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DCL ディクショナリ


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F$FILE_ATTRIBUTES

指定されたファイルの属性に関する情報を戻します。

形式

F$FILE_ATTRIBUTES (ファイル指定,項目)

戻り値


要求した項目に応じて,整数または文字列となります。各項目の戻された値のデータ・タイプを 表 1-5 に示します。

引数



ファイル指定

情報が必要なファイルの名前。ファイル名は文字列式として指定します。

ファイル名は,1 つしか指定することができません。ファイル指定の中で,ワイルドカード文字を使用することはできません。

項目

ファイルのどの属性を戻してほしいか指定します。項目は,文字列式として指定します。 表 1-5 の RMS フィールド名から 1 項目を指定します。

説明

DCL 割り当て文および式で使用して,ファイルの属性に関する情報を戻します。 表 1-5 は F$FILE_ATTRIBUTES 関数に指定する項目,戻される情報,その情報のデータ・タイプを示しています。

表 1-5 F$FILE_ATTRIBUTES 項目
項目 データ・タイプ 戻される情報
AI 文字列 AI ジャーナリングが設定されていれば TRUE。設定されていなければ FALSE。
ALQ 整数値 割り当てサイズ
BDT 文字列 バックアップ日付
BI 文字列 BI ジャーナリングが設定されていれば TRUE。設定されていなければ FALSE。
BKS 整数値 バケット・サイズ
BLS 整数値 ブロック・サイズ
CBT 文字列 contiguous-best-try 割り当てアルゴリズムが使用されていれば TRUE。使用されていなければ FALSE。
CDT 文字列 作成日付
CTG 文字列 contiguous 割り当てアルゴリズムが使用されていれば TRUE。使用されていなければ FALSE。
DEQ 整数値 省略時の拡張サイズ
DID 文字列 ディレクトリ ID
DIRECTORY 文字列 TRUE あるいは FALSE を返す。ディレクトリである場合は TRUE を返す。
DVI 文字列 装置名
EDT 文字列 満了日付
EOF 整数値 使用ブロック数
ERASE 文字列 削除時に物理的に削除される場合は TRUE。物理的に削除されない場合は FALSE。
FFB 整数値 先頭空きバイト
FID 文字列 ファイル ID
FILE_LENGTH_HINT 文字列 レコード数およびデータのバイト数を ( n,m) の形式で返す。ここで n はレコード数で, m はデータのバイト数である。無効な数は, n あるいは m-1 が返される。
FSZ 整数値 固定制御領域サイズ
GBC 整数値 グローバル・バッファ数
GBC32 整数値 グローバル・バッファ数の拡張ロングワード版。ファイルごとの最大サイズは,インデックス付きファイルの場合,約 21 億。
GBCFLAGS 文字列 グローバル・バッファ・キャッシュのサイズ設定の,ファイルごとの監視フラグ。グローバル・バッファ・カウントがパーセントで表されていれば PERCENT が返され,実行時に 2 つのグローバル・バッファ SYSGEN パラメータ (GB_CACHEALLMAX と GB_DEFPERCENT) を使用するアルゴリズムによってグローバル・バッファ・サイズが決定される場合は DEFAULT が返される。または,ファイルに対して有効になっているファイルごとの管理フラグがない場合は,NONE が返される。
GRP 整数値 所有者グループ番号
JOURNAL_FILE 文字列 ジャーナル・ファイルの場合は TRUE。ジャーナル・ファイルではない場合は FALSE。
KNOWN 文字列 Known ファイルがインストール・ユーティリティ(INSTALL) ともにインストールされた場合は TRUEを,そうでない場合は FALSE を返す。ただし,ファイルが存在しない場合 ( たとえば,ファイルがインストールされた直後に削除された場合 ) は,NOSUCHFILE を返す。
LOCKED 文字列 アクセスが許可されないロック状態の場合は TRUE。そうでない場合は FALSE。
LRL 整数値 最大レコード長
MBM 整数値 所有者メンバ番号
MOVE 文字列 movefile 操作が可能な場合は TRUE。そうでない場合は FALSE。
MRN 整数値 最大レコード数
MRS 整数値 最大レコード・サイズ
NOA 整数値 エリア数
NOBACKUP 文字列 バックアップ用にファイルがマークされている場合は FALSE。 NOBACKUP のマークがついている場合は TRUE。
NOK 整数値 キー数
ORG 文字列 ファイル編成法 (SEQ, REL, IDX)
PRESHELVED (Alpha/Integrity のみ) 文字列 ファイルがプリシェルブドである場合 TRUE。そうでない場合,FLASE。
PRO 文字列 ファイル保護文字列
PVN 整数値 プロローグ・バージョン番号
RAT 文字列 レコード属性 (CR, PRN, FTN, "")
RCK 文字列 読込みチェックが設定されている場合は TRUE。そうでない場合は FALSE。
RDT 文字列 最新更新日付
RFM 文字列 レコード・フォーマット (VAR, FIX, VFC, UDF, STM, STMLF, STMCR)
RU 文字列 RU ジャーナリングが設定されている場合は TRUE。設定されていない場合は FALSE。
RVN 整数値 改訂番号
SHELVABLE 文字列 ファイルがシェルブド可能な場合は TRUE。不可能な場合は FALSE。
SHELVED 文字列 ファイルがシェブルドの場合は TRUE。そうでない場合は FALSE。
STORED_
SEMANTICS
文字列 セマンティックスを表す ASCII 文字列
UIC 文字列 所有者 UIC 文字列
VERLIMIT 整数値 バージョン・リミット番号。 32767 はバージョン・リミットが設定されていないことを示す。
WCK 文字列 書込みチェックが設定されている場合は TRUE。設定されていない場合は FALSE。

ファイル属性は OpenVMS RMS 制御ブロックの情報から作られたファイル・ヘッダに格納されます。 OpenVMS RMS 制御ブロックについての詳細は『OpenVMS Record Management Services Reference Manual』を参照してください。


#1
$ FILE_ORG = F$FILE_ATTRIBUTES("QUEST.DAT","ORG")
$ SHOW SYMBOL FILE_ORG
  FILE_ORG = "SEQ"

この例では,ファイル編成タイプの値を FILE_ORG というシンボルに割り当てるために, F$FILE_ATTRIBUTES 関数が使用されています。 F$FILE_ATTRIBUTES 関数は,"SEQ" という文字列を戻します。これは QUEST.DAT が順編成ファイルであることを示します。

F$FILE_ATTRIBUTES 関数に対する ORG 引数および QUEST.DAT 引数は,文字列リテラルであり,式の中で使用するときは二重引用符で囲まなければなりません。

#2
$ RFM = F$FILE_ATTRIBUTES("KANSAS::USE$:[CARS]SALES.CMD","RFM")
$ SHOW SYMBOL RFM
  RFM = "VAR"

この例では,リモート・ノードのファイルに関する情報を戻すために, F$FILE_ATTRIBUTES 関数が使用されています。この関数は,VAR というレコード形式文字列を戻します。これはレコード形式が可変長レコードであることを示します。


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