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HP OpenVMS Alpha: パーティショニングおよび Galaxy ガイド

第16章 Galaxy と NUMA のコマンドとレキシカル関数

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OpenVMSドキュメント・ライブラリ

目次
まえがき
第1章:パーティションによる負荷の管理
第2章:OpenVMS Galaxyの概念
第3章:OpenVMSアプリケーションに対するNUMAの影響
第4章:GS140/GS60/GS60Eでの構築
第5章:AlphaServer 8400での構築
第6章:AlphaServer 8200での構築
第7章:AlphaServer 4100での構築
第8章:ES40での構築
第9章:GS80/160/320での構築
第10章:ES47/ES80/GS1280での構築
第11章:AlphaシステムでのシングルインスタンスGalaxyの使用
第12章:Galaxyに関するヒントと手法
第13章:Galaxy Configurationユーティリティ
第14章:Graphical Configuration Manager
第15章:DCL CLIを使ったCPUの最割り当て
第16章:GalaxyとNUMAのコマンドとレキシカル関数
第17章:共用メモリを使った通信
第18章:共用メモリ・プログラミング・インタフェース
第19章:Galaxyデバイス・ドライバ
付録A:Galaxy CPU Load Balancerプログラム
付録B:メモリサイズ設定の共通値
付録C:ライセンスのインストール
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索引
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この章では,CPU のホット・スワップやホット・アドと Galaxy の設定で使用する DCL コマンドとレキシカル関数を説明します。 また,使い方の例も示します。 詳細は,『OpenVMS DCL ディクショナリ』を参照してください。 コマンドは,次のカテゴリに分類されます。

16.1 CPU 関連の DCL コマンド

これ以降の数ページに記載されている表では,CPU のホット・スワップやホット・アドで使われる DCL コマンドを説明しています。

表 16-1 CPU 関連の DCL コマンド

コマンド

修飾子

説明

SET CPU

/[NO]AUTO_START

指定された CPU のインスタンス固有の自動起動フラグをセットまたはクリアする。

 

/[NO]FAILOVER

指定された CPU のインスタンス固有のフェールオーバ関係を定義または削除する。

/MIGRATE

CPU の所有権を現在のインスタンスから別のソフト・パーティションに移す。

/POWER

1 つ以上の CPU スロットの電源を投入または切断する。 有効なオプションは,ON と OFF である。

/REFRESH

ハードウェア構成ツリーを使用して, 指定された CPU の OpenVMS コンテキストを調べ,更新する。

/OVERRIDE_CHECKS

CPU をアクティブ・セットから削除するのに SET CPU コマンドを使う場合に,指定されたプロセッサを削除できるかどうかを調べる一連のチェックを省略する。

/START

指定された CPU が OpenVMS アクティブ・セットにまだ参加していない場合は, 参加要求を開始する。

SHOW CPU

/ACTIVE_SET

システムのアクティブ・セットのメンバであるプロセッサだけを表示対象として選択する。

/CONFIGURE_SET

システムの構成セットのメンバであるプロセッサ,すなわち, 現在のインスタンスによってアクティブに所有され, 制御されているプロセッサだけを表示対象として選択する。

/POTENTIAL_SET

システムの潜在的なセットのメンバであるプロセッサ,すなわち, ハード・パーティション内の CPU のうち,現在のインスタンスのアクティブ・セットに参加するための条件を満たしている CPU だけを表示対象として選択する。 このセットに含まれていても, その CPU が現在のインスタンスによって所有されている (または,いずれ所有される) ことを意味するわけではない。 潜在的なセットは,物理的に存在する CPU のうち,使用可能になった場合に, インスタンス固有のハードウェアおよびソフトウェア互換性制約を現時点で 満たしているものを記述するにすぎない。

/STANDBY_SET

システムのスタンバイ・セットのメンバであるプロセッサ,すなわち, ハード・パーティション内の CPU のうち, ソフト・パーティションによって所有されていず, 現在のインスタンスによる所有が可能なものだけを表示対象として選択する。

/SYSTEM

現在のインスタンスに関するプラットフォーム固有のハードウェア情報を表示する。

START/CPU

/POWER[=ON]

CPU をアクティブ・セットに入れる前に,CPU に電源を投入する。

STOP/CPU

/MIGRATE

CPU の所有権を現在のインスタンスから別のソフト・パーティションに移す。

/POWER=OFF

CPU をアクティブ・セットから削除した後,CPU の電源を切断する。

 

