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OpenVMS マニュアル |
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HP OpenVMS
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目次 | 索引 |
SET LANGUAGE/DYNAMIC |
自動言語設定の状態を切り替えます。
SET LANGUAGE/DYNAMIC
デバッガを起動したとき,現在の言語は,メイン・プログラムを含んでいるモジュールが書かれている言語に設定されています。これは通常はイメージ転送アドレスを含んでいるモジュールです。省略時の設定では,実行されているプログラムの有効範囲が別の言語で書かれているモジュールに変更されると,デバッガは現在の言語をそのモジュールの言語に変更します。SET LANGUAGE/NODYNAMIC コマンドを使用すると,デバッガが現在の言語を自動的に変更するのを禁止することができます。
関連コマンド
SET LANGUAGE
SHOW LANGUAGE
#1 |
---|
DBG> SET LANGUAGE/NODYNAMIC |
このコマンドは,SET LANGUAGE または SET LANGUAGE/DYNAMIC コマンドが入力されるまで,デバッガが現在の言語を変更するのを禁止します。
SET LOG |
SET OUTPUT LOG コマンドを入力したときに,デバッガがログを書き込むログ・ファイルを指定します。
SET LOG file-spec
file-spec
ログ・ファイルのファイル指定を示します。完全なファイル指定を行わないと,デバッガは,欠落しているフィールドの省略時のファイル指定は SYS$DISK:[]DEBUG.LOG であるとみなします。指定したバージョン番号を持つファイルがすでに存在していると,デバッガは,そのファイルの最後にデバッグ・セッションのログを書き込みます。
SET LOG コマンドはログ・ファイルの名前だけを決定します。すなわち,デバッガは指定されたファイルを作成したり書き込んだりしません。これを指定するのは SET OUTPUT LOG コマンドです。SET OUTPUT LOG コマンドだけを入力して SET LOG コマンドを入力しないと,省略時の設定によってデバッガは SYS$DISK:[]DEBUG.LOG ファイルに書き込みます。
あるログ・ファイルにデバッガが書き込んでいるときに SET LOG コマンドで別のログ・ファイルを指定すると,デバッガはそれまで書き込んでいたファイルをクローズして,SET LOG コマンドで指定したファイルに書き込みを始めます。
関連コマンド
SET OUTPUT LOG
SET OUTPUT SCREEN_LOG
SHOW LOG
#1 |
---|
DBG> SET LOG CALC DBG> SET OUTPUT LOG |
この例では,SET LOG コマンドが SYS$DISK:[]CALC.LOG をデバッグのログ・ファイルとして指定します。SET OUTPUT LOG を指定すると,ユーザの入力とデバッガの出力はそのファイルに書き込まれます。
#2 |
---|
DBG> SET LOG [CODEPROJ]FEB29.TMP DBG> SET OUTPUT LOG |
この例では,SET LOG コマンドが [CODEPROJ]FEB29.TMP をログ・ファイルとして指定します。SET OUTPUT LOG コマンドを指定すると,ユーザの入力とデバッガの出力はそのファイルに書き込まれます。
SET MARGINS |
ソース行文字の左端位置と右端位置を指定します。この位置はソース行の表示が開始する位置と終了する位置です。
注意
このコマンドは,デバッガへの HP DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースでは使用できません。
SET MARGINS rm
lm:rm
lm:
:rm
lm
ソース・コードの行の表示を開始するソース行文字位置です ( 左マージン )。rm
ソース・コードの行の表示を終了するソース行文字位置です ( 右マージン )。
SET MARGINS コマンドはソース行の表示だけを指定します。 EXAMINE コマンドなどによる他のデバッガ出力の表示には影響しません。SET MARGINS コマンドはソース・コードの表示を制御するのに便利です。たとえば,大きくインデントされている場合や長い行を右マージンで自動改行する場合などに使用できます。このような場合,左マージンを設定すればソース・ディスプレイ内にインデント用のスペースが入らなくなります。また右マージンの設定値を ( 省略時の値 255 から ) 減らして行を短くし,自動改行されるのを防ぐことができます。
SET MARGINS コマンドは主に行 ( 非画面 ) モードのときに便利です。行モードでは,SET MARGINS コマンドはコマンド TYPE,EXAMINE/SOURCE, SEARCH,STEP を実行した結果や,ブレークポイント,トレースポイント,ウォッチポイントが検出された場合のソース行の表示を制御します。
