Compaq OpenVMS
システム管理者マニュアル


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  1. システムは OpenVMS Registry データベースの位置に関する現在の情報を表示します。


                 - SYS$REGISTRY directory - 
     
      [directory status]
     
    


    このディレクトリが存在しない場合には,システムはディレクトリを作成するよう指示します。


            !!Caution!!  When the OpenVMS Registry server starts, the system 
              creates an OpenVMS Registry database at this location. If you 
              already have an OpenVMS Registry database on your system, you must 
              redefine the SYS$REGISTRY logical to point to that location. 
     
    Do you wish to create the directory? (Y/N/Q) [Y]: 
    


    Yを入力すると,システムはディレクトリの作成を確認します。


            The SYS$REGISTRY directory has now been created. 
     
    Press [Enter] to return to the menu. 
    

D.3 OpenVMS Registry の開始

OpenVMS Registry が開始する方法を,次のように制御することができます。

OpenVMS Registry を開始する方法を制御するには, 付録 D.2 節 で説明している OpenVMS Registry Configuration ユーティリティを使用します。

D.3.1 手作業による OpenVMS Registry の開始

状況によっては,手作業で OpenVMS Registry サーバを開始することがあります。

その際には, SYS$STARTUP:REG$STARTUP.COM コマンド・プロシージャを使用することをお勧めします。次のコマンド・プロシージャを使用すると,サーバ・プロセスの上限は必要な最小値に設定されます。


 
$ @SYS$STARTUP:REG$STARTUP.COM 

代わりに次のコマンドを使用して OpenVMS Registry を手作業で開始することもできます。


$ SET SERVER REGISTRY_SERVER/START 

D.4 OpenVMS Registry のシャットダウン

OpenVMS Registry サーバは,システム・シャットダウンの一部として自動的にシャットダウンされます。

手作業で OpenVMS Registry をシャットダウンする場合には,次のコマンドを使用します。


$ SET SERVER REGISTRY_SERVER/EXIT 

D.5 OpenVMS Registry サーバのコマンド

OpenVMS Registry サーバのコマンドを使用すると, OpenVMS Registry サーバの状態を表示 (SHOW) したり,変更 (SET) したりできます。以降の節では, OpenVMS Registry サーバのコマンドをリストし,説明します。


SHOW SERVER REGISTRY_SERVER

指定されたノードでの, OpenVMS Registry の現在の状態を表示します。

このコマンドを実行するには,SYSPRV 特権が必要です。


形式

SHOW SERVER REGISTRY_SERVER

[/MASTER | /CLUSTER | /NODE=(node ,...)]

[/PAGE]


修飾子

/MASTER

クラスタ内にある現在の OpenVMS Registry マスタ・サーバのノードおよびプロセス ID (PID) を表示します。このコマンドは,クラスタ内にある複数の OpenVMS Registry サーバとは通信しません。 SYSPRV 特権の他,SYSLCK 特権も必要です。

/CLUSTER

クラスタ内にあるそれぞれの OpenVMS Registry サーバからの出力を戻します。 OpenVMS Registry マスタ・サーバの情報が,最初にリストされます。

/NODE=(node,...)]

指定されたノード上にあるサーバに関する OpenVMS Registry サーバ情報を,ノード名の入力順に表示して戻します。指定するノード名は,現在のクラスタでなければなりません。

/PAGE

戻された表示出力を,スクロール可能なページ画面に表示します。

SET SERVER REGISTRY_SERVER

OpenVMS Registry の状態を変更します。

このコマンドを実行するには,SYSPRV 特権が必要です。


形式

SET SERVER REGISTRY_SERVER

[/MASTER | /CLUSTER | /NODE=(node ,...)]

[/START | /RESTART | /EXIT | /ABORT ]

[/[NO]LOG ]


修飾子

/MASTER

OpenVMS Registry マスタ・サーバに指定されたコマンドだけを実行します。 SYSPRV 特権の他,SYSLCK 特権も必要です。

/CLUSTER

クラスタ内にあるそれぞれの OpenVMS Registry サーバに対して SET コマンドを実行します。 OpenVMS Registry マスタ・サーバの情報が,最後に設定されます。

/NODE=(node,...)

指定されたノード上にある OpenVMS Registry サーバに対して,ノード名の入力順にSET コマンドを実行します。指定するノード名は,現在のクラスタでなければなりません。

/START[=(node,...)]

指定されたノードまたはクラスタ内の複数のノード上にある OpenVMS Registry サーバを開始します。

/EXIT[=(node,...)]

指定されたノードまたはクラスタ内の複数のノード上にある OpenVMS Registry サーバを停止します。

/ABORT[=(node,...)]

指定されたノードまたはクラスタ内の複数のノード上にある, OpenVMS Registry サーバを強制終了します。

/[NO]LOG

OpenVMS Registry ログ・ファイルを SYS$REGISTRY に作成します。 NOLOG が省略時の値です。

D.6 クラスタにおける OpenVMS Registry フェイルオーバ

OpenVMS Registry の可用性と信頼性を高めるために,クラスタ内で,ノードごとに最大 1 つずつの OpenVMS Registry サーバを複数稼働させることができます。稼働させる OpenVMS Registry サーバの数にかかわらず, OpenVMS Registry データベースの数は 1 つです。

クラスタ内で複数の OpenVMS Registry サーバを稼働させた場合, OpenVMS Registry データベースに対してアクティブであり,書き込めるのは,1 つの OpenVMS Registry サーバ・プロセスだけです。その他の OpenVMS Registry サーバ・プロセスは,スタンバイ状態になります。

省略時の設定では,クラスタ内で最初にアクティブになった OpenVMS Registry サーバ・プロセスが継続してアクティブなままであり,そのプロセスが存在しなくなったり, OpenVMS Registry サーバ・プロセス間の優先順位が変更したりすると,アクティブなプロセスが変わります。

D.6.1 OpenVMS Registry サーバ・プロセスの優先順位の変更

OpenVMS Registry サーバ・プロセスの優先順位の変更は, OpenVMS Registry サーバ・プロセスが稼働するクラスタ内の各ノードにおける優先順位の値の作成や変更で行うことができます。優先順位の値が大きくなれば,優先順位自体も高くなります。

例 D-1 に,優先順位の値の割り当てを示します。ここでは, NODENAME1がクラスタ内でアクティブな OpenVMS Registry サーバ・プロセスになります。

例 D-1 優先順位の値の設定

$ mcr reg$cp 
REG> CREATE VALUE HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\REGISTRY\PRIORITY - 
_REG> /NAME=NODENAME1/DATA=15/TYPE=DWORD 
REG> CREATE VALUE HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\REGISTRY\PRIORITY - 
_REG> /NAME=NODENAME2/DATA=10/TYPE=DWORD 
REG> CREATE VALUE HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\REGISTRY\PRIORITY - 
_REG> /NAME=NODENAME3/DATA=5/TYPE=DWORD 

例 D-1 では, NODENAME1がシャットダウンされると, OpenVMS Registry データベースの制御は NODENAME2にあるサーバ・プロセスに移ります。

例 D-2 に,システム管理者が NODENAME3の優先順位の値を 20 に増やす例を示します。

例 D-2 優先順位の値の変更

$ mcr reg$cp 
REG> MODIFY VALUE HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\REGISTRY\PRIORITY - 
_REG> /NAME=NODENAME3/DATA=20/TYPE=DWORD 

例 D-2 では, NODENAME1にある OpenVMS Registry サーバ・プロセスはスタンバイ・モードになり, NODENAME3にある OpenVMS Registry サーバ・プロセスがアクティブになります。

D.7 Windows NT システムからの OpenVMS Registry への接続

Windows システムから OpenVMS Registry データベースに接続するには,次の作業を実行しておかなければなりません。

OpenVMS Registry データベースを Windows システムからアクセスする場合には,使用している Windows NT システムで許可されたすべての特権を使用することができます。たとえば,Windows NT システムに Administrator としてログインしている場合には, OpenVMS Registry にあるすべてのキーおよび値を読み込み,書き込むことができます。 OpenVMS Registry キーへのアクセスは,使用している Windows NT ユーザ・プロファイル ( usernameおよび Group メンバシップ) に基づいて実行されます。 OpenVMS Registry には Advanced Server for OpenVMS を使用して接続し,キー,値,セキュリティ設定を表示したり変更するには, Windows Regedt32アプリケーションを使用します。

警告

OpenVMS Registry データベースのキーや値の変更は,慎重に行ってください。 OpenVMS Registry データベースを破損すると, OpenVMS またはクラスタ全体のすべてのアプリケーションおよびユーザに影響を与える恐れがあります。

D.8 OpenVMS Registry クォータ

クォータ・メカニズムは OpenVMS Registry のサイズを制限するものです。システムは,すべての OpenVMS Registry ファイルに対して,ルート・キーへのクォータを割り当てます。省略時の設定では,これらのルート・キーは USERSキー ( REGISTRY$USERS.REG) と LOCAL_MACHINEキー ( REGISTRY$LOCAL_MACHINE.REG)です。

クォータはファイルの中に含まれている情報のサイズは制限しますが,他のファイルに格納されている情報のサイズに関しては,それらがサブツリーの一部であったとしても制限しません。

省略時のクォータとファイル固有のクォータは HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Registryキーの下で, OpenVMS Registry 内に格納されています。

D.9 OpenVMS Registry のセキュリティ

ユーザは,次の方法で OpenVMS Registry に直接アクセス (読み込みおよび変更) することができます。

キーのセキュリティ属性は, Windows NT システムからのみ変更することができます。キーのセキュリティ属性を OpenVMS システムから作成することができないためです。OpenVMS は, Windows NT のセキュリティ属性を作成することも管理することもありません。

