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目次
まえがき
第1章:DEC入力サーバライブラリ
   ≫ 概要
   ≫ DIMsクラスのリソース
   ≫ パブリック・ルーチン
   ≫ サンプル・ファイル
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日本語 HP DECwindows Motif for OpenVMS

日本語 HP DECwindows Motif for OpenVMS
DEC 入力サーバ・ライブラリ


目次



この節では,コールバック・ルーチンを含むIMSSLのすべてのパブリック・ルーチンの使用方法を記述します。




DIMsウィジェットで使用するクラス・コンテキストを作成する関数です。



フォーマット

DIMsClassCtx DIMsClassCtxCreate (head, name, arglist, argcount)


引数



DIMsClassCtx head;
char *name;
ArgList arglist;
Cardinal argcount;


戻り値

1
DIMsクラス・コンテキストIDが返されます。


説明

DIMsClassCtxCreateは,DIMsウィジェットのクラス・コンテキストのインスタンスを作成し,対応するクラス・コンテキストIDを返します。この関数を呼び出すことによって,このクラス・コンテキストのリストを作成することができます。

head DIMsクラス・コンテキスト・リストのヘッドを指定します。この関数をはじめて呼び出す場合は,NULL値を渡すことができます。別のクラス・コンテキストを作成する場合には,最初の呼び出しに対する戻り値をこの関数に渡す必要があります。
name DIMsクラス名を指定します。 DIMsクラス名は呼び出し後に解放されるヌル終了文字列でなければなりません。
arglist DIMsクラスのリソースの名称と値を含む引数リストを指定します。リソースに割り当てられたメモリは,呼び出した後に解放することができます。
argcount 引数リスト内の引数の数を指定します。

このルーチンは,DIMsClassInitialize() が呼び出される前に,最低1回呼び出す必要があります。

DIMsクラスのリソースの完全な定義については, 第 1.4 節 を参照してください。




DEC 入力サーバ・サービス層を初期化する関数です。



フォーマット

char *DIMsGetClassValues (w, arglist, argcount)


引数



Widget w;
Arglist arglist;
Cardinal argcount;


戻り値

1
戻り値はありません。


説明

DIMsSLInitialize は,DIMs クラス・コンテキストを作成した後に 1 回だけ呼び出します。このルーチンは IMSSL を初期化します。

toplevel (XtAppInitialize() などによって返される) アプリケーション・シェル・ウィジェットのウィジェット ID を指定します。
ctx DIMs ウィジェット・クラス・リストのヘッドを指定します。




DEC 入力サーバ・サービス層を初期化する関数です。



フォーマット

char *DIMsClassCtxGetValues (ctx, arglist, argcount)


引数



DIMsClassCtx ctx;
Arglist arglist;
Cardinal argcount;


戻り値

1
戻り値はありません。


説明

DIMsSLInitialize は,DIMs クラス・コンテキストを作成した後に 1 回だけ呼び出します。このルーチンは IMSSL を初期化します。

toplevel (XtAppInitialize() などによって返される) アプリケーション・シェル・ウィジェットのウィジェット ID を指定します。
ctx DIMs ウィジェット・クラス・リストのヘッドを指定します。




DEC 入力サーバ・サービス層を初期化する関数です。



フォーマット

void DIMsSLInitialize (toplevel, ctx)


引数



Widget toplevel;
DIMsClassCtx ctx;


戻り値

1
戻り値はありません。


説明

DIMsSLInitializeは, DIMsクラス・コンテキストを作成した後に1回だけ呼び出します。このルーチンはIMSSLを初期化します。

toplevel (XtAppInitialize() などによって返される)アプリケーション・シェル・ウィジェットのウィジェットIDを指定します。
ctx DIMsウィジェット・クラス・リストのヘッドを指定します。




プロトコル層を初期化する関数です。



フォーマット

void DIMsProtoInit (toplevel, app_context)


