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Alpha システムの場合,次の手順に従って,WRITEBOOT ユーティリティを使用します。
Alpha システムの場合,次の手順に従って,WRITEBOOT ユーティリティを使用します。
$ RUN SYS$SYSTEM:WRITEBOOT |
ブート・ブロックの VAX 部分を書き込むか尋ねてくる。
Update VAX portion of boot block (default is Y): |
Update Alpha portion of boot block (default is Y): |
Reterun キーを押すと,省略時の設定で Y になる。
Enter Alpha boot file: |
Alpha システムの場合,APB.EXE が省略時のブートストラップ・イメージである。次の形式で応答する。
装置: [VMS$COMMON.SYSEXE]APB.EXE; |
装置には,システム・ディスクの装置名を指定する。
VAX と Alpha のどちらのシステムの場合でも, WRITEBOOT ユーティリティは,次のエラー・メッセージを表示することがあります。
$ COPY/CONTIGUOUS device:[VMS$COMMON.SYSEXE]VMB.EXE; - _$ device:[VMS$COMMON.SYSEXE] |
このコマンドは,VMB.EXE ファイルを次の新しいバージョンに連続的にコピーする。
$ COPY/CONTIGUOUS device:[VMS$COMMON.SYSEXE]APB.EXE - _$ device:[VMS$COMMON.SYSEXE] |
このコマンドは,APB.EXE ファイルを次の新しいバージョンに連続的にコピーする。
WRITEBOOT を再度実行して,新しいイメージのブート・ブロックを再書き込みする。
VAX システムの場合,次のように入力すると,システム・ディスクにブート・ブロックを書き込みます。
$ RUN SYS$SYSTEM:WRITEBOOT Target system device (and boot file if not VMB.EXE):? DUA0:[VMS$COMMON.SYSEXE]VMB.EXE Enter VBN of boot file code (default is one):[Return] Enter load address of primary bootstrap in HEX (default is 200): [Return] |
Alpha システムの場合,次のように入力すると,システム・ディスクにブート・ブロックを書き込みます。
$ RUN SYS$SYSTEM:WRITEBOOT Update VAX portion of boot block (default is Y): N Update Alpha portion of boot block (default is Y): [Return] Enter Alpha boot file: DUA0:[VMS$COMMON.SYSEXE]APB.EXE; |
オペレーティング・システムには,次のシャットダウン・プロシージャが用意されています。
プロシージャ | 目的 | 参照箇所 |
---|---|---|
SHUTDOWN.COM | 通常のシャットダウン・プロシージャ。このプロシージャでは,ログインの禁止,バッチと出力キューの停止,ボリュームのディスマウント,ユーザ・プロセスの停止など,ハウスキーピングを行いながらシステムをシャットダウンする。 | 第 4.8.1 項 |
OPCCRASH.EXE | 緊急のシステム・シャットダウン・プログラム。 SHUTDOWN.COM による通常のシャットダウンができない場合, OPCCRASH 緊急シャットダウン・プログラムを実行する。 | 第 4.8.5 項 |
コンソール・コマンドを使用したシャットダウン | 緊急シャットダウン・コマンド。コンソール・シャットダウン・コマンドは, OPCCRASH.EXE が失敗したときだけ使用する。 | 第 4.8.6 項 |
4.8.1 SHUTDOWN.COM による通常のシャットダウン
SYS$SYSTEM:SHUTDOWN.COM は,通常時にシステムをシャットダウンするときに使用するプロシージャです。シャットダウン・イベントの順序については, 第 4.8.2 項 を参照してください。
SHUTDOWN.COM は変更しないでください。シャットダウン中にサイト別の操作を行う方法については, 第 4.8.3 項 を参照してください。
通常,シャットダウンは,省略時の設定ですべての特権を持つ SYSTEM アカウントから行います。 SHUTDOWN.COM を実行するには,SETPRV 特権,または次のすべての特権が必要です。
AUDIT
CMKRNL
EXQUOTA
LOG_IO
NETMBX
OPER
SECURITY
SYSNAM
SYSPRV
TMPMBX
WORLD
SHUTDOWN.COM が次のメッセージを表示するまでの間であれば, Ctrl/Y を押すことによって,問題なくシステム・シャットダウンをキャンセルできます。
%SHUTDOWN-I-SITESHUT, The site-specific shutdown procedure will now be invoked. |
このメッセージが表示された後で Ctrl/Y を押した場合,すでにシャットダウンされたシステム要素もあるので,手動で回復しなければなりません。たとえば,プロセスの再起動,ディスクのマウント,システムの再ブートなどは手動で行うことになります。
$ @SYS$SYSTEM:SHUTDOWN.COM |
このコマンドは,通常のシャットダウン・プロシージャを呼び出す。このプロシージャは,いくつかの質問とメッセージを表示する。省略時の応答が,各質問の最後に括弧に囲まれて表示される。 Return キーを押すと,省略時の応答が選択される。
How many minutes until final shutdown [0]? |
整数を入力する。システム論理名 SHUTDOWN$MINIMUM_MINUTES を定義している場合,入力可能な最小値はその整数値である。たとえば,この論理名を 10 と定義している場合は,最終的なシャットダウン時間として少なくとも 10 分を指定する必要があり,それ以下の時間を指定すると,エラー・メッセージが表示される。値を省略した場合,SHUTDOWN.COM は論理名の値を使用する。
省略時の設定ではゼロ (0) 分です。論理名 SHUTDOWN$MINIMUM_MINUTES の定義がなく,かつ値が省略された場合は,最後の質問の応答後ただちにシステムはシャットダウンします。 |
Reason for shutdown [standalone]: |
システムをシャットダウンする理由を 1 行で入力する。たとえば "Monthly preventive maintenance" と入力する。