D.10 OpenVMS Registry データベースのバックアップおよびリストア

OpenVMS Registry には,必要なシステム特権があることを条件に, OpenVMS DCL プロンプトから OpenVMS Registry データベース全体を 1 つのファイルにバックアップしたり, 1 つのファイルからリストアしたりできるサーバ管理ユーティリティが含まれています。

D.11 バージョンが複数ある Alpha クラスタでの OpenVMS Registry の使用

OpenVMS Registry Server は,バージョンが複数ある Alpha クラスタ内で稼働できます。つまり, OpenVMS Registry は,OpenVMS バージョン 7.2-1 以外の OpenVMS のバージョンを含むクラスタ内でも稼働できるのです。ただし, OpenVMS Registry は OpenVMS バージョン 7.2-1 を稼働しているノード上で稼働させる必要があります。

D.12 各国言語対応と Unicode サポート

Windows NT を統合するために, OpenVMS Registry は Unicode に準拠しています。 Unicode の詳細については,『OpenVMS V7.2 新機能説明書』を参照してください。


用語集

この用語集は,『Compaq OpenVMS システム管理者マニュアル』で使用した用語とその定義をアルファベット順および五十音順で並べています。

サテライト (Satellite): OpenVMS Cluster システムで,ローカル・システム・ディスクを持たないコンピュータ。サテライトは,クラスタの別のコンピュータにローカルに接続されているディスクおよびテープを使用する。ディスクおよびテープはそれぞれ,マス・ストレージ・コントロール・プロトコル (MSCP) およびテープ・マス・ストレージ・コントロール・プロトコル (TMSCP) によって,サテライトからサービスを提供される。

1次プロセッサ (Primary processor): マルチプロセッシング・システムにおいて,論理的または物理的にコンソール・デバイスに接続され,マルチプロセッシング・システムをブートするコンソール・コマンドの実行対象であるプロセッサ。 1次プロセッサは,マルチプロセッシング・システムに存在する他のプロセッサを起動する。システム・タイムキーパも担当する。

1次ブートストラップ・イメージ (Primary bootstrap image): ブート・ブロックが示すプログラム。このプログラムは 2次ブートストラップ・イメージ SYSBOOT.EXE を検索してシステム・ディスクへのアクセスを可能にし,このイメージをメモリにロードする。 VAX システムの場合,1次ブートストラップ・イメージは VMB.EXE である。 Alpha システムの場合,1次ブートストラップ・イメージは APB.EXE である。

1次ページ・ファイルおよび1次スワップ・ファイル (Primary page and swap files): ディストリビューション・キットに入っている,省略時のページ・ファイルスワップ・ファイル 。ファイル名は,SYS$SYSTEM:PAGEFILE.SYS と SYS$SYSTEM:SWAPFILE.SYS である。 2次ページ・ファイルおよび2次スワップ・ファイル を参照。

2次ブートストラップ・イメージ (Secondary bootstrap image): システム・ディスクへのアクセスを可能にするイメージ。SYS$SYSTEM:S YSBOOT.EXE。

2次プロセッサ (Secondary processor): マルチプロセッシング・システムにおいて, 1次プロセッサではないプロセッサ。

2次ページ・ファイルおよび2次スワップ・ファイル (Secondary page and swap files): 性能やディスク空間の都合で付加的に作成される ページ・ファイルスワップ・ファイル1次ページ・ファイルと1次スワップ・ファイル の空間に加え,これらの2次ファイルの空間がページングとスワッピングに使用される。

bpi: 1 インチ当たりのビット数。 OpenVMS システムで,テープ上のデータの文字の密度を表す単位。 密度とも呼ばれる。

CMIP: Common Management Information Protcol(CMIP)を参照。

Common Management Information Protocol(CMIP): DECnet-Plus ネットワーク管理プロトコルに基づいた,ネットワーク管理操作の標準案。 CMIP を使用して,要素で実行されるネットワーク管理操作をコーディングする。 CMIP は,ディレクタとエージェントとの情報の交換を許可する。また,CMIP を使用すると, Phase IV Network Information および Control Exchange(NICE) プロトコルは使用できない。

Coordinated Universal Time (UTC): 1 日の時刻を表すための国際標準規約。

DECevent: Alpha システムで,システム・ユーザとオペレーティング・システムのイベント・ログ・ファイルの間のインタフェースを提供するイベント管理ユーティリティ。

DECnet: コンパックのオペレーティング・システムをネットワークに接続するためのハードウェアおよびソフトウェアの汎用名。DECnet を使用すると, 1 つのシステムは 1 つのノードのように機能する。 DECnet Phase IVDECnet-Plus for OpenVMS ,および Compaq TCP/IP Services for OpenVMS を参照。

DECnet Phase IV: DECnet の古いバージョン。レイヤード製品のように,OpenVMS とは別にインストールして使用する。

DECnet-Plus for OpenVMS: DECnet の新しいバージョン。OpenVMS オペレーティング・システムのインストレーション・プロシージャを実行すると使用できる。 DECnet-Plus は,Digital Netwrok Architecture(DNA) Phase V のコンパックのインプリメントです。

Compaq TCP/IP for OpenVMS: コンパックの TCP/IP プロトコル,およびOpenVMS Alpha および VAX オペレーティング・システムへのインターネット・サービスのインプリメントです。

ERRFMT プロセス (ERRFMT process): システム・プロセスの 1 つ。定期的にエラー・ログ・バッファを空にし,エラーの記述を標準書式に変換してシステム・ディスク上のエラー・ログ・ファイル に格納する。

Files--11 ディスク構造 (Files--11 On--Disk Structure): ディスク上に格納される情報に与えられる論理構造。ファイルとそのデータ,およびそれらのデータにアクセスするためのディレクトリを階層的に編成したもの。

Files--11 ボリューム (Files--11 volume): Files--11 ディスク構造を使用し,装置にマウントされるディスク・ボリューム。

InfoServer システム (InfoServer system): イーサネットに基づいた高性能 仮想装置サーバ 。 InfoServer システムにより,ローカル・エリア・ネットワーク (LAN) 内のクライアント・システムは,物理装置媒体や論理ディスク・ブロックのセットを使用することができるようになる。適切なクライアント・ソフトウェアを実行しているシステムは, InfoServer システムの仮想装置に接続し,ローカルに接続された装置と同様にそれらを使用することができる。

LASTport プロトコル (LASTport protocol): InfoServer ソフトウェアによりインプリメントされる特別な LAN トランスポート・プロトコル。これにより,多くのクライアントが InfoServer システムにアクセスし,信頼性の高い装置の読み込みおよび書き込み操作を行うことができる。 LASTport/DISK プロトコルと LASTport/TAPE プロトコルは, LASTport プロトコルを使用するディスクおよびテープの特別なプロトコルである。 InfoServer システム も参照。

LAT サービス (LAT services): LAT ソフトウェアによって LAN 上のユーザに使用可能なシステム資源。 汎用タイムシェアリング・サービス および アプリケーション・サービス を LAT サービスにすることができる。

LAT サービス通知 (LAT service announcements): LAT サービス・ノード によって送信されたマルチキャスト・メッセージ。このメッセージによって,使用可能なサービス・ノードのデータベースが構築される。

LAT サービス・ノード (LAT service node): 外部からの LAT 接続をサポートするシステム,または LAT サービスを提供するシステム。

LAT プロトコル (LAT protocol): LAT ソフトウェアによって実現されるプロトコル。このプロトコルにより,オペレーティング・システムは資源,すなわちターミナル・サーバ がアクセスできる LAT サービスを提供する。

OPCOM プロセス (OPCOM process): オペレータ通信マネージャ (OPCOM) の動作を管理するシステム・プロセス。

OPCOM メッセージ (OPCOM messages): オペレータ通信マネージャ (OPCOM) がブロードキャストするメッセージ。これらのメッセージはオペレータ・ターミナル に表示され,オペレータ・ログ・ファイル に書き込まれる。システム管理者が送信する一般的なメッセージ,ユーザからの要求,オペレータの応答,システム・イベントなどのメッセージがある。

OpenVMS Cluster システム: 複数のコンピュータと記憶サブシステムの疎結合。VMScluster システムは,システム資源の一部または全部を共有するが,ユーザからは単一システムのように見える。複数のコンピュータが VMScluster 環境の資源を共有すると,すべてのコンピュータの記憶資源とコンピューティング資源が組み合わされるので,処理能力が向上する。

PAK: 製品登録キー (PAK) を参照。

SYSGEN パラメータ (SYSGEN parameters): システム・パラメータを参照。

UAF: ユーザ登録ファイル (UAF) を参照。

UETP: OpenVMS オペレーティング・システムが正常にインストールされたかどうかを確認するソフトウェアのこと。

UIC (UIC): ユーザ識別コード (UIC) を参照。

UIC に基づく保護 (UIC-based protection): UIC (ユーザ識別コード) に基づき,保護されるすべてのオブジェクトに適用される保護メカニズム。 ACL (アクセス制御リスト) を参照。

UTC: Coordinated Universal Time を参照。

VAXcluster サーバ (VAXcluster server): ローカル・エリア VAXcluster 構成において, MSCP(大容量記憶制御プロトコル)サーバTMSCP(磁気テープ大容量記憶装置制御プロトコル)サーバ のソフトウェアを使用する VAXcluster ノード。これにより,このノードにローカル接続されているディスクとテープを,ローカル・エリア・ネットワーク (LAN) を通して VAXcluster サテライト から利用できる。

