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SET ROMKANA NN
ローマ字かな変換のとき,"nn" というように n を2つ続けて入力すると,"ん" と変換するようにします。このコマンドは,SET CONVERSION NN と同じです。
SET ROMKANA NONN
ローマ字かな変換のとき,"nn" 2つを "ん" と変換しないように設定します。 "ん" を入力するには "n'" としてください。このコマンドは,SET CONVERSION NONNと同じです。
SET ROMKANA NOTARO
一太郎風のローマ字かな変換を終了します。このコマンドによって以下の3つの動作が変わります。
- "la" を "ら" と変換します。"ぁ" を入力するには,"xa" と入力します。
- 入力文字列に正しくローマ字かな変換できない文字列が含まれていても,その文字だけをローマ字のまま残して,それ以降の文字をローマ字かな変換します。
- ", . / []" のキー入力に対するエコーはそれぞれ全角の " ,./[]" になります。
SET ROMKANA TARO
一太郎風のローマ字かな変換を始めます。このコマンドによって以下の3つの動作が変わります。
- "la" を拗音の "ぁ" に変換します
- 入力文字列に正しくローマ字かな変換できない文字列が含まれていたときにはそれ以降の文字をローマ字かな変換しません。
- ", . / []" のキー入力に対するエコーはそれぞれ全角の "、。・「」"になります。
SET SCROLL JUMP
ジャンプ・スクロールに設定します。SET SCROLL JUMP コマンドは,まず画面に残る部分をスクロールさせ,画面の残りの部分は空白にします。続いて空白の部分を 1 回の書き換えで新しいテキストに書き換えます。このコマンドは画面の一部しかスクロールさせないため, SET SCROLL SMOOTH ( 省略時の設定 ) の設定より高速に動作します。
ターミナルの設定がジャンプあるいはスムース・スクロールのどちらであっても,それに関係なくジャンプかスムースのスクロールを設定することができます。例えばターミナルの設定をスムース・スクロールにし, SET SCROLL JUMP コマンドを使用した場合,テキストはスムースに画面の外にスクロールしていき ( ターミナル設定の影響 ),そのあとの空白部分を一回で新しいテキストに書き換えます ( SET SCROLL JUMP コマンドの影響 )。
この設定は SET SCROLL OFF コマンドを使用している場合は効果がありません。
この設定はすべてのバッファに適用されます。この設定を保存したい場合には, SAVE ATTRIBUTES コマンドを使用して,セクション・ファイルを作成するかコマンド・ファイルを作成または更新してください。より詳しい説明はオンライン・ヘルプのAttributes を参照してください。
DECwindows 上では次のようにして設定を変更することができます。
- 「オプション(O)」のメニューから「一般設定(G)...」を選択します。
- ダイアログ・ボックスの Set Scroll Jump ボタンをクリックします。
SET SCROLL MARGINS integer1[%] integer2[%]
integer1
スクロールを開始する位置であり,ウィンドウの一番上からの行数。下スクロール・マージン( integer2 )と重なる値を指定することはできません。省略時の設定は0です。つまり,ウィンドウの一番上より上に移動しようとしたときは,スクロールは開始されます。値を指定しなかった場合には,日本語 EVE は値を要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して [ Return ] キー,または [ Do ] キーだけを押し,値を指定しなかった場合には,現在の値が使用されます。integer2
スクロールを開始する位置であり,ウィンドウの一番下からの行数。上スクロール・マージン( integer1 )と重なる値を指定することはできません。省略時の設定は0です。つまり,ウィンドウの一番下より下に移動しようとすると,スクロールが開始されます。値を指定しなかった場合には,日本語 EVE は値を要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して [ Return ] キー,または [ Do ] キーだけを押し,値を指定しなかった場合には,現在の値が使用されます。%
パーセント記号は,スクロール・マージンがウィンドウの高さのパーセンテージであり,もっとも近い行に切り上げられることを示します。日本語 EVE メイン・ウィンドウを2つ以上のウィンドウに頻繁に分割する場合には,このパラメータを使用すると便利です。