表 16-2 NUMA/RAD 関連の DCL コマンド

コマンド

説明

INITIALIZE/RAD=n

キューに割り当てられたバッチ・ジョブを実行する RAD 番号を指定する。

SET ENTRY/RAD=n

発行されたバッチ・ジョブを実行する RAD 番号を指定する。

SET PROCESS/RAD=HOME=n

プロセスのホーム RAD を変更する。

SET QUEUE/RAD=n

キューに割り当てられたバッチ・ジョブを実行する RAD 番号を指定する。

SHOW PROCESS/RAD

ホーム RAD を表示する。

START QUEUE/RAD=n

キューに割り当てられたバッチ・ジョブを実行する RAD 番号を指定する。

SUBMIT/RAD=n

発行されたバッチ・ジョブを実行する RAD 番号を指定する。

 

表 16-3 Galaxy 関連の DCL コマンド

コマンド

説明

CONFIGURE GALAXY

OpenVMS Galazy システムの監視,表示,操作を行うために, Galaxy 構成ユーティリティ (GCU) を起動する。

INSTALL/LIST

標準のグローバル・セクションだけでなく,Galaxywide セクションも返す。

SHOW MEMORY/PHYSICAL

システムのメモリ使用状況を表示する。

 

16.2 Galaxy 関連の DCL レキシカル関数

ここでは,Galaxy,パーティショニング,SMP,および RAD の設定で使われる DCL レキシカル関数 F$GETSYI および F$GETJPI の項目コードを示します。

表 16-4 Galaxy F$GETSYI 項目コード

項目コード

タイプ

説明

GLX_MAX_MEMBERS

整数値

現在の Galaxy 構成に参加できる最大インスタンス数を返す。

GLX_FORMATION

文字列

このインスタンスが属する Galaxy 構成の作成日時を示す タイムスタンプ文字列を返す。

GLX_TERMINATION

文字列

このインスタンスが最後に属していた Galaxy 構成の終了日時を示す タイムスタンプ文字列を返す。

GLX_MBR_NAME

文字列

Galaxy メンバシップの既知の名前を示す文字列を返す。

GLX_MBR_MEMBER

整数値

64 バイトの整数を返す。それぞれの 8 バイトは Galaxy メンバを表し, 7 から 0 までリストされる。インスタンスがメンバである場合は値は 1 であり, メンバでない場合は 0 である。

 

表 16-5 パーティショニング F$GETSYI 項目コード

項目コード

タイプ

説明

HP_ACTIVE_CPU_CNT

整数値

ファームウェア・コンソール・モードではないハード・パーティション内の CPU 数を返す。 OpenVMS では,これは CPU がハード・パーティション内のインスタンスの 1 つのアクティブ・セットに参加しているか参加プロセス中であることを意味する。

HP_ACTIVE_SP_CNT

整数値

ハード・パーティション内で実行中のアクティブなオペレーティング・システム・インスタンス数を返す。

HP_CONFIG_SP_CNT

整数値

現在のハード・パーティション内のソフト・パーティションの最大数を返す。 この数は,オペレーティング・システム・インスタンスが特定のソフト・パーティション内で実行中であることを意味しない。

HP_CONFIG_SBB_CNT

整数値

現在のハード・パーティション内の既存のシステム・ビルディング・ブロック数を返す。

 

表 16-6 SMP F$GETSYI 項目コード

項目コード

タイプ

説明

ACTIVE_CPU_MASK

整数値

CPU インデックス付きのビットベクトルを表す値を返す。 特定のビット位置がセットされているとき,その CPU ID 値を持つプロセッサは, インスタンスのアクティブ・セットのメンバである。 すなわち,OpenVMS SMP スケジューリング活動に参加している。

AVAIL_CPU_MASK

整数値

CPU インデックス付きのビットベクトルを表す値を返す。 特定のビット位置がセットされているとき,その CPU ID 値を持つプロセッサは, インスタンスの構成セットのメンバである。すなわち, パーティションによって所有され,発行元インスタンスによって制御されている。

