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OpenVMS マニュアル | 
    
  
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 日本語 Advanced Server for OpenVMS 
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| 目次 | 索引 | 
3.6 サーバ構成設定の変更方法 | 
構成マネージャの終了後,構成プロシージャは,サーバ構成設定のリストを表示し,それらが変更できるようプロンプトを表示します。次に例を示します。
Advanced Server for OpenVMS is presently configured to run as follows: 1. Run the License Server: NO 2. Enable Timesource service: NO 3. Enable Alerter service: YES 3a. Alert user names: Administrator 4. Enable Netlogon service: YES 5. Advanced Server domain: LANGROUP 6. Advanced Server role: PRIMARY 7. Advanced Server computer name: COBRAZ 7a. Advanced Server OpenVMS Cluster alias: COBRAZ_ALIAS 8. Server announce comment: Advanced Server V7.3B for OpenVMS 9. Advanced Server language: English (USA) 10. Enable NT style printing: NO Enter item number, or RETURN to use these values [DONE]:  | 
| 設定 | 取りうる値 | 
|---|---|
| 1. Run the License Server: | YES---License Serverを実行する場合
 NO---デフォルトの値を使用し,License Serverを実行しない場合  | 
| 2. Enable Timesource service: | YES---Timesourceサービスを有効にする場合
 NO---Timesourceサービスを有効にしない場合  | 
| 3. Enable Alerter service: | YES---デフォルトの値を使用し,Alerterサービスを有効にする場合
 NO---Alerterサービスを無効にする場合  | 
| 3a. Alert user names: 1 | 警告メッセージを受け取れるユーザーの名前(各ユーザ名は最大20文字)が,カンマで区切られて記載されているリスト | 
| 4. Enable Netlogon service: 2 | YES---デフォルトの値を使用し,Netlogonサービスを有効にする場合
 NO---Netlogonサービスを無効にする場合  | 
| 5. Advanced Server domain: | 最大15文字のドメイン名。
 Returnキーを押してデフォルトの値を使用する。デフォルトのドメイン名は,LANGROUPである。会社やグループの名前を付けることができる。  | 
| 6. Advanced Server role: | PRIMARY---サーバをPDCとして指定する場合
 BACKUP---サーバをBDCとして指定する場合 MEMBER---サーバをメンバ・サーバとして指定する場合 ドメインの役割を構成する方法についての詳細は,「 第 3.7 節,Advanced Server のドメインの役割の構成 」を参照。  | 
| 7. Advanced Server computer name: | 最大15文字のコンピュータ名。
 デフォルトの値を使用するには,Returnキーを押す。構成プロシージャを実行するのが初めての場合,デフォルトの値は,システムのSCSNODE名である。  | 
| 7a. Advanced Server for OpenVMS Cluster alias: 3 | サーバが属するOpenVMS Clusterについての,Advanced Serverのクラスタ・エイリアス。
 デフォルトの値を使用するには,Returnキーを押す。 DECnetが実行されるよう構成する場合,デフォルトの値は,DECnetのクラスタ・エイリアスである。 DECnetが実行されるよう構成しない場合,デフォルトの値は, nodename_ALIASである。  | 
| 8. Server announce comment: | サーバがネットワーク上でその存在をアナウンスするために使用する最大48文字のテキスト文字列。
 デフォルトの値を使用するには,Returnキーを押す。  | 
| 9. Advanced Server language: | Advanced Server が使用する言語のオプション番号。デフォルトは英語(USA)。
 デフォルトを使用するには,Returnキーを押す。 サーバの言語を構成する方法についての詳細は,「 第 3.8 節, サーバの言語の構成 」を参照。  | 
| 10. Enable NT style printing: | YES---Windows NTからのサーバ・プリンタのリモート管理を有効にする
 NO---デフォルトを使用する。つまり,ADMINISTERコマンド・インタフェースを使用して,サーバ・プリンタをローカルに管理する。 Windows NT のプリンタ管理を構成する方法についての詳細は,「 第 3.9 節, Windows NT プリンタ管理の構成 」を参照。  | 
3.7 Advanced Server のドメインの役割の構成 | 
ドメインのタイプにより, Advanced Server は,PDC,BDC,またはメンバ・サーバのいずれかとしてドメインに加わることができます。
Advanced Server が加わるドメインには,次の 3 つの種類があります。
「 表 3-3, 各ドメインのタイプにおけるサーバの役割 」に,各ドメインのタイプについてサーバがとることができる役割をリストします。
| ドメイン・タイプ | Advanced Server がとることができる役割 | ||
|---|---|---|---|
| PDC | BDC | メンバ・サーバ | |
| Windows NT | ○ | ○ | ○ | 
| Windows 2000
 混在モード  | 
○ | ○ | |
| Windows 2000
 ネイティブ・モード  | 
○ | ||
| Windows 2003 暫定 | ○ | ○ | |
| Windows 2003 | ○ | ||
各Windows NT ドメインには 1 つのPDCがなければなりません。 PDCはセキュリティ・アカウント・データベースのドメインのマスタ・コピーを保存します。
