|
≫ |
|
|
|
HP OpenVMS HP C ランタイム・ライブラリ・リファレンス・マニュアル (下巻)
指定されたワイド文字列の中でワイド文字をスキャンします。
形式
#include <wchar.h>
wchar_t *wcschr (const wchar_t *wstr, wchar_t
wc);
関数バリアント
wcschr関数は,それぞれ 32 ビットと 64 ビットのポインタ・サイズで使用するための
_wcschr32と
_wcschr64という名前のバリアントを持っています。ポインタ・サイズ固有の関数の使用方法については,『HP C ランタイム・ライブラリ・リファレンス・マニュアル(上巻)』第 1.9 節を参照してください。
引数
wstrnull で終了するワイド文字列へのポインタ。
wc
wchar_t型の文字。
説明
wcschr関数は,null で終了するワイド文字列の中の,指定されたワイド文字の最初のオカレンスのアドレスを返します。終端の null 文字は文字列の一部と見なされます。
wcsrchrも参照してください。
戻り値
x
|
指定されたワイド文字の最初のオカレンスのアドレス。
|
NULL
|
ワイド文字が文字列中に存在しないことを示します。
|
例
#include <stdlib.h>
#include <stdio.h>
#include <wchar.h>
#include <string.h>
#define BUFF_SIZE 50
main()
{
int i;
wchar_t s1buf[BUFF_SIZE];
wchar_t *status;
/* Initialize the buffer */
if (mbstowcs(s1buf, "abcdefghijkl lkjihgfedcba", BUFF_SIZE)
== (size_t)-1) {
perror("mbstowcs");
exit(EXIT_FAILURE);
}
/* This program checks the wcschr function by incrementally */
/* going through a string that ascends to the middle and */
/* then descends towards the end. */
for (i = 0; (s1buf[i] != '\0') && (s1buf[i] != ' '); i++) {
status = wcschr(s1buf, s1buf[i]);
/* Check for pointer to leftmost character - test 1. */
if (status != &s1buf[i]) {
printf("Error in wcschr\n");
exit(EXIT_FAILURE);
}
}
printf("Program completed successfully\n");
}
|
この例のプログラムを実行すると,次の結果が生成されます。
Program completed successfully
|
|