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HP OpenVMS Systems
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日本語HP FMS for OpenVMS

日本語HP FMS for OpenVMS
インストレーション・ガイド


前へ 次へ 目次


2.2.3 情報メッセージ

ここでインストレーションの進行を報告する多くの情報メッセージが表示されます。この後は問い合わせはありません。インストレーションが成功すると,変更あるいは新規作成したファイルが目的のディレクトリに移され,必要に応じてヘルプ・ファイルと DCLテーブルが更新されます。古いバージョンのファイルを削除するように指示してあるならば,ここで行われます。そして,次のメッセージが表示されます。


%VMSINSTAL-I-MOVEFILES, files will now be moved to their target directories... 

インストレーションが成功すると,次のファイルが目的のディレクトリに移されます。

さらに,SYS$HELP:HELPLIB.HLBおよびSYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXE がそれぞれHP FMS HELPテキストおよびFMSコマンド行定義の新しいバージョンのファイルに更新されます。日本語HP FMSのリリース・ノートは,SYS$HELP:HPFMSJA025.RELEASE_NOTESファイルにコピーされます。

インストレーションによって作成もしくは変更された全ファイルの一覧は付録 Cを参照してください。

2.2.4 インストレーション検証プロシージャの実行

インストレーション時にIVPの実行を指定した場合,VMSINSTALは IVPを実行します。次のメッセージが表示されます。


Beginning the FMSJA V2.5 Installation Procedure... 

日本語HP FMSが正常にインストールされているとIVPは次のメッセージを表示します。


FMSJA V2.5 Installation Verification Procedure was successful 
Refer to the FMSJA Installation Guide for further verification 
procedures.. 

日本語HP FMSをインストールした後,いつでも単独でIVPを実行することができます。IVPを実行するためには,次のコマンドを使用します。


@SYS$COMMON:[SYSTEST.FMS]DECFMSJ$IVP 

2.2.5 インストレーションの終了

次のメッセージが表示されると,すべてのインストレーションが終了したことを示します。


Installation of FMSJA V2.5 completed at 11:03 
 
VMSINSTAL procedure done at 11:17 

ここで特権付きアカウントからログアウトします。


$ LOGOUT 

次のメッセージが表示されます。


SYSTEM logged out at 31-JAN-1990  11:24:32.40 

VMSINSTALは,インストレーション中にプロセス・シンボル・テーブルのエントリを削除,もしくは変更します。したがって,システム・マネージャのアカウントを使用し,これらのシンボルを復元させたい場合,一度ログアウトしてもう一度ログインし直してください。

2.3 エラーの回復

インストレーション実行中もしくはIVP実行中にエラーが発生すると,VMSINSTALがエラー・メッセージを表示します。インストレーションに失敗すると次のメッセージが表示されます。


%VMSINSTAL-E-INSFAIL, The installation of FMSJA V2.5 has failed. 

IVPに失敗すると次のメッセージが表示されます。


The FMSJA V2.5 Installation Verification Procedure failed. 
 
%VMSINSTAL-E-INSFALL, The IVP for FMSJA V2.5 has failed. 

インストレーション中にエラーが発生するのは,次のいずれかの原因によります。

これらの状態によって出力されるエラー・メッセージについての説明は,VMSドキュメントのシステム・メッセージ,復元プロシージャおよびVMSソフトウェア・インストレーションの項を参照してください。これらの状態に気づいた場合は,メッセージに従って適切な処理を実行しなければなりません(システム・パラメータを変更するか,もしくは登録されているクォータの値を増やす必要があります)。なお,インストレーションに必要な条件については, 第 1 章 を参照してください。

2.4 問題点の通知

本ソフトウェアについては,日本HP 所定のソフトウェア保証基準に定められた保証が提供されますので,その内容にしたがった処置を取ってください。

なお,ご不明な点につきましては,日本HPの各支店/営業所にお問い合わせください。


第 3 章
インストール後の作業

日本語HP FMSをインストールした後,次の作業を行う必要があります。

3.1 システム・ファイルの編集

システムをリブートしたときに,自動的に,日本語HP FMSのスタートアップを行うようにするために2つのシステム・スタートアップ・ファイルを編集する必要があります。次の手順で,スタートアップ・ファイルを編集します。