Advanced Server をインストールして新しい Windows NT ドメインを作成する場合,その新しいサーバはデフォルトの設定により PDC になります。サーバ・ソフトウェアをインストールし,既存のドメイン名を指定した場合,サーバは既存のドメインにBDC またはメンバ・サーバとしてのみ加わることができます。
ドメインには BDCがなくてもかまいませんが,1 つ以上の BDCを持つことを推奨します。 BDCは,ドメインのマスタ・セキュリティ・アカウント・データベースのコピーを保持します。 BDCに保持されているセキュリティ・アカウント・データベースのコピーは, PDCのマスタ・データベースと同期がとられます。 PDC および BDCは,ドメイン内のログオン要求を認証します。
メンバ・サーバは,ドメインのセキュリティ・アカウント・データベースのコピーを保持せず,ログオン要求を認証しません。メンバ・サーバは,ドメイン・コントローラに依存して,メンバ・サーバ共有へのアクセスを要求するユーザのクレデンシャルを認証します。 Advanced Server をメンバ・サーバとして構成することの利点を「 第 3.7.1 項,Advanced Server のメンバ・サーバとしての構成 」にリストしています。
OpenVMS Clusterでは,クラスタ上のすべてのノードは同じ役割を持たなくてはなりません。 1 つのノードの役割を変更すると,他のノードも自動的に同じ役割に変更されます。
Advanced Server を始めて構成する場合,サーバがドメイン内で実行する役割を選択します。何度かサーバの役割を変更する必要があるかもしれません。サーバを変更する方法は,サーバの現在の役割と変更したい役割によって異なります。 BDC から PDCへ,またはその逆へサーバの役割を変更するには, ADMINISTER SET COMPUTER/ROLEコマンドを使用します。サーバを BDC からメンバ・サーバに変更するには,「 第 3.7.1 項,Advanced Server のメンバ・サーバとしての構成 」で説明しているPWRK$CONFIGを使用する必要があります。 PDC からメンバ・サーバに変更するには,まず,別の BDCを PDCに昇格します。すると,元 PDC が自動的に BDCに降格され,その後,PWRK$CONFIG を使用してそれをメンバ・サーバに変更することができます。メンバ・サーバを BDCに変更する場合にも PWRK$CONFIG を使用します (この制限は,Windows NTの制限に似ています。 Windows NTでは,ドメイン・コントローラをメンバ・サーバに変更したり,その逆を行う場合,オペレーティング・システムを再インストールする必要があります)。サーバを BDC から PDCへ変更したり,その逆の変更を行う方法についての詳細は,『 HP Advanced Server for OpenVMS Server Administrator's Guide 』を参照してください。 「 表 3-4, サーバの役割を変更する方法 」に,PWRK$CONFIGで許可されている役割の変更と許可されていない役割の変更を示します。
| 変更前 | 変更後 | 方法 | 
|---|---|---|
| BDC | PDC | ADMINISTER SET COMPUTER/ROLE コマンドを使用して BDC を PDCへ昇格する | 
| BDC | メンバ | PWRK$CONFIGを使用する | 
| メンバ | PDC | PWRK$CONFIG を使用してこのサーバをBDCへ変更したのち,ADMINISTER SET COMPUTER/ROLE コマンドを使用して BDC を PDCへ昇格する | 
| メンバ | BDC | PWRK$CONFIGを使用する | 
| PDC | BDC | ADMINISTER SET COMPUTER/ROLE を使用して,ドメイン内のBDC を PDC に昇格すると,この昇格により,元の PDC が BDCに降格される | 
| PDC | メンバ | ADMINISTER SET COMPUTER/ROLE を使用して,既存のBDC を PDCに昇格すると,この昇格により,PDC が BDC に降格され,PWRK$CONFIGを使用して,それをメンバ・サーバに変更することができる | 
![]()  |   警告 BDC をメンバ・サーバとして再構成すると,PWRK$CONFIGはドメイン・コントローラのドメイン・ユーザ・アカウント・データベースを自動的に削除します。 メンバ・サーバを BDCに再構成すると,PWRK$CONFIG はメンバ・サーバのローカル・ユーザ・アカウント・データベースを自動的に削除します。 どちらの場合も,ローカル・グループ情報が失われるため,リソースへのアクセスに影響を及ぼします。リソースの許可がローカル・グループを使用して設定されている場合,これらの許可を再設定する必要があります。リソースの許可がグローバル・グループまたはグローバル・ユーザ・アカウントを使用して設定されている場合には,これらの許可は役割を変更しても有効なままです。  | 
3.7.1 Advanced Server のメンバ・サーバとしての構成 | 
Advanced Server を構成して,ドメインにメンバ・サーバとして加わるようにするには, PWRK$CONFIG.COM 構成プロシージャを使用します。 ADMINISTER SET COMPUTER/ROLE コマンドを使用して,日本語 Advanced Server for OpenVMS ドメイン・コントローラをメンバ・サーバの役割に変更したり,メンバ・サーバをドメイン・コントローラの役割に変更したりすることはできません。
Advanced Server が,動作中の PDC のある既存のドメインに加わっている場合,それをメンバ・サーバとして構成することができます。ドメインがネイティブ・モードの Windows 2000環境 (ピュア Windows 2000 ドメインとも呼ばれ,すべてのドメイン・コントローラがWindows 2000 システムであるドメイン) あるいは Windows 2003 ドメインの場合,すなわちすべてのドメイン・コントローラが Windows 2000 システムあるいは Windows 2003 システムであるドメインでは,まず,ドメインに少なくとも 1 つのドメイン・コントローラが含まれるようにする必要があり,その後 Advanced Server をメンバ・サーバとして構成できます。
次のような理由により,日本語 Advanced Server for OpenVMS を BDC (または PDC) ではなく,メンバ・サーバとして構成したいことがあります。
以降の項で, Advanced Server をメンバ・サーバとして構成する方法について説明します。
 Advanced Server をアクティブ・ディレクトリでメンバ・サーバとして構成する場合は,次のような項目を検討する必要があります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    3.7.1.1 Advanced Server をメンバ・サーバとして構成するタイミングに関する検討  
 
