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OpenVMS マニュアル


 

OpenVMS ドキュメント
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タイトルページ
目次
まえがき
第 1 章:X Window System
第 2 章:Motif ツールキット(Xm)および弊社によるMotif ツールキットの拡張(DXm)
第 3 章:クライアント間の通信
第 4 章:日本語フォント
第 5 章:フォント・コンバータ
第 6 章:日本語入力機能
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日本語 HP DECwindows Motif for OpenVMS

日本語 HP DECwindows Motif for OpenVMS
日本語機能説明書


目次

第 2 章
Motif ツールキット(Xm)および弊社によるMotif ツールキットの拡張(DXm)



DECwindows Motif が提供する国際化機能を使用して, XmおよびDXm のウィジェットで日本語の表示,入力ができます。

言語設定が日本語の場合,XmFileSelectionBox,DXmColorMix 等のウィジェット内の省略時のラベルは自動的に日本語になります。また,ウィジェットの省略時のフォント・リストは,以下のフォントからなる日本語用のフォント・セットを持ちます。

        -JDECW-Kmenu-Medium-R-Normal--*-120-*-*-P-*-ISO8859-1 
        -JDECW-Gothic-Medium-R-Normal--*-120-*-*-M-*-JISX0201.1976-0 
        -JDECW-Gothic-Medium-R-Normal--*-120-*-*-M-*-JISX0208.1983-1 

日本語を扱うアプリケーションの開発には,OSF/Motif 1.2 の
XmFontListEntryLoad(),XmFontListAppendEntry() 等で作成される,フォント・セットを用いたフォント・リストや,XmStringCreateLocalized() 等で作成される,XmFONTLIST_DEFAULT_TAG を用いたコンパウンド・ストリングが使用できます。UIL でそのようなコンパウンド・ストリングを生成するためのコマンド・オプションは,OpenVMS では "/LOCALE" です。

なお,以前のバージョンとソースの互換性を保つため,DXmCvtFCtoCS() 等の関数も動作します。これらについては,以前のバージョンの日本語 Motif 日本語機能説明書を参照してください。

2.2 日本語の入力

OSF/Motif 1.2 の XmIm の機能を使用して日本語の入力ができます。ウィジェットでは DXmCSText に加えて XmText, XmTextField でも日本語が入力できます。ただし,DEC 日本語入力サーバ(DECW$IM),またはDEC 入力サーバ・ライブラリを使用した他の入力サーバが動作していることが必要です。XmText, XmTextField ウィジェットは OnTheSpot スタイルをサポートするように拡張されています。

VendorShell の XmNinputMethod に "DEC" を指定すると DEC 入力サーバが使用されます。何も指定しない場合も同様に動作します。

VendorShell の XmNpreeditType リソースは,以下の値を取ることが出来ます。

        XmNpreeditType: type[,type...] 

typeには OnTheSpot,OverTheSpot,OffTheSpot,Root のいずれかの文字列を指定します。 XmNpreeditTypeの省略時の値は "OverTheSpot,OffTheSpot,Root" です。

2.3 日本語 Motif 1.1.3 との互換性

日本語 DECwindows Motif では,リソース・ファイル内にコンパウンド・ストリング・リソースの値として書かれた日本語文字列は,各キャラクタセットごとのタグを持ったコンパウンド・ストリングに変換されていました。

本バージョンでは日本語 Motif 1.2 に従い,XmFONTLIST_DEFAULT_TAG を持ったコンパウンド・ストリングに変換されます。また,XmCommand,XmSelectionBox,XmFileSelectionBox の callback でアプリケーションに渡されるコンパウンド・ストリングも本バージョンからは, XmFONTLIST_DEFAULT_TAG を持ったものになります。

これらのコンパウンド・ストリングが以前のバージョンのタイプである必要がある場合には,論理名 DECW$AMOTIF11 をセットしてください。

        define DECW$AMOTIF11 T 



2.4 DXmCSText のコンパウンド・ストリング

キーボードからDXmCSText に文字列を入力して,その文字列をDXmCSTextGetString() 関数等で取り出した場合,文字列はコンパウンド・ストリング内で,キャラクタ・セットごとのセグメントに分割されています。日本語 DECwindows Motif では,そのようなコンパウンド・ストリングで日本語を扱ってきました。

本バージョンの DECwindows Motif では,そのようなコンパウンド・ストリングに加えて,複数のキャラクタ・セットを含んだコード・セットの文字列を XmFONT_LIST_DEFAULT_TAG のセグメントで取り扱うことができます。キーボードから入力したCSText の文字列が XmFONT_LIST_DEFAULT_TAG を用いたコンパウンド・ストリングで取り出されるようにするには,論理名 DECW$AMOTIF12 をセットしてください。

 define DECW$AMOTIF12 T 



2.5 DXmCSText の日本語入力の制御

DXmCSText の DXmNinputMethod リソースは作用しません。入力サーバの切り換え等の制御には, VendorShell の XmNinputMethod リソースを使用してください。


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