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HP C ランタイム・ライブラリ・リファレンス・マニュアル (下巻)


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一時的ファイルの名前を作成します。

形式

#include <stdio.h>

char *tempnam (const char *directory, const char *prefix, ...);


引数



directory

ファイルを作成するディレクトリのパス名へのポインタ。

prefix

ファイル名の先頭の文字シーケンスへのポインタ。 prefix 引数は null であってもよく,一時的ファイル名の先頭の文字として使用される 5 文字までの文字列をポイントすることもできます。

...

省略可能な引数であり,1 または 0 を指定できます。 1 を指定した場合, tempnamは, OpenVMS 形式のファイル指定を返します。 0 を指定した場合, tempnamは, UNIX 形式のファイル指定を返します。 UNIX 形式のファイル指定の詳細については,『HP C ランタイム・ライブラリ・リファレンス・マニュアル(上巻)』第 1.3.3 項を参照してください。

説明

tempnam関数は,一時的ファイルのためのファイル名を生成します。この関数では,ファイルを作成するディレクトリを選択することができます。

directory 引数が null であるか,適切なディレクトリのパス名でない文字列をポイントしていた場合には, < stdio.h> ヘッダ・ファイルに P_tmpdirとして定義されているパス名が使用されます。分離されたプロセスで実行しているプログラムに対しては directory 引数をヌルにすることはできません。

ユーザ環境で TMPDIR環境変数を指定することで,パス名の選択をバイパスすることができます。 TMPDIR変数の値は,目的の一時的ファイル・ディレクトリのパス名です。

prefix 引数を使用して,一時的ファイル名の 5 文字までの接頭辞を指定することができます。

tempnam関数は,後に free関数の呼び出しで使用できる,生成されたパス名へのポインタを返します。

freeも参照してください。

  注意
tmpnamとは対照的に, tempnamは呼び出しのたびに異なるファイル名を生成するとは限りません。 tempnamは,指定された名前のファイルが存在する場合にのみ,新しいファイル名を生成します。呼び出しのたびに一意のファイル名が必要な場合には, tempnamではなく tmpnamを使用してください。


戻り値

x 後に free 関数の呼び出しで使用できる,生成されたパス名へのポインタ。
NULL エラーが発生しました。 errno はエラーを示す値に設定されます。


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