POTENTIAL_CPU_MASK

整数値

CPU インデックス付きのビットベクトルを表す値を返す。 特定のビット位置がセットされているとき,その CPU ID 値を持つプロセッサは, インスタンスの潜在的なセットのメンバである。潜在的なセット内の CPU は, このインスタンスによって所有された場合, このインスタンスの VMS アクティブ・セットに積極的に参加できることを意味する。 このルールに従うには,CPU の特性がそのインスタンスについて特に定義されているハードウェアおよびソフトウェア互換性ルールに一致しなければならない。

POWERED_CPU_MASK

整数値

CPU インデックス付きのビットベクトルを表す値を返す。 特定のビット位置がセットされているとき,その CPU ID 値を持つプロセッサは, インスタンスのパワード・セットのメンバである。すなわち, ハード・パーティション内に物理的に存在し,操作のために起動された CPU である。

PRESENT_CPU_MASK

整数値

CPU インデックス付きのビットベクトルを表す値を返す。 特定のビット位置がセットされているとき,その CPU ID 値を持つプロセッサは, インスタンスのプレゼント・セットのメンバである。 すなわち,ハード・パーティション内に物理的に存在する CPU である。

CPUCAP_MASK

文字列

コンマで区切られ,CPU ID のインデックスが付けられた 16 進値のリストを返す。 それぞれの値は,ビットベクトルを表す。 セットされているとき,対応するユーザ機能がその CPU で使用可能である。

PRIMARY_CPUID

整数値

この OpenVMS インスタンスのプライマリ・プロセッサの CPU ID を返す。

MAX_CPUS

整数値

このインスタンスが認識できる最大 CPU 数を返す。

CPU_AUTOSTART

整数値

コンマで区切られ,CPU ID のインデックスが付けられた 0 と 1 のリストを返す。 値 1 のエントリは,特定の CPU が外部から現在のインスタンスに移行した場合, またはすでに所有されているときに起動された場合, VMS アクティブ・セットに参加することを示す。

CPU_FAILOVER

整数値

コンマで区切られ, CPU ID のインデックスが付けられたパーティション ID 番号のリストを返す。 このリストは,現在のインスタンスがクラッシュした場合のプロセッサのデスティネーションを定義している。

POTENTIALCPU_CNT

整数値

このインスタンスの潜在的なセットのメンバであるハード・パーティション内の CPU 数。 潜在的なセット内の CPU は,このインスタンスによって所有された場合, このインスタンスの VMS アクティブ・セットに積極的に参加することを意味する。 このルールに従うには,CPU の特性がそのインスタンスについて特に定義されたハードウェアおよびソフトウェア互換性ルールに一致しなければならない。

PRESENTCPU_CNT

整数値

ハードウェア・スロットに物理的に常駐するハード・パーティション内の CPU 数。

POWEREDCPU_CNT

整数値

物理的に起動されているハード・パーティション内の CPU 数。

 

表 16-7 RAD F$GETJPI 項目コード

項目コード

タイプ

説明

HOME_RAD

整数値

ホーム・リソース・アフィニティ・ドメイン (RAD)。

 

表 16-8 RAD F$GETSYI 項目コード

項目コード

タイプ

説明

RAD_CPUS

整数値

コンマによって区切られた RAD, CPU のペアのリストを返す。

RAD_MEMSIZE

整数値

コンマによって区切られた RAD, PAGES のペアのリストを返す。

RAD_MAX_RADS

整数値

このプラットフォーム上で可能な最大 RAD 数を返す。値は常に 8 である (物理的に存在するクォド・ビルディング・ブロック (QBB) 数に関係なく)。

RAD_SHMEMSIZE

整数値

コンマで区切られた RAD, PAGES のペアのリストを返す。

 

16.3 DCL コマンド例

ここで説明する DCL コマンドとレキシカル関数は,OpenVMS Galaxy を管理するのに役立ちます。 次の順序で,例を挙げて説明します。

これらのコマンドについては,次の節で説明します。

16.3.1 CPU コマンド

CPU は OpenVMS Galaxy で割り当て可能なリソースです。 CPU を割り当てるには, Physical Structure チャート (13.4.2 項 「Physical Structure チャート」 を参照) または STOP/CPU/MIGRATE コマンド (16.3.1.1 項 「STOP/CPU/MIGRATE」 を参照) を使用します。

16.3.1.1 STOP/CPU/MIGRATE

STOP/CPU/MIGRATE コマンドは, CPU の所有権を現在のインスタンスから別のソフト・パーティションに移します。

たとえば,次のコマンドを入力します。

$ STOP/CPU/MIGRATE=GLXSYS  4

この例では,GLXSYS はインスタンス名またはパーティション ID 値です。 ターゲット上でオペレーティング・システムが実行している必要はありません。

次のメッセージが端末に表示されます。

%SYSTEM-I-CPUSTOPPING, trying to stop CPU 4 after it reaches quiescent state

ソース・コンソールには,次のメッセージが表示されます。

%SMP-I-STOPPED, CPU #04 has been stopped.