コマンド・プロシージャの最後のコマンドは,JFDVSHR, JFDVMSGとJFDVMSGEを共用可能イメージとしてインストールします。FMSアプリケーション・プログラムの性能をさらに改善するためには,JFMSTRTUP.COMから次の行を取り除きます。


$ EXIT                  ! Remove this line to install the images 

JFMSTRTUP.COMファイルに変更を加えたら,SHUTDOWNプロシージャで現在のシステムを停止し,システムをリブートしてください。

3.2 ユーザ・アカウントの条件

日本語HP FMSを使用するためには,ユーザ・アカウントに少なくともTMPMBX特権がなければなりません。また,ユーザ・アカウントには, 表 3-1 に示すクォータがなければなりません。

表 3-1 日本語HP FMSの使用に必要なユーザ・アカウントのクォータ
クォータ名
ASTLM 24
BIOLM 18
DIOLM 18
ENQLM 30
FILLM 20

ユーザ・アカウントの特権とクォータは,ファイルSYSUAF.DATに保存されています。ユーザ・アカウントのクォータを確認および変更するには,次の手順でVMS AUTHORIZEユーティリティを使用します。

  1. まず最初にディレクトリをSYS$SYSTEMに設定し,次に AUTHORIZEを実行します。


    $ SET DEFAULT SYS$SYSTEM 
    $ RUN AUTHORIZE 
    UAF> 
    

  2. AUTHORIZEユーティリティのプロンプト(UAF>)に対して, SHOWコマンドにアカウント名を指定して特定のアカウントを調べます。


    UAF> SHOW SMITH 
    

  3. 特権とクォータを変更するには,UAF>プロンプトに対して MODIFYコマンドを使用します。MODIFYは次の形式で指定します。


    MODIFY アカウント名 /クォータ名 = nnnn/privilege = 特権名 
    


    次の例ではSMITHアカウントのENQLMクォータを変更し,そしてユーティリティを終了します。


    UAF> MODIFY SMITH /ENQLM=50 
    UAF> EXIT 
    

  4. ユーティリティを終了すると,変更が行われたかどうかを示すメッセージが表示されます。新しいクォータを使用するためには設定を変更した後,一度ログアウトし再びログインし直さなければなりません。

アカウントのクォータの変更方法についての詳細は,VMSドキュメント・セットの中のAUTHORIZEユーティリティの説明を参照してください。

3.3 IVPの実行

日本語HP FMSをインストールした後,IVPは自動的に
SYS$COMMON:[SYSTEST.FMS]DECFMSJ$IVP.COMに置かれます。インストレーション時にIVPの実行を選択しなくてもIVPはそこに置かれます。

日本語HP FMSのインストール後は,いつでも次のコマンドでIVP を実行することができます。


@SYS$COMMON:[SYSTEST.FMS]DECFMSJ$IVP 

3.4 特別な条件

データの損失を防ぐために,日本語HP FMSを使用する前に端末をHOSTSYNCとTYPAHEADに設定する必要があります。詳細についてはオンライン・リリース・ノートを参照してください。

3.5 日本語HP FMSの性能のチューニング

本節では,システム・チューニングの情報と日本語HP FMSを共用イメージとしてインストールする方法について説明します。

日本語HP FMSバージョン2.5のフォーム・ドライバは,共用イメージとして構築されます。HP FMSアプリケーションを複数のユーザが同時に実行した場合,各ユーザはメモリ上にフォーム・ドライバのコピーをもちます。フォーム・ドライバを共用可能なイメージとしてインストールすれば,複数のHP FMSアプリケーションを実行したときに,ユーザはメモリ上の1つのフォーム・ドライバのコピーを共有します。

共用可能イメージにすれば必要なメモリを減らし,システムの性能を改善することができます。

現在実行しているシステムに日本語HP FMSを共用可能イメージとしてインストールするには,VMSインストール・ユーティリティ(INSTALL)を使用してください。グローバル・ページ・テーブルの使用可能な領域が分裂することはほとんどないので,ブートされているシステム上でインストール操作を実行することをおすすめします。

次の手順で,日本語HP FMSを共用イメージとしてインストールします。

  1. 最初にシステムの使用可能なグローバル・ページおよびグローバル・セクションの数を調べてください。グローバル・ページとグローバル・セクションの数の確認および変更方法は,第1.5.5.2項を参照してください。表 1-2にこれらのパラメータが必要とする値を示します。