Do you want to spin down the disk volumes [No]? |
YES (Y) または NO (N) を入力する。ただし,システム・ディスクを停止することはできない。また多くのディスク,特に SCSI ディスクは停止できない。
Do you want to invoke the site-specific shutdown procedure [Yes]? |
サイト別のシャットダウン・プロシージャを呼び出すかどうかを指定する。 SYSHUTDWN.COM にサイト別のコマンドを入力している場合は,Return キーを押す。詳細は 第 4.8.3.2 項
を参照。
Should an automatic system reboot be performed [No]? |
省略時の設定では,システムは自動的な再ブートを行わない。しかし,YES と応答すると,システムは,シャットダウンが終了してから自動的に再ブートを行おうとする。たとえば,SYSMAN または SYSGEN で非動的システム・パラメータ値を変更して,新しい値を有効にするためには,システムを再ブートする必要がある。このような場合は,YES と応答する。
When will the system be rebooted [later]? |
ステップ 6 で YES を入力した場合,この質問に対する省略時の応答は"[shortly via automatic reboot]" となる。
Return キーを押せば,省略時の値をとる。その他の場合,希望の再ブート時間を任意のフォーマットで入力する。たとえば IMMEDIATELY,IN 10 MINUTES と指定したり, 2 P.M. または 14:00 などの時刻形式で指定することもできる。再びシステムが使用できる時期がはっきりしない場合は, Return を押して "later" を選択する。
Shutdown options (enter as a comma-separated list): REMOVE_NODE Remaining nodes in the cluster should adjust quorum CLUSTER_SHUTDOWN Entire cluster is shutting down REBOOT_CHECK Check existence of basic system files SAVE_FEEDBACK Save AUTOGEN feedback information from this boot DISABLE_AUTOSTART Disable autostart queues Shutdown options [NONE] |
希望のオプションを選択する。次の中から選択すること。
オプション | 説明 |
---|---|
REMOVE_NODE | クラスタ内の他のノードの EXPECTED_VOTES システム・パラメータの値を減少させる。このパラメータは,ノードがクラスタに
追加されるたびに自動的に増加される。 REMOVE_NODE を指定しても EXPECTED_VOTES はクォーラム値を下回ることはない。
このオプションは,シャットダウンするノードが,かなり長い期間クラスタの外にある場合に使用する。 このオプションを使用する場合,すべてのローカルに接続されたディスクはクラスタ全体でディスマウントされます。このため,ローカルに接続されたディスク上でファイルをオープンした他のノード上のアプリケーションは必ずシャットダウンする必要があります。 |
CLUSTER_SHUTDOWN | クラスタのシャットダウンの同期をとる。各ノードのシャットダウンが一定のポイントまで進行していないと,シャットダウンは完了しない。
このオプションは,クラスタ内の各ノードのシャットダウンの同期をとる場合に使用する。 |
REBOOT_CHECK | シャットダウン完了後,システムの再ブートに必要なファイルが存在するか確認する。
このプロシージャは,必要なファイルの有無をチェックし,結果をユーザに通知する。処理を続ける前に存在しないファイルを適切な場所にコピーしておく。 |
SAVE_FEEDBACK | システムが最後にブートされてから集められたそのシステムのフィードバック・データを記録し, AUTOGEN フィードバック・データ・ファイルの新しいバージョンを作成する。このファイルは,AUTOGEN が次回実行されたときに使用される。
AUTOGEN フィードバック機構の使用方法についての詳細は 第 15.4.1 項 を参照 |
DISABLE_AUTOSTART | DISABLE AUTOSTART/QUEUES コマンドとシステム・シャットダウンの間の時間を指定する。詳細は 第 14.7.1.9 項 を参照 |
$ @SYS$SYSTEM:SHUTDOWN SHUTDOWN -- Perform an Orderly System Shutdown How many minutes until final shutdown [0]: 10 Reason for shutdown: [Standalone] MONTHLY PREVENTIVE MAINTENANCE Do you want to spin down the disk volumes [No]? [Return] Do you want to invoke the site-specific shutdown procedure [Yes]? [Return] Should an automatic system reboot be performed [No]? [Return] When will the system be rebooted [later]? 12:30 Shutdown options (enter as a comma-separated list): REMOVE_NODE Remaining nodes in the cluster should adjust quorum CLUSTER_SHUTDOWN Entire cluster is shutting down REBOOT_CHECK Check existence of basic system files SAVE_FEEDBACK Save AUTOGEN feedback information from this boot DISABLE_AUTOSTART Disable autostart queues Shutdown options [NONE] [Return] SHUTDOWN message on AVALON, from user SYSTEM at _AVALON$OPA0: 12:00:00.20 AVALON will shut down in 10 minutes; back up 12:30. Please log off node AVALON. MONTHLY PREVENTIVE MAINTENANCE %SHUTDOWN-I-OPERATOR, This terminal is now an operator's console. %%%%%%%%%%% OPCOM, 