表示される位置やサイズによっては装置上で 1 ピクセル程度のずれを生じることがあり,結果として,罫線が一直線にならない場合があります。

  7. SIXEL と文字の重ね合わせ
    SIXEL とテキストを座標指定 (VPA,HPA など) で位置を指定して,同じページ上で重ね合わせるとき,印刷可能領域上端付近 (通常トップ・マージンの位置) の座標を指定した場合,結果として表示される文字や SIXEL の縦方向 (Y座標) の位置が LN03/漢字LN03 とテキスト・トランスレータでは異なります。SIXEL では,どちらも通常は SIXEL の上端の座標が,指定されたY座標から 70 ピクセル上になるように表示しますが, LN03/漢字LN03 では,この表示方法を取ったときに SIXEL が印刷可能領域上端を超える場合には,SIXEL の上端の座標が,印刷可能領域上端になるように位置を下げて表示します。このため,印刷可能領域上端付近の座標を指定して文字と SIXEL を重ねた場合に,LN03/漢字LN03 とテキスト・トランスレータの出力を比べると,LN03/漢字LN03 の SIXEL はテキスト・トランスレータよりもやや下にずれます。印刷可能領域上端から離れた位置を指定した場合には,両者に違いは見られません。

  8. テキスト・トランスレータのプロローグ処理
    テキスト・トランスレータは,印刷ジョブの開始時に,大量の PostScript プロローグ処理 (初期設定) を行います。この処理は印刷ジョブの内容によらず常に同じなので,初めからプリンタに常駐させておけば,ジョブの最初の 1 ページが出力されるまでの時間を短縮することができます。デフォルトでは,プロローグを常駐させることにしていますが,このことはテキスト・トランスレータ以外の印刷ジョブにとっては,利用できる PostScript VM (Virtual Memory) が減少していることを意味します。弊社では,PostScript アプリケーションが VM を 400KB 以上使わないようにお勧めしますが,もしもこの制限を守っていないソフトウェアがあると,PrintServerプリンタでは VM が足りないというエラーで実行できなくなる場合があります。PrintServerプリンタとシリアル・プリンタではプロローグを常駐させる処理が異なります。

  9. PostScript フォント UniqueID
    テキスト・トランスレータでは,使用する PostScript フォントに対して, UniqueID を指定しています。3658490 から 4194312 の UniqueID は他の PostScript アプリケーションでは使用しないでください。

  10. 半角ローマ字フォントの制限
    PrintServerでは,内蔵 PostScript フォントの Ryumin-Light.Roman および GothicBBB-Medium.Roman の半角ローマ字フォントは,JIS ローマ字以外の文字セットをサポートしません。このため,テキスト・トランスレータでは明朝体半角ローマ字フォントを PostScript Courierフォントで代用しています。
    ゴシック体半角ローマ字は PostScript の半角ローマ字を使用しているため, JISローマ字または ASCII 文字セット以外の文字セットを指定した場合,存在しない文字は空白 (スペース) 文字で置き換えられます。

  11. SETUPモジュールでの印刷
    ANSI(ASCII),KANJI,KANJI78 または LA_KANJI データ・タイプの SETUP モジュールを作成し,その中で文字を印刷することができますが,この文字を PRINT コマンドで指定したファイルの先頭ページに印刷することはできません。SETUP モジュールの中で印刷した場合には,PRINT コマンドのファイルを印刷する前に改ページが行われます。 ANSI(ASCII),KANJI,KANJI78 または LA_KANJI データ・タイプで SETUP モジュールを作成し,その中でフォント・ローディング命令またはピッチ指定命令を使用したときには,空白 (スペース) 文字を含む実際の文字の印刷を SETUP モジュールの中で行うことはできません。

  12. DECVPFS とマージン
    可変ページ・フォーマット選択命令 (DECVPFS) でページ・オリエンテーションを変更する場合,オリエンテーション変更後のページ・マージン (上下マージン,左右マージン) も同時に指定してください。
    マージンを新たに指定しない場合,従来のマージンの値が採用され,シートの外にマージンが設定された状態になることがあります。

  13. DECVERP,DECSHORPのパラメータPs=0
    漢字LN05とテキスト・トランスレータの8ポイント・フォントの高さは,それぞれ 768 centipoint と 922 centipoint として定義されています。このため,フォントの高さをもとに位置を制御する命令を使うと,出力結果が異なってしまいます。これを避けるため,行ピッチの指定はSPIなどで明示的に行うようにしてください。また,8ポイント・フォントを使っていないファイルでも GSM (文字サイズ指定命令)の後に,DECVERP,DECSHORPのパラメータで0を指定すると,漢字LN05とテキスト・トランスレータで行ピッチ/文字ピッチの違いが生じることがあります。この場合もSPIなどで行ピッチ/文字ピッチを明示的に指定する事により,同様に互換性を保つことができます。

