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HP OpenVMS Systems
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日本語HP DECprint Supervisor for OpenVMS

日本語HP DECprint Supervisor for OpenVMS
ユーザーズ・ガイド


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16.2.4 用紙サイズ

プリンタは,すべての用紙サイズおよび給紙方向でのホチキス止めをサポートしているわけではありません。通常は,封筒サイズでのホチキス止めはサポートされていません。

ホチキス止めができないサイズを指定した場合, DCPS は STPSIZENOSUP エラー・メッセージを表示し,そのジョブは出力されません。

16.2.4.1 日本語プリンタのホチキス止め機能でサポートされる用紙サイズ

IPSiO NX800,NX810,NX900,NX910,NX920,Color 7100,Color 8000,Color 8100, CX8800, MICROLINE 3020cV,および LN32,LNM40,mL320,mL401 プリンタは,すべての用紙サイズおよび給紙方向をサポートするわけではありません。ホチキス止めできないサイズを指定した場合, DCPS はエラー・メッセージを表示し,そのジョブは出力されません。サポートされている用紙サイズおよび給紙方向の一覧は, 表 16-7表 16-8表 16-9 ,および 表 16-10 を参照してください。

表 16-7 IPSiO NX800,NX810,NX900,NX910,NX920,Color 7100, Color 8000,Color 8100,CX8800,SP8100,SPC810ホチキス止め機能でサポートされる用紙サイズおよび給紙方向
用紙サイズ 横方向給紙 (LEF) 縦方向給紙 (SEF)
LETTER (8.5x11")
A3 (297x420 mm)  
A4 (297x210 mm)
LEDGER (11x17")  
LEGAL (8.5x14")  
B4 (256.8x363.7 mm)  
B5 (257.1x182 mm)

表 16-8 LN32,LNM40,mL320,mL401 ホチキス止め機能でサポートされる用紙サイズおよび給紙方向
用紙サイズ 横方向給紙 (LEF) 縦方向給紙 (SEF)
A, LETTER (8.5x11")
A3 (297x420 mm)  
A4 (297x210 mm)
A5 (149x210 mm)  
B, LEDGER (11x17")  
EXECUTIVE (7.25x10.5")  
FOLIO (8.5x13")  
LEGAL (8.5x14")  
STATEMENT (5.5x8.5")  

表 16-9 IPSiO Color 6500ホチキス止め機能でサポートされる用紙サイズおよび給紙方向
用紙サイズ 横方向給紙(LEF) 縦方向給紙(SEF)
A3  
A4
A5
B4  
B5
Letter
11×17in  
Legal  
5×8in  

表 16-10 OKI MICROLINE 3020cV,9300PS ホチキス止め機能でサポートされる用紙サイズおよび給紙方向
用紙サイズ 横方向給紙 (LEF) 縦方向給紙 (SEF)
A4 (297x210 mm)  
LETTER (8.5x11")  

16.2.5 ホチキス止めに関する詳細

DCPS でホチキス止め機能を使用する場合は,次の事項に注意してください。

16.3 DCPS ホチキス止め機能のエラー・メッセージ

ホチキス止め機能を使用している場合,DCPS から次のようなエラー・メッセージが通知される可能性があります。その他のエラー・メッセージについては, 付録 A を参照してください。

STPNOSUP, Stapling feature not supported for product_name printer.
説明: プリンタがホチキス止め機能をサポートしていません。
対処法: オプションであるホチキス止め機能を装着した IPSiO NX800,NX810,NX900,NX910, NX920,Color 6500,Color 7100,Color 8000, Color 8100,MICROLINE 3020cV,9300PS,Compaq Laser Printer LN32, LNM40,あるいは GENICOM LNM40,mL320,mL401 を使用してください。

STPOUTTRAY, Selected output tray does not support stapling.
説明: 指定した排紙トレイは,ホチキス止めには使用できません。
対処法: IPSiO NX800,NX810,NX900,NX910,NX920,Color 6500 の場合は,排紙トレイ LCOS を選択してください。 IPSiO Color 7100,Color 8000,Color 8100 の場合は,排紙トレイ LOWER を選択してください。 LN32,LNM40,mL320,mL401 の場合は,排紙トレイ BIN_1,BIN_2,BIN_3 のいずれかを選択してください。 MICROLINE 3020cV,9300PS の場合は,排紙トレイ BIN_2 を選択してください。

STPPOSNOSUP, Stapling position not supported for orientation and feed direction.
説明: プリンタは,指定した位置でホチキス止めをすることができません。
対処法: その用紙サイズがサポートされている場合は,給紙方向を変えて用紙を設定するか,または,別のページ方向を選択してください。

STPSIZENOSUP, Stapling not supported for sheet_size size paper and feed direction.
説明: 用紙サイズあるいは用紙の給紙方向あるいはその両方がホチキス止め機能でサポートされていないため,ホチキス止めを行うことができません。
対処法: 用紙サイズがサポートされている場合は,用紙を異なる給紙方向に変更してください。


第 17 章
デバッグのためのエラー・ハンドラの使用

装置制御ライブラリには,PostScriptプログラムをデバッグするのに役立つエラー・ハンドラが登録されています。エラー・ハンドラは出力の最後のページを印刷するとともに,エラーを特定するための情報も提供します。