  2. システム・パラメータの値を再設定した後,特権付きアカウントでVMSインストール・ユーティリティを起動し,日本語HP FMSを共用イメージとしてインストールしてください。


    $ INSTALL 
    INSTALL> ADD SYS$SHARE:JFDVSHR.EXE /OPEN /SHARED 
    INSTALL> ADD SYS$MESSAGE:JFDVMSG.EXE /OPEN /SHARED 
    INSTALL> ADD SYS$MESSAGE:JFDVMSGE.EXE /OPEN /SHARED 
    INSTALL> EXIT 
    

  3. 次の行を適切なシステムのスタートアップ・コマンド・ファイルに追加しなければなりません。そうすればシステムを起動するたびに,日本語HP FMSが共用イメージとして使用可能となります(スタートアップ・プロシージャがモジュール化されているならば,必ずその行を正しいファイルに追加してください。VMSバージョン 5.0の省略時のスタートアップ・コマンド・ファイルは SYS$MANAGER:SYSTARTUP_VMS.COMです)。


    $ INSTALL 
    INSTALL> ADD SYS$SHARE:JFDVSHR.EXE /OPEN /SHARED 
    INSTALL> ADD SYS$MESSAGE:JFDVMSG.EXE /OPEN /SHARED 
    INSTALL> ADD SYS$MESSAGE:JFDVMSGE.EXE /OPEN /SHARED 
    INSTALL> EXIT 
    

  4. 日本語HP FMSを共用イメージとしてインストールする場合,グローバル・ページ(GBLPAGES)を250ページ,グローバル・セクション(GBLSECTIONS)を4セクション増やしてください。パラメータを変更する方法については,第1.5.5項を参照してください。


第 4 章
フォーム・エディタおよびフォーム・テスタの確認

会話型であるという性質上,フォーム・エディタおよびフォーム・テスタはVT100もしくはVT200と互換性のある端末上で手作業でテストされなければなりません。次に示す手順でフォーム・エディタおよびフォーム・テスタのインストレーションを確認します。

  1. VT100もしくはVT200と互換性のある端末を使用してログインします。

  2. フォーム・エディタをテストするためのフォームを作成します。
    フォームを作成するため,現在のディレクトリに存在しないファイル名を指定します(この例ではtestfile.frmというファイルを指定します)。省略時のファイル・タイプは.FRM です。


    $ JFMS/EDIT testfile.frm 
    

  3. 端末からの応答を要求するように,次のコマンドを入力します。


    $ SET TERMINAL/INQUIRE 
    

  4. フォーム・エディタ・メニューのオプションを選択します。
    フォーム・エディタの入力が終わった後,Phase Choiceプロンプトに対してLAYOUTを選択します。画面が消去され,レイアウト・フェーズのステータス行が画面の下端に現われます。


    Phase Choice: LAYOUT 
    

  5. フォームに次のようなテキストを入力します。


    This is a test of FMS. 
    


    フィールド・モードに入る場合は,PF1キーを押してからキーパッドの8キーを押します。フィールドを示すために文字xを6回入力します。


    <PF1><KP8> 
     
    XXXXXX 
    

  6. フォーム・エディタを終了します。
    フォーム・エディタのレイアウト・フェーズを終了するには,PF1キーを押してからキーパッドの7キーを押します。フォーム・エディタのメニューが再び表示されます。プロンプトに対してEXITと入力しRETURNキーを押します。


    <PF1><KP7> 
     
    Phase Choice: EXIT 
    

  7. フォームを保存します。
    レイアウト・フェーズを終了した後,エディタがプロンプトを出してファイルの保存を要求します。フォームを保存するためRETURNキーを押します。


    $ Do you want to save this form? 
    %FMS-I-FORMSAVED, Form testfile.frm saved in testfile.frm 
    

  8. フォームをテストします。


    $ JFMS/TEST testfile.frm 
    


    フォームが表示されます。文字を7文字入力します。7番目の文字が画面に表示されないことに注目してください。端末のベルが鳴り,フィールドがいっぱいであることを知らせるエラー・メッセージが端末の画面の下端に表示されます。RETURNキーを押します。システム・プロンプトが現われます。


    123456 
    <RETURN> 
     
    $ 
    

  9. フォームのファイルを削除します。


$ DELETE testfile.frm;* 

テストは完了です。テスト中に何かエラーが発生した場合は, 第 2.3 節 の指示に従ってください。


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