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ボリューム・セットを作成する場合やボリューム・セットにボリュームを追加する場合は,/BIND 修飾子を指定してください。個々のボリュームをボリューム・セットからディスマウントするには,DISMOUNT の /UNIT 修飾子を使用する必要があります。/UNIT を指定しない場合,1 つのボリュームだけをディスマウントしても,ボリューム・セット全体がディスマウントされます。

ボリューム・セットを作成すると,ラベル・リストにおける位置に基づいて,ボリューム・ラベル・リスト内のボリュームに相対ボリューム番号が設定されます。ボリューム・セットで最初に指定したボリュームが,ルート・ボリュームとなります。

ボリューム・セットにボリュームを追加した場合,最初に指定したボリューム・ラベルがルート・ボリュームのラベルとなります。そうでない場合は,ルート・ボリュームはすでに稼動しています。

ファイルとデータをすでに格納している複数のボリュームでボリューム・セットを作成する場合,MOUNT/BIND コマンドを入力しても,ファイル・システムはエラー・メッセージを出力しません。ただし,ディレクトリ構造は正しくバインドされていないので,これらのボリュームをボリューム・セットとして使用することはできません。

/SYSTEM 修飾子または /CLUSTER 修飾子を使用して ISO 9660ボリュームをマウントするときに,ボリューム・ラベルの最初の 12 文字が固有のラベルでない場合には,/BIND= ボリューム・セット名修飾子を使用して別の 12 文字のボリューム・ラベルを指定しなければなりません。このオプションを選択した場合には,デバイスに対するマウント・チェックは禁止されます。

  注意
ボリューム・セットにバインドされたボリュームは,容易にアンバインドできません。バウンド・ボリューム・セット (BVS) をアンバインドする方法は,次のとおりです。

  1. BVS のイメージ・バックアップをとる。

  2. BVS のすべてのボリュームを初期化する。

  3. /NOINITIALIZE 修飾子で 1 つのボリュームにイメージ復元を実行する。または,1 つのボリュームに非イメージ復元を実行する。


以下のコマンドは,LIBRARY というボリューム・セットを作成します。このボリューム・セットは,装置 DMA0,DMA1,DMA2 に物理的にマウントされている BOOK1,BOOK2,BOOK3 のラベルのボリュームで構成されています。

$ MOUNT/BIND=LIBRARY  DMA0:,DMA1:,DMA2:  BOOK1,BOOK2,BOOK3

以下のコマンドは,TEST3 という論理名のボリューム・セットを作成します。ボリューム・セット TEST3 はシャドウ化されませんが,ボリューム・セット (TEST3011 および TEST3012) の各構成要素はシャドウセットであり,ボリューム・セット全体に冗長性を持たせます。

$ MOUNT/BIND=TEST3 DSA3011/SHADOW=($1$DUA402:,$1$DUA403:),
DSA3012/SHADOW=($1$DUA404:,$1$DUA405:) TEST3011,TEST3012 TEST3



/BLOCKSIZE=n

磁気テープ・ボリュームの省略時のブロック・サイズを指定します。

パラメータ n は,磁気テープ・ボリュームの省略時のブロック・サイズ値を指定します。VMS RMS では 20 〜 65,532 の値, VMS RMS 以外では 18 〜 65,534 の値を指定します。省略時の設定では,レコードは 2,048 バイトのブロック単位で磁気テープ・ボリュームに書き込まれます。フォーリン磁気テープやラベルなし磁気テープの省略時の値は 512 バイトです。

/BLOCKSIZE は,次の場合に指定する必要があります。

  • HDR2 ラベルのない磁気テープをマウントする場合
    この種の磁気テープには,ブロック・サイズを指定する必要があります。たとえば,RT-11 磁気テープをマウントする場合は,/BLOCKSIZE=512 と指定します。

  • ブロック・サイズが省略時ブロック・サイズ (2,048 バイト) より大きい磁気テープをマウントする場合
    この場合は,最も大きいブロックをブロック・サイズとして指定します。


以下の例は,1,000 バイトのブロック・サイズを指定しています。 /FOREIGN 修飾子でマウントする磁気テープの省略時の値は 512 です。

$ MOUNT/FOREIGN/BLOCKSIZE=1000 MTA1:



/CACHE=(キーワード[,...])