16-MAY-2000 12:01:00.15 %%%%%%%%%%% Operator status for operator _AVALON$OPA0: CENTRAL, PRINTER, TAPES, DISKS, DEVICES, CARDS, NETWORK, OPER1, OPER2, OPER3, OPER4, OPER5, OPER6, OPER7, OPER8, OPER9, OPER10, OPER11, OPER12 %SHUTDOWN-I-DISLOGINS, Interactive logins will now be disabled. %SET-I-INTSET, login interactive limit = 0 current interactive value = 17 %SHUTDOWN-I-SHUTNET, The DECnet network will now be shut down. SHUTDOWN message on AVALON, from user SYSTEM at _AVALON$OPA0: 12:05:00.20 AVALON will shut down in 5 minutes; back up 12:30. Please log off node AVALON. MONTHLY PREVENTIVE MAINTENANCE 17 terminals have been notified on AVALON. SHUTDOWN message on AVALON from user SYSTEM at _AVALON$OPA0: 12:06:55.28 AVALON will shut down in 3 minutes; back up 12:30. Please log off node AVALON. MONTHLY PREVENTIVE MAINTENANCE %%%%%%%%%%% OPCOM, 16-MAY-2000 12:07:12.30 %%%%%%%%%%% Message from user DECnet on AVALON DECnet event 2.0, local node state change From node 2.161 (AVALON), 16-MAY-1998 12:07:22.26 Operator command, Old state = On, New state = Shut SHUTDOWN message on AVALON user SYSTEM at _AVALON$OPA0: 12:08:12.56 AVALON will shut down in 2 minutes; back up 12:30. Please log off node AVALON. MONTHLY PREVENTIVE MAINTENANCE %%%%%%%%%%% OPCOM, 16-MAY-2000 12:08:12:30 %%%%%%%%%%% Message from user JOB_CONTROL on AVALON -SYSTEM-S-NORMAL, normal successful completion %%%%%%%%%%% OPCOM, 16-MAY-2000 12:08:42.30 %%%%%%%%%%% Message from user DECNET on AVALON DECnet shutting down %SYSTEM-I-STOPQUEUES, The queues on this node will now be stopped. SHUTDOWN message on AVALON from user SYSTEM at _AVALON$OPA0: 12:09:12.56 AVALON will shut down in 1 minute; back up 12:30. Please log off node AVALON. MONTHLY PREVENTIVE MAINTENANCE SHUTDOWN message on AVALON, from user SYSTEM at _AVALON$OPA0: 12:10:00.20 AVALON will shut down in 0 minutes; back up 12:30. Please log off node AVALON. MONTHLY PREVENTIVE MAINTENANCE 17 terminals have been notified on AVALON %SHUTDOWN-I-SITESHUT, The site-specific shutdown procedure will now be invoked. %SHUTDOWN-I-STOPUSER, All user processes will now be stopped. %SHUTDOWN-I-REMOVE, All installed images will now be removed. %SHUTDOWN-I-DISMOUNT, All volumes will now be dismounted. %%%%%%%%%%% OPCOM, 16-MAY-2000 12:09:42.30 %%%%%%%%%%% Message from user System on AVALON _AVALON$OPA0:, AVALON shutdown was requested by the operator. %%%%%%%%%%% OPCOM, 16-MAY-2000 12:10:02.44 %%%%%%%%%%% Logfile was closed by operator _AVALON$OPA0: Logfile was SYS$SYSROOT:[SYSMGR]OPERATOR.LOG;8 %%%%%%%%%%% OPCOM, 16-MAY-2000 12:10:32.20 %%%%%%%%%%% Operator _AVALON$OPA0: has been disabled, username SYSTEM SYSTEM SHUTDOWN COMPLETE |
VAX システムの場合,次のメッセージも表示される。
USE CONSOLE TO HALT SYSTEM |
このメッセージが表示されたらシステムを停止すること。
4.8.2 シャットダウン・イベントの順序
シャットダウンが進行すると,次に示すイベントが順番に発生します。そして,シャットダウン・プロシージャは,イベントごとにメッセージをターミナルに表示します。
Should an automatic system reboot be performed [No]? |
自動再ブートの要求がなかった場合は,システム・コンソールには次のようなメッセージが表示される。
SYSTEM SHUTDOWN COMPLETE |
VAX システムの場合,次のメッセージも表示される。
USE CONSOLE TO HALT SYSTEM |
このメッセージが表示されたらシステムを停止すること。
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