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OpenVMS マニュアル


 

OpenVMS ドキュメント
ライブラリ

タイトルページ
目次
まえがき
第1章:DECprint Supervisor の概要
第2章:プリンタの設定
第3章:プリント・キューの作成と変更
第4章:自動的なデータ・タイプの検出
第5章:プリント・ジョブおよびプリント・キューの操作
第6章:セパレータ・ページ,ログ・ページ,エラー・ページの指定
第7章:セットアップ・モジュールおよび装置制御ライブラリの作成
第8章:フォーム定義の作成および保守
第9章:ユーザに対するプリンタ資源の料金請求
第10章:プリンタ固有の情報
第11章:問題の解決方法
付録A :プリンティング・システム管理コマンド
付録B :DCPSで使用する論理名
付録C :フォントのダウンロードと削除
付録D : DECprint Supervisor (DCPS)および DECprint プリンティング・サービス (CPS)
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日本語 DECprint Supervisor for OpenVMS

日本語 DECprint Supervisor for OpenVMS
システム管理者ガイド


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  注意
日本語プリンタの USB 接続はサポートされていません。

システムに接続されている USB デバイスについての情報を表示したり USB プリンタについての問題を診断したりするには,『 HP OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』で説明するように USB Configuration Manager (UCM) を実行してください。

たとえば,以下のコマンドを実行して,任意の期間におけるシステム上の USB デバイスの変更についての情報を表示することができます。

    $ UCM SHOW EVENTS /TYPE=ALL /SINCE=time



2.2.2 シリアル・プリンタ

プリンタとOpenVMSシステムが通信できるためには,プリンタとシステムのシリアル・インタフェースのボー・レートを同じ値に設定する必要があります。また,プリンタを8ビット・キャラクタ,パリティなしに設定します。

  注意
ボー・レートに省略時の9600ボー以外を選択する場合,次の制限を考慮する必要があります。

  • OpenVMSのドライバは,3600および7200のボー・レートはサポートしません。

  • DMZ32シリーズ・インタフェースのリビジョンE以下では,ボー・レートを4800以下に設定する必要があります。

  • 選択した速度が誤っている場合,プリンタが動作しなかったり,突然停止したりすることがあります。

プリンタのシリアル・インタフェースについての詳細は,プリンタのインストレーション・ガイドを参照してください。必要な変更を行ったら,プリンタの電源をいったん切断して,再度投入します。次に,テスト・ページを手動で印刷し,印刷された設定と行った設定が一致することを確認します。

OpenVMSシステムのシリアル・インタフェースのボー・レートは, 第 3.3.6 項 に説明するように,対応するDCPSプリント・キューを設定するとき,P6 に値を指定して設定します。

  注意
CSA0: (VAXstation IIおよびVAXstation II/GPXシステム上のプリンタ・ポート0)は,シリアル・プリンタ用にサポートされるインタフェースではありません。

DECconnectシリアル・ケーブルを使用している場合, DEClaserプリンタにH8571--Eアダプタが必要なことがあります。詳細については,プリンタのインストレーション・ガイドを参照してください。





DCPSは,多くの PostScriptプリンタで使用することができます。サポートされているプリンタのリストについては,SPDを参照してください。 SPDに記載されていないプリンタについても,サポートなしの形態でDCPSを使用できる可能性があります( 第 7.12 節 を参照してください)。

サードパーティのプリンタを使用する前に,次の手順を行います。

  • プリンタでPostScriptオプションが必要な場合は,それをインストールします。

  • PostScript印刷用に,最小限必要な容量のメモリをインストールします。

リーガル・サイズの用紙への印刷,または両面印刷には,基本構成より多くのメモリが必要です。最小限の必要条件については,プリンタのマニュアルを参照してください。

2.3.2 プリンタのタイムアウト値の設定

プリンタは,指定された一定時間データを受信しないと,強制終了することがあります。できるだけタイムアウト値を0に変更して,タイムアウトしないようにしてください。

タイムアウト値は,プリンタのオペレーターズ・ガイドに記載されているように,フロント・パネルによって設定できる場合もあります。

また,PostScriptオペレータsetdefaulttimeouts でタイムアウト値を変更することもできます。標準ファイル, SYS$COMMON:[SYSHLP.EXAMPLES.DCPS]LPS$SET_TIMEOUT.PS を修正して,タイムアウト値を0に変更します。 DATA_TYPE=POSTSCRIPTパラメータを使用してこのファイルを印刷し,プリンタの不揮発性メモリを0に変更し,これにより,プリンタのタイムアウト条件を回避します。

ファイルをPostScriptジョブとして印刷するようキューに登録するには,次のコマンドを使用します。

$ PRINT /QUEUE=queuename /PARAMETER=(DATA_TYPE=POSTSCRIPT) LPS$SET_TIMEOUT.PS

プリント・ジョブが処理されると,ページが印刷されて,タイムアウトの値が正しく変更されたことが示されます。

2.3.3 プリンタ・パスワードの変更

PostScriptプリンタには,一定の機能へのアクセスを制約するためのパスワードがあります。プリンタのパスワードは,省略時の値から変更することができます。シリアル・プリンタの場合は,現在のパスワードと新しいパスワードが入ったプリント・ジョブをキューに登録します。プリンタのパスワードを変更する方法についての詳細は,『 PostScript Printers Programmer's Supplement 』を参照してください。

ScriptPrinterの省略時のパスワードは(LN03R)で,これには括弧が必要です。 DEClaserプリンタの省略時のパスワードは0 (数字のゼロ)で,括弧は付きません。プリンタのパスワードを省略時の値から変更すると,プリンタ・パスワードをANSIファイルとセパレータ・ページの PostScriptプロローグに持続的にロードする必要があるので,プリント・ジョブを印刷するのに時間がかかることがあります。

2.3.4 プリンタ名の設定

一部のシステム・メッセージには,プリンタ名が入っています。ユニークなプリンタ名を設定していない場合,これらのメッセージに,省略時のプリンタ名が表示されます。省略時のプリンタ名は,プリンタのモデル名です。たとえば,名前を変更していない HP LaserJet 9000 プリンタでは,次のメッセージに省略時のプリンタ名が表示されます。

%DCPS-I-TRAYSUBST, Output will be delivered to the only tray on HP LaserJet 9000 

DEClaserプリンタの名前を "Office Printer" に変更すると,同じエラー・メッセージに新しいユニークなプリンタ名が反映されます。

%DCPS-I-TRAYSUBST, Output will be delivered to the only tray on Office Printer 

PrintServer以外のプリンタでは,プリンタ名がプリンタの不揮発性メモリに格納されています。プリンタ名を設定するには, SYS$COMMON:[SYSHLP.EXAMPLES.DCPS]にあるファイル LPS$SET_PRINTER_NAME.PSのコピーを編集して,名前とパスワードを書き入れます。プリンタ名は31文字以下です。

次に,このファイルをPostScriptジョブとして印刷するようキューに登録します。

$ PRINT /QUEUE=queuename /PARAMETER=(DATA_TYPE=POSTSCRIPT) - LPS$SET_PRINTER_NAME.PS

ユニークな名前が必要なそれぞれのプリンタについて, LPS$SET_PRINTER_NAME.PSのコピーを編集し,キューに登録します。


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