カーソルを上下に移動したときにスクロールが自動的に開始される一番上と一番下の距離を設定します。これらの距離は行数として指定するか,またはウィンドウ・サイズのパーセンテージとして指定します。スクロール・マージンは日本語 EVE のすべてのウィンドウに適用されます。また,日本語 EVE は行数をパーセンテージに変換し,メイン・ウィンドウを2つ以上のウィンドウに分割した場合には,そのパーセンテージを使用します。
すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対して特定のスクロール・マージンを使用する場合には,SET SCROLL MARGINS コマンドを日本語 EVE イニシャライゼーション・ファイルに登録します。
DECwindows ではSET SCROLL MARGINSを使用しないでください。スクロール・マージンの外部でマウスをクリックすると,予測できない結果が発生します。
次の例は,スクロール・マージンを設定するために行数を使用する方法とパーセンテージを使用する方法を示しています。
Command: SET SCROLL MARGINS 2 3
スクロール・マージンをウィンドウの一番上から2行,ウィンドウの一番下から 3行に設定します。
Command: SET SCROLL MARGINS 7 7
スクロール・マージンをウィンドウの一番上から7行,一番下から7行に設定します。これは,EDT の SET CURSOR 7:14 コマンドに対応する日本語 EVE コマンドです。
Command: SET SCROLL MARGINS 10% 15%
スクロール・マージンをウィンドウの一番上から10パーセント,一番下から 15パーセントに設定します。
SET SCROLL OFF
SET SCROLL OFFコマンドはテキストのスクロールを無効にします。スクロールが無効になった状態では,画面はスクロールする代わりに毎回新しい画面に書き換えられます。この設定はすべてのバッファに適用されます。この設定を保存したい場合には, SAVE ATTRIBUTES コマンドを使用してセクション・ファイルを作成するかコマンド・ファイルを作成または更新してください。より詳しい説明はオンライン・ヘルプの Attributes を参照してください。
DECwindows上では次のようにして設定を変更することができます。
- 「オプション(O)」のメニューから「一般設定(G)...」を選択します。
- ダイアログ・ボックスの Set Scroll Off ボタンをクリックします。
SET SCROLL ON
テキストのスクロールを有効にします。スクロールを有効にしているとき,次のことを行うウィンドウのテキストがスクロールします:
- そのウィンドウの縦の長さより少ない幅で画面の外に位置を移動したとき。この位置に移動する方法として,編集位置を移動するコマンド ( FIND ,MOVE BY PAGE , PREVIOUS SCREEN など ) の使用や,マウスによる編集点の移動,DECwindows 上の JEVE の場合には縦スクロール・バーの使用などがあります。
- 上スクロール・マージンより上あるいは下スクロール・マージンより下の位置に上のどれかの方法で編集点を移動したとき。
- 消去操作や挿入あるいはテキストのフォーマッティングにより画面上のテキストの行数が増減したとき。
ウィンドウの縦の長さより大きい幅で画面の外に編集点を移動したときには,画面はスクロールしません。このようなときには画面全体が新しいテキストに書き直されます。
この設定はすべてのバッファに適用されます。この設定を保存したい場合には, SAVE ATTRIBUTES コマンドを使用してセクション・ファイルを作成するか,コマンド・ファイルを作成または更新してください。より詳しい説明は,オンライン・ヘルプのAttributes を参照してください。
DECwindows 上では次のようにして設定を変更することができます。
- 「オプション(O)」のメニューから「一般設定(G)...」を選択します。
- ダイアログ・ボックスの Set Scroll On ボタンをクリックします。
SET SCROLL SMOOTH
一行ごとに画面をスクロールするように設定します。SET SCROLL SMOOTHコマンドは,画面に入って来るテキスト一行ごとに画面をスクロールさせます。このコマンドはSET SCROLL JUMPの設定よりやや遅くなります。
この設定はSET SCROLL OFFコマンドを使用している場合は効果がありません。
この設定はすべてのバッファに適用されます。この設定を保存したい場合には, SAVE ATTRIBUTES コマンドを使用して,セクション・ファイルを作成するか,コマンド・ファイルを作成または更新してください。より詳しい説明は,オンライン・ヘルプのAttributes を参照してください。