VAXport ドライバ (VAXport drivers): VAXcluster 環境において,ローカル・ポートと遠隔ポート間の通信パスを制御するデバイス・ドライバ 。 CI では PADRIVER,LAN では PEDRIVER,DSSI では PIDRIVER である。

アカウント (Account): 各システム・ユーザにはアカウントが割り当てられ,ログイン時には特定のアカウント名とアカウント番号が使用される。システムは,ユーザが所有するファイルの記憶位置,ユーザの各ファイルに対するアクセス権,ユーザの提供できるシステム機能をアカウント番号により識別する。

アクセス制御リスト (Access control list (ACL)): UIC に基づく保護 よりも洗練された保護メカニズム。個々のユーザまたはユーザ・グループに対するアクセスの許可または禁止を定義できる。

アクセス・モード (Access mode): ソフトウェアの実行時は 4 種類のプロセッサ・アクセス・モードのいずれかが使用される。プロセッサ・アクセス・モードにより,システム・ソフトウェアが誤ってシステムを破壊することを防ぐことができる。プロセッサ・アクセス・モードには,特権と信頼性 (保護の度合い) の高い順に,カーネル・モード,エグゼクティブ・モード,スーパバイザ・モード,ユーザ・モードがある。プロセッサ・モードがカーネル・モード以外の場合,プロセッサは特権付き命令の実行を禁止される。

アクティブ・セット (Active set): OpenVMS VAX のマルチプロセッシング・システムにおいて,電源投入時の診断プログラムにパスし,システムの動作にアクティブに関与しているプロセッサの集合。 使用可能セット を参照。

アクティブ値 (Active values): メモリに格納され,稼動中のシステムによって使用されているシステム・パラメータ値の集合。システムはそのブート時に,ディスク上のパラメータ・ファイルに格納されている現在値 をメモリに読み込む。その値がアクティブ値となる。

アップグレード・プロシージャ (Upgrade procedure): 標準バージョンのオペレーティング・システムを使用している場合,アップグレード・プロシージャを実行して上位のバージョンに移行できる。

アップデート・プロシージャ (Update procedure): 以前のバージョンのオペレーティング・システムを多少変更したい場合に使用するプロシージャ。アップデート・プロシージャは,システム・ファイルの一部を置換する。

アプリケーション・サービス (Application service): LAT サービス の 1 つ。このサービスでは LAN ユーザは 1 つの特定のプログラムにしかアクセスできない。 汎用タイムシェアリング・サービス を参照。

アベイラブル・セット (Available set): マルチプロセッシング・システムにおいて,システムの電源投入時のハードウェア診断テストにパスしたプロセッサの集合。そのプロセッサがシステムにアクティブに関与しているかどうかは問題にされない。アクティブ・セット を参照。

アンサー・ファイル (Answer file): SYS$UPDATE: 製品名 .ANS というファイル・タイプを持つファイル。製品の初期インストール時,VMSINSTAL.COM で Auto-Answer オプションを指定するとこのファイルが作成され,インストール中にプロンプトに対して入力した値が記録される。

イーサネット: すべてのノードに対して等しいアクセス権が与えられる単一の共用ネットワーク・チャネル。イーサネットにより,ローカル接続および遠隔接続が 1 つのネットワークに統合される。

イベント・クラス (event classes): 機密保護関連のイベントのカテゴリ。システムは常に複数のイベント・クラスを監査している。

イメージ (Image): 実行可能プログラムを形成するためにリンカ・ユーティリティによって結合されたプロシージャとデータの集合。実行可能プログラムはプロセスによって実行できる。通常,可能プログラムのファイル・タイプは .EXE である。

イメージ・コピー (Image copy): BACKUP ユーティリティの動作の 1 つで,出力ディスク上に Files--11 ディスク構造を作成し,ボリューム全体をコピーするもの。イメージ・バックアップは,ディスク内容の論理的なコピーである。

イメージ操作 (Image operation): BACKUP ユーティリティの入力ディスク上のすべてのファイルを処理する動作。

イメージ登録ファイル (image registry): イメージ登録機能に関連するファイル。オペレーティング・システムの前のバージョンに依存する互換性のあるアプリケーション・イメージを続けて使用する場合に,イメージをイメージ登録ファイルに登録することができる。

イメージ・バックアップ (Image backup): BACKUP ユーティリティの動作の 1 つで,ディスク (またはボリューム) 上のすべてのファイルのコピーをセーブ・セット と呼ばれる特殊ファイルに保存するもの。完全バックアップとも呼ばれる。 イメージ操作 も参照。

イメージ比較 (Image compare): BACKUP ユーティリティのボリューム全体の内容を比較する動作。

イメージ・リストア (Image restore): BACKUP ユーティリティの出力ディスクを初期化し,ボリューム全体を復元する動作。

インストレーション・プロシージャ (Installation procedure): オペレーティング・システムの初期インストレーションに使用するプロシージャ。また,レイヤード製品のインストールに使用するプロシージャ。

運用時データベース (Volatile database): ネットワークのノードにおいて,現在のネットワーク状況を反映する DECnet構成データベース のワーキング・コピー。 パーマネント・データベース を参照。

永久オープン・イメージ (Permanently open image): イメージ・ファイルのディレクトリ情報がメモリに永久的に存在し,ファイルを取り出すときに通常必要となるディレクトリ検索が不要な既知イメージ

エクステント (Extent): Files--11 ボリューム上における,特定のファイルに割り当てられた連続したブロック。

エグゼクティブ (Executive): 入出力,資源割り当て,プログラムの実行を行うルーチンの実行を制御する,オペレーティング・システム内のプログラムのセット。 エグゼクティブ・ルーチン も参照。

エグゼクティブ・モード (Executive mode): 2 番目に高い特権を持つプロセッサ・アクセス・モード 。 OpenVMS RMS (レコード管理サービス),およびオペレーティング・システムの多くのシステム・サービス・プロシージャは,エグゼクティブ・モードで実行される。

エグゼクティブ・ルーチン (Executive routines): エラーおよびイベントを検出して関連する情報をメモリ内のエラー・ログ・バッファに書き込むシステム・ルーチン群。 エグゼクティブ も参照。

エラー・ログ・ダンプ・ファイル: Alpha システムで,エラー・ログ・バッファの内容が書き込まれるファイル (システム・ダンプ・ファイル以外)。エラー・ログ・ダンプ・ファイルが提供されるため,システムは,作成したものの,システム・クラッシュが発生した時点でまだ書き込んでいないエラー・ログ・エントリを含むように,再ブート時に更新できる。

エラー・ログ・ファイル (Error log file): 装置と CPU のエラー・メッセージは,オペレーティング・システムにより自動的にこのファイルに記録される。 ERROR LOG ユーティリティは, エラー・ログ・レポート・フォーマッタ (ERF) を呼び出してエラー・ログ・ファイルの内容の指定された項目を出力する。

エラー・ログ・レポート・フォーマッタ (Error Log Report Formatter (ERF)): ERROR LOG ユーティリティによって呼び出され, エラー・ログ・ファイル から選択された項目を出力するシステム・コンポーネント。

エリア・ルータ (Area router): ネットワークにおいて,エリア間およびローカル・エリア内でルーティングを行うノード。 レベル 2 ルータ とも呼ばれる。レベル 1 ルータ を参照。

遠隔ノード (Remote node): ネットワークを通してローカル・ノードにアクセスできるノード。 SYSMAN ユーティリティでは,SYSMAN を実行しているノード以外のノード。 ローカル・ノード を参照。

エンド・ノード (End node): ネットワークにおいて,ルーティング動作を行わないノードのこと。

オブジェクト (Object): ネットワークにおける,論理リンク の接続先プロセス。 MAIL オブジェクトなどは DECnet プログラムであり,他のオブジェクトはユーザが作成したプログラムである。ネットワークを通して 2 つのプログラムが通信する場合,ローカル・ノード上のソース・プログラムが遠隔ノード上のオブジェクトとの間に論理リンク を確立する。

オペレータ・ターミナル (Operator terminals): オペレータ通信マネージャ (OPCOM) がブロードキャストしたメッセージを表示するターミナル。通常は,装置名 OPA0: のコンソール・ターミナルがオペレータ・ターミナルである。ただし,どのユーザ・ターミナルでもオペレータ・ターミナルとして指定できる。

オペレータ・ログ・ファイル (Operator log file): オペレータ通信マネージャ (OPCOM) は,このファイルにメッセージを記録する。ファイル名は,SYS$MANAGER:OPERATOR.LOG である。

カーネル・モード (Kernel mode): プロセッサのアクセス・モード のうち最も高い特権を持つもの。入出力ドライバやページャのような最も高い特権を持つサービスはカーネル・モードで稼動する。カーネル・モードでは,プロセッサはシステムを完全に制御できる。

会計情報ファイル (Accounting files): システムが資源の使用状況に関する情報を格納するファイル。 カレント会計情報ファイルを参照。

回線 (Line): ネットワークにおいて, 隣接ノード 同士を接続する物理的なデータ・パス。各コンピュータは通信回線を介して DECnet ネットワークに接続される。 TCP/IP ネットワークにおいて,回線はあるホストから他のホストへデータを渡す物理的なパス。

会話型ブート (Conversational boot): ブート操作の 1 つ。ブートを行う前に停止して,システム・パラメータ変更などの特殊な操作を行う。 ノンストップ・ブート を参照。このブート方法は,実験,テスト,デバッグのときに動作環境を頻繁に変更するプログラム研究開発環境で利用される。

書き込み可能イメージ (Writable image): 参照しているプロセスがないため,またはページング上の理由で物理メモリから削除され,イメージ・ファイルに書き戻される,参照時にコピーを行わない書き込み可能共用セクションを持つ 既知イメージ