デスティネーション・コンソールには,次のメッセージが表示されます。

%SMP-I-SECMSG, CPU #04 message:   P04>>>START
%SMP-I-CPUTRN, CPU #04 has joined the active set.

16.3.1.2 SHOW CPU

SHOW CPU コマンドは,指定されたプロセッサの状態,属性, 機能に関する情報を表示します。たとえば,次のように表示されます。

$ show cpu

System: GLXSYS, Compaq AlphaServer GS320 6/731

CPU ownership sets:
   Active               0-31
   Configure            0-31

CPU state sets:
   Potential            0-31
   Autostart            0-31
   Powered Down         None
   Failover             None

$ show cpu/system

System: GLXSYS, Compaq AlphaServer GS320 6/731

  SMP execlet   = 2 : Enabled : Full checking.
  Config tree   = Version 6
  Primary CPU   = 0
  HWRPB CPUs    = 32
  Page Size     = 8192
  Revision Code =
  Serial Number = BUDATEST
  Default CPU Capabilities:
        System: QUORUM RUN
  Default Process Capabilities:
        System: QUORUM RUN

CPU ownership sets:
   Active               0-31
   Configure            0-31

CPU state sets:
   Potential            0-31
   Autostart            0-31
   Powered Down         None
   Failover             None

16.3.1.3 SET CPU

SET CPU コマンドは,指定された CPU に関するユーザ機能を変更します。

次のコマンドの n は,CPU 番号,コンマで区切られた CPU のリスト, または /ALL 修飾子を表します。

  • SET CPU n/FAILOVER=y

    インスタンスのポテンシャル・セット内の各 CPU に対して, インスタンス固有のフェールオーバ環境を設定します。 インスタンスがクラッシュすると, 現在のインスタンス以外のフェールオーバ・ターゲットを持つ CPU は, そのターゲットに割り当てられるか,移行されます。

    y は,インスタンスの名前, または現在のハード・パーティション内の物理パーティション ID です。

  • SET CPU n/NOFAILOVER

    指定された CPU のインスタンス固有のフェールオーバ関係を削除します。

  • SET CPU n/AUTO_START

    指定された CPU のインスタンス固有のオートスタート・フラグをセットまたはクリアします。

    オートスタートが有効な場合,パーティションに割り当てられるか移行されたときに, その CPU は OpenVMS アクティブ・セットに参加します。 また,その CPU が発行元インスタンスによって所有されているときに起動遷移が完了した場合も自動起動します。

  • SET CPU n/NOAUTO_START

    指定された CPU のインスタンス固有のオートスタート・フラグをクリアします。

16.3.2 SHOW MEMORY

SHOW MEMORY コマンドは,システムのメモリの使用状況を表示します。 たとえば,次のように表示されます。

$ SHOW MEMORY/PHYSICAL

            System Memory Resources on 5-OCT-2001 20:50:19.03

Physical Memory Usage (pages):     Total        Free      In Use    Modified
   Main Memory (2048.00Mb)        262144        228183    31494      2467
Of the physical pages in use, 11556 pages are permanently allocated to OpenVMS.


$ SHOW MEMORY/PHYSICAL

              System Memory Resources on 5-OCT-2001 07:55:14.68

Physical Memory Usage (pages):     Total        Free      In Use    Modified
   Private Memory (512.00Mb)       65536        56146      8875         515
   Shared Memory (1024.00Mb)       131072       130344      728

Of the physical pages in use, 6421 pages are permanently allocated to OpenVMS.
$

16.3.3 レキシカル関数の例

レキシカル関数は,現在のプロセスの文字列と属性に関する情報を返す関数です。 次のコマンド・プロシージャは,F$GETSYI レキシカル関数を使用して, Galaxy システムの属性を表示するコマンド・プロシージャを作成します。

