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HP C ランタイム・ライブラリ・リファレンス・マニュアル (下巻)


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ファイル・パス名の親ディレクトリ名を報告します。

形式

#include <libgen.h>

char *dirname (char *path);

関数バリアント dirname関数には, _dirname32および _dirname64という名前のバリアントがあり,それぞれ 32 ビット・ポインタ・サイズおよび 64 ビット・ポインタ・サイズで使用されます。ポインタ・サイズ固有の関数の使い方の詳細については,『HP C ランタイム・ライブラリ・リファレンス・マニュアル(上巻)』第 1.9 節を参照してください。

引数



path

ファイル・パス名。

説明

dirname関数は, UNIX パス名を格納した文字列を指すポインタを受け付け,そのファイルの親ディレクトリのパス名を格納した文字列を指すポインタを返します。パスの後続のスラッシュ (/) 文字はパスの一部として解釈されません。

path 引数が次のいずれかである場合,この関数は文字列 "." (ドット) を指すポインタを返します。

  • スラッシュ (/) が含まれていない。

  • NULL ポインタである。

  • 空文字列を指す。

dirname関数は, path 引数によって示される文字列を変更することがあります。

dirname関数と basename関数によって完全なパス名が作成されます。 dirname(path) という式は, basename(path) が見つかったディレクトリのパス名を取得します。

basenameも参照してください。


戻り値

x path 引数の親ディレクトリである文字列を指すポインタ。
"." path 引数が次のいずれかである場合。

  • スラッシュ (/) が含まれていない。

  • NULL ポインタである。

  • 空文字列を指す。


dirname関数を使用すると,次の例はパス名を読み込み,現在のワーキング・ディレクトリを親ディレクトリに変更し,ファイルをオープンします。

    char path [MAXPATHLEN], *pathcopy; 
    int fd; 
 
    fgets(path, MAXPATHLEN, stdin); 
    pathcopy = strdup(path); 
    chdir(dirname(pathcopy)); 
    fd = open(basename(path), O_RDONLY); 


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