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OpenVMS マニュアル | 
    
  
 
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HP OpenVMS
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| 目次 | 索引 | 
この章では,OpenVMS オペレーティング・システムのセキュリティに関する新機能について説明します。
 
SSL (Secure Sockets Layer)は,機密情報をインターネットで安全に転送するための標準に準拠したオープンなセキュリティ・プロトコルです。 HP SSL Version 1.4 は OpenSSL 0.9.8h がベースになっており, OpenSSL.org から提供されている最新のセキュリティ・アップデートも含まれています。 SSL V1.4 には以下の新機能が追加されています。
 
 
 SSL V1.4 には以下のセキュリティ・パッチが含まれています。
 
 これらの機能の詳細については,『HP SSL Version 1.4 for OpenVMS Installation Guide and Release Notes』を参照してください。
 OpenVMS Version 8.3 および Version 8.3-1H1 では, ACME LDAP エージェントの認証方法は各ユーザに対して 1 対 1 マッピングのみサポートしていました。
 1 対 1 マッピングでは, LDAP サーバから OpenVMS システムへログインするには,一致するユーザ名が SYSUAF.DAT ファイルに存在することが必要でした。このため,ユーザは SYSUAF.DAT ファイルに保管されているユーザ名エントリと正確に一致するユーザ名でログインする必要がありました。
 OpenVMS Version 8.4 以降では,LDAP ACME エージェントにグローバル・マッピングおよびローカル・マッピングの概念が適用されます。
 グローバル・マッピングおよびローカル・マッピングを使用する場合,次のような動作が適用されます。
 
 グローバル・マッピングでは,ユーザのログイン名はディレクトリ・サーバに保管されているいくつかの属性をもとにマッピングされます。ローカル・マッピングでは, LDAP ユーザ名 (そのドメインにおけるそのユーザの名前) と SYSUAF.DAT における名前を .CSV 形式で保管するのにテキスト・データベース・ファイルが使用されます。
 グローバル・マッピングおよびローカル・マッピングを有効にするには,以下の属性を LDAP INI ファイルに追加する必要があります (SYS$HELP:LDAPACME$README-STD.TXT を参照)。
 
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7.1 HP SSL Version 1.4 for OpenVMS の機能
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この新しい暗号には次の機能が含まれてます。
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7.2 LDAP ユーザのグローバル・マッピングおよびローカル・マッピング
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| 属性 | 説明 | 
|---|---|
| mapping | そのマッピングがグローバルであるかローカルであるかを指定します。次のいずれかのオプションを指定します。
 
 以下に例を示します。 
mapping=server
 
mapping=local
 mapping 指示文を使用していない場合,マッピングは 1 対 1 になります。  | 
| mapping_attribute | この指示文はグローバル・マッピングに対して適用されます。
 ユーザ・マッピングに使用されているディレクトリ・サーバ上の属性に対し,この指示文を設定します。 以下に例を示します。 mapping_attribute を次のように使用して,ディレクトリ・サーバのユーザに対して description フィールドを参照させることができます。 mapping_attribute=description ディレクトリ・サーバ上にマッピングのための属性を新しく作成することもできます。この場合,属性は IA5 多値文字列でなければなりません。  | 
| mapping_target | この指示文は,グローバル・マッピングに対して適用されます。
mapping_target
は,ディレクトリ・サーバの
mapping_attribute
フィールドの値で検索されます。
 以下に例を示します。  LDAP INI ファイルが次の属性を持っていると仮定します。
 ディレクトリ・サーバの "description" 属性が VMSUsers.hp.com/jdoe で存在すると仮定します。 ACME LDAP エージェントは "VMSUsers.hp.com/jdoe" で検索を行い, "VMSUsers.hp.com/" の部分を探します (mapping_target の前にはスラッシュ (/) が付きます)。値の残りの部分 "jdoe" は,SYSUAF.DAT ファイルにあるユーザ名として認識されます。 多値文字列属性が使用される場合, "VMSUsers.hp.com/jdoe" は多値文字列の配列要素の 1 つでなければなりません。  | 
| mapping_file | この指示文はローカル・マッピングに対して適用されます。マッピング・ユーザを検索するテキスト・データベース・ファイルのパス指定は,この属性で終わります。
 テンプレート・ファイルは SYS$STARTUP:LDAP_LOCALUSER_DATABASE.TXT_TEMPLATE に存在します。このファイルには LDAP ユーザ名と VMS ユーザ名をコンマで区切って記述します。 LDAP ユーザは,そのドメインにおけるユーザの名前です(ログイン時にユーザ名プロンプトで入力する名前です)。 データベース・ファイルの内容を周知させロードする方法については, SYS$STARTUP:LDAP_LOCALUSER_DATABASE.TXT_TEMPLATE を参照してください。  | 
グローバル・マッピングの例
John Doe と Joe Hardy の 2 人の属性が Active ディレクトリのユーザ・プロファイルに次にように指定されているとします。
DN: cn=john doe,...
samaccountname: John Doe
description: VMSUsers.hp.com/jdoe
DN: cn=jhardy,...
samaccountname: jhardy
description: VMSUsers.hp.com/jhardy
SYSUAF.DAT ファイルでは,ユーザ名は "jdoe" および "jhardy" です。
グローバル・マッピングは次のように行います。
mapping = server mapping_attribute = description mapping_target = VMSusers.hp.com  | 
SET SERVER ACME/RESTART  | 
ローカル・マッピングの例
ユーザ John Doe および Joe Hardy の 2 人の属性が Active ディレクトリのユーザ・プロファイルに次にように指定されているとします。
DN: cn=john doe,...
samaccountname: John Doe
DN: cn=jhardy,...
samaccountname: jhardy
mapping = local mapping_file = SYS$COMMON:[SYS$STARTUP]LDAP_LOCALUSER_DATABASE.TXT  | 
$ SET SERVER ACME/RESTART  | 
$ load_localuser_db:=="$SYS$SYSTEM:LDAP_LOAD_LOCALUSER_DATABASE.EXE" $ load_localuser_db SYS$COMMON:[SYS$STARTUP]LDAP_LOCALUSER_DATABASE.TXT  | 
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