引数



Widget toplevel;
XtAppContext app_context;


戻り値

1
戻り値はありません。


説明

DIMsProtoInitはプロトコル層を初期化します。このルーチンは,アプリケーション・シェル・ウィジェットが実現された後に1回だけ呼び出されなければなりません。

toplevel (XtAppInitialize() などによって返される)アプリケーション・シェル・ウィジェットのウィジェットIDを指定します。 toplevelは,この関数が呼び出される前に実現されていなければなりません。
app_context IMSのアプリケーション・コンテキストを指定します。IMSプログラマは,XtAppInitialize() または Intrinsicsアプリケーション・コンテキスト初期化ルーチンを使用することによって, IMSアプリケーション・コンテキストを得ることができます。




DIMsウィジェットに対応する入力コンテキストの前編集セッションを開始する関数です。



フォーマット

int DIMsPreEditStart (w)


引数



Widget w;


戻り値

1
正の戻り値は,クライアントが前編集文字列に使用できる最大バイト数です。

戻り値-1は,前編集文字列のサイズが無制限であることを示します。



説明

DIMsPreEditStartは前編集セッションを開始します。クライアント側では,PreeditStartコールバックが発行されると前編集バッファで使用できる最大値が返されます。この呼び出しは入力スタイルが on-the-spot の場合に使用され, KeyReleaseイベントによってトリガされます。詳細については, processEventCb の項を参照してください。

この呼び出しは,createICCb(),またはreason引数として DimCR_CreateIC を設定するようなコールバックでは,クライアントと IMS の接続がまだ確立されていないため使用できないことに注意してください。このようなコールバックの詳細については, setAreaCb の項およびそれ以降のいくつかの項を参照してください。

w 入力コンテキストに対応するDIMsウィジェットを指定します。




DIMsウィジェットに対応する入力コンテキストの前編集セッションを終了させる関数です。



フォーマット

void DIMsPreEditDone (w)


引数



Widget w;


戻り値

1
戻り値はありません。


説明

DIMsPreEditDoneは前編集セッションを終了させます。クライアント側では,PreeditDoneコールバックが発行されると前編集バッファが解放されます。この呼び出しはスタイルが on-the-spot の場合のみ使用できます。

この呼び出しは,createICCb(),またはreason引数として DimCR_CreateIC を設定するようなコールバックでは,クライアントと IMS の接続がまだ確立されていないため使用できないことに注意してください。このようなコールバックの詳細については, setAreaCb の項およびそれ以降のいくつかの項を参照してください。

w 入力コンテキストに対応するDIMsウィジェットを指定します。




DIMs ウィジェットに対応する入力コンテキストの前編集セッションが開始されているかどうかをチェックする関数です。



フォーマット

void DIMsPreEditStateNotify (w, state)


引数



Widget w;
XIMPreeditState state;


戻り値

1
DIMs ウィジェットの前編集セッションが開始されている場合は,Ture が返されます。 DIMs ウィジェットの前編集セッションが開始されていない場合は, False が返されます。


説明

DIMsIsIState は,DIMs ウィジェットの前編集セッションが開始されているかどうかを示すブール値を返します。この呼び出しは入力スタイルが on-the-spot の場合のみ使用できます。

w 入力コンテキストに対応する DIMs ウィジェットを指定します。




DIMsウィジェットに対応する入力コンテキストの前編集セッションが開始されているかどうかをチェックする関数です。



フォーマット

Boolean DIMsIsIState (w)


引数



Widget w;


戻り値

1
DIMsウィジェットの前編集セッションが開始されている場合は,Trueが返されます。 DIMsウィジェットの前編集セッションが開始されていない場合は,Falseが返されます。


説明

DIMsIsIStateは,DIMsウィジェットの前編集セッションが開始されているかどうかを示すブール値を返します。この呼び出しは入力スタイルがon-the-spot の場合のみ使用できます。

w 入力コンテキストに対応するDIMsウィジェットを指定します。




前編集セッションを開始した入力コンテキストで,文字列を挿入/削除/置換する関数です。



フォーマット

void DIMsPreEditDraw (w, caret, chg_first, chg_length, string, string_length, reditions, redition_length)


