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DCL ディクショナリ


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印刷するために,1 つまたは複数のファイルを出力キューに登録します。

ファイルに対する読み込み (R) アクセス権,およびキューに対するサブミット (S) アクセス権が必要です。

特定のプリント・シンビオントに固有の関数を指定するには, /PARAMETERS 修飾子を使用します。


形式

PRINT ファイル指定[,...]


パラメータ



ファイル指定[,...]

印刷する 1 つまたは複数のファイルを指定します。ワイルドカード文字 ( アスタリスク (*) とパーセント記号 (%)) は,ディレクトリ指定,ファイル名,ファイル・タイプとバージョン番号に使用できます。ファイル・タイプを指定しない場合には,前に指定したファイル・タイプを使用します。前のファイル指定にもファイル・タイプが明示的に指定されていない場合には,省略時の設定として LIS を使用します。

2 つ以上のファイルを指定する場合には,各ファイル指定をコンマ (,) またはプラス記号 (+) で区切ります。

ノード名を指定する場合は,/REMOTE 修飾子を使用しなければなりません。


説明

PRINT コマンドは,指定されたファイルを印刷するために出力キューに登録します。このキューの省略時の設定は,SYS$PRINT です。単一の PRINT コマンドでキューに登録したすべてのファイルは, 1 つのジョブとして連続的に処理されます。プリント・ジョブの省略時の名前は, PRINT コマンドに指定された最初のファイルの名前です。

システムは,キューに登録されるプリント・ジョブごとに一意の エントリ番号 を割り当てます。 PRINT コマンドを入力すると,省略時の設定でジョブ名,キュー名,エントリ番号,およびジョブの状態が表示されます。

PRINT または SUBMIT コマンドが正常終了すると,ローカル・シンボル $ENTRY が自動的に作成または更新されます。 $ENTRY の値は,最後にキューに登録されたジョブのエントリ番号を表す文字列です。後でジョブのエントリ番号を参照したい場合は, $ENTRY の値を別のシンボルに保存してください。

プリント・ジョブをキューに登録すると,プリント・ジョブの実行の前にさらに新しいバージョンが作成された場合でも,キューに登録したバージョンのファイルが印刷されます。また,キューに登録したファイルを,そのファイルと同じ名前とバージョン番号を持つ別のファイルで置き換えることはできません。


修飾子



/AFTER=時刻

/NOAFTER

プリント・ジョブを指定した時間まで保留します。時刻は,絶対時刻または絶対時刻とデルタ時間の組み合わせで指定できます。指定された時刻がすでに経過している場合には,ジョブは印刷のために,直ちにキューに登録されます。

時刻の指定方法についての詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』またはオンライン・ヘルプのトピック Date を参照してください。

/BACKUP

/NOBACKUP

/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,最新のバックアップの日時をもとにファイルを選択します。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/CREATED,/EXPIRED,および /MODIFIED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。

/BEFORE[=時刻]

/NOBEFORE

指定された時刻以前の時刻属性を持つファイルを選択します。絶対時刻,または絶対時刻とデルタ時間の組み合わせを指定します。また,BOOT,LOGIN,TODAY (省略時の設定),TOMORROW,および YESTERDAY というキーワードも指定できます。適用する時刻属性は,/BACKUP,/CREATED (省略時の設定),/EXPIRED,または /MODIFIED 修飾子のいずれかで指定します。

時刻指定の詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』,またはオンライン・ヘルプのトピック Date を参照してください。

/BURST[=キーワード]

/NOBURST

位置修飾子

ファイルの前に,バースト・バーを挟んだ 2 枚のフラグ・ページを印刷するかどうかを制御します。 /BURST 修飾子が, PRINT コマンドとファイル指定 (1 つまたは複数 ) の間に指定されている場合には,この修飾子に対して,ALL または ONE というキーワードを使用できます。

ALL ジョブ内のファイルの前に,フラグ・ページとバースト・バーを印刷します。
ONE ジョブ内の最初のファイルに対してだけ,フラグ・ページとバースト・バーを印刷します。

マルチ・ジョブの個々のファイルに対して /BURST 修飾子を適用するためには,フラグ・ページとバースト・バーを印刷する各ファイルのすぐ後に,この修飾子を指定しなければなりません。