仮想装置サーバ (virtual device server): 物理装置媒体と論理ディスク・ブロックのセットを,ローカル・エリア・ネットワーク (LAN) 内のクライアント・システムに提供する。適切なクライアント・ソフトウェアを実行しているシステムであれば,ローカルに接続されている装置であるかのように仮想装置に接続することができる。仮想装置サーバを利用していても,提供される仮想装置上のファイル・システムを使用しなくてもかまわない。 InfoServer システム も参照。

仮想装置ユニット (virtual device unit): InfoServer システムにおいて,遠隔サーバ上のボリュームに対して,ローカル OpenVMS のコンテキストを表現する仮想装置。仮想ディスク・ユニットの場合は,DADn : という形式の装置名,仮想テープ・ユニットの場合は,MADn : という形式の装置名を持つ。 バインドInfoServer システム仮想装置サーバ も参照。

カテドラル・ウィンドウ (cathedral windows): マッピング・ウィンドウから作成されたセグメント化ウィンドウ。大きいファイルを読み取るときに必要なオーバヘッドの削減に役立つ。ユーザが作成できるカテドラル・ウィンドウの数は入力バイト数制限 (BITLM) により制限される。

カレント会計情報ファイル (Current accounting file): OpenVMS Cluster 環境では,特定のノード上の アカウント・ファイル のこと。省略時の設定では,SYS$MANAGER:ACCOUNTNG.DAT がカレント会計情報ファイルである。

完全バックアップ (Full backup): イメージ・バックアップを参照。

完全名 (Full names): VAX システムの場合,DECdns 命名サービスに格納できる階層構造の DECnet/OSI ノード名のこと。 VAX システムの完全名の最大長は 255 バイト。

キー・プロセス: 逆リンクされる遷移ページも含めて, PT,S0/S1,S2 のすぐ後にダンプされるプロセス。システム管理者はキー・プロセスとして取り扱う追加プロセスを指定できる。キー・プロセスは,ダンプで他のプロセスより優先されるため,ダンプ・ファイルが小さすぎるために,すべてのプロセスを格納できない場合でも,キー・プロセスとして選択したプロセスは正しく書き込まれる。

既知イメージ (Known image): INSTALL ユーティリティによってインストールされたイメージのこと。イメージをインストールすると,そのイメージには属性が割り当てられ,システムに認識されて「既知」のイメージになる。

既知ファイル・リスト (Known file list): 内部データ構造の 1 つ。システムはこのリストに既知イメージ を定義する。既知ファイル・リストの各エントリには,既知イメージのファイル名とそのファイルのインストール時の属性が示される。

機能 (Capability): VAX システムにおいて,システム・ユーザに使用可能なベクタ・プロセッサのサービスを作成するソフトウェア。

基本プロセス優先順位 (Base process priority): システムがプロセスをスケジューリングするときに使用する優先順位の基準値。優先順位は最も低い値が 0,最も高い値が 31 である。レベル 0 から 15 はタイムシェアリング・プロセスの優先順位,レベル 16 から 31 はリアルタイム・プロセスの優先順位である。 ジョブ・スケジューリング優先順位 を参照。

機密保護監査ログ・ファイル (Security audit log file): システムの機密保護イベントの記録が入っているクラスタ単位のファイル。ANALYZE/AUDIT コマンドを実行すれば,機密保護監査ログ・ファイルをもとに機密保護イベントのレポートと要約を出力できる。

キャッシング (Caching): 情報をメモリ内に保持することによって性能を向上させる機能。このような情報には,ディスク・ボリュームの空き領域に関するデータ,ファイル識別情報,クォータ・ファイル・エントリ,およびファイル・ヘッダが含まれる。

キュー (Queue): ユーザが出力処理またはバッチ処理の要求を出せるようにするもの。システムは,資源の状況に従って,ユーザのプリント・ジョブやバッチ・ジョブを処理する。

キュー・データベース (Queue database): キューおよび,バッチ・ジョブとプリント・ジョブに関する情報が入っている 1 つ以上のファイル。

キュー特性 (Queue characteristics): キューで実行されるバッチ・ジョブまたはプリント・ジョブを制御するために,ユーザが定義し,キューに割り当てることができる特性。

キュー・マネージャ (Queue manager): キューの動作を制御するシステム・コンポーネント。

共有イメージ (Shared image): 読み込み専用セクションと参照時のコピーを行わない読み込みまたは書き込みセクションを,複数のユーザが同時にアクセスできるため,これらのセクションの 1 つのコピーを物理メモリに入れておけばよい 既知イメージ

共有資源 (Shared resource): OpenVMS Cluster 環境において,VMScluster 内のすべてのノードがアクセスできる,ディスクまたはキューなどの資源。共有資源を持つ 1 つのクラスタに属するユーザは,データ・ファイル,アプリケーション・プログラム,プリンタがどのノードに存在しているかにかかわりなく,これらの資源にアクセスできる。

共用可能イメージ (Shareable image): リンカ・ユーティリティの /SHAREABLE 修飾子とリンクされるイメージ。このイメージは,使用する実行可能イメージにリンクする必要がある。共用可能イメージは, リンク可能イメージ とも呼ばれる。

クォータ・ファイル (Quota file): Files--11 ボリュームにおいて,ディスクの使用が許可されているすべてのユーザを記録し,その現在のディスク使用量と使用上限値を示すファイル。クォータ・ファイル QUOTA.SYS は,他のファイルとともに [000000] ディレクトリに保存される。このファイルのエントリ 16 個に対し,1 ブロックのディスク記憶領域が必要である。ディスク・クォータ を参照。

クラスタ (Cluster): Files--11 媒体上の論理的にまとめられたブロックのグループ。ディスク空間の割り当てを行うときの基本単位として使用される。 OpenVMS Cluster システム も参照。

クラッシュ・ダンプ (Crash dump): オペレーティング・システムは,回復不可能なエラーまたはシステムを異常終了させる内部的な矛盾を検出した場合,エラー・ログ・バッファ,プロセッサ・レジスタ,およびメモリの内容をシステム・ダンプ・ファイル に書き込む。

クラッシュ履歴ファイル (crash history file): システム・クラッシュに関する情報が収められているファイル。クラッシュ履歴ファイルの内容を表示するには,クラッシュ・ログ・ユーティリティ・エキストラクタ (CLUE) を使用する。クラッシュ履歴ファイルは,クラッシュに関する問題の理解や解決,その他の有用なデータの入手に利用することができる。

グループ・ボリューム (Group volume): グループ内の全ユーザに使用可能なボリューム。 システム・ボリュームを参照。

ゲートウェイ: TCP/IP ネットワークにおいて,2 つのネットワークに接続していて, 1 つのネットワークからもう 1 つのネットワークにパケットを送るコンピュータ。

現在値 (Current values): ディスク上の省略時のパラメータ・ファイルに格納され,システムのブートに使用されるシステム・パラメータ値の集合。システムのブート時,現在のパラメータ値がメモリに読み込まれ, アクティブ値 が設定される。

構成データベース (configuration database): ネットワーク内の各ノードには,構成データベースがあり,ここに,そのノードおよびそのノードが通信を行うことができる他のノードに関する情報が格納されている。構成データベースは パーマネント・データベース運用時データベース から構成される。

公用ボリューム (Public volume): システム上のすべてのユーザがアクセスすることができ,プライベート・ファイルと公用ファイルの両方を記録することができる Files--11 ボリューム。

コマンド・プロシージャ (Command procedure): DCL のコマンドを含むファイル。それらのコマンドが使用するデータを含む場合もある。コマンド・プロシージャを実行すると,そのファイルが読み込まれ,その中のコマンドが実行される。これにより,各コマンドを別々に入力する必要はなくなり,ルーチン作業を効果的に行うことができる。また,コマンド・プロシージャはバッチ・モードで実行できる。

コマンド文字列 (Command string): コマンド名,コマンド修飾子,パラメータ修飾子など, 1 つのコマンドに指定されているすべての要素のこと。コマンドは複数行に渡ることができるため,コマンド全体を指す場合にこの用語を使用する。

コンパクト・ディスク読み込み専用メモリ (Compact Disc Read-Only Memory (CD--ROM)): オーディオ機器で使用される CD--ROM と同様のコンピュータ用ディスク記憶デバイス。オーディオ用 CD--ROM との相違は, CD--ROM コンピュータ・プレイヤはオーディオ・インタフェースではなく,デジタル・インタフェースを使用する点である。

サーキット (Circuit): ネットワーク上の隣接ノード 同士を接続する通信データ・パスのこと。サーキットは物理的なデータ・パスではなく,むしろ物理的な接続 (回線) 上で動作する論理的な接続といえる。ノード相互間のすべての入出力動作はサーキット上で行われる。

サーバ・キュー (Server queue): キューに登録されているプリント・ジョブに属するファイルを,ユーザが変更したシンビオント またはユーザが作成したシンビオントを使用して処理するタイプの出力実行キュー。プリンタ・キューターミナル・キュー を参照。

サイジング (Sizing): システム資源 (メモリとディスク空間) の割り当て量と,サイトの作業負荷要求とを一致させる処理。システムを自動的にサイジングするには,AUTOGEN コマンド・プロシージャを使用する。

再設定モジュール (Reset module): 各プリント・ジョブの終わりに挿入される装置制御モジュール。ジョブの終わりでプリンタを再設定するときに使用する。

再構成: 製品インストール後の,(インストール中に選択した)構成の変更。

サイト別スタートアップ・コマンド・プロシージャ (Site-specific startup command procedure): システムがブートするたびに実行するコマンド・プロシージャ。 汎用スタートアップ・コマンド・プロシージャ とは異なり,サイト別プロシージャには,サイトごとに異なる動作を実行するためのコマンドを追加できる。

