HP OpenVMS Systems Documentation |
[ 前のページ ] [ 次のページ ] [ 目次 ] [ 索引 ]
ファイルビューは,OpenVMSオペレーティング・システムを図で表現したものです。 ファイルビューでは,マウスを使用して画面上でテキストやオブジェクトを選択することによって, コマンドを実行したりタスクを実行したりできます。
この章では,ファイルビューを使用して,次のことを行う方法について説明します。
図 4-1にファイルビューのウィンドウを示します。
「総ファイル数」メニューの脇に選別したファイルの数が表示されます。
表示するファイル・リストを変更するには,「選択条件」または「ディレクトリ」入力領域に別のディレクトリを指定したり, ワイルドカードを使用して特定のファイルを指定します。
たとえば,現在のディレクトリにあるTXTファイルだけを表示するには, 「選択条件」入力領域に*.TXTと入力してから,「適用」ボタンをクリックします。 ファイル・リストには,指定した条件を満たすファイルだけが表示されます。
現在のディレクトリの内容が変更されると,「適用」ボタンが「更新」ボタンに変わります。 その変更をファイル・リストに反映させる場合は, 「更新」ボタンをクリックします。たとえば,ファイル・リストにあるファイル名を変更したり削除したりすると, 「適用」ボタンが「更新」ボタンに変わって, ファイル・リストを更新するように促されます。ファイル・ リストを更新しても,他のファイルでの作業を継続したり他のタスクを実行したりできます。
更新操作を開始すると,「適用」または「更新」ボタンが「取消」ボタンになります。 「取消」ボタンをクリックすると,すぐにファイル検索が停止されて, 損失情報を示すポップアップ・メッセージ・ボックスにこれまでに収集されたファイル情報が表示されます。
ファイルビューでタスクを実行するには,まず,作業対象のファイルを選択しなければなりません。 選択されたファイルは強調表示され,そのファイルに対してコマンドが実行されます。 ファイルを選択または選別すると, 現在選択または選別されているファイルの数が「総ファイル数」メニュー・ バーに表示されます。
ファイルを選択しないでファイルビューのコマンドを選択すると,コマンドの実行の対象となる1 つまたは複数のファイル名の入力を求めるダイアログ・ ボックスが表示されます。
ファイル・リストからファイルを選択するには,次のようにします。
ファイル名が強調表示されます。
一度に1つずつファイルを選択すると,前のファイル選択が取り消されます。
ファイル・リストから隣接するいくつかのファイルを選択するには,次のようにします。
選択されたファイルが強調表示されます。「総ファイル数」メニュー・ バーに選択されたファイルの数が表示されます。
ファイル・リストの中に散在するいくつかのファイルを選択するには,次のようにします。
現在のディレクトリにあるすべてのファイルを選択するには,ファイル選択メニュー・ バーの「選択された数」メニューから「すべて選択」を選択します。 すべてのファイルを選択した後に,個々のファイルを指して<Shift> キーを押しながらMB1をクリックすると,ファイルを1つ1つ削除できます。 複数のファイルをまとめて削除するには,<Shift>キーとMB1を押しながらポインタをドラッグして削除するファイルの範囲を指定します。
ファイル選択を取り消すには,ファイル選択メニュー・バーの「選択された数」メニューから「選択なし」を選択します。
ファイル名の上でポインタをドラッグするか,ファイル名をダブルクリックすれば, 他のウィンドウにあるファイル名を選択することもできます。 テキストの選択に関しては,第2.9.1項を参照してください。
DECwindowsは,ファイルビューのタスクを「処理中」ダイアログ・ボックスで監視します。 ファイルビューのタスクの監視については,第3.2節を参照してください。
ファイルビューの「コマンド」メニューでは,ファイルに関する次のような操作を実行できます。
ファイルビューの「コマンド」メニューからコマンドを選択する際は,コマンドを直接実行することもできますし, コマンドのダイアログ・ボックスを表示して実行することもできます。 コマンドのダイアログ・ボックスでは, ファイル操作ごとにオプションを選択します。たとえば,「複写」コマンドを使用した場合は, ファイルを複写するたびに確認プロンプトを表示するように設定できます。
ダイアログ・ボックスを表示しないでコマンドを実行するには,ファイルを選択した後, ファイルビューの「コマンド」メニューから使用したいコマンドを選択します。
コマンドを使用する際にダイアログ・ボックスを表示するには,ファイルビューの「コマンド」メニューから使用したいコマンドの脇の反復記号を選択します。 ファイルを選択しないでコマンドを実行すると,ダイアログ・ ボックスが自動的に表示されます。
各コマンドに関する詳細は,フィルビューのヘルプを参照してください。
最上位のディレクトリでは,ファイルの使用やアプリケーションの実行などのすべての操作を行うことはできますが, そこから移動することはできません。 ただし,サブディレクトリを作成すれば,ファイルをいくつかのグループにまとめることができます。
ファイルビューでは,次のようなディレクトリ操作を行うことができます。
これらの操作に関する詳細は,ファイルビューのヘルプを参照してください。
次に示すファイルビューの特性は,目的に応じてカスタマイズできます。
ファイルビューのカスタマイズに関する詳細は,ファイルビューのヘルプを参照してください。