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TECO 会話型テキスト・エディタを起動します。

形式

EDIT/TECO [ファイル指定]

EDIT/TECO/EXECUTE=コマンド・ファイル [引数]


パラメータ



ファイル指定

TECO エディタを使用して作成または編集するファイルを指定します。ファイルが存在しない場合には,/NOCREATE 修飾子を指定していない限り, TECO によって作成されます。ファイル指定にワイルドカード文字は使用できません。

ファイル指定なしに /MEMORY 修飾子を指定する ( 省略時の設定 ) と, TECO は論理名 TEC$MEMORY で示されるファイルを編集します。 TEC$MEMORY が等価文字列を持たない場合,あるいは /NOMEMORY 修飾子が指定されている場合には, TECO はコマンド・モードに入り,既存ファイルの編集を行いません。

/MEMORY 修飾子とファイル指定の両方を指定すると,そのファイル指定は,論理名 TEC$MEMORY と同様に扱われます。

引数

/EXECUTE 修飾子の説明を参照してください。

説明

TECO エディタは,テキスト・ファイルを作成または編集します。 TECO の使用方法についての詳細は, 『Standard TECO Text Editer and Corrector for the VAX, PDP-11, PDP-10, and PDP-8』 マニュアルを参照してください。このマニュアルは,下記の OpenVMS ドキュメント・サイトで参照できます。

http://www.hp.com/go/openvms/doc

上記の URL の左ナビゲーション・メニューで, "Archived documents" をクリックしてください。


修飾子



/COMMAND[=ファイル名]

/NOCOMMAND

スタートアップ・コマンド・ファイルを使用するか否かを制御します。 /COMMAND 修飾子の後には,等号 (=) を使用して,コマンド・ファイルのファイル指定を与えることができます。コマンド・ファイルの省略時のファイル・タイプは TEC です。

スタートアップ・コマンド・ファイル XTECOINI.TEC を使って,ファイル MEMO.DAT を編集するには,次のコマンドを入力します。

$ EDIT/TECO/COMMAND=XTECOINI.TEC MEMO.DAT

/COMMAND 修飾子を指定しなかった場合,あるいはコマンド・ファイルを指定せずに /COMMAND 修飾子を指定した場合には, TECO は TEC$INIT 論理名の定義を検索します。 TEC$INIT が定義されていなければ,スタートアップ・コマンドは実行されません。

論理名 TEC$INIT には,TECO コマンド文字列か,あるいはドル記号 ($) に続くファイル指定を定義できます。論理名 TEC$INIT が TECO コマンド文字列であればそのまま実行され,ドル記号に続くファイル指定であれば,そのファイルの内容が TECO コマンドとして実行されます。詳細は 『Standard TECO Text Editer and Corrector for the VAX, PDP-11, PDP-10, and PDP-8』 マニュアルを参照してください。このマニュアルは,下記の OpenVMS ドキュメント・サイトで参照できます。

http://www.hp.com/go/openvms/doc

上記の URL の左ナビゲーション・メニューで, "Archived documents" をクリックしてください。

スタートアップ・コマンド・ファイルを実行しないようにするには,次の例に示すように,/NOCOMMAND 修飾子を使用します。

$ EDIT/TECO/NOCOMMAND MEMO.DAT

スタートアップ・コマンド・ファイルのファイル指定には,ワイルドカード文字は使用できません。

/CREATE (省略時の設定)

/NOCREATE

指定された入力ファイルが存在しない場合に,新しいファイルを作成します。 /MEMORY 修飾子が指定され,かつ入力ファイルが指定されなかった時には,論理名 TEC$MEMORY に指定されたファイルが作成されます。通常は,TECO は,指定されたディレクトリの中に要求されたファイル名が見つからないと,入力ファイル指定に一致する新しいファイルを作成します。 TECO コマンド行に /NOCREATE 修飾子を指定し,かつ存在しないファイルを指定した場合, TECO はエラー・メッセージを表示して,DCL コマンド・レベルに戻ります。/CREATE および /NOCREATE 修飾子は, /EXECUTE修飾子と同時に指定することはできません。

/EXECUTE=コマンド・ファイル [引数]

TECO を起動し,コマンド・ファイルに記述されている TECO マクロを実行します。引数は,マクロの実行開始時に,テキスト・バッファに置かれます。空白文字および特殊文字は引用符 (" ") で囲まなければなりません。 TECO マクロについての詳細は, 『Standard TECO Text Editer and Corrector for the VAX, PDP-11, PDP-10, and PDP-8』 マニュアルを参照してください。このマニュアルは,下記の OpenVMS ドキュメント・サイトで参照できます。

http://www.hp.com/go/openvms/doc

上記の URL の左ナビゲーション・メニューで, "Archived documents" をクリックしてください。

/EXECUTE 修飾子は, /CREATE および /MEMORY 修飾子と同時に指定することはできません。

/MEMORY (省略時の設定)

/NOMEMORY

EDIT/TECO コマンドに対するファイル指定を省略したときに,最後に TECO で編集したファイル ( TEC$MEMORY 論理名で示される ) が編集対象ファイルとなるように指定します。

/OUTPUT=出力ファイル

/NOOUTPUT (省略時の設定)

編集セッション終了時の出力ファイルの命名法を制御します。省略時の設定では,出力ファイルは入力ファイルと同じ名前になりますが,バージョン番号は 1 つ大きくなります。出力ファイルに入力ファイルと異なるファイル指定を与えるには, /OUTPUT 修飾子を使用してください。

次のコマンド行は,TECO を起動してファイル MEMO.DAT を編集し,結果を出力ファイル OUTMEMO.DAT に書き出します。

$ EDIT/TECO/OUTPUT=OUTMEM.DAT MEMO.DAT

次のように出力ファイル指定にディレクトリ指定を含めれば,出力を別のディレクトリに送ることができます。

$ EDIT/TECO/OUTPUT=[BARRRET.MAIL]MEMO.DAT MEMO.DAT

出力ファイルのファイル指定には,ワイルドカード文字は使用できません。

/READ_ONLY

/NOREAD_ONLY (省略時の設定)

出力ファイルを作成するかどうかを制御します。省略時の設定では,出力ファイルが作成されます。 /READ_ONLY 修飾子を指定すると,出力ファイルは作成されません。

#1
$ EDIT/TECO/OUTPUT=NEWFILE.TXT OLDFILE.TXT
 

この EDIT コマンドは,TECO エディタを起動して,ファイル OLDFILE.TXT を編集します。TECO は論理名 TEC$INIT の定義を検索します。 TEC$INIT が定義されていないと,TECO は,コマンド・ファイルを使用せずに編集セッションを開始します。セッションの終了時に,編集されたファイルに NEWFILE.TXT という名前が付けられます。

#2
$ EDIT/TECO/EXECUTE=FIND_DUPS "TEMP, ARGS, BLANK"

この例では,/EXECUTE 修飾子により,ファイル FIND_DUPS.TEC に記述されている TECO マクロが実行されます。その際,引き数文字列 "TEMP, ARGS, BLANK" が,テキスト・バッファに置かれます。


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