磁気テープ大容量記憶装置制御プロトコル・サーバ (Tape mass storage control protocol (TMSCP) server): OpenVMS Cluster 環境において, TU シリーズ・テープなどの MSCP ローカル・テープのコントローラとの通信に使用する TMSCP プロトコルを実現するコンポーネント。 TMSCP サーバがテープ・クラス・デバイス・ドライバ (TUDRIVER) とともにこのプロトコルをプロセッサで実現することにより,プロセッサが記憶装置のコントローラとして機能する。

磁気テープ補助制御プロセス (Magnetic Tape Ancillary Control Process (MTAACP)): 標準ラベルのテープ・ボリュームの論理形式を解釈する, OpenVMS オペレーティング・システムの内部ソフトウェア・プロセス。

識別レコード (Identification record): ファイル・ヘッダ内のディスクおよびボリュームの属性を含むレコード。

時差係数(TDF): ローカル・システム時刻と,世界標準時(UTC)との差。 Coordinated Universal Time参照。

システム・イメージ (System image): オペレーティング・システムの制御下では実行されないイメージ。スタンドアロン専用である。システム・イメージの内容と形式は, 共用可能イメージ実行可能イメージ とは異なる。

システム・イメージ・スナップショット (system image snapshot): スナップショット機能で使用されるシステム設定のレコード

システム・スタートアップ: オペレーティング・システムがシステムを起動するために実行する一連のタスク。

システム・ダンプ・ファイル (System dump file): システム障害の原因となる回復不能エラーや非整合性をオペレーティング・システムが検出した場合に,エラー・ログ・バッファ,プロセッサ・レジスタ,メモリの内容が書き込まれるファイル。クラッシュ・ダンプ を参照。

システム通信サービス (System communication services (SCS)): OpenVMS Cluster 環境において,Compaq SCA (システム通信アーキテクチャ) に基づいてコンピュータ間通信を実現するソフトウェア。

システム・ディスク (System disk): OpenVMS オペレーティング・システム・ファイルが入っているディスク。

システム・パラメータ (System parameters): システムをどのように機能させるかを制御するパラメータ。システム・パラメータ値は,メモリ管理,プロセス・スケジューリング,システム・セキュリティなど,各種のシステム機能を制御する。

システム・ボリューム (System volume): システム上のすべてのユーザが使用できるボリューム。 グループ・ボリュームを参照。

システム・メッセージ (System messages): DCL またはユーティリティでコマンドを入力したときにシステムが返すメッセージ。コマンドの出力内容の意味を理解するために有用である。

システム領域 (system area): CD--ROM ボリューム空間を 2 つに分割したものの 1 つで,論理セクタ 0 から 15 までを含む。システム用に予約されている領域。

システム単位論理名 (Systemwide logical name): システム全体で使用される論理名。システム論理名テーブルで定義される名前であり,システム内のあらゆるプロセスで使用できる。

実行可能イメージ (Executable image): プロセス内で実行することができるイメージ。 Linker ユーティリティで /EXECUTABLE 修飾子を指定することによって (または /SHAREABLE 修飾子を指定しないことによって) リンクされる。

実行キュー (Execution queue): バッチ・ジョブまたはプリント・ジョブを処理するために登録するキュー。 汎用キューを参照。

自動起動機能 (Autostart feature): スタートアップを簡略化し,OpenVMS Cluster 環境内の実行キューを複数のノードから利用できるようにする機能。この機能により次のことが可能となる。


自動起動キュー (Autostart queue): 自動起動機能の特徴を利用した実行キュー。キューの作成時,そのキューを自動起動キューとして指定できる。

自動構成 (Autoconfiguration): 自動構成は,システムにあるハードウェア装置を検出し,それに対して適切なデバイス・ドライバをロードする処理である。

出力形式 (Print forms): 出力形式と出力キューにより,マージンやページ長などのページ・フォーマッティング属性を決定できる。さらに,形式に指定した用紙ストックによって,ジョブの出力が決定される。ジョブの形式がキューにマウントされた形式のストックと異なる場合,ジョブは出力されない。省略時の出力形式は,DEFAULT と呼ばれるものが提供される。ユーザが要件に応じたフォーマッティングを行えるようにするため,また,特殊な用紙を必要とするジョブを出力する場合など,この出力形式以外の形式を作成できる。

出力実行キュー (Output execution queue): シンビオント が処理するジョブを受け付けるキュー。 キュー・マネージャ は,ジョブを発行したときにユーザが指定したファイル・リストをシンビオントに送る。出力シンビオントは,ディスクから出力装置にデータを転送する。シンビオントは各ファイルを処理し,それと同時に,プリンタやターミナルなど,シンビオントが制御する装置に対して出力する。

順編成 (Sequential organization): 磁気テープ上のデータ編成。テープに書き込まれた順序でデータが並べられる。

常駐イメージ (Resident image): Alpha システムにおいて,共用可能イメージ の性能を向上させる既知イメージ 。常駐イメージを使用すると,コードが入っているイメージ部分はシステム空間に移動され,大きな単一のページに置かれるため性能が向上する。

省略時の値 (Default values): ディストリビューション・キットで提供される,省略時のリストに保存されるシステム・パラメータ値の集合。これらの値により,現在サポートされているどの構成もブートできる。

初期化ファイル (Initialization file): 一部のユーティリティで,そのユーティリティを呼び出すたびに使用されるファイル。初期化ファイルでは,キーの定義や環境の設定などを行うことができる。

ジョブ・コントローラ (Job controller): バッチ・ジョブのタスクを実行するプロセスを生成するシステム・プロセス。

ジョブ・スケジューリングの優先順位 (Job scheduling priority): システムがキューに登録されたバッチ・ジョブまたはプリント・ジョブをスケジューリングするときに使用する優先順位の値。ジョブ・スケジューリングの優先順位の範囲は,最も低い値が 0,最も高い値が 255 である。 基本プロセス優先順位 を参照。

ジョブ・バナー・ページ (Job banner pages): ジョブを識別するためのバナー・ページ 。各ユーザは,管理者がキューのための設定したジョブ・バナー・ページを変更できる。 ファイル・バナー・ページ を参照。

所有者 UIC (Owner UIC): UIC に基づく保護とともに使用する。通常は,ファイルまたはボリュームを作成したユーザの UIC である。

シリンダ (Cylinder): ディスクのすべての記録面上の同一半径を持つすべてのトラック

シンビオント (Symbiont): 出力キューとともに使用され,プリント・ジョブの書式化とプリンタへの送信を行うプロセス。オペレーティング・システムで用意されている標準のプリント・シンビオント PRTSMB は,基本の出力装置にファイルを出力するときに使用する。ターミナル・サーバ に接続されている出力装置にファイルをプリントする場合には,LAT プリント・シンビオント LATSYM を使用する。

スカラ (Scalar): 値を 1 つ持つ,1 つのデータ項目。ベクタを参照。

スタートアップ・データベース (Startup database): システム・ソフトウェアのスタートアップに使用する情報が入っているファイル。たとえば, 汎用スタートアップ・コマンド・プロシージャ では,スタック・データベース STARTUP$STARTUP_VMS に入っている情報を使用して,オペレーティング・システムを起動する。レイヤード製品を起動する場合に使用するスタートアップ・データベースは,STARTUP$STARTUP_LAYERED である。

スプール・プリンタ (Spooled printer): ディスクなどの中間記憶装置に出力を書き込むようにプリンタを設定すること。プリント・ジョブをキューに登録するのではなく,データをプリンタに直接書き込んだりコピーしたりするアプリケーションを使用している場合は,スプール・プリンタを使用する。この結果,プログラムを実行している間も,他のシステム・ユーザがプリンタを使用できる。

スライス (slicing): Alpha システムにおいて,イメージの内容を分割し,その分割した内容を同じページ保護を持つ他の分割内容と同じメモリ領域内に置くことができるようにソートするオペレーティング・システムの機能。その結果,ロード可能なエグゼクティブ・イメージあるいは共用可能イメージを従来の方法でロードする場合よりも効率的に, Alpha システム上の変換バッファを使用することができる。

スワッピング (Swapping): ディスクに入っているファイルと物理メモリとの間で情報を移動することにより,システム全体に割り当てた物理メモリを効率よく使用するメモリ管理動作。システムは,アクティブとなる頻度の低いプロセスの作業領域全体を物理メモリからファイルに移動する。ページング を参照。

スワップ・ファイル (Swap file): スワッピング 動作において,スワップしたメモリ部分をシステムが書き込むファイル。ディストリビューション・キットには,SYS$SYSTEM:SWAPFILE.SYS と名付けられたスワップ・ファイルが入っている。

製品記述ファイル (PDF): ソフトウェア・メーカが提供するファイルであり,ソフトウェア製品やソフトウェア製品群をインストールするために POLYCENTER Software Installation ユーティリティが必要とするすべての情報を格納する。

製品構成ファイル (PCF): オプションとして提供される POLYCENTER Software Installation ユーティリティ・ファイルであり,ソフトウェア・メーカから提供されるか,またはシステム管理者が作成できる。 PCF には,製品のインストールで出力される質問の一部または全部に対する応答を格納する。省略時の設定や必須設定を指定することができ,これらの設定は,PDF で提供される省略時の設定と異なってもかまわない。

製品テキスト・ファイル (PTF): ソフトウェア・メーカがオプションとして提供する POLYCENTER Software Installation ユーティリティ・ファイル。このファイルには,製品名,製品の開発者,構成の設定に関する説明,製品のインストールで使用されるメッセージ・テキストも含めて,製品に関する情報が格納される。

