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SHOW GCT コマンドに次の新しい修飾子が追加されました。
修飾子 | 意味 |
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/CHILDREN | /ADDRESS= n または /HANDLE= n と /CHILDREN 修飾子を組み合わせて使用すると,構成ツリーの中で指定されたノードの子であるすべてのノードが表示される。 |
SHOW LOCK コマンドの /STATUS 修飾子に次の新しいキーワードが追加されました。
キーワード | 意味 |
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DPC | 削除待ちキャッシュ・ロックを示す。 |
SHOW PFN_DATA コマンドに次の新しい修飾子が追加されました。
修飾子 | 意味 |
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/RAD [={n|ALL}] | 適用可能なシステムで,Resource Affinity Domain 間でページの後処理に関するデータを表示する。 |
SHOW POOL コマンドに次の新しい修飾子が追加されました。
修飾子 | 意味 |
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/BRIEF | プールとそのアドレスに関する一般情報だけを表示する。 |
/CHECK | POOLCHECK クラッシュ・ダンプの作成時にシステムが行うのと正確に同じ方法で,すべての未使用パケットをチェックし, POOLCHECK 形式の破壊がないかどうか確認する。 |
/MAXIMUM_BYTES [= n] | プール・パケットの最初の n バイトだけを表示する。デフォルトは 64 バイトである。 |
/STATISTICS [= ALL] | 各ルックアサイド・リストと可変フリー・リストに関して,使用状況の統計情報を表示する。各ルックアサイド・リストに対して,キュー・ヘッダ・アドレス,パケット・サイズ,パケット数,試行回数,異常終了回数,割り当ての解除が表示される (プール・チェックが無効に設定されている場合,試行回数,失敗回数,割り当ての解除は表示されない)。可変フリー・リストの場合,キュー・ヘッダ・アドレス,パケットの数,最小パケットと最大パケットのサイズが表示される。/STATISTICS は /NONPAGED,/BAP,/PAGED を使用することで,特定のプール領域の統計情報だけを表示するようにさらに修飾できる (ページング・プールの場合,可変フリー・リストの統計情報だけが表示される)。
ALL キーワードを指定せずに /STATISTICS を指定した場合,アクティブなルックアサイド・リストだけが表示される。すべてのルックアサイド・リストを表示するには, /STATISTICS = ALL を指定する。 |
/UNUSED | 可変フリー・パケットとルックアサイド・リスト・パケット,未使用パケットだけを表示する。 |
SHOW PROCESS コマンドに次の新しい修飾子が追加されました。
修飾子 | 意味 |
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/FID_ONLY | /CHANNEL または /PROCESS_SECTION_TABLE (/PST) と組み合わせて /FID_ONLY 修飾子を指定すると,ANALYZE/SYSTEM を起動したときに,FID (ファイル ID) はファイル名に変換されない。 |
/GSTX= index | /PAGE_TABLES 修飾子と組み合わせて使用すると,特定のグローバル・セクションのページ・テーブル・エントリだけが表示される。 |
/IMAGES [= ALL] | デフォルト設定では,/IMAGES 修飾子はイメージ制御ブロックのアドレス,イメージの開始アドレスと終了アドレス,起動コード,保護フラグと共用可能フラグ,イメージ名,イメージのメジャー ID とマイナー ID だけを表示する。/IMAGES = ALL 修飾子を使用すると,このプロセスが使用しているインストール済み常駐イメージのベース,エンド,イメージ・オフセット,セクション・タイプも表示される。 |
/NEXT | プロセス・リストで次の有効なプロセスを検索し,そのプロセスを選択する。プロセス・リストにこれ以上有効なプロセスがない場合は,エラーが返される。 |
/PST | これは /PROCESS_SECTION_TABLE と同意語である。 |
SHOW RESOURCE コマンドに次の新しい修飾子が追加されました。
修飾子 | 意味 |
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/OWNED | 所有されているリソースだけを表示する。 |
SHOW SPINLOCKS コマンドに次の新しい修飾子が追加されました。
修飾子 | 意味 |
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/COUNTS | 各スピンロックに対して Acquire,Spin,Wait の数を表示する。 |
SHOW SUMMARY コマンドに次の新しい修飾子が追加されました。
修飾子 | 意味 |
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/PROCESS_NAME= process_name | 指定されたプロセス名のプロセスだけを表示する。 process_name ではワイルドカードを使用できる。その場合,一致するすべてのプロセスが表示される。デフォルト設定では,プロセス名とは無関係に,すべてのプロセスのデータが表示される。 |
5.15 Spinlock Tracing ユーティリティの新しい SDA コマンド