DECwindows 上では次のようにして設定を変更することができます。
- 「オプション(O)」のメニューから「一般設定(G)...」を選択します。
- ダイアログ・ボックスの Set Scroll Smooth ボタンをクリックします。
SET SECTION FILE PROMPTING
SET SECTION FILE PROMPTING コマンドはグローバル属性や各種設定を保存するときにプロンプトを表示するように設定します。これは省略時の設定です。セッション終了時に,あるいは SAVE ATTRIBUTES コマンドか SAVE SYSTEM ATTRIBUTES コマンドを使用して属性を保存するときに,日本語EVEは変更された設定や属性をセクション・ファイルに保存するかどうかをきいてきます。表 4-13 は,保存のための省略時のセクション・ファイルを設定しているかどうかによる, SET SECTION FILE PROMPTING コマンドの動きの違いをまとめたものです。
表 4-13 セクション・ファイルの設定によるSET SECTION FILE PROMPTING コマンドの動き セクション・ファイルの設定 SET SECTION FILE PROMPTINGの効果 SET NODEFAULT SECTION FILE
(省略時の設定)属性を保存するときにセクション・ファイルに保存するかどうかをきいてきます。もしYesと答えると続いてセクション・ファイル名を要求するプロンプトを出力します。 SET DEFAULT SECTION FILE 属性を保存するときセクション・ファイルに保存するかどうかをきいてきます。 Yesと答えるとプロンプトを表示せず省略時のセクション・ファイルに保存します。
詳しい説明はオンライン・ヘルプの Attributes を参照してください。
SET SELECTION GRAB FOCUS
SET SELECTION GRAB FOCUS コマンドは,日本語 EVE がインプット・フォーカスを得るごとに Motif 一次選択を取り戻すように設定します。一次選択はクリップ・ボードを使用しないで DECwindows アプリケーション間で共有できる選択領域です。日本語 EVE 上では SELECT あるいは BOX SELECT コマンドを使用するか, M1 をクリックまたはドラッグすることで一次選択を作成できます。
別のアプリケーション上で一次選択を作成したときに日本語EVEは一次選択を失います。現在の選択を保存し選択されていたテキストの強調表示を解除します。
SET SELECTION GRAB FOCUS コマンドを使用している場合には日本語 EVE がインプット・フォーカスを得ると一次選択を取り戻し,そこに一次選択を失ったときに保存した選択を復元します。
これと反対の動作は,日本語 EVE 上で一次選択を作成したときに限り一次選択を取り戻すというものです。 SET SELECTION GRAB SELECTION のヘルプを参照してください。
SET SELECTION GRAB SELECTION
SET SELECTION GRAB SELECTION コマンドはテキストを選択したときのみ DECwindows 一次選択を取り戻すように設定します。これは DECwindows インタフェースの省略時の設定です。一次選択はクリップ・ボードを使用しないで DECwindows アプリケーション間で共有できる選択領域です。日本語 EVE 上では SELECT あるいは BOX SELECT コマンドを使用するか, M1 をクリックまたはドラッグすることで一次選択を作成できます。
別のアプリケーション上で一次選択を作成したときに,日本語EVEは一次選択を失います。現在の選択を保存し選択されていたテキストの強調表示を解除します。
SET SELECTION GRAB SELECT コマンドを使用している場合には,日本語 EVE 上で一次選択を作成したときに限り一次選択を取り戻します。保存した選択を復元するには,[Ctrl/Shift/Select] を押します ( このキーは SET FUNCTION KEYS MOTIF コマンドで定義されます)。現在の位置が一次選択を失ったときの位置と同じ場合のみ保存した選択が正確に復元されます。
これと反対の動きは日本語EVEがインプット・フォーカスを得るたびに一次選択を取り戻し,そこに一次選択を失ったときに保存した選択を復元するというものです。詳しい説明は SET SELECTION GRAB SELECTION の説明を参照してください。
SET TABS {AT integer1 [integer2...]}
{EVERY integer}
{INSERT}
{INVISIBLE}
{MOVEMENT}
{SPACES}
{VISIBLE}
AT integer1 [integer2...]