製品データベース (PDB): POLYCENTER Software Installation ユーティリティによって自動的に作成されるデータベース。製品をインストールするときに,ファイルや,製品を構成する他のオブジェクト,たとえばディレクトリやアカウントは PDB に記録される。インストール時に選択した構成の設定も記録される。

製品登録キー (Product Authorization Key (PAK)): 多数のコンパック製品において,印刷物の形で通常提供される情報。この情報により,ソフトウェア・ライセンス をシステムのライセンス・データベースに登録できる。

セーブ・セット (Save set): BACKUP ユーティリティで使用する特殊ファイル。 BACKUP ユーティリティは,セーブ・セットにファイルをセーブしたり,セーブ・セットからファイルをリストアしたりする。インストールおよびアップグレード・プロシージャでは,セーブ・セットからシステム・ディスクにプロダクト・ファイルをリストアする。

セクタ (Sector): Files--11 ディスク構造が認識できる最小単位。ほとんどの Files--11 ディスクの場合,セクタはブロックと同一である(512 バイト)。 ISO 9660 ボリューム上では,一意にアドレス指定できる単位で, CD--ROM 上の各セクタは,2,048 個の 8 ビット・バイトのシーケンスから構成される。

接続マネージャ (Connection manager): OpenVMS Cluster 環境において,OpenVMS Cluster システムを動的に定義し,各コンピュータのクラスタへの関与を調整するソフトウェア・コンポーネント。

設定モジュール (Setup module): プリント・ジョブにおいて,ファイルの先頭に挿入される 装置制御モジュール

選択操作 (Selective operation): バージョン番号,ファイル・タイプ,UIC,作成日時,満了日付,変更日付などの基準に従って選択したファイルまたはボリュームを処理する BACKUP ユーティリティの動作。

選択ダンプ (Selective dump): クラッシュ・ダンプの分析に利用できるメモリ部分だけを記録するクラッシュ・ダンプ 。すべての物理メモリを記録するだけのディスク空間がない場合に有効である。 物理ダンプ を参照。

装置デバイス (Device): 記憶媒体へアクセスできるハードウェア。 ドライブとも呼ばれる。

装置制御ライブラリ (Device control library): ユーザが作成した,テキストまたはエスケープ・シーケンスから構成されるモジュールを格納するテキスト・ライブラリ。 装置制御モジュール も参照。

装置制御ライブラリ・モジュール (Device control library module): 装置制御ライブラリ に含まれるユーザが作成したモジュールのこと。装置制御・ライブラリ・モジュールは次の目的に使用できる。

設定モジュールページ設定モジュール再設定モジュール も参照。

ソース・ディスク (Source disk): VMSINSTAL.COM または VMSKITBLD.COM のコマンド・プロシージャにおける,ファイルのコピー元ディスク。 ターゲット・ディスク を参照。

ターゲット・ディスク (Target disk): VMSINSTAL.COM または VMSKITBLD.COM における,システム・ファイルの移動先ディスク。ソース・ディスクを参照。

ターミナル・キュー (Terminal queue): シンビオント を使用してターミナル・プリンタに出力を送る出力実行キュー。プリンタ・キューサーバ・キュー を参照。

ターミナル・サーバ (Terminal servers): ローカル・エリア・ネットワーク (LAN) と LAN に属する他のシステムに,ターミナル,モデム,プリンタを接続する通信装置。 LAT プロトコル を参照。

大容量記憶制御プロトコル・サーバ (Mass storage control protocol (MSCP) server): OpenVMS Cluster 環境において, MSCP プロトコルを実現するコンポーネント。 RA シリーズ・ディスクのような DSA ディスク用コントローラとの通信に使用される。ディスク・クラスのデバイス・ドライバ である DUDRIVER および DSDRVIER の一方または両方と組み合わせることで, MSCP サーバはコンピュータ上で MSCP プロトコルを実現し,そのコンピュータが記憶域制御装置として機能することを可能にする。

チューニング (Tuning): ある構成と作業負荷に対し,最適化された全体的性能を得るために各種のシステム値を変更する処理。

追加型バックアップ (Incremental backup): BACKUP ユーティリティの動作。 /RECORD 修飾子を使って行われた最新のバックアップの後で作成または変更されたファイルだけを保存する動作。 /RECORD 修飾子により,ファイルがバックアップされた日付と時刻が記録される。

追加型リストア (Incremental restore): BACKUP ユーティリティの動作。追加型セーブ・セットをリストアする。

ディスク (Disk): ファイルが存在する物理的な媒体。

ディスク・クォータ (Disk quota): 公用ボリューム上で各ユーザが利用できるディスク領域の制限を設定し,それを管理する方法。クォータ・ファイルを参照。

データ・レコード・ストレージ: テープ・ファイル内で,データ・レコードは可変サイズのデータ・ブロックに格納される。各ブロックには 1 つ以上のレコードが格納される。RMS はレコードの管理機能を提供する。

データ領域 (data area): CD--ROM のボリューム空間を 2 つに分割したもののうちの 1 つで,論理セクタ 16 以降のボリューム空間が含まれる。

テープの終端マーカ (End-of-tape (EOT) marker): テープ・ボリュームの書き込み可能領域の終端を表す光反射性のマーク。

テープの先頭マーカ (Beginning-of-tape (BOT) marker): テープ・ボリュームの書き込み可能領域の始まりを示す光反射性のマーク。

装置制御ライブラリ (Device control library): ユーザが作成した,テキストまたはエスケープ・シーケンスから構成されるモジュールを格納するテキスト・ライブラリ。 装置制御モジュール も参照。

デバイス・ドライバ (Device Driver): 特定の種類の装置の入出力動作を制御するシステム・コンポーネント。 OpenVMS 上で装置を機能させるためには,その装置を接続し,対応するデバイス・ドライバをメモリにロードする必要がある。

特権 (Privileges): ユーザがシステム上で実行できる機能を制限する手段。システム管理者の場合,一般のユーザには禁止されている特権が必要となる。

特権イメージ (Privileged image): 既知イメージ 。このイメージを実行するプロセスには一時的に特権 が追加され,イメージを実行する場合にかぎりユーザ登録ファイル (UAF) に定義されている特権制限を超えることができる。このため,通常の特権だけを持つユーザでも,通常の特権より高い特権を必要とするプログラムを実行できる。

ドライブ (Drive): 記憶媒体へアクセスできるハードウェア。 装置とも呼ばれる。

トラック (Track): ディスクの 1 記録面上で同一半径を持つセクタ (Files--11 ボリュームではブロック) の集まり。ディスク装置の特定の読み込みまたは書き込みヘッド位置でアクセス可能である。

トランザクション・グループ: 特定の規則に従わなければならない SCSNODE 名を持ち, DECdtm トランザクションを行うコンピュータのグループ。

DECnet Phase IV: DECnet の古いバージョン。レイヤード製品のように,OpenVMS とは別にインストールして使用する。

トレーラ・ラベル (Trailer labels): ヘッダ・ラベルと似ているが,ファイルの後に書き込まれる磁気テープ・ラベル。

ネットワーク (Network): 複数のコンピュータを接続し,情報または通信をこれらのコンピュータが共有または転送することを可能とする手段。 1 つのネットワークは,互いに接続された複数のコンピュータ,および,接続に使用するハードウェアとソフトウェアで構成される。

ネットワーク代理アカウント (Network proxy account): ネットワーク内の遠隔ノード 上のユーザがローカル・システムのアカウントを利用してデータにアクセスできるようにするユーザ・アカウント。代理アカウントは,遠隔ノード上の 1 名以上のユーザに対し,特定のファイルに対するアクセスは許可するが,ローカル・システムのアカウントは禁止するという場合に有用である。

ノード (Node): 1 つのネットワークにおいて,ケーブル,電話回線,マイクロ波,通信衛星などによって別のコンピュータ・システムに接続されているコンピュータ・システム。

ノンストップ・ブート (Nonstop boot): 最も一般的なブート動作。システム・パラメータ値の変更などの特別な処理を終了しないままブートする場合に,ノンストップ・ブートを行う。会話型ブート を参照。

パーティション (partition): 読み書き可能ディスクの論理サブセット。1 つのディスクを複数のパーティションに分割し,そのそれぞれを独立して使用することができる。パーティションは,1 つのディスクのように見える。

パーマネント・データベース (Permanent database): ネットワークにおける, DECnet for OpenVMS 構成データベース の永久コピー。ネットワークを起動すると,このデータベースが運用時データベース の初期値を提供する。パーマネント・データベースの変更は,ネットワークのシャットダウン後も有効であるが,現在のシステムには適用されない。

媒体 (Media): データを格納する物理的な実体。

バインド (binding): InfoServer システムにおいて,ローカル OpenVMS システムに 仮想装置ユニットを作成する機能。

バックリンク (Backlink): Files--11 ディスク構造において,ファイルが存在するディレクトリを指すポインタのこと。

バッチ実行キュー (Batch execution queue): バッチ・ジョブ専用の実行キューのこと。

バッチ・ジョブ (Batch job): 1 つまたは複数のコマンド・プロシージャを実行する独立プロセス。ユーザは,ジョブをバッチ・キューに登録する場合にコマンド・プロシージャのリストを定義する。

バッチ・モード (Batch mode): 実行モードの 1 つ。このモードでは,コマンド・プロシージャをバッチ・キューに登録して実行することができる。必要な資源が使用可能な場合,システムは独立プロセスを作成してプロシージャ内のコマンドを実行する。通常,バッチ・モードで動作するプロセスは最も低いプロセス優先順位で実行される。これは,会話型ユーザとバッチ・ジョブがシステム資源を競合することを避けるためである。