OpenVMS バージョン 7.3 ソフトウェア・リリースでは,新たに Spinlock Tracing ユーティリティが提供されます。このユーティリティのインプリメントにより,どのスピンロックを頻繁に使用するのかを指定できるようになり,競合するスピンロックを誰が取得し,誰が解放しているかも確認できるようになりました。Spinlock Tracing ユーティリティを使用すると,スピンロックの主要属性をはじめ,CPU 単位で特定のスピンロックのパフォーマンス・データを収集できます。トレース機能は,システムの実行中に有効または無効に設定することができ,システムを中断せずに,特定の期間だけスピンロック・データを収集することができます。
Spinlock Tracing ユーティリティを使用するために, SDA で新しいコマンドと修飾子が追加されました。ここでは,これらの SDA コマンドと修飾子について説明します。
5.15.1 SPL LOAD
このコマンドは SPL$DEBUG execlet をロードします。この操作は,スピンロックのトレースを開始する前に行わなければなりません。このコマンドに修飾子はありません。
5.15.2 SPL SHOW COLLECT
このコマンドは,特定のスピンロックに対して収集されたデータを表示します。修飾子はありません。
5.15.3 SPL SHOW TRACE
このコマンドはスピンロック・トレース情報を表示します。 表 5-3 はこのコマンドの修飾子を示しています。
修飾子 | 意味 |
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/SPINLOCK= spinlock | 特定のスピンロック,たとえば /SPINLOCK=LCKMGR や /SPINLOCK=SCHED の表示を指定する。 |
/NOSPINLOCK | スピンロック・トレース情報を表示しないことを指定する。この修飾子を省略した場合,すべてのスピンロック・トレース・エントリがデコードされ,表示される。 |
/FORKLOCK= forklock | 特定のフォークロック,たとえば /FORKLOCK=IOLOCK8 や /FORKLOCK=IPL8 の表示を指定する。 |
/NOFORKLOCK | フォークロック・トレース情報を表示しないことを指定する。この修飾子を省略した場合,すべてのフォーク・トレース・エントリがデコードされ,表示される。 |
/ACQUIRE | スピンロックの取得を表示する。 |
/NOACQUIRE | スピンロックの取得を無視する。 |
/RELEASE | スピンロックの解放を表示する。 |
/NORELEASE | スピンロックの解放を無視する。 |
/WAIT | スピン待ち操作を表示する。 |
/NOWAIT | スピン待ち操作を無視する。 |
/FRKDSPTH | フォーク・ディスパッチャの内部でフォーク・ルーチンのすべての起動を表示する。これはデフォルトである。 |
/NOFRKDSPTH | /FRKDSPTH 修飾子のすべての操作を無視する。 |
/FRKEND | フォーク・ディスパッチャ内でフォーク・ルーチンからのすべての戻りを表示する。これはデフォルトである。 |
/NOFRKEND | /FRKEND 修飾子のすべての操作を無視する。 |
/SUMMARY | トレース・バッファ全体を停止し,すべてのスピンロックおよびフォークロック・アクティビティの要約を表示する。トップ 10 の呼び出しプロセスも表示する。 |
/CPU= n | 特定の CPU だけの情報,たとえば /CPU=5 や /CPU=PRIMARY の情報を表示することを指定する。デフォルトでは,すべての CPU のすべてのトレース・エントリが表示される。 |
/TOP= n | トップ 10 以外のトップ n の呼び出しプロセスまたはフォーク PC を表示する。デフォルト設定では,トップ 10 が表示される。この修飾子は,/SUMMARY 修飾子を指定した場合だけ有効である。 |
このコマンドは特定のスピンロックの情報を累積します。 表 5-4 はこのコマンドの修飾子を示しています。
修飾子 | 意味 |
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/SPINLOCK= spinlock | 特定のスピンロック,たとえば /SPINLOCK=LCKMGR や /SPINLOCK=SCHED のトレースを指定する。 |
/ADDRESS= n | アドレスによって特定のスピンロックのトレースを指定する。 |
このコマンドはスピンロックのトレースを有効にします。 表 5-5 はこのコマンドの修飾子を示しています。
修飾子 | 意味 |
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/SPINLOCK= spinlock | 特定のスピンロックのトレースを指定する。 |
/NOSPINLOCK | スピンロックのトレースを無効にし,スピンロック・データを収集しないことを指定する。この修飾子を省略すると,すべてのスピンロックがトレースされる。 |
/FORKLOCK= forklock | 特定のフォークロック,たとえば /FORKLOCK=IOLOCK8 や /FORKLOCK=IPL8 のトレースを指定する。 |
/NOFORKLOCK | フォークロックのトレースを無効にし,フォークロック・データを収集しないことを指定する。この修飾子を省略した場合,すべてのフォークがトレースされる。 |
/BUFFER= pages | バッファのサイズ (Alpha ではページ数) を指定する。省略した場合のデフォルトは 128 ページであり, 1MB に相当する。 |
/ACQUIRE | スピンロックの取得をトレースする。これはデフォルトである。 |
/NOACQUIRE | スピンロックの取得を無視する。 |
/RELEASE | スピンロックの解放をトレースする。これはデフォルトである。 |
/NORELEASE | スピンロックの解放を無視する。 |
/WAIT | スピン待ち操作をトレースする。これはデフォルトである。 |
/NOWAIT | スピン待ち操作を無視する。 |
/FRKDSPTH | フォーク・ディスパッチャ内でフォーク・ルーチンのすべての起動をトレースする。これはデフォルトである。 |
