USB デバイスは "plug-and-play" 動作のため,シリアルデバイスとは異なる点があります。また,ほとんどの USB プリンタは,PostScript エラーに関しては DCPS が期待するすべての情報は返しません。このため DCPS は,プリンタから返される "offline" および "tray empty" 情報に依存してユーザに状態情報を送信します。以下のようなエラーメッセージがOPCOM 経由でユーザ端末に出力されます。
DCPS-I-TRAYEMP, Print Engine paper input tray is empty
説明: トレイに紙がありません。
ユーザの対処: トレイに紙を補給します。
SYSTEM-I-DEVOFFLINE, device is not in configuration or not available
説明: プリンタの電源が入っていないか,接続されていません。
ユーザの対処: プリンタとケーブルの状態を確認します。
SYSTEM-F-NOSUCHDEV, no such device available
説明: プリンタ・デバイス (LPAn:) が存在しません。
ユーザの対処: UCM でデバイスを構成します。
USB プリンタの問題に対処する際にプリンタから応答がない場合は, USB ケーブルを数秒間抜くか,プリンタの電源を入れなおして,通常の状態に戻すことが必要になる場合があります。
また,USB Configuration Manager (UCM) を実行して,システムに接続されている USB デバイスについての情報を表示させたり,USB プリンタについての問題の診断が必要になる場合もあります。 UCM ユーティリティについては『 HP OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』で説明されており,以下のような処理を行います。
- デバイスの差し込みや引き抜きなどのイベントの記録と, USB バスで発生したエラーの記録を行います。
- シリアル番号かバス位置に基づいて,物理デバイスに永続的なデバイス名を割り当てます。
- 既知のデバイスタイプに対して OpenVMS デバイス・ドライバを自動的に構成およびロードします。
- 管理者にシステムに構成さているデバイスの追加、削除,変更の手段を提供します。
たとえば,任意のタイミングで以下のコマンドを実行して,システムにおける USB デバイスの変更についての情報を表示することができます。