17.1 プリント・ジョブへのエラー・ハンドラの組み込み

エラー・ハンドラは通常のプリント・ジョブに自動的に組み込まれるわけではありません(システム管理者がこの省略時の設定を変更した場合を除きます)。したがって,次の方法でエラー・ハンドラを明示的に起動しなければなりません。


$ PRINT /SETUP=LPS$ERRORHANDLER file-name

エラー・ハンドラはPostScriptメッセージを返します。 第 18 章 に説明するように, /PARAMETERS=MESSAGES修飾子を使用すれば,これらのメッセージをファイルまたはプリンタに送信することができます。次の例を参照してください。


$ PRINT /QUEUE=PS40$A10 /PARAMETERS=MESSAGES=KEEP FILE.PS

PostScriptアプリケーションを開発する場合には, 第 13 章 の説明に従って,エラー・ハンドラ・セットアップ・モジュールを含むようにフォームを定義することにより,エラー・ハンドラをより簡単に起動することができます。

17.2 エラー・ハンドラがPostScript環境に与える影響

エラー・ハンドラはユーザ・プログラムで変更された可能性のある定義を使用するのではなく,ディクショナリ systemdict からオペレータを参照します。

場合によっては,エラー・ハンドラがロードされるときに,プログラムが異なる動作を実行する可能性があります。たとえば,PostScriptサーバ・ループ・コンテキストの外部で exit オペレータを実行すると,エラー・ハンドラがロードされていない場合には, invalidexit エラーが発生します。しかし,エラー・ハンドラがロードされている場合には,プログラムは正しく終了し,エラーは発生しません。

17.3 エラー・ハンドラの例

例 17-1 に示すログ・ファイルの例は,次の PostScriptプログラムを対象にしています。


[/1st-level [/2nd-level [/3rd-level [/4th-level 56 ] ] ] (end)] 
/myproc { [ 8 8 ] 0 0 div setdash } def 
100 200 moveto 
myproc 

次のコマンドにはエラー・ハンドラが指定されており,ログ・ファイルが作成されます。


$ PRINT /PARAMETERS=MESSAGES=KEEP /SETUP=LPS$ERRORHANDLER filename

例 17-1 では,プログラムを実行したときにログ・ファイルに追加されるエラー・ハンドラからの出力を示しています。

例 17-1 エラー・ハンドラによって作成されるログ・ファイルの例

ERROR: undefinedresult (1)
OFFENDING COMMAND: div (2)
 
OPERAND STACK:  (3)
 
0 
0 
[ 8 8 ] 
[/1st-level [/2nd-level [/3rd-level  -array- ] ] (end) ] 
 
EXECUTION STACK: (4)
 
{ setdash } 
 
GRAPHICS STATE:  (5)
Current Matrix: [ 4.16667 0.0 0.0 -4.16667 0.0 3298.0 ] 
Color: 0.0 
Current position: x = 100.0, y = 200.0 
Line width: 1.0 
Line cap: 0 
Line join: 0 
Flatness: 1.0 
Miter limit: 10.0 
Dash pattern: [ ] 0.0 

ここに示したサンプル・ファイルの先頭に定義されている配列には,最初の要素としてその配列自体を示すポインタが含まれています。これは3レベルの深さに展開されます。配列の最も内部のバージョンは単に--array--として表現されます。

17.4 エラー・ハンドラからの出力の解読

エラーが発生した場合には,エラー・ハンドラは showpage コマンドを実行し,出力の最後のページを印刷します ( 例 17-1 を参照)。また,次の情報も出力します。

  1. エラーの名前

  2. エラーを生じたPostScriptオペレータ

  3. オペランド・スタックの内容
    エラー・ハンドラはスタックに入っている各オブジェクトの値を表示します。その場合,数値は10進数で表示します。配列のすべての要素,文字列,およびプロシージャは再帰的に表示されます。他のオブジェクトは別の方法で記述されます。たとえば,セーブ・オブジェクトの場合は--savelevel--が表示されます。
    最初に表示される項目はスタックの先頭のオブジェクトです。

  4. 実行スタックの内容
    実行スタックには,実行中のプロシージャの一部が示されています。先頭のオブジェクトは実行されつつあるオペレータとオペランドを含むプロシージャです。 2番目のオブジェクトは呼び出しプロシージャのまだ実行されていない部分です。

  5. グラフィック状態に関する情報:
    現在の変換マトリックス
    カラー(currentgray の値)
    現在の位置
    線幅
    線端の形状
    線の結合部の形状
    平滑さ
    結合部の限度
    破線のパターン

PostScriptコードでエラーを検出した場合には,ファイルを作成したアプリケーションを変更するか,またはアプリケーション・プログラマに問題を通知しなければなりません。

17.5 PostScriptデータの出力形式

PostScriptデータは,通常はPostScriptソース・ファイルに記述されたとおりに表現されますが,エラー・ハンドラがPostScriptデータを特別に表現することもあります。

PostScript言語は,エラー・ハンドラでは認識できない新しいデータ・フォーマットを含むように拡張できます。認識できないフォーマットのデータは2つの引用符と認識できないデータ・フォーマットの名前として表現されます。


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