/NOFRKDSPTH | /FRKDSPTH 操作のすべてを無視する。 |
/FRKEND | フォーク・ディスパッチャ内でフォーク・ルーチンからのすべての戻りをトレースする。これはデフォルトである。 |
/NOFRKEND | /FRKEND 修飾子のすべての操作を無視する。 |
/CPU= n | 特定の CPU のみ,たとえば /CPU=5 や /CPU=PRIMARY のトレースを指定する。デフォルトでは,すべての CPU がトレースされる。 |
このコマンドはスピンロックの収集を停止しますが,スピンロックのトレースは停止しません。修飾子はありません。
5.15.7 SPL STOP TRACE
このコマンドはスピンロックのトレースを無効にしますが,トレース・バッファの割り当ては解除しません。修飾子はありません。
5.15.8 SPL UNLOAD
このコマンドは SPL$DEBUG execlet をアンロードし,クリーンアップします。トレースは自動的に無効になり,トレース・バッファの割り当ては解除されます。修飾子はありません。
詳細については,『OpenVMS Alpha System Analysis Tools Manual』を参照してください。
5.16 システム・サービス
次の表は,OpenVMS バージョン 7.3 で新たに追加されたシステム・サービスと,更新されたシステム・サービスを示しています。
詳細については,『OpenVMS System Services Reference Manual』を参照してください。
システム・サービス | ドキュメントの更新 |
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$CHECK_PRIVILEGES | 'prvadr' 引数の説明が更新された。 |
$CLRAST | バージョン 7.3 で,このサービスの説明が追加された。 |
$DCLEXH | 説明が更新され,BASIC の例が追加された。 |
$DELETE_INTRUSION | クラスタ単位の侵入検出機能のサポートのために,このサービスが更新された。 |
$DEVICE_PATH_SCAN | これは,Multipath をサポートするための新しいサービスである。 |
$DISMOU | アイテム・コード DMT$M_MINICOPY_REQUIRED, DMT$M_MINICOPY_OPTIONAL,DMT$M_FORCE が追加された。 |
$EXPREG | 条件値 SS$_ILLPAGCNT の説明が更新された。 |
$GETDVI | アイテム・コード MT3_DENSITY と MT3_SUPPORTED が追加された。
アイテム・コード DVI$_FC_NODE_NAME,DVI$_FC_PORT_NAME, DVI$_WWID が追加された。 DVI$_MOUNTCNT アイテム・コードの説明が更新された。 |
$GETJPI | アイテム・コード JPI$_RMS_DFMBC,JPI$_RMS_DFMBFIDX, JPI$_RMS_DFMBFREL,JPI$_RMS_DFMBFSDK,JPI$_RMS_DFMBFSMT, JPI$_RMS_DFMBFSUR,JPI$_RMS_DFNBC,JPI$_RMS_EXTEND_SIZE, JPI$_RMS_FILEPROT,JPI$_RMS_PROLOGUE が追加された。
Multithreads のサポートのために,アイテム・コード JPI$_INITIAL_THREAD_PID,JPI$_KT_COUNT,JPI$_MULTITHREAD, JPI$_THREAD_INDEX が追加された。 VAX および Alpha のコード・サンプルが更新された。 |
$GETRMI | これは Performance API をサポートするための新しいサービスである。 |
$GETQUI | アイテム・コード QUI$V_JOB_REQUEUE が追加された。 |
$GETSYI | アイテム・コード SYI$_SERIAL_NUMBER が追加された。 |
$IO_PERFORM | C プロトタイプと対応するように,形式の項の 'porint' 引数が 'devdata' に変更された。 |
$MGBLSC | 'inadr' 引数のテキストが更新され, SS$_INVARG 条件値が追加された。 |
$MOUNT | アイテム・コード MNT$M_MINICOPY_OPTIONAL,MNT$M_MINICOPY_REQUIRED, MNT$M_REQUIRE_MEMBERS,MNT$M_VERIFY_LABELS が追加された。 |
$PERSONA_QUERY | Common,General,NT アイテム・コードの表が追加された。 |
$PROCESS_SCAN | Multithreads のサポートのために,アイテム・コード PSCAN$_KT_COUNT と PSCAN$_MULTITHREAD が追加された。 |
$REGISTRY | このサービスの説明が『OpenVMS System Services Reference Manual: GETUTC--Z』とオンライン・ヘルプに追加された。 |
$SCAN_INTRUSION | クラスタ単位の侵入検出機能のサポートのために,このサービスが更新された。 |
$SCHED | 条件値 SS$_INCLASS が追加され,SS$_ILLSER が削除された。 |
$SET_DEVICE | Multipath のサポートのためにこのサービスが追加された。 |
$SET_SECURITY | 条件値 SS$_INVFILFOROP が追加された。 |
$SET_SYSTEM_EVENT | 新しいアイテム・コード SYSEVT$C_TDF_CHANGE が追加された。 |
$SHOW_INTRUSION | クラスタ単位の侵入検出機能のサポートのために,このサービスが更新された。 |
$WAKE | このサービスは 64 ビット・アドレスを受け付けるようになった。 |
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