レキシカル関数のコマンド・プロシージャの例

$ create shoglx.com
$ write sys$output ""
$ write sys$output "Instance = ",f$getsyi("scsnode")
$ write sys$output "Platform = ",f$getsyi("galaxy_platform")
$ write sys$output "Sharing Member = ",f$getsyi("galaxy_member")
$ write sys$output "Galaxy ID = ",f$getsyi("galaxy_id")
$ write sys$output "Community ID = ",f$getsyi("community_id")
$ write sys$output "Partition ID = ",f$getsyi("partition_id")
$ write sys$output ""
$ exit
$ ^Z

レキシカル関数のコマンド・プロシージャの出力

$ @SHOGLX

Instance = COBRA2
Platform = 1
Sharing Member = 1
Galaxy ID = 5F5F30584C47018011D3CC8580F40383
Community ID = 0
Partition ID = 0

$

16.3.4 INSTALL LIST

INSTALL LIST コマンドは,標準のグローバル・セクションだけでなく, galaxywide セクションも返すようになりました。

16.3.5 INSTALL ADD/WRITABLE

INSTALL ADD/WRITABLE コマンドは,標準グローバルだけでなく, Galaxy セクションもサポートするようになりました。 INSTALL ADD/WRITABLE=GALAXY は, 指定されたファイルを書き込み可能な既知のイメージとして Galaxy グローバル・セクションにインストールします。

16.3.6 CONFIGURE GALAXY

CONFIGURE GALAXY コマンドは, Galaxy Configuration ユーティリティ (GCU) を起動して, OpenVMS Galaxy システムを監視し,表示し,会話します。 GCU を使用するには,DECwindows Motif V1.2-4 またはそれ以上と OpenVMS Alpha V7.2 またはそれ以上が必要です。

オプションの model パラメータは, ロードおよび表示する Galaxy 構成モデルの場所と名前を指定します。 model が指定されていないときに, システムが OpenVMS Galaxy として動作している場合は, 現在のアクティブ構成が表示されます。

システムが OpenVMS Galaxy として動作していない場合は, GCU はシングル・インスタンス OpenVMS Galaxy システムを作成するユーザを支援します。

OpenVMS Galaxy 構成モデルは Galaxy Configuration ユーティリティを使用して作成されます。 詳細については,GCU のオンライン・ヘルプを参照してください。 詳細については,GCU または GCM のオンライン・ヘルプを参照してください。

形式:

CONFIGURE GALAXY [model.GCM]

パラメータ:

GALAXY [model.GCM]

ロードおよび表示する Galaxy 構成モデルの場所と名前を指定します。

model を指定しなかったときに, システムが OpenVMS Galaxy として動作している場合は, 現在のアクティブ構成が表示されます。

修飾子:

/ENGAGE

GCU は,グラフィカル・ユーザ・インタフェースを表示せずに, 指定された OpenVMS Galaxy 構成モデルに設定 (ロード/確認,およびアクティブ化) します。 確認の後,指定されたモデルがアクティブ・システム構成になります。 この修飾子を使用すると,システムをブートした後で, どのような動的リソースの再割り当てが実行されていたとしても, システム管理者はそれとは無関係に, OpenVMS Galaxy システムを既知の構成に復元することができます。 このコマンドを DCL コマンド・プロシージャに埋め込んでおけば, 構成操作を自動化することができます。

/VIEW

この修飾子を /ENGAGE および model パラメータと組み合わせて使用すると, GCU は指定された構成モデルをロードし,確認し,アクティブ化し,表示します。

例:

$ CONFIGURE GALAXY

GCU のグラフィカル・ユーザ・インタフェースを表示します。 システムが現在,OpenVMS Galaxy として構成されている場合は, アクティブ・システム構成が表示されます。

$ CONFIGURE GALAXY model.GCM

GCU のグラフィカル・ユーザ・インタフェースを表示します。 指定された OpenVMS Galaxy 構成モデルがロードされ,表示されますが, ユーザが設定することを選択するまで,アクティブ構成にはなりません。

$ CONFIGURE GALAXY/ENGAGE model.GCM

GCU コマンド行インスタンスを起動して, GCU のグラフィカル・ユーザ・インタフェースを表示せずに, 指定された OpenVMS Galaxy 構成モデルに設定します。

$ CONFIGURE GALAXY/ENGAGE/VIEW model.GCM

GCU コマンド行インタフェースを起動して, 指定された OpenVMS Galaxy 構成モデルに設定し, GCU のグラフィカル・ユーザ・インタフェースを表示します。

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