バナー・ページ (Banner page): 各プリント・ジョブの先頭と最後,およびプリント・ジョブ内の各ファイルの先頭と最後に出力される特別に書式化されたページ。これらのページは,あるプリンタ上で出力された各ジョブを区別したり, 1 つのジョブ内で各ファイルを区別したりするときに利用される。

汎用キュー (Generic queue): バッチ・ジョブまたはプリント・ジョブを 実行キュー に転送するまでの間保持するキュー。各ジョブは,それを開始するための適切な実行キューが使用可能になるまで汎用キューに保持され,実行キューが使用可能になると, キュー・マネージャ によってその実行キューに移される。

汎用出力キュー (Generic output queue): 汎用バッチ・キューの 1 つ。各ジョブをどの出力実行キューに送ることもできる。この種のキューは,特に出力のための作業負荷を複数の同機種のプリンタに分散するときに使用される。

汎用スタートアップ・コマンド・プロシージャ (Site-independent startup command procedure): システムがブートするたびに実行し,システムのスタートアップを管理するコマンド・プロシージャ。ファイル名は SYS$STARTUP:STARTUP.COM であり,サイト別条件とはかかわりなく,すべてのシステムで必要である。このファイルを変更してはならない。 サイト別スタートアップ・コマンド・プロシージャ を参照。

汎用タイムシェアリング・サービス (General timesharing service): LAN 上のユーザに処理資源を提供するサービス。 アプリケーション・サービスを参照。

汎用バッチ・キュー (Generic batch queue): 汎用キューの 1 つ。各ジョブをバッチ用実行キューだけに送る。汎用バッチ・キューは,特に OpenVMS Cluster 環境でバッチ・ジョブの作業負荷を複数のノードに分散するときに使用される。

必須アップデート (Mandatory update): オペレーティング・システムのアップグレードおよびインストールの直後に必要なソフトウェアのアップデート。

非ローカル環境 (Nonlocal environment): SYSMAN ユーティリティにおいて,ローカル・ノード以外またはローカル・クラスタ以外で作業している場合の環境。

非ローカル・クラスタ (Nonlocal cluster): SYSMAN ユーティリティにおいて,SYSMAN を実行するクラスタ以外のクラスタ。

ファイル (File): Files--11 媒体上で,1 〜 n の番号が付けられた,特定の属性を持つ連続した仮想ブロックの列。ファイルは,データ・ファイルまたはディレクトリ・ファイルのいずれかである。ディレクトリには,データ・ファイルとディレクトリ・ファイルの両方を含むことができる。

ファイル操作 (File operation): BACKUP ユーティリティにおける,個々のファイルまたはディレクトリを処理する動作のこと。

ファイル・バナー・ページ (File banner page): 1 つのジョブ内で各ファイルを区別するための バナー・ページ 。各ユーザは,管理者がキューのために行ったバナー・ページの設定内容を変更できる。

ファイル・ヘッダ (File header): Files--11 ボリューム上において,特定のファイルがボリューム上のどの部分を占有するかを示すもの。ファイル・ヘッダには, 所有者 UID保護コード ,作成日時,および ACL (アクセス制御リスト) などの情報が含まれる。

フィードバック (Feedback): システムが作業負荷を処理するために使用した各資源の量を示す情報で, エグゼクティブ によって継続的に収集される。 AUTGEN をフィードバック・モードで実行すると,この情報が分析され,関連するすべてのシステム・パラメータの値が調整される。

フィールド (Field): UAF レコードの AUTHORIZE ユーティリティによって変更を受ける部分。各フィールドに割り当てられた値に従って次のことが行われる。


ブート (Booting): システム・ディスクからプロセッサ・メモリにシステム・ソフトウェアをロードするプロセス。ブートストラップとも呼ぶ。システムを初めてブートする場合には, OpenVMS オペレーティング・システムをインストールする必要がある。 会話型ブート および ノンストップ・ブート も参照。

ブートストラップ (Bootstrapping): ブートを参照。

ブート・ブロック (Boot block): インデックス・ファイルの仮想ブロック 1。ブート (またはブートストラップ)・ブロックはほとんどの場合,ボリュームの論理ブロック 0 にマッピングされる。ブート・ブロックには, 1 次ブートストラップ・イメージ の場所とサイズが格納される。これは,システムをブートするときに使用される。特定のプロセッサはブートのためにブート・ブロックを読み込んで, 1 次ブート・ストラップ・イメージの場所を取得しなければならない。

物理セクタ (physical sector): システムあるいはデータ領域の区分。 ISO 9660 CD--ROM 上の最小のアドレス可能単位。

物理操作 (Physical operation): BACKUP ユーティリティにおいて,ボリューム全体を論理ブロック単位でコピー,セーブ,リストア,比較する動作。ファイル構造は無視される。

物理ダンプ (Physical dump): 物理メモリの内容全体をシステム・ダンプ・ファイル に入れるクラッシュ・ダンプ選択型ダンプ を参照。

プライベート・ボリューム (Private volume): プライベート・ファイルだけが入っているファイル構造のディスク・ボリューム。

プリンタ・キュー (Printer queue): シンビオント によって出力をプリンタに送るタイプの出力実行キュー。ターミナル・キューサーバ・キュー を参照。

プリント・ジョブ (Print job): プリンタに出力する 1 つ以上のファイルを指定する,出力キューのエントリ。出力するファイルは,プリント・ジョブを発行する場合にユーザが指定する。プリンタが使用可能状態になると, キュー・マネージャシンビオント にファイルを送る。この結果,ファイルは書式化されて出力される。

プロセスの制限とクォータ (Process limits and quotas): ユーザ・アカウントでプロセスが使用するシステム資源の量を制御するため,このアカウントに設定するユーザ登録ファイル (UAF) のパラメータ。 UAF パラメータは,システム・パラメータとは異なる。 AUTHORIZE ユーティリティによって値を設定する。

ブロック (Block): Files--11 ディスク上において,ディスク空間の割り当てを行うときの基本単位 (1 バイトを 8 ビットとしたときの 512 バイト)。磁気テープではブロックのサイズはユーザによって指定される。

紛失ファイル (Lost file): ディレクトリにリンクされていないファイルのこと。ディレクトリ・ファイル (ファイル・タイプが .DIR のファイル) をその中のファイルを削除しないで削除すると,そのディレクトリによって参照されるファイルは紛失ファイルになる。紛失ファイルが存在するとディスク空間の無駄になり,ユーザのディスク・クォータ に悪影響を与える。

ページ (Page): メモリの割り当ておよび解除で使用する単位。 VAX システムにおける 1 ページは 512 バイトである。 Alpha システムにおける 1 ページは 8 KB (8,192 バイト), 16 KB,32 KB,64 KB のいずれかである。Alpha コンピュータの初期段階のページ・サイズは,8,192 バイトである。 ページレット を参照。

ページ設定モジュール (Page setup module): プリント・ジョブの各ページの先頭に挿入される 装置制御モジュール

ページ・ファイル (Page file): ページング 動作において,メモリのページング部分をシステムが書き込むファイル。 SYS$SYSTEM:PAGEFILE.SYS と名付けられたページ・ファイルが,ディストリビューション・キットに入っている。システム・クラッシュ・ダンプ・ファイルの代わりに使用できる。

ページレット (Pagelet): Alpah システムにおける,512 バイトのメモリ単位。 1 Alpha ページレットは,1 VAX ページと同じサイズである。また,Alpha 8KB コンピュータにおける 16 Alpha ページレットは 1 Alpha ページと同じである。

ページング (Paging): ディスクに入っているファイルと物理メモリとの間で情報を移動することにより,プロセスに割り当てた物理メモリを効率よく使用するメモリ管理動作。システムは,プロセス作業領域内の頻繁に使用されない部分を物理メモリからファイルに移動する。 スワッピング を参照。

ベクタ (Vector): VAX システムにおける,同じデータ・タイプであり,互いに関連性のある複数のスカラ値,つまり要素で構成されるグループ。

ベクタ消費者 (Vector consumer): VAX システムにおいて,ベクタ機能を必要とし,ベクタ・コンテキストを持つプロセス。

ベクタ存在プロセッサ (Vector-present processor): VAX システムにおいて,VAX ベクタ処理システム構成に組み込まれた,スカラとベクタの統合化されたプロセッサ・ペア。

ベクタ対応システム (Vector-capable systems): VAX システムにおいて,VAX ベクタ・アーキテクチャに準拠するシステム。

ヘッダ常駐イメージ (Header resident image): 対応するイメージ・ファイルのヘッダがメモリ内に常駐する 既知イメージ 。ヘッダを常駐させることにより,一回のファイル・アクセスにおいてディスク入出力動作が 1 回だけ不要となる。

ヘッダ・ラベル (Header labels): 磁気テープ上で,ファイル名,作成日,満了日などの情報を含むラベル。磁気テープ上でファイルが作成されると,磁気テープ・ファイル・システムはすでに書き込み済みの最後のデータ・ブロックの直後にヘッダ・ラベルを書き込む。磁気テープ上の特定のファイルがファイル名によってアクセスされる場合,ファイル・システムは指定されたファイル名を含むヘッダ・ラベルをテープ上で検索する。

ホーム・ブロック (Home block): Files--11 ボリュームにおいてそれが Files--11 ボリュームであることを示すブロック。通常,ブート・ブロック (ブロック 0) の次のブロックがホーム・ブロックとなる。何らかの理由でホーム・ブロックを読み込むことができない,すなわち物理的に利用できない場合は,ホーム・ブロックとして代替ブロックが使用される。代替ブロックには,ボリュームおよびボリューム上の各ファイルの省略時の値についての固有情報が格納される。

