16.3.1 CPU コマンド |
 |
CPU は OpenVMS Galaxy で割り当て可能なリソースです。
CPU を割り当てるには,
Physical Structure チャート (13.4.2 項 「Physical Structure チャート」 を参照) または STOP/CPU/MIGRATE コマンド (16.3.1.1 項 「STOP/CPU/MIGRATE」 を参照) を使用します。
16.3.1.1 STOP/CPU/MIGRATE
STOP/CPU/MIGRATE コマンドは,
CPU の所有権を現在のインスタンスから別のソフト・パーティションに移します。
たとえば,次のコマンドを入力します。
$ STOP/CPU/MIGRATE=GLXSYS 4
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この例では,GLXSYS はインスタンス名またはパーティション ID 値です。
ターゲット上でオペレーティング・システムが実行している必要はありません。
次のメッセージが端末に表示されます。
%SYSTEM-I-CPUSTOPPING, trying to stop CPU 4 after it reaches quiescent state
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ソース・コンソールには,次のメッセージが表示されます。
%SMP-I-STOPPED, CPU #04 has been stopped.
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デスティネーション・コンソールには,次のメッセージが表示されます。
%SMP-I-SECMSG, CPU #04 message: P04>>>START
%SMP-I-CPUTRN, CPU #04 has joined the active set.
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SHOW CPU コマンドは,指定されたプロセッサの状態,属性,
機能に関する情報を表示します。たとえば,次のように表示されます。
$ show cpu
System: GLXSYS, Compaq AlphaServer GS320 6/731
CPU ownership sets:
Active 0-31
Configure 0-31
CPU state sets:
Potential 0-31
Autostart 0-31
Powered Down None
Failover None
$ show cpu/system
System: GLXSYS, Compaq AlphaServer GS320 6/731
SMP execlet = 2 : Enabled : Full checking.
Config tree = Version 6
Primary CPU = 0
HWRPB CPUs = 32
Page Size = 8192
Revision Code =
Serial Number = BUDATEST
Default CPU Capabilities:
System: QUORUM RUN
Default Process Capabilities:
System: QUORUM RUN
CPU ownership sets:
Active 0-31
Configure 0-31
CPU state sets:
Potential 0-31
Autostart 0-31
Powered Down None
Failover None
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SET CPU コマンドは,指定された CPU に関するユーザ機能を変更します。
次のコマンドの n は,CPU 番号,コンマで区切られた CPU のリスト,
または /ALL 修飾子を表します。
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SET CPU n/FAILOVER=y
インスタンスのポテンシャル・セット内の各 CPU に対して,
インスタンス固有のフェールオーバ環境を設定します。
インスタンスがクラッシュすると,
現在のインスタンス以外のフェールオーバ・ターゲットを持つ CPU は,
そのターゲットに割り当てられるか,移行されます。
y は,インスタンスの名前,
または現在のハード・パーティション内の物理パーティション ID です。
-
SET CPU n/NOFAILOVER
指定された CPU のインスタンス固有のフェールオーバ関係を削除します。
-
SET CPU n/AUTO_START
指定された CPU のインスタンス固有のオートスタート・フラグをセットまたはクリアします。
オートスタートが有効な場合,パーティションに割り当てられるか移行されたときに,
その CPU は OpenVMS アクティブ・セットに参加します。
また,その CPU が発行元インスタンスによって所有されているときに起動遷移が完了した場合も自動起動します。
-
SET CPU n/NOAUTO_START
指定された CPU のインスタンス固有のオートスタート・フラグをクリアします。
16.3.6 CONFIGURE GALAXY |
 |
CONFIGURE GALAXY コマンドは,
Galaxy Configuration ユーティリティ (GCU) を起動して,
OpenVMS Galaxy システムを監視し,表示し,会話します。
GCU を使用するには,DECwindows Motif V1.2-4 またはそれ以上と OpenVMS Alpha V7.2 またはそれ以上が必要です。
オプションの model パラメータは,
ロードおよび表示する Galaxy 構成モデルの場所と名前を指定します。
model が指定されていないときに,
システムが OpenVMS Galaxy として動作している場合は,
現在のアクティブ構成が表示されます。
システムが OpenVMS Galaxy として動作していない場合は,
GCU はシングル・インスタンス OpenVMS Galaxy システムを作成するユーザを支援します。
OpenVMS Galaxy 構成モデルは Galaxy Configuration ユーティリティを使用して作成されます。
詳細については,GCU のオンライン・ヘルプを参照してください。
詳細については,GCU または GCM のオンライン・ヘルプを参照してください。
形式:
CONFIGURE GALAXY [model.GCM]
パラメータ:
ロードおよび表示する Galaxy 構成モデルの場所と名前を指定します。
model を指定しなかったときに,
システムが OpenVMS Galaxy として動作している場合は,
現在のアクティブ構成が表示されます。
修飾子:
GCU は,グラフィカル・ユーザ・インタフェースを表示せずに,
指定された OpenVMS Galaxy 構成モデルに設定 (ロード/確認,およびアクティブ化) します。
確認の後,指定されたモデルがアクティブ・システム構成になります。
この修飾子を使用すると,システムをブートした後で,
どのような動的リソースの再割り当てが実行されていたとしても,
システム管理者はそれとは無関係に,
OpenVMS Galaxy システムを既知の構成に復元することができます。
このコマンドを DCL コマンド・プロシージャに埋め込んでおけば,
構成操作を自動化することができます。
この修飾子を /ENGAGE および model パラメータと組み合わせて使用すると,
GCU は指定された構成モデルをロードし,確認し,アクティブ化し,表示します。
例:
GCU のグラフィカル・ユーザ・インタフェースを表示します。
システムが現在,OpenVMS Galaxy として構成されている場合は,
アクティブ・システム構成が表示されます。
$ CONFIGURE GALAXY model.GCM
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GCU のグラフィカル・ユーザ・インタフェースを表示します。
指定された OpenVMS Galaxy 構成モデルがロードされ,表示されますが,
ユーザが設定することを選択するまで,アクティブ構成にはなりません。
$ CONFIGURE GALAXY/ENGAGE model.GCM
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GCU コマンド行インスタンスを起動して,
GCU のグラフィカル・ユーザ・インタフェースを表示せずに,
指定された OpenVMS Galaxy 構成モデルに設定します。
$ CONFIGURE GALAXY/ENGAGE/VIEW model.GCM
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GCU コマンド行インタフェースを起動して,
指定された OpenVMS Galaxy 構成モデルに設定し,
GCU のグラフィカル・ユーザ・インタフェースを表示します。