Network access: Allow anonymous SID/Name translation 
PDC エミュレータでこのポリシが無効になっている場合は,ドメインに参加する際 Advanced Server は SAM データベース・ファイルの作成に失敗します。構成中に次のようなエラーが表示されます。
 
Creating SAM datafiles... 
%PWRK-F-SAMCHECK, error creating SAM databases 
PWRK-I-RESTORE, restoring original settings 
 
@SYS$UPDATE:PWRK$CONFIG must be executed again. 
The Advanced Server configuration is incomplete and cannot continue. 
このポリシはレジストリ値 LmCompatibilityLevel の設定 (HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Lsa の下のキー) を制御します 
LmCompatibilityLevel の設定は,可能な限りすべてのシステムで同じであるべきです。 Windows セキュリティ・ポリシの設定 "Network security: LAN Manager authentication level" はレジストリ値 LmCompatibilityLevel に次のようにマップされます。
 
Network security: LAN Manager authentication level  LmCompatibilityLevel 
Send LM & NTLM responses                                       0 
Send LM & NTLM                                                 1 
Send NTLM response only                                        2 
Send NTLMv2 response only                                      3 
Send NTLMv2 response only/refuse LM                            4 
Send NTLMv2 response only/refuse LM & NTLM                     5 
デフォルトでは, LmCompatibilityLevel レジストリ・パラメータは Advanced Server for OpenVMS のレジストリには存在しません。デフォルトは LmCompatibilityLevel = 0 (Send LM & NTLM responses) となります。 Advanced Server で LmCompatibilityLevel が 0,1,あるいは 2 と定義されている場合,セキュリティ・ポリシ "Network security: LAN Manager authentication level" が PDC エミュレータで "Send NTLMv2 response only\Refuse LM and NTLM" と定義されていないことを確認してください。 
PDC エミュレータでセキュリティ・ポリシが "Send NTLMv2 response only\Refuse LM and NTLM" に設定されている場合, Advanced Server でレジストリ・パラメータ LmCompatibilityLevel を 3,4,あるいは 5 に修正してください。この修正は,Advanced Server for OpenVMS サーバをドメインに参加させる前に実行する必要があります。 
Advanced Server で LmCompatibilityLeve の設定を最初に変更するためには,最初に次のように作成しておくことが必要です。
 
$ regutl :== $sys$system:pwrk$regutl.exe 
$ regutl set parameter lsa LmCompatibilityLevel  <desired level> /create 
最初にこのように設定したら,設定の修正に /create 修飾子を使用する必要はありません。
 
SECEDIT /REFRESHPOLICY MACHINE_POLICY /ENFORCE 
このポリシが "No access without explicit anonymous permissions" に設定されている場合,ドメインに参加しようとしたときに認証情報が提供されていないと Advanced Server の構成プロシージャは処理に失敗します。ドメインに参加しようとしたときに認証情報が提供されている場合は,構成プロシージャは正しく処理を行います。しかし Advanced Server はその後の NETLOGON サービスの起動に失敗し,システム・イベント・ログに次のようなメッセージを送ります ($ ADMIN SHOW EVENTS)。
 
Events in System Event Log on server "MYSRV": 
 
T Date     Time        Source    Category Event  User Computer 
--------   ----------- --------- -------- ------ ---- --------- 
E 01/31/06 11:00:57 AM NETLOGON  None     3210   N/A  MYSRV 
 
Failed to authenticate with W2KDC, a domain controller for domain MYDOM. 
Data:0000: 22 00 00 c0 00 00 00 00 "..?.... 
さらに,NETLOGON サービスを起動しようとすると次のようなエラーが表示されます。
 
 
 
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