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指定した時間が過ぎるまで,現在のプロセスを待ち状態にします。 WAIT コマンドは,コマンド・プロシージャの中でプロシージャ自体の処理を遅らせるため,またはプロシージャに含まれるいくつかのコマンドの処理を遅らせるために使用します。

形式

WAIT デルタ時間


パラメータ



デルタ時間

待機する時間を指定します。デルタ時間は,現在の時刻から未来へのオフセット値です。次の形式で指定します。

時:分:秒.ミリ秒 

各フィールドと,指定できる範囲を示します。

0 から 23 までの整数
0 から 59 までの整数
0 から 59 までの整数
ミリ秒 0 から 99 までの整数

コロン(:) およびピリオド(.) は,区切り文字として必要です。また時間のフィールドが 0 の場合でも,デルタ時間はコロンからではなく,時から指定しなければなりません。デルタ時間には,通常は日フィールドが含まれますが,このコマンドでは指定してはいけません。

デルタ時間の指定についての詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』またはオンライン・ヘルプのトピック Date を参照してください。

WAIT コマンドを会話型モードで実行した場合でも,時間の入力を要求するプロンプトは表示されません。しかし,時間を指定しなかった場合はこのコマンドは無効です。


説明

会話型モードで WAIT コマンドを実行すると,現在のプロセスは待ち状態になり,指定した時間が過ぎるまで他のコマンドを実行することはできません。ただし,他のプロセスからの (処理を要求しない) メッセージのみは受け取ります。 Ctrl/C または Ctrl/Y を押すと,通常の状態に戻ります。

#1
$ LOOP:
$ RUN KUDOS
$ WAIT 00:10
$ GOTO LOOP

このコマンド・プロシージャは,KUDOS というプログラム・イメージを実行します。 RUN コマンドを使用してプログラムを実行した後,WAIT コマンドは, GOTO コマンドの実行を 10 分だけ遅らせます。時間フィールドに対して,00 が指定されている点に注意してください。これは,時間指定をコロンで開始することはできないためです。 10 分後に GOTO コマンドは実行され,プロシージャは LOOP というラベルに制御を渡し, KUDOS プログラムがもう一度実行されます。このプロシージャは割り込みがかけられるまで,または終了されるまで繰り返します。

このプロシージャを会話型モードで実行している場合には, Ctrl/C または Ctrl/Y を押し, STOP コマンドまたは新しいイメージをプロセスの中で実行する他の DCL コマンドを実行すると,このプロシージャは終了します。このプロシージャがバッチ・ジョブで実行されている場合には, DELETE/ENTRY コマンドを使用して終了します。


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