  14. A4 ページ・サイズでの文字ピッチ
    A4 ページ・サイズに対して,デフォルト状態での文字属性指定命令(SGR)で,Ps=10 または 11 によりフォント指定後,文字ピッチ指定命令(DECSHORP)の Ps=0 を指定した時の文字ピッチは, 10cpi でなく 10.3cpi となります。

  15. SS2 と SS3
    SS2 または SS3 に続いてコントロール・コードがあった時の処理が,LN05 などと異なる場合があります。 SS2 または SS3 は,対象となる文字コードの直前に入れるようにしてください。

  16. SUB
    SUB コードが漢字コードの 1/2 バイト間に割り込んだ場合の処理が,LN05 などと異なります。LN05 では SUB コードを漢字の 2 バイト目とみなして全角のリバース・クエスチョンを出力しますが,テキスト・トランスレータは SUB コードを先に処理するため,漢字は正常に出力されます。

  17. DEC DUTCH と DEC FRENCH
    DEC DUTCH 文字セットの 4/0 と 7/11 および DEC FRENCH 文字セットの 7/14 は,マニュアルの記述と違う文字が出力されます。

  18. PLD と PLU
    下線,上線,二重下線は,PLD,PLU を行っても移動しません。

  19. 垂直タブ
    VT によって次の垂直タブ位置まで移動する場合,行間隔が狭すぎるとさらに次の垂直タブ位置まで移動することがあります。このときには,行間隔をひろげるか,または今より小さいフォントを使うことにより,所要のタブ位置に移動することができます。

  20. DECVERP と垂直タブ位置
    DECVERP (行ピッチ選択命令) を行った場合,垂直タブはホーム・ポジションを基準とした位置にすべて再設定されます。このため,最初の VT による垂直方向の移動量は,現在の位置によって変化しますが,次の VT からは DECVERP によって設定された行ピッチと等しくなります。

  21. DECDHLT と DECDWL の組み合せ
    LA_KANJI データ・タイプで,DECDHLT (行拡大命令・4倍角)がすでに有効となっている行でDECDWL (行拡大命令・横倍角) を指定した場合,DECDWL は無視されます。同じ行のなかで行拡大命令を組み合わせることは避けてください。

  22. DECSTBM と DECVERP
    LA_KANJI データ・タイプでは,DECSTBM (上下マージン設定命令) で設定されたマージンはDECVERP (行ピッチ選択命令)ではクリアされません。この場合,DECSTBM によってマージンを再設定してください。

  23. SHS と DECSHORP または GSM と DECSHORP
    SHS (水平ピッチ選択命令) と DECSHORP (水平ピッチ選択命令) の組み合わせ,または GSM (文字サイズ指定命令) と DECSHORP の組み合わせで,水平タブ位置が LN05 などと合わないことがあります。この場合,水平タブのかわりにスペースを使うことにより,同じ出力を得ることができます。

  24. JFY
    JFY (行揃え) をオフに設定した行は,その 1 行すべてが行揃えされなくなります。

  25. DECVERP と DECSLPP
    DECVERP (行ピッチ選択命令) によって行ピッチが指定されていた場合,DECSLPP (用紙長設定命令) で設定した行数より 1 行早く改ページする場合があります。このときには,行間隔をひろげるか,または今より小さいフォントを使うことにより,指定した行数で改ページするようになります。

  26. DECVERP による縦倍角のクリア
    LA_KANJI データ・タイプでは,GSM(文字サイズ変更命令)による縦倍角指定は, DECVERP (行ピッチ選択命令)によって解除されます。

  27. ファイルの先頭にある改ページまたは改行+改ページ
    テキスト・ファイルの先頭が,改ページ・コードまたは改行+改ページで始まる場合,漢字LN03に比べて余分な白紙が1枚多く出力されることがあります。このようなときは,先頭の不要な改ページ・コードを取り除くか,またはファイル・フォーマットを stream_LFに変更することにより,漢字LN03と同様な動きになります。

  28. DEClaser2400 (漢字LN10) との違い
    DEClaser 2400 で提供されている以下の機能は,テキスト・トランスレータでは利用できません。

  29. 文字属性
    文字属性にアンダーライン,二重アンダーライン,抹消ライン,反転,または網かけが設定されている場合,文字ピッチの設定およびそのときに使用される文字フォントの組み合せによっては漢字と英数字との間で文字属性に 1 ピクセル程度のずれを生じることがあります。


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