現在のバッファにタブ・ストップを設定するカラム。新しいタブ・ストップはバッファに存在するすべてのタブ文字に適用されます。値は小さい順に入力し,各値はスペースで区切ります。値を指定しなかった場合には,日本語 EVE は値を要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して [ Return ] または [ Do ] だけを押し,値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。EVERY integer
現在のバッファですべてのタブ・ストップを等間隔に設定します。新しいタブ・ストップはバッファの既存のすべてのタブ文字に適用されます。値を指定しなかった場合には,日本語 EVE は値を要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して [ Return ] または [ Do ] だけを押し,値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。省略時の設定は EVERY 8 です(つまり,タブ・ストップはカラム 9,17,25,33 などに設定されます)。INSERT
省略時の設定。[ Tab ] を使用すると,タブ文字が挿入され,カーソルとその行の既存のテキストは次のタブ・ストップに移動されます。設定はすべてのバッファに適用されます。MOVEMENT
[ Tab ] を指定すると,カーソルは次のタブ・ストップに移動しますが,何も挿入されません。カーソルは現在の行から移動せず,バウンド・カーソルに設定されている場合でも,バッファの使用されていない部分にカーソルを移動できます。この設定はすべてのバッファに適用されます。この機能は,表やリストなどのようにタブによって揃えられたテキストの内部を移動するときに役立ちます。SPACES
[ Tab ] を使用すると,タブ文字ではなく,適切な数のスペースが挿入され,カーソルとその行の既存のテキストは次のタブ・ストップに移動されます。この設定はすべてのバッファに適用されますが,既存のタブには影響を与えません。たとえば,タブ文字がスペースに変換されることはありません。プリンタやディスプレイに対してどのようなタブ・ストップを設定している場合でも,スペースは同じであるため,この機能は異なる装置でプリントまたは表示されるテキストを編集するときに役立ちます。VISIBLE
タブ文字を表示します。タブ文字は次のような小さい HT(水平タブ) として表示されます。
この設定はすべてのバッファに適用されます。タブの表示は編集を便利にしますが,テキストをプリントする際に,タブ文字が表示される方法には影響を与えません。
各コマンドに1つのキーワードだけを指定できます。キーワードを指定しなかった場合には,日本語 EVE はキーワードを要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して [ Return ] または [ Do ] だけを押し,キーワードを指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
バッファのタブ・ストップ( AT または EVERY ),タブ・モード( INSERT,
MOVEMENT,SPACES ),編集中のタブ文字の表示方法 ( INVISIBLE または VISIBLE) を設定します。タブ・ストップはバッファ固有の設定であり,各バッファに対して異なるタブ・ストップを設定できます。タブ・ストップを変更すると,バッファの既存のタブ文字に影響があります。バッファの現在のタブ・ストップを確認する場合には,SHOW コマンドを使用します。
すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対して特定のタブ・ストップを使用する場合には,SET TABS AT コマンドまたは SET TABS EVERY コマンドをイニシャライゼーション・ファイルに登録します。そのイニシャライゼーション・ファイルを使用して日本語 EVE を起動すると,指定した設定はメイン (または最初) バッファと $DEFAULTS$ という名前の日本語 EVE システム・バッファに適用されます。したがって,ユーザが作成する各バッファは同じタブ・ストップになります。
タブ・モードはグローバル設定であり,日本語 EVE のすべてのバッファに適用されます。INSERT ,SPACES ,MOVEMENT のいずれかを指定しても,異なるモードで入力した既存のタブには影響ありません。たとえば,SET TABS SPACES コマンドはタブ文字をスペースに変換しません。すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対して,特定のタブ・モードを使用する場合には,関連する SET TABS コマンドを日本語 EVE イニシャライゼーション・ファイルに登録します。
指定したときと異なるタブ・ストップを設定したプリンタやターミナルでは,タブ文字によって揃えたテキストの書式は,編集中と同じになりません。
次の例はタブ・ストップとタブ・モードの設定方法を示しています。
Command: SET TABS AT 6 11 20 36
現在のバッファの指定されたカラムにタブ・ストップを設定します。これはバッファ内の既存のすべてのタブ文字を変更します。
Command: SET TABS EVERY 10 Command: SET TABS MOVEMENT現在のバッファでタブ・ストップを10カラムおきに設定し(11,21,31 など),バッファ内の既存のすべてのタブ文字を変更し,何も挿入せずに,カーソルを次のタブ・ストップに移動するようにタブ・モードを設定します。したがって, [ Tab ] を押すと,カーソルは次のタブ・ストップまで最大10カラム移動します。
Command: SET TABS SPACES Command: SET TABS VISIBLE
タブ文字ではなく,スペースを挿入するように TAB 機能を設定し,既存のタブ文字を表示します。
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