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OpenVMS マニュアル


 

OpenVMSマニュアル
ライブラリ

タイトルページ
目次
まえがき
第 1 章:ユーザ・キー定義ライブラリ (IMLIB) の概要
第 2 章:標準のキー定義と使い方
第 3 章:個々のキー定義の変更
第 4 章:PROFILE
第 5 章:入力シーケンスのカスタマイズ
第 6 章:KEYBINDコンパイラ
第 7 章:KEYBINDファイル作成例
付録 A :キー名
付録 B :KEYBINDファイルのシンタックス
付録 C :KEYBINDコンパイラのエラー
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ユーザ・キー定義 利用者の手引き


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第 6 章
KEYBINDコンパイラ

この章ではKEYBINDコンパイラの使い方について説明します。

コンパイラのエラー・メッセージについての詳細は, 付録 C を参照してください。

6.1 KEYBINDコンパイラとは?

KEYBINDコンパイラは,テキスト形式のKEYBINDファイルをバイナリ形式のKEYBIND ファイルに変換します。

アプリケーションは,バイナリ形式のKEYBINDファイルからキー定義に関する情報を得ます。したがって,テキスト形式でKEYBINDファイルを作った後は,必ず KEYBINDコンパイラによって,バイナリ形式に変換しておかなければなりません。



6.2 KEYBINDコンパイラのコマンドと修飾子

KEYBINDコンパイラは KEYBINDコマンドで起動されます。KEYBINDコマンドは以下のようなフォーマットになっています。

 
    $ KEYBIND [/修飾子] ファイル名 
 

以下にKEYBINDコマンドの例を示します。

 
     $ KEYBIND /LIST MY_KEYBIND 
 

この例では,MY_KEYBIND.DATというテキスト形式のKEYBINDファイルをMY_KEYBIND.IM$DATというバイナリ形式のKEYBIND ファイルに変換します。またMY_KEYBIND.LISという名前のリスト・ファイルが作られます。



6.2.1 修飾子

以下にKEYBINDコマンドの修飾子の説明をします。

  • /[NO]LIST[=ファイル名]
    コンパイル・リストの出力ファイル名を指定します。/NOLISTのときは,コンパイル・リストを出力しません。省略時の値は/NOLIST です。
    ファイル名を省略した時は,ソース・ファイルと同じファイル名に.LIS というファイル・タイプを付けたものをファイル名として使います。

  • /[NO]BINARY[=ファイル名]
    コンパイルの結果として作られる,バイナリ形式のファイルのファイル名を指定します。 /NOBINARYのときは,バイナリ形式のファイルを作りません。省略時の値は/BINARY です。
    ファイル名を省略した時は,ソース・ファイルと同じファイル名に.IM$DATというファイル・タイプを付けたものをファイル名として使います。

  • /[NO]CHECK
    キー定義ファイルの中で指定されるACTIONの,組合せの正しさを検証するかどうかを指定します。省略時の値は/CHECKです。



6.2.2 ファイル名

テキスト形式のKEYBINDファイルのファイル名を指定します。ファイル・タイプを省略したときは,.DATがファイル・タイプとして使われます。

6.3 新しい ACTION を含んだファイル

IMLIB 1.1 で新しくサポートされた RESTORE_ECHO ACTION および半角カナ変換ACTION (HANKAKU_KANA,CLA_HANKAKU_KANA)を使用したファイルをコンパイルすると,出力されるバイナリ形式のKEYBINDファイルのサポートレベルが 2になります。アプリケーションは KEYBINDファイルを読み込むときに,自分がサポートしているアクションに従ったレベルを指定します。このとき読み込もうとした KEYBIND ファイルのサポートレベルが,アプリケーションの指定したサポートレベルより高い場合は,KEYBINDファイルの読み込みは失敗します。

PROFILE の DEC-JAPANESE.KEY.keybind で指定された KEYBIND ファイルの読み込みに失敗した場合は,最大9回まで再試行が行われます。再試行に使われるファイル名は上記のINDEX に_1,_2,などを付けた INDEX で指定できます。


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