保護イメージ (Protected image): 共用可能イメージ であり,保護されたコードが入っている,既知イメージ 。保護されたコードは, カーネル またはエグゼクティブ・モード で実行できるとともに,ユーザ・モード ・イメージによって呼び出すことができるコードである。

保護コード (Protection code): UIC に基づく保護とともに使用されるコードであり,アクセスを誰にどのような理由で許可するかを示す。

保護論理名 (Trusted logical names): エグゼクティブ・モードまたは カーネル・モードに対応する論理名。

保守リリース (Maintenance release): アップデート・プロシージャによって適用される OpenVMS オペレーティング・システムのリリース。

ホスト: TCP/IP ネットワークにおいて,TCP/IP に接続しているシステム。各ホストは,一意な名前とアドレスを持つ。ローカル・ホストは,ユーザがログインしているシステムである。遠隔ホストは,ユーザが通信を行っているシステムである。)

ボリューム (Volume): 新しいファイル構造を作成され,装置上にマウントされることによって使用可能状態となっているディスクまたはテープ。

ボリューム空間 (volume space): ボリュームに関する情報を含む,ボリューム上のすべての論理セクタのセット。

ボリューム・セット (Volume set): DCL の MOUNT/BIND コマンドによって 1 つの要素としてまとめられているディスク・ボリュームの集まり。ユーザには,1 つの大きなボリュームのように見える。また,マルチボリューム・ファイルの集合が記録される複数のボリュームのこと。

マウント・チェック (Mount verification): ディスク操作およびテープ操作の回復メカニズム。マウント・チェックがオンの間,ある装置がオフラインになり,ライト・ロック されても,その問題箇所を修正して,操作を続けることができる。

マスタ・エージェント (master agents): (eSNMP(Extensible Simple Network Management Protocol) を使用して) 管理対象のネットワーク上にあるルータやサーバなどの装置。マスタ・エージェントやサブエージェントは,マネージャ と情報を交換する。マネージャは管理を行うネットワークにある装置である。

マスタ・ファイル・ディレクトリ (Master file directory (MFD)): ディスク上のすべてのユーザ・ファイル・ディレクトリの名前を保持するファイル。

マネージャ (Managers): eSNMP (Extensible Simple Network Management Protocol) を使用して管理を行うネットワーク上の装置。マネージャはマスタ・エージェント やサブエージェントと情報を交換する。これらのエージェントは管理対象のネットワーク上に存在するルータやサーバなどの装置である。

マルチボリューム・ファイル (Multivolume file): 1 つのファイルのデータ・ブロックまたは関連性のある複数のファイルのデータ・ブロックが 1 つのボリュームに物理的に収まらないため,別のボリューム (磁気テープのリール) に渡るファイル。

満了日 (Expiration date): Files--11 ディスク構造では,満了日によってファイルの使用が管理される。使用頻度の低いファイルを削除するときにそのファイルの満了日を利用できる。

密度 (density): テープ上のデータの文字の測定値 (インチあたりのビット数)。

ユーザ環境テスト・パッケージ (user environment test package)(UETP): UETP を参照。

ユーザ識別コード (UIC) (user identification code (UIC)): ユーザ,ファイル,およびその他のシステム・オブジェクトに割り当てられている 1 組の数値で,使用できるアクセスのタイプ (所有者,グループ,一般ユーザ,システム) が指定される。 UIC は,グループ番号とメンバ番号をコンマで区切り,大括弧で囲んだ形式をとる。 アカウントUIC に基づく保護 も参照。

ユーザ登録ファイル (UAF) (user authorization file (UAF)): システムへのアクセス権を許可した全ユーザのエントリを含むファイル。各エントリにより,システムを使用する個々のユーザに割り当てられている,ユーザ名前,パスワード,省略時のアカウント, UIC (ユーザ識別コード),クォータ,制限値,および特権を指定される。

ユーザ・モード (User mode): 最も低い特権のプロセッサ・アクセス・モード。ユーザ・プロセスとランタイム・ライブラリ・ルーチンは,ユーザ・モードで実行する。

優先順位 (Priority): 基本プロセス優先順位または ジョブ・スケジューリング優先順位を参照。

ユーティリティ・プログラム (Utility program): 関連性のある動作集合を実行するコンパック提供のプログラム。たとえば,BACKUP ユーティリティでは,ファイルのセーブとリストアが行える。

ライセンス (License): 多くのソフトウェア・ベンダはライセンスと呼ばれるもので自社のソフトウェアを顧客に提供する。ライセンスという用語は法律的な意味を持つことがあるが,このマニュアルでは製品の使用許可を指す。ライセンス管理機能 (LMF) では,ソフトウェア・ライセンスの登録,管理,調査をオンラインで行うことができる。 製品登録キー (PAK) を参照。

ライト・ロック (Write lock): 書き込み動作を目的としてディスク・ボリュームまたは磁気テープ・ボリュームをマウントしたときにハードウェア・エラーまたはユーザによるエラーが発生すると,装置はライト・ロックされる。たとえば,ディスクがライト・ロックされている場合やテープに書き込みリングがない場合,ハードウェアはエラーを通知する。

隣接ノード (Adjacent node): ネットワークにおいて,ローカル・ノードに一本の物理回線で接続されているノード。

ルータ (Router): ネットワークにおいて,ルーティングを行うノード。

ルーティング (Routing): 複数のノードで構成されるネットワークにおいて,ソース・ノードからデスティネーション・ノード ( エンド・ノード ) にデータ・メッセージを送る処理。ルータとエンド・ノードは,ともにネットワーク内の他のノードとの間でメッセージの送受信を行える。 TCP/IP ネットワークにおいて,ルーティングとは,あるソース・ホストから他のホストへデータ・メッセージをダイレクトするプロセス。 ホスト 参照。

ルート・ボリューム (Root volume): ボリューム・セット の第 1 ボリューム。ボリューム・セットに属する各ボリュームは,ルート・ボリュームに対する相対ボリューム番号で識別される。ルート・ボリュームの番号は,常に 1 である。

ループバック・テスト (Loopback tests): ネットワークにおいて,そのネットワークが適正に動作するかどうかを調べるために行う一連のテスト。

ルールセット (Ruleset): 実行可能ファイルに類似したソフトウェア・ルーチンまたはソフトウェア関数のこと。DECevent で使用。

レコード間ギャップ (Interrecord gap (IRG)): 磁気テープの記録面上のデータ・レコード間に意識的に置かれたブランク。

レコード・ブロック (Record blocking): Files--11 ボリュームにおいて,無駄な空間を削減するために複数のレコードを 1 つのブロックにまとめたもの。

レベル 1 ルータ (Level 1 router): ネットワークにおいて,単一の領域内でルーティング動作を行うノード。 レベル 2 ルータを参照。

レベル 2 ルータ (Level 2 router): ネットワークにおいて,エリア間およびローカル・エリア内でルーティング動作を行うノード。 エリア・ルータ とも呼ばれる。 レベル 1 ルータ を参照。

ローカル・エリア VAXcluster 構成 (Local Area VAXcluster configuration): VAXcluster 構成方法の 1 つ。管理センターとして機能する単一の VAX コンピュータと,このハブに接続されている 1 台以上のコンピュータとから構成される。

ローカル・クラスタ (Local cluster): SYSMAN ユーティリティにおいて, SYSMAN を実行しているノードを指す。

ローカル・ノード (Local node): ネットワークにおいて,現在作業中のノードを指す。 SYSMAN ユーティリティでは, SYSMAN を実行するノードを指す。 遠隔ノード を参照。

ロード・アドレス (Load address): システムがブート・イメージをロードするメモリ内の位置。 16 進表記で指定される。

ログイン・コマンド・プロシージャ (Login command procedure): ユーザがログインするたびに実行されるコマンド・プロシージャ。このプロシージャには,ユーザ環境の設定などを行うコマンドを追加できる。

ログイン・システム・パラメータ (Login (LGI) system parameters): ログイン機能を制御するシステム・パラメータ。これらのパラメータの名前の先頭には LGI が付く。

論理キュー (Logical queue): 汎用出力キューの特殊なもので,プリント・ジョブを他の出力実行キューに転送するもの。あるキューが稼動している装置への接続が切断された場合に,ジョブを一時的に別のキューに送るために使用する。

論理セクタ (logical sector): ボリュームの編成単位。1 つまたは複数の物理セクタから構成される。 1 つの物理セクタから開始できる論理セクタは 1 つだけである。論理セクタは昇順で番号が付けられる。0 は,記録されたデータを含む最低位の物理アドレスを持つ論理セクタに割り当てられる。各論理セクタには, 2,048 およびそれ以上のバイトからなるデータ・フィールドが含まれる (バイト数は常に 2 の累乗)。

論理ブロック (logical block): ボリューム空間の編成単位。

論理ブロックの番号付け (logical block numbering): ボリューム空間の先頭バイトから始め,以降のボリューム空間に順次,昇順に番号を付けていくこと。

論理名テーブル: システム内のどのプロセスも使用できるシステム単位の論理名の定義を格納したテーブル。

論理リンク (Logical link): ネットワークにおいて, 2 つのプロセスを接続し,その 2 つのプロセス間を結ぶサーキット 上で双方向トラフィックのストリームを搬送すること。 2 つのノード間の単一のサーキットにより,多くの論理リンクを同時に確立できる。

割り当てクラス (Allocation class): OpenVMS Cluster 環境において, 2 台のコンピュータ間でデュアル・ポート接続された装置にはパスに依存しない装置名が割り当てられる。割り当てクラスは,そのような装置名の一部として使用される。


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