画面モードでは,SET MARGINS コマンドは定義済みディスプレイ SRC などのソース・ディスプレイのソース行の表示には影響しません。 TYPE コマンドや EXAMINE/SOURCE コマンドの出力はソース・ディスプレイに直接出力されるので,SET MARGINS コマンドはこれらの出力には影響しません。SET MARGINS コマンドは,出力または DO ディスプレイ内に示されるソース・コードの表示 ( たとえば,STEP コマンドを実行したあと ) にだけ影響します。ただし,PF1-PF3 を押して画面モードにした場合,このようなソース・コードは表示されません。このシーケンスは SET MODE SCREEN コマンドだけでなく SET STEP NOSOURCE コマンドも実行して冗長なソース・ディスプレイを削除するからです。
省略時には,デバッガがソース行の文字位置 1 から表示を開始します。これは,ユーザ端末画面では文字位置 9 に相当します。画面の最初の 8 文字は行番号用に予約されており, SET MARGINS コマンドでは操作できません。
番号を 1 つだけ指定すると,デバッガは左マージンを 1 に,右マージンを指定された数に設定します。
2 つの数をコロンで区切って指定すると,デバッガはコロンの左側の数を左マージンに,右側の数を右マージンに設定します。
数を 1 つだけ指定してそのあとにコロンを入力すると,デバッガはその数を左マージンに設定し,右マージンは変更しません。
コロンを入力してそのあとに 1 つの数を指定すると,デバッガはその数を右マージンに設定し,左マージンは変更しません。
関連コマンド
SET STEP [NO]SOURCE
SHOW MARGINS
#1 |
---|
DBG> SHOW MARGINS left margin: 1 , right margin: 255 DBG> TYPE 14 module FORARRAY 14: DIMENSION IARRAY(4:5,5), VECTOR(10), I3D(3,3,4) DBG> |
この例はソース・コード行の省略時のマージン設定を表示します (1 と 255)。
#2 |
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DBG> SET MARGINS 39 DBG> SHOW MARGINS left margin: 1 , right margin: 39 DBG> TYPE 14 module FORARRAY 14: DIMENSION IARRAY(4:5,5), VECTOR DBG> |
この例は,右マージンの設定を 255 から 39 に変更するとソース・コード行の表示がどうなるかを示します。
#3 |
---|
DBG> SET MARGINS 10:45 DBG> SHOW MARGINS left margin: 10 , right margin: 45 DBG> TYPE 14 module FORARRAY 14: IMENSION IARRAY(4:5,5), VECTOR(10), DBG> |
この例は,左右両方のマージンを変更後のソース・コード行の表示を示します。
#4 |
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DBG> SET MARGINS :100 DBG> SHOW MARGINS left margin: 10 , right margin: 100 DBG> |
この例は,左マージン設定はそのままにして右マージン設定だけを変更する方法を示します。
#5 |
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DBG> SET MARGINS 5: DBG> SHOW MARGINS left margin: 5 , right margin: 100 DBG> |
この例は,右マージン設定はそのままにして左マージン設定だけを変更する方法を示します。
SET MODE |
デバッガ・モードを使用可能または使用不可能にします。
SET MODE mode[,...]
mode
デバッガ・モードを使用可能にするか使用不可能にするかを指定します。次のいずれかのキーワードを指定できます。
SET MODE コマンドについて詳しくは,パラメータの説明を参照してください。これらのモードの省略時の値はどの言語の場合も同じです。関連コマンド
EVALUATE
EXAMINE
DEFINE/KEY
DEPOSIT
DISPLAY
(SET,SHOW,CANCEL) IMAGE
(SET,SHOW,CANCEL) MODULE
SET PROMPT
(SET,SHOW,CANCEL) RADIX
(SET,SHOW) TYPE
(SHOW,CANCEL) MODE
SYMBOLIZE
DBG> SET MODE SCREEN |
このコマンドはデバッガを画面モードにします。
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