使用している出力キューに対して設定されている,システム定義の省略時の値 (/DEFAULT オプション ) を無効にするためには, /[NO]BURST 修飾子を使用します。ただし,/[NO]BURST 修飾子はキューに設定されている /SEPARATE 修飾子によるオプションは変更できません。

/BURST 修飾子をファイルに指定した場合には,/[NO]FLAG 修飾子を指定しても,出力ファイルの前に印刷される 2 枚のフラグ・ページに追加または削除することはできません。

/BY_OWNER[=利用者識別コード]

/NOBY_OWNER

ファイルの所有者の利用者識別コード (UIC) が,指定した所有者 UIC と一致する場合だけ,1 つまたは複数のファイルを選択します。 /BY_OWNER 修飾子だけを指定し, UIC を省略した場合には,現在のプロセスの UIC が省略時の値として使用されます。

UIC は,『OpenVMS システム・セキュリティ・ガイド』に説明されている標準的な UIC 形式を使用して指定します。

/CHARACTERISTICS=(属性[,...])

ジョブに関連する 1 つまたは複数の属性の名前または番号を指定します。属性で,インクの色などを示すことができます。属性を 1 つしか指定しない場合には,括弧を省略できます。

属性番号は,0 〜 127 までの値です。現在のシステムに対して,どの属性が定義されているかを調べるには, SHOW QUEUE/CHARACTERISTICS コマンドを使用します。また,特定のキューで使用できる属性を調べるには, SHOW QUEUE/FULL コマンドを使用します。

ジョブの属性がキュー属性に含まれる場合,プリント・ジョブはそのプリンタ・キューで実行されます。ただし,ジョブが登録されるキューに指定されていない属性をジョブに指定した場合には,ジョブは以下の条件のいずれかが満たされるまで,待ち状態のままで実行されません。

  • キュー属性が,ジョブの属性を満たすように変更される (SET QUEUE/CHARACTERISTICS コマンド等で変更します )。

  • ジョブの属性が,キュー属性を満たすように変更される (SET ENTRY/CHARACTERISTICS コマンド等で変更します )。

  • すべてのジョブの属性を満たすようなキュー属性のキューに,ジョブが移動される (SET ENTRY /REQUEUE コマンド等で変更します )。

  • ジョブが削除される (DELETE/ENTRY コマンド等で削除します )。



/CONFIRM

/NOCONFIRM (省略時の設定)

印刷のためにキューに登録する前に,各ファイルに対する操作の実行を確認するために,プロンプトが表示されるかどうかを制御します。システムがプロンプトを表示したら,次のいずれかの応答を入力します。

YES NO QUIT
TRUE FALSE Ctrl/Z
1 0 ALL
  [Return]  

単語で応答する場合には,大文字と小文字を任意に組み合わせることができます。単語での応答は,1 文字または複数の文字に短縮できます ( たとえば,TRUE は T,TR,または TRU に短縮することができます )。肯定応答は YES,TRUE,1 です。否定応答は NO,FALSE,0,Return です。 QUIT および Ctrl/Z は,その時点でコマンドの処理を停止するときに使用します。 ALL と応答した場合には,コマンドは処理を継続しますが,その後プロンプトは表示されなくなります。上記に示されていない応答を入力すると,DCL はエラー・メッセージを出力し,同じプロンプトがもう一度表示されます。

/COPIES=n

位置修飾子

そのファイルを何部印刷するかを指定します。コピーの数 (n) は,1 から 255 までの範囲です。省略時には,指定したファイル (1 つまたは複数 ) を 1 部だけ印刷します。 PRINT コマンド名の直後に /COPIES 修飾子を指定する場合,パラメータ・リストに含まれる各ファイルは,指定した回数だけ印刷されます。ファイル指定の後に /COPIES 修飾子を指定する場合には,そのファイルだけが指定した回数だけ印刷されます。

/CREATED (省略時の設定)

/NOCREATED

/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,作成日時をもとにファイルを選択します。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/BACKUP,/EXPIRED,および /MODIFIED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。

/DELETE

/NODELETE (省略時の設定)