/NOCACHE

ディスクに対し,システム作成時に設定したキャッシング制限を禁止または変更するかどうかを制御します。テープ・コントローラが書き込みキャッシングをサポートしている場合,TAPE_DATA オプションを指定すると書き込みキャッシングが許可されます。

次の表は,この修飾子に対するキーワードの一覧です。

キーワード 説明
DATA   および NODATA Extended File Caching (XFC) を有効/無効に設定します。 XFC キャッシュ機能を有効にするには,DATA を指定する必要があります (これは /CACHE 修飾子のデフォルト値です)。 XFC を無効にするには,NODATA を指定します。 /NOCACHE は /CACHE=NODATA と同じ意味です。
EXTENT[=n]   および NOEXTENT 拡張キャッシングを許可または禁止します。拡張キャッシングを許可するには,オペレータ・ユーザ特権 (OPER) が必要です。許可する場合,拡張キャッシュのエントリ数 n を指定してください。NOEXTENT は,EXTENT=0 と同じであり,拡張キャッシングを禁止します。
FILE_ID[=n]   および NOFILE_ID ファイル識別子キャッシングを許可または禁止します。ファイル識別子キャッシュを許可するには,オペレータ・ユーザ特権 (OPER) が必要です。許可する場合,1 より大きい値のエントリ数 n を指定してください。NOFILE_ID は FILE_ID=1 と同じであり,ファイル識別子キャッシングを禁止します。
LIMIT=n 拡張キャッシュの最大空き空間を,ディスク上の現在の空き空間の 1,000 分の 1 の単位で指定します。
QUOTA[=n]   および NOQUOTA クォータ・キャッシングを許可または禁止します。クラッシュ・キャッシングを許可するには,オペレータ・ユーザ特権 (OPER) が必要です。許可する場合,クォータ・キャッシュのエントリ数 n を指定してください。通常, n には,1 つのディスクに対してクォータが許可されるアクティブ・ユーザの最大数が設定されます。NOQUOTA は QUOTA=0 と同じであり,クォータ・ファイル・キャッシングを禁止します。
TAPE_DATA テープ・コントローラがキャッシングをサポートする場合,磁気テープ装置の書き込みキャッシングを許可します。省略時の設定では,/NOCACHE です。書き込みキャッシングを許可するには,TAPE_DATA を指定します。テープ・コントローラが書き込みキャッシングをサポートしない場合,キーワードは無視されます。

磁気テープをディスマウントしても,書き込みバッファは許可されたままとなります。書き込みバッファを禁止するには,/NOCACHE 修飾子でテープをマウントします。

テープが圧縮をサポートしている場合は,省略時の設定では圧縮が行われ,キャッシングが有効になります。圧縮をサポートするテープ記憶装置では,次のコマンドが有効です。

$ MOUNT TAPE_DATA/FOREIGN/MEDIA=NOCOMPACTION/NOCACHE

WRITETHROUGH ファイル・ヘッダに対し,デファード書き込み機能を無効にします。 PATHWORKS のようなアプリケーションの性能を上げることのできるこの機能は,省略時の設定では有効になっています。デファード書き込み機能は Files-11 ODS-1 ボリュームでは使用できません。

  注意
混成バージョンの OpenVMS クラスタでは, V8.4 システムから /CLUSTER および /CACHE=[NO]DATA を使用してボリュームをマウントしようとすると, MOUNT-F-BADPARAM エラーにより V8.4 より古いバージョンのシステムで処理が失敗します (%MOUNT-W-RMTMNTFAIL)。

この制限の詳細については,『OpenVMS Version 8.4 新機能説明書』の ボリューム・マウント時の XFC の有効/無効の切り換え の項を参照してください。

ディスク・オプションを使用して,/CACHE 修飾子は,システム作成時に設定したディスク・キャッシング制限を 1 つ以上変更します。 TAPE_DATA オプションを /CACHE 修飾子と併用すると,指定したテープ・コントローラの書き込みキャッシングが許可されます。

/CACHE 修飾子を指定せず,/MEDIA_FORMAT=COMPACTION 修飾子によってキャッシングが暗黙に示されない場合,省略時の設定により,キャッシングは許可されます。

複数のオプションを指定する場合には,各オプションをコンマで区切り,リスト全体を括弧で囲みます。[NO]EXTENT,[NO]FILE_ID,LIMIT, [NO]QUOTA オプションはディスク・デバイスにだけ適用されます。 TAPE_DATA オプションはテープ・デバイスにだけ適用されます。

/NOCACHE 修飾子が有効であるのは,圧縮が許可されていない場合だけです。圧縮が許可されている場合には (/MEDIA_FORMAT=COMPACTION によって),省略時の設定により,キャッシングは許可されます。

ディスク・デバイスに /NOCACHE を指定すると,対象ボリュームのすべてのキャッシングが禁止されます。/NOCACHE 修飾子は, /CACHE=(NOEXTENT,NOFILE_ID,NOQUOTA,WRITETHROUGH,NODATA) と同じです。

下記のコマンドでは,修飾子 NOEXTENT, NOFILE_ID, NOQUOTA, WRITETHROUGH を指定した場合 NODATA はデフォルト値として適用されます (すなわち XFC は無効)。

$ MOUNT/CACHE=(NOEXTENT, NOFILE_ID, NOQUOTA, WRITETHROUGH) 
_$ $1$DGA0: FILES WORK 
%MOUNT-I-MOUNTED, FILES mounted on $1$DGA0: (NODE) 

次のコマンドでは DATA がデフォルトで適用されます (すなわち XFC が有効)。

$ MOUNT/CACHE=(FILE_ID=10) 
_$ $1$DGA0: FILES WORK 
%MOUNT-I-MOUNTED, FILES mounted on $1$DGA0: (NODE) 

磁気テープ装置に /NOCACHE を指定すると,対象ボリュームに対し,テープ・コントローラの書き込みキャッシュが禁止されます。これは,TAPE_DATA オプションの省略時の設定です。


以下のコマンドは,FILES というラベルのディスク装置 HSG80 Fibre Channel をマウントし,WORK という論理名を設定しています。 /CACHE 修飾子により,60 エントリの拡張キャッシュ,60 エントリのファイル識別子キャッシュ,20 エントリのクォータ・キャッシュが許可されています。ライトバック・キャッシングは禁止しています。

$ MOUNT/CACHE=(EXTENT=60,FILE_ID=60,QUOTA=20,WRITETHROUGH) -
_$ $1$DGA0: FILES WORK
%MOUNT-I-MOUNTED, FILES         mounted on _$1$DGA0: (NODE)

以下のコマンドは,ボリューム TAPE を装置 MUA0 にマウントし,テープ・コントローラの書き込みキャッシュを MUA0 に対して許可しています。

$ MOUNT/CACHE=TAPE_DATA MUA0:  TAPE
%MOUNT-I-MOUNTED, TAPE  mounted on _NODE$MUA0:

次のコマンドはディスク上でデータ・キャッシュ (XFC) を有効にします。 /CACHE=DATA 修飾子は MOUNT コマンドのデフォルト値です。

$ MOUNT/CACHE=(DATA)
_$ $1$DGA0: FILES WORK
%MOUNT-I-MOUNTED, FILES mounted on $1$DGA0: (NODE)

次のコマンドはディスク上のデータ・キャッシュ (XFC) を無効にします。 /NOCACHE修飾子は /CACHE=(NODATA) と同等です。

$ MOUNT/CACHE=(NODATA)
_$ $1$DGA0: FILES WORK
%MOUNT-I-MOUNTED, FILES mounted on $1$DGA0: (NODE)

次のコマンドはデータ・キャッシュすなわち XFC とメタデータ・キャッシュすなわち XQP を無効にします。 /NOCACHE 修飾子は /CACHE=(NODATA) と同等です。

$ MOUNT/NOCACHE
_$ $1$DGA0: FILES WORK
%MOUNT-I-MOUNTED, FILES mounted on $1$DGA0: (NODE)



/CLUSTER

ボリュームをローカル・ノードにマウントした後,またはボリュームがローカル・ノード上の /SYSTEM にすでにマウントされている場合に,既存の OpenVMS Cluster 内のすべてのノードにボリュームをマウントすることを指定します。つまり,ボリュームをクラスタ単位でマウントします。

クラスタ単位でマウントできるのは,システム・ボリュームとグループ・ボリュームだけです。/SYSTEM と /GROUP のいずれの修飾子も使用せずに /CLUSTER 修飾子を指定した場合,/SYSTEM が使用されます。クラスタ装置命名規約に従ってください。「ノード$装置名」と「割り当てクラス$装置名」のいずれか適した方を使用します。

クラスタ単位でマウントする場合,グループ・ボリュームではユーザ特権 GRPNAM,システム・ボリュームではユーザ特権 SYSNAM が必要です。

OpenVMS Cluster に属さないシステムの場合,/CLUSTER 修飾子の効果はありません。


以下の MOUNT/CLUSTER コマンドは,SNOWWHITE というボリュームを DOPEY$DMA1 にマウントし,続けてボリュームをクラスタ単位でマウントしています。 SHOW DEVICE/FULL コマンドは,ボリューム自体とボリュームをマウントした各ノードの情報を表示しています。

$ MOUNT/CLUSTER DOPEY$DMA1: SNOWWHITE DWARFDISK
%MOUNT-I-MOUNTED, SNOWWHITE         mounted on _DOPEY$DMA1:
$ SHOW DEVICE/FULL DWARFDISK:
 
Disk $2$DMA1: (DOPEY), device type RK07, is online, mounted, 
    file-oriented device, shareable, served to cluster via MSCP 
    Server, error logging is enabled.
 
    Error count                0  Operations completed                159
    Owner process             ""  Owner UIC                      [928,49]
    Owner process ID    00000000  Dev Prot         S:RWED,O:RWED,G:RW,W:R
    Reference count            1  Default buffer size                 512
    Total blocks           53790  Sectors per track                    22
    Total cylinders          815  Tracks per cylinder                   3
    Allocation class           2 
                                 
    Volume label     "SNOWWHITE"  Relative volume number                0
    Cluster size               3  Transaction count                     1
    Free blocks            51720  Maximum files allowed              6723
    Extend quantity            5  Mount count                           7
    Mount status          System  Cache name      "_$255$DWARF1:XQPCACHE"
    Extent cache size         64  Maximum blocks in extent cache     5172
    File ID cache siz         64  Blocks currently in extent cache      0
    Quota cache size          25  Maximum buffers in FCP cache        349
                                 
  Volume status: ODS-2, subject to mount verification,
     file high-water marking, write-through XQP caching enabled,
     write-through XFC caching enabled. 
  Volume is also mounted on DOC, HAPPY, GRUMPY, SLEEPY, SNEEZY, BASHFUL.



/COMMENT=文字列

マウント動作でオペレータ補助が必要な場合に,オペレータ要求に追加情報を含めることを指定します。

パラメータ 文字列 は,オペレータ・ログ・ファイルと現在の SYS$OUTPUT に出力されるテキスト文字列を指定します。文字列は 78 文字以内です。


以下のコマンドは,TESTSYS というディスク・ボリュームを DYA1 という装置にマウントするよう,オペレータに指示しています。/COMMENT 修飾子によって,ボリュームの記憶位置をオペレータに通知しています。オペレータがボリュームを DYA1 に装填すると,MOUNT は動作をリトライします。動作が終了すると,オペレータ要求は取り消されます。

$ MOUNT DYA1:  TESTSYS/COMMENT="Volume in cabinet 6."
%MOUNT-I-OPRQST, Please mount volume TESTSYS in device _DYA1:
Volume in cabinet 6.
%MOUNT-I-MOUNTED TESTSYS    mounted on _DYA1:
%MOUNT-I-OPRQSTDON, operator request canceled - mount
completed successfully

以下のコマンドは最初の例と同じですが,要求する装置が使用中であるため,オペレータがマウントをアボートしています。

$ MOUNT DYA1:  TESTSYS/COMMENT="Volume in cabinet 6."
%MOUNT-I-OPRQST, Please mount volume TESTSYS in device _DYA1:
Volume in cabinet 6.                 
%MOUNT-I-OPREPLY, This is a '/pending' response from the operator.
31-DEC-1990 10:27:38.15, request 2 pending by operator TTB6
%MOUNT-I-OPREPLY, This is a '/abort' response from the operator.
31-DEC-1990 10:29:59.34, request 2 aborted by operator TTB6
%MOUNT-F-OPRABORT, mount aborted by operator

以下のコマンドは,ボリューム TESTSYS を装置 DYA0 にマウントするよう,オペレータに指示しています。要求する装置が使用中であるため,オペレータは装置 DYA1 にマウント先を変更しています。

$ MOUNT DYA0:  TESTSYS/COMMENT="Volume in cabinet 6, 
once again with feeling." 
%MOUNT-I-OPRQST, Please mount volume TESTSYS in device _DYA0:
Volume in cabinet 6, once again with feeling.
%MOUNT-I-OPREPLY, Substitute DYA1:
31-DEC-1990 10:43:42.30, request 3 completed by operator TTB6
%MOUNT-I-MOUNTED, TESTSYS    mounted on _DYA1:



/CONFIRM 仮想ユニット名[:] /SHADOW=(物理装置名[:][,...])

/NOCONFIRM 仮想ユニット名[:] /SHADOW=(物理装置名[:][,...])

指定されたディスク・デバイスでコピー操作を実行する前に,MOUNT を一時停止し,確認を要求します。この修飾子を使用できるのは,ボリューム・シャドウイング・オプションが用意されている場合だけです。追加情報については,『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』を参照してください。

シャドウ・セットをマウントするときに,フル・コピー操作を確認する要求を出すかどうかを制御します。/CONFIRM修飾子は/SHADOW修飾子と組み合わせて使用しなければなりません。コピー先の物理デバイスのボリューム・ラベルとボリューム所有者を表示する場合は,/CONFIRMを使用します。この場合,コピー操作の前に一時停止し,次のプロンプトが表示されます。

Allow FULL shadow copy on the above member(s)? [N]: 

Y または YES と応えると,マウント動作は自動的に続行し,フル・コピー動作が許可されます。N,NO,<RETURN>,<CTRL/Z> と応えると,コピーが不要のボリュームも含め,指定したボリュームをまったくマウントせずに,コマンドが終了します。これらの応答以外を入力すると,プロンプトが再び表示されます。

/CONFIRM は,/NOCOPY と似ています。シャドウ・セットを会話形式でマウントするには /CONFIRM,サイト別スタートアップ・コマンド・プロシージャ SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COMでは /NOCOPY を使用します。


次の例はデータを消去する前に,シャドウ・セットに含める装置の状態をチェックしています。指定した装置を使用してシャドウ・セットを作成した後,フル・コピー動作を実行してよいかどうかを尋ねています。 YES と応えた結果,シャドウ・セットのマウントが実行されています。

$MOUNT/CONFIRM DSA0:/SHADOW=($200$DKA200:,$200$DKA300:,$200$DKA400:) X5OZCOPY

%MOUNT-F-SHDWCOPYREQ, shadow copy required 
Virtual Unit - DSA0                       Volume Label - X5OZCOPY 
     Member                    Volume Label Owner UIC 
     $200$DKA200: (VIPER1)     X5OZCOPY     [SYSTEM] 
     $200$DKA400: (VIPER1)     X5OZCOPY     [SYSTEM] 
Allow FULL shadow copy on the above member(s)? [N]:) 
Y

%MOUNT-I-MOUNTED, X5OZCOPY mounted on _DSA0: 
%MOUNT-I-SHDWMEMSUCC, _$200$DKA300: (VIPER1) is now a valid member of 
the shadow set 
%MOUNT-I-SHDWMEMCOPY, _$200$DKA200: (VIPER1) added to the shadow set 
with a copy operation 
%MOUNT-I-SHDWMEMCOPY, _$200$DKA400: (VIPER1) added to the shadow set 
with a copy operation



/COPY 仮想ユニット名[:] /SHADOW=(物理装置名[:][,...]) (省略時の設定)

/NOCOPY 仮想ユニット名[:] /SHADOW=(物理装置名[:][,...])

シャドウ・セットをマウントするときに指定された物理デバイスでのコピー操作を許可または禁止します。この修飾子を使用できるのは,ボリューム・シャドウイング・オプションが用意されている場合だけです。追加情報については,『Volume Shadowing for OpenVMS 説明書』を参照してください。

/COPY 修飾子はシャドウ・セット・メンバに対し,コピー動作を実行します。 /NOCOPY でシャドウ・セットをマウントすれば,フル・コピー動作の対象であるかどうかを確認できます。コピー動作の対象ボリュームが存在する場合,コピー動作が不要のボリュームも含み,指定したボリュームをまったくマウントせずに,コマンドが終了します。

/NOCOPY 修飾子は /CONFIRM に似ています。システム固有のスタートアップ・コマンド・プロシージャ SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COM でシャドウ・セットをマウントする場合は /NOCOPY を使用し,会話でマウントする場合は /CONFIRM を使用してください。


次の例は /NOCOPY 修飾子を使用して,データを消去する前に,シャドウ・セットに含める装置の状態を確認しています。コピー動作を必要としない場合にかぎり,指定した装置を使用してシャドウ・セットを作成することを指示しています。装置 DUA7 は,コピーしなければシャドウ・セットのメンバとなれないので,マウントは実行されません。/COPY を指定してコマンドを再び起動すれば,必要なコピーを実行してシャドウ・セットを作成できます。


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