引数



Widget w;
int caret;
int chg_first;
int chg_length;
void *string;
int string_length;
XIMFeedback *renditions;
int rendition_length;


戻り値

1
戻り値はありません。


説明

DIMsPreEditDrawは,入力コンテキストの前編集文字列を挿入/削除/置換するために使用されます。クライアント側では, PreeditDrawコールバックが発行されると,このルーチンの引数に与えられた情報に従って編集バッファが挿入/削除/置換されます。この呼び出しは入力スタイルが on-the-spot の場合のみ使用できます。

この呼び出しは,createICCb(),またはreason引数として DimCR_CreateIC を設定するようなコールバックでは,クライアントと IMS の接続がまだ確立されていないため使用できないことに注意してください。このようなコールバックの詳細については, setAreaCb の項およびそれ以降のいくつかの項を参照してください。

w 入力コンテキストに対応するDIMsウィジェットを指定します。
caret 前編集文字列のカーソル・オフセット(文字単位)を指定します。
chg_first 変更部分の開始位置(文字単位)を指定します。
chg_length 変更部分の長さ(文字単位)を指定します。
string 入力コンテキストに渡す文字列を指定します。エンコーディングはDIMsEncoding(w)の戻り値に一致しなければなりません。 IMSプログラマは,このデータにメモリを割り当てたら呼び出し後に解放する必要があります。
string_length stringのバイト数を指定します。
renditions 文字ごとの表示情報を持つXIMFeedback の配列へのポインタを指定します。
redition_length reditionsのメンバ数を指定します。




前編集の際にテキスト挿入位置を移動する関数です。



フォーマット

void DIMsPreEditCaret (w, position, direction, style)


引数



Widget w;  
int *position; (呼び出し側へ返す)
XIMCaretDirection direction;  
XIMCaretStyle; style;  


戻り値

1
戻り値はありません。


説明

DIMsPreEditCaretは,前編集の際に,テキスト挿入位置を移動させる関数です。クライアント側では,PreeditCaretコールバックが発行されると新しいカレットの位置が返されます。この関数を呼び出す場合には, position引数にカレットの位置を指定しなければなりません。この関数は,同じ引数で前編集文字列の新しいオフセットを返します。この呼び出しは入力スタイルが on-the-spot の場合のみ使用できます。

この呼び出しは,createICCb(),またはreason引数として DimCR_CreateIC を設定するようなコールバックでは,クライアントと IMS の接続がまだ確立されていないため使用できないことに注意してください。このようなコールバックの詳細については, setAreaCb の項およびそれ以降のいくつかの項を参照してください。

w 入力コンテキストに対応するDIMsウィジェットを指定します。
position 前編集文字列内のカレット・オフセットを指定します。呼び出し後には,初期位置からの新しいオフセット値が返されます。
direction カレットが移動する方向を指定します。
style カレットのフィードバックを指定します。




DIMsウィジェットに対応する入力コンテキストの状態更新セッションを開始する関数です。



フォーマット

void DIMsStatusStart (w)


引数



Widget w;


戻り値

1
戻り値はありません。


説明

DIMsStatusStartは,状態領域を更新する前に呼び出される必要があります。クライアント側ではStatusStartが発行されます。この呼び出しはXIMStatusCallbackにのみ使用できます。

この呼び出しは,createICCb(),またはreason引数として DimCR_CreateIC を設定するようなコールバックでは,クライアントと IMS の接続がまだ確立されていないため使用できないことに注意してください。このようなコールバックの詳細については, setAreaCb の項およびそれ以降のいくつかの項を参照してください。

w 入力コンテキストに対応するDIMsウィジェットを指定します。


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