位置修飾子

印刷した後,ファイルを削除するかどうかを制御します。 PRINT コマンドの直後に /DELETE 修飾子を指定すると,指定したファイルはすべて削除されます。ファイル指定の後に /DELETE 修飾子を指定する場合には,そのファイルだけが印刷後に削除されます。

ファイルに適用される保護には,現在の UIC に対する削除 (D) アクセスが許可されていなければなりません。ジョブの登録時に削除アクセス権が必要であり,またジョブの終了時にシステムがファイルを削除する際に削除アクセス権が必要です。

/DEVICE=キュー名[:]

省略時の SYS$PRINT ではなく,指定したキューにプリント・ジョブを登録します。 /DEVICE 修飾子は /QUEUE 修飾子と同意語ですが,弊社が特殊な目的で使用するために予約している修飾子です。したがって,この修飾子を使用することは望ましくありません。

/EXCLUDE=(ファイル指定[,...])

/NOEXCLUDE

指定したファイル指定に一致するファイルを,印刷操作から除外します。ファイル指定にディレクトリ指定を含むこともできますが,装置指定を含むことはできません。ワイルドカード文字 ( アスタリスク (*) とパーセント記号 (%)) を使用できます。ただし,特定のバージョンを除外するために相対バージョン番号を指定することはできません。ファイルを 1 つだけ指定する場合には,括弧を省略できます。

/EXPIRED

/NOEXPIRED

/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,満了日時をもとにファイルを選択します ( 満了日は,SET FILE/EXPIRATION_DATE コマンドで設定します )。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/BACKUP,/CREATED,および /MODIFIED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。

/FEED

/NOFEED

位置修飾子

プリンタが,使用しているフォームの下部余白に達した際に,プリント・ジョブに改ページ (フォーム・フィード) が挿入されるかどうかを制御します。/NOFEED 修飾子を使用すれば,自動的にフォーム・フィードが挿入されないようにすることができます ( この場合,他のキャリッジ制御機能には影響しません )。 /[NO]FEED 修飾子を使用する場合,ユーザによってフォーマット済みのファイルには影響しませんが,使用中の出力キューに対してすでに設定されているシステム定義の省略時の設定を無効にできます。

/FLAG[=キーワード]

/NOFLAG

位置修飾子

ファイルの前にフラグ・ページが印刷されるかどうかを制御します。フラグ・ページには,ジョブをキューに登録したユーザの名前,ジョブ・エントリ番号,および印刷中のファイルに関するその他の情報が含まれています。 PRINT コマンドとファイル指定の間に,/FLAG 修飾子が指定されている場合には, ALL と ONE という2つのキーワードを使用できます。

ALL ジョブ内の各ファイルの前に,フラグ・ページを印刷します。
ONE ジョブ内の最初のファイルに対してのみ,フラグ・ページを印刷します。

マルチファイル・ジョブの各ファイルに対して,/FLAG 修飾子を適用するには,フラグ・ページを印刷する各ファイル指定のすぐうしろに,この修飾子を指定します。

使用している出力キューに対して設定されている,システム定義の省略時の設定 (/DEFAULT=[NO]FLAG オプション ) を無効にするためには, /[NO]FLAG 修飾子を使用します。ただし,/[NO]FLAG 修飾子は,キューに設定されている /SEPARATE=[NO]FLAG オプションは変更できません。

ファイルに /BURST 修飾子を指定した場合には,/[NO]FLAG 修飾子を指定しても,ファイルの前に印刷される 2 枚のフラグ・ページに追加または削除することはできません。

/FORM=フォーム

プリント・ジョブに対するフォーム名,またはフォーム番号を指定します。 /FORM 修飾子を省略した場合は,実行キューに設定されている省略時のフォームが使用されます。

フォームによって,プリント・イメージの幅と長さ,または用紙ストックを指定できます。これらは,ジョブの処理時に,プリント・シンビオントが対応付けます。システムで使用できるフォーム・タイプを調べるには, SHOW QUEUE/FORM コマンドを使用します。また,特定のキューに対して使用できるフォームを調べるためには, SHOW QUEUE/FULL コマンドを使用します。

ジョブに対応するフォームのストックは,ジョブを処理する実行キューにマウントされているフォームのストックに一致しなければなりません。ストックが一致しない場合には,次の条件のいずれかが満たされるまで,そのジョブは待ち状態のまま実行されません。

  • ジョブのフォームと同じストックのフォームが,キューにマウントされる (SET QUEUE/FORM_MOUNTED コマンド等で変更します )。

  • キューにマウントされたフォームと同じストックのフォームが,ジョブに指定される (SET ENTRY/FORM コマンド等で変更します )。

  • ジョブのフォームと同じストックのフォームをマウントしたキューに,ジョブが移動する (SET ENTRY /REQUEUE コマンド等で変更します )。

  • ジョブが削除される (DELETE/ENTRY コマンド等で削除します )。



/HEADER

/NOHEADER (省略時の設定)

位置修飾子

各出力ページの先頭に,見出し行が印刷されるかどうかを制御します。省略時の設定では,見出し行は印刷されません。

/HOLD

/NOHOLD (省略時の設定)

直ちに印刷するかどうかを制御します。/HOLD 修飾子を指定した場合, SET ENTRY/RELEASE または SET ENTRY/NOHOLD コマンドで解放するまで印刷されません。

/IDENTIFY (省略時の設定)

/NOIDENTIFY

プリント・ジョブのジョブ名,登録されたキューの名前,エントリ番号,およびジョブ状態を示すメッセージを,ジョブが登録された際に表示するかどうかを制御します。

/JOB_COUNT=n

ジョブ全体が,n 回印刷されることを指定します。パラメータ n は,1 から 255 までの範囲で,省略時の値は 1 です。

/LOWERCASE

/NOLOWERCASE (省略時の設定)

大文字と小文字の両方を印字できるプリンタで,プリント・ジョブを実行することを指定します。 /NOLOWERCASE 修飾子は,大文字だけを印字するプリンタで,ファイルが印刷されることを示します。もしすべてのプリンタが大文字と小文字の両方を印字できるのであれば, /LOWERCASE 修飾子は使う必要はありません。

/MODIFIED

/NOMODIFIED

/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,最新の変更日時をもとにファイルを選択します。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/BACKUP,/CREATED,および /EXPIRED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。

/NAME=ジョブ名

ジョブを識別する名前 (文字列) を定義します。名前を示す文字列は,1 文字から 39 文字までの英数字です。ジョブ名に英数字,アンダースコア (_),ドル記号 ($) 以外の文字を指定するには,二重引用符 (" ") で囲まなければなりません。 /NAME を指定しない場合には,名前文字列の省略時のジョブ名として,ジョブの最初のファイルのファイル名が使用されます。このジョブ名は,SHOW ENTRY および SHOW QUEUE コマンドの表示の中で使用され,ジョブのフラグ・ページに印刷されます。

/NOTE=文字列

フラグ・ページに印刷されるメッセージ文字列を指定します。文字列は最大 255 文字です。

/NOTIFY

/NONOTIFY (省略時の設定)

プリント・ジョブが完了または異常終了した際に,ターミナル・セッションにメッセージが送られるかどうかを制御します。省略時には,メッセージは送られません。

/OPERATOR=文字列

ジョブが印刷を開始した時にオペレータに送られる,最大 255 文字までのメッセージを指定します。

/PAGES=([開始ページ,]終了ページ)

位置修飾子 指定したジョブで印刷されるページ数を指定します。長いファイルの一部だけを印刷する場合には,/PAGES 修飾子を使用できます。この修飾子を省略した場合には,ファイルのすべてのページが印刷されます。

開始ページ指定子は,印刷するページ範囲の最初のページを示します。開始ページを省略した場合には,ファイルの最初のページから印刷されます。

終了ページ指定子は,印刷するページ範囲の最後のページを示します。ファイルの最後まで印刷する場合や,そのファイルの総ページ数がわからない場合には,終了ページとして連続する2つの引用符 ("") を使用することができます。終了ページだけを指定する場合には,括弧を省略できます。たとえば,/PAGES=10 は,ファイルの最初の 10 ページを印刷します。 /PAGES=(5,10) は,5 ページ目から 10 ページ目までを印刷します。 /PAGES=(5,"") は,ファイルの 5 ページ目から最後までを印刷します。

/PARAMETERS=(パラメータ[(=値[,...])] [,...])

特定のプリント・シンビオントに固有の 1 から 8 個のオプション・パラメータを指定します。各パラメータおよびその値は,単一のテキスト文字列として,プリント・シンビオントに直接渡されます。 PRINT コマンドは,論理名と DCL のシンボルを変換しません。

各パラメータは,合計 255 文字の 1 から 8 個の値をとることができます。パラメータまたはパラメータの値を 1 つだけ指定する場合には,括弧は省略できます。小文字または英数字以外の文字 (スペース,括弧,またはコンマ) を二重引用符で囲みます。

/PARAMETERS 修飾子は,各 PRINT コマンドで 1 回だけ指定できます。たとえば,コマンド PRINT /PARAMETERS=(JJJ,KK) /PARAMETERS=(LL,MMM)では, 2 回目の /PARAMETERS 修飾子が 1 回目のものに置き換わるため, JJJ および KK は無視されます。

DECprint Supervisor ソフトウェア (DCPS) を使用して PostScript プリンタに印刷するための使用可能なパラメータについての詳細は, DCL ヘルプ項目 PRINT_Parameter を参照してください。

/PASSALL

/NOPASSALL (省略時の設定)

位置修飾子

シンビオントがすべての整形処理を実行せず,出力 QIO をドライバに送るかどうかを指定します。 /HEADER 修飾子,/PAGES 修飾子,および /SETUP 修飾子をはじめ,整形処理に影響を与える修飾子はすべて無視されます。

/PASSALL 修飾子が PRINT コマンドとファイル指定の間に指定されている場合には,ファイルはすべて,PASSALL モードで印刷されます。ジョブの一部のファイルに対してだけ /PASSALL 修飾子を指定する場合には, PASSALL モードで印刷する各ファイル名の後に,この修飾子を指定します。省略時には,出力シンビオントは PASSALL モードを使用しません。

/PRIORITY=n

優先順位の値を,キューの最高優先順位の値より大きくする場合には, OPER(オペレータ)特権または ALTPRI(優先順位変更)特権が必要です。

プリント・ジョブのジョブ・スケジュール優先順位を指定します。優先順位の値 (n) は,0 から 255 の範囲です。 0 が最も低い優先順位であり,255 が最高の優先順位です。省略時の n の値は,システムパラメータである DEFQUEPRI の値です。ただし,キューの最高優先順位の値より低い優先順位に設定する場合には,特権は不要です。

/QUEUE=キュー名[:]

プリント・ジョブを,指定した出力キューに登録します。キューを指定しない場合は,ファイルは SYS$PRINT に登録されます。この修飾子は,/DEVICE 修飾子と同じです。

/REMOTE

ファイル指定に指定されたリモート・ノードの SYS$PRINT キューに,ジョブを登録します。印刷されるファイルは,リモート・ノード上に存在しなければなりません。 /REMOTE 修飾子を使用する際には,ファイル指定にノード名を含めなければなりません。

/REMOTE 修飾子とともに指定できる修飾子は,以下の修飾子だけです。

/BACKUP
/BEFORE
/BY_OWNER
/CONFIRM
/CREATED
/EXCLUDE
/EXPIRED
/MODIFIED
/SINCE.

ローカル・ノードで印刷する場合と異なり, 1つの PRINT/REMOTE コマンドによって複数のファイルがキューに登録された場合,各ファイルは別々のジョブであると解釈されます。

/RESTART (省略時の設定)

/NORESTART

システム障害が発生した後,または STOP/QUEUE/REQUEUE コマンドが実行された後,ジョブが再始動するかどうかを指定します。省略時の設定は /RESTART 修飾子です。

/RETAIN=オプション

ジョブをキューに保持する条件を指定します。ジョブがキューに保持された場合,ジョブ終了後に SHOW QUEUE コマンドを用いてジョブの状態を確認できます。ジョブ保持を指定しなかった場合,ジョブ終了後にキュー内